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シアトルでハチドリの餌付けをするのを夢見る30女。


12月18日(水) #24「嵐の出来事」

24嵐により停電し、発電機も動かず混乱を極める院内。医師たちは暗闇で治療に当たることになる。出産が始まったメレディスは、胎児が反屈位だったため帝王切開を受ける。男児は無事に産まれるが……。一方、リチャードはオペに復帰できないベイリーに代わり、屋根から落ちた男性のオペを行う。患者が心嚢液貯留だったためにクリスティーナを呼ぶが、暗闇の中のオペでは、さすがの彼女もなかなか出血源を突き止められず……。


●メレディスは帝王切開で出産。その後出血多量に陥り……
嵐の中、お産が始まってしまったメレディス。コニーの診察で胎児が反屈位で帝王切開が必要と分かった直後、病院は嵐の影響で停電。発電機も動かず、メレディスは暗闇の中、オペを受けることとなります。
その後、コニーは帝王切開で無事メレディスの男児を取り上げますが、早産のせいか酸素飽和度が低く、デレクは赤ちゃんを新生児ICUへ連れて行くことに。そんな中、急患で呼ばれたコニーに代わり、シェーンがメレディスの切開部の縫合を担当するのですが、どういうわけか出血が止まらない! 実は、前日に階段で転んだ際に、脾臓を損傷していたのです(あの転倒がこの伏線だったとは!)。メレディスは焦るシェーンを毅然としてなだめて治療法を指示しますが、やがて意識を失ってしまいます。

 

一方、ベイリーは屋根から落下したジェームズという男性のオペを執刀することになっていましたが、オペ室に入ると怖じ気づき、あとをリチャードに引き継ぎます。患者に触れることができず、薬の補充などの仕事に終始するベイリー。けれども、メレディスが危険な状態だとヘザーに助けを求められると、停電のせいで開かなくなっていた保管庫を力尽くで壊して開き(このシーン好きです!)、意を決してメレディスの元へ! シェーンに代わって、メレディスの脾臓を摘出し、メレディスの命を救います。オペ後、デレクやクリスティーナに状況を説明する際には思わず泣き出し、「メレディス、死んじゃったの!?」と誤解させるような一幕もありましたが、彼女が今回の件で不安を克服できたのは喜ばしいこと。自信をなくしたベイリーはもう見たくなかったので。

 

それにしても、メレディスは本当に何度も死にかけてくれますね。「私は避雷針で不幸を寄せ付ける」と自分で言っていましたが、彼女にはある種の引き寄せの力があると私も思います。

 

●リチャードとともに心嚢液貯留の患者をオペするクリスティーナ
ベイリーからジェームズの担当を引き継いだリチャード。心嚢液貯留が確認されたため、クリスティーナを呼んでオペをしようとします。しかし、院内は停電中。暗闇の中でオペなどできないと訴えるクリスティーナでしたが、このままでは患者は死ぬと説得されて執刀を決意。耳を澄まして音を聞けというリチャードのアドバイスのおかげで見事出血源を突き止め、ジェームズを救います。今回の経験を通して、改めてオペが生き甲斐だと感じたクリスティーナ。子どもが欲しいという気持ちを認めようとしないオーウェンに食い下がってその本心を確認すると、やはり彼の望みをかなえてやることはできないと実感し……。
もしかして、これでクリスティーナとオーウェンの関係はおしまい!?

 

●バスの横転事故発生!乗客の救出に向かったジャクソンは……
嵐と停電でてんやわんやの中、今度は病院前の道路でバスが横転! バスに火の手が上がる中、オーウェン、カリー、ジャクソン、エイプリルたちが乗客を救出し、病院のロビーで治療を行います。しかしながら、バスに幼い少女イヴィーが取り残されていることが分かると、ジャクソンは危険を承知でバスに戻り車体の陰で少女を発見します。その直後、ついにバスが爆発! エイプリルはジャクソンが死んだと思い込んで大パニック! でも、ジャクソンはイヴィーを抱きかかえながら戻って来ます(ホッ)。この出来事を通して、エイプリルは今更ながらジャクソンへの愛情を実感。「やっぱりあなたがいい」と本心をジャクソンに告白します。ようやく彼女が自分の気持ちに気付いたのはいいことなんですが、「あなたが引き留めてくれないならこのままマシューと結婚する」という言いぐさは、ちょっとズルい気が……。

 

●新生児ICUでのパニックに対処するアリゾナ、アレックス、ジョー
新生児ICUでも停電のあおりを受け、赤ちゃんの呼吸器が次々とバッテリー切れを起こすという事態が発生。アリゾナは、ローレンと浮気してしまった罪悪感を抱えながらも、赤ちゃんの親たちを怯えさせないよう、アレックスやジョーに冷静な指示を呼びかけます。ところが、父親の一人がバッテリー切れに気付いてしまい新生児ICUもパニック状態に。そこで、メレディスが産んだ息子を連れて新生児ICUにいたデレクは、「医者は足りないかもしれないが人手は足りる」と親にも協力を要請。ジョーは、親たちに自分の赤ちゃんを手動で換気する方法を教え、その場をおさめます。この適切な対処には、アリゾナも感服。指導者の教え方が良かったのだとアレックスをほめます。
その後、アレックスは自宅で木が倒れてくる前に言いかけていた「愛してる」という言葉をついにジョーに伝えます。ジョーもこの言葉を待ってましたとばかりにキスで返答(“胸板王子”は何だったのか!?)。 アレックス、今度こそジョーと幸せになれるのでしょうか!?

 

●浮気をカリーに知られてしまったアリゾナは……
混乱する院内で、自ら新生児ICUのヘルプを買って出たローレン。停電が復旧した直後、アリゾナの術衣を着ているのをカリーに気付かれてしまいます。当然、カリーもアリゾナの浮気に気付き……。
その後、なぜ浮気なんかしたのかとアリゾナを責めるカリー。するとアリゾナは、「あなたはあの飛行機に乗ってなかった! あなたは何も失ってない!」と、またカリーに脚を切断された話を蒸し返してまさかの逆ギレ! おそらく、アリゾナにとってローレンとの浮気は、ほんの一瞬の気の迷いだったんだと思います。脚を失い、自尊心も失いかけていた自分を一人の女性として見てくれ、しかも、あの墜落事故とは無縁の存在であるローレンの存在が、アリゾナにはちょっとまぶしく見えてしまっただけだと。でも、浮気という事実もさることながら、カリーにぶつけたあの言葉はあまりにも酷すぎました。これは、そう簡単に修復はできないんじゃ……。

 

●リチャードが倒れた!
メレディスのオペをやり遂げ、ようやく我に返ったベイリーは、昨今のリチャードへの態度を反省し、彼に謝りに行こうとします。しかし、リチャードの姿は見えず……。実はその頃リチャードは、発電機の修理中に心臓発作を起こした病院の設備担当フランクに代わって直った発電機のスイッチを入れに行き、その場で感電してしまっていたのです!
ここのところシーズン・フィナーレのたびに死者が出ている“シアトル・グレース・マーシー・デス”改めグレイ+スローン記念病院。今回は、まさかリチャードが!? それとも!?

 

製作総指揮のションダ・ライムズ、今シーズンのフィナーレは悲劇的な内容にしないと公言していたのですが、後にこの発言を撤回。またもや、大惨事のクリフハンガーをぶつけてきました。このションダの選択に、現地のファンの間では賛否両論が巻き起こったようですが、みなさんはいかがでしたか?
個人的には、またしてもションダの策略にうまくハメられてしまったようで、次シーズンの展開が気になって仕方ありません。クリスティーナ&オーウェン、エイプリル&マシュー&ジャクソン、カリー&アリゾナと、メンバーたちのゴタゴタも嵐級の上に、リチャードの安否も分からないままなんですから。

 

とにもかくにも、みなさん次シーズンをどうぞお楽しみに!


【トリビア:ゲスト】
フランク役は、「プライベート・プラクティス」への刑事役でのゲスト出演や、「THE EVENT/イベント」へのゲスト出演などで知られるブルー・デッカート。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Perfect Storm」は、Evidenceの曲“Perfect Storm”からの引用。


【注目のセリフ】
「先生、俺はあのインターンが好きだけと伝えない。自分に言い聞かせてんです。俺が惚れる女は変になるか、ガンになるか、街を出る。全員の共通点は俺だ。俺に会うまではうまくやってた。俺はまるで疫病神だ」by アレックス
 ……嵐の中、アリゾナと“最低人間”対決。アレックスの勝ち!?
「いい? メレディス・グレイは色んな目に遭った。砲弾、海に転落、乱射事件、飛行機の墜落。でも生き残った。あの子は90まで長生きして死ぬ。温かいベッドの中でね。だから今日死んだりしない」by クリスティーナ
 ……メレディスの不死身っぷりに、シーズン・フィナーレでますます磨きがかかることになるとは。
「うらやましい? 壮絶な体験。世間の注目、名誉の負傷が。だったら、脚を出して私が骨ノコで切断すればおあいこよ!」by アリゾナ
 ……この言葉、骨ノコ級のインパクト!


【メレディスの一言】
どんな嵐もやがて過ぎ去る
根こそぎ倒れた木、バラバラに崩れた家を残して
そして風が静まり、雲が開けてくる
ついに、雨がやむ
そして、たちまち空が晴れる
その時、嵐のあとの穏やかな瞬間になって初めて分かる
くじけず生き残った者は誰なのか


【鑑賞MEMO】
パーフェクト・ストーム

1991年10月28日から11月2日にかけて、米国北東海域上で悪い気象条件が重なり、短時間で異常に発達した温帯低気圧および、それを主題にしたセバスチャン・ユンガーのノンフィクション小説のタイトルに由来する言葉。想定外の状況が重なり、最悪の事態に至ることを指します。
なお、セバスチャン・ユンガーの小説は、2000年にジョージ・クルーニーの主演で映画化もされています。
今回のエピソードでは、冒頭のメレディスの語りの中で「パーフェクト・ストーム」という言葉が引用されているほか、エピソードの原題も「Perfect Storm」となっています。


【曲情報】
♪"Without You" Ingrid Michaelson

ベイリーがメレディスのオペをし、バスが爆発するもジャクソンは乗客の少女を救出して生還し、クリスティーナがデレクと廊下を走ってメレディスの元へ向かうシーンで。
♪"All of Me" John Legend
アレックスとジョーがキスをし、エイプリルがジャクソンに「あなたがいい」と気持ちを伝え、オーウェンが本当は子どもを望んでいることをクリスティーナが確認するシーンで。
♪"Freight Train" Sara Jackson-Holman
エンディング、アリゾナと言い合いになったカリーが彼女を失ったと実感し、メレディスが生まれた息子の名前をベイリーにしたいとデレクに話し、ベイリーがリチャードに謝りに行こうとしているさなか、当のリチャードが地下室で倒れているシーンで。

2013.12.18|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

12月11日(水) #23「無防備な心」

23シアトルに巨大な嵐が接近中との予報に、病院は万全の態勢を整えるべく準備を開始する。そんな中、アレックスは、ジョーと殴り合ってケガをしたジェイソンを病院に担ぎ込み、デレクに診察を依頼する。一方、イーサンの父親はいまだに意識が戻らないまま。里子に出されることを心配するイーサンの姿に心を痛めたオーウェンは、彼を養子にすることを検討し始める。エイプリルは体に鉄骨が刺さった建設作業員をオペすることになるが……。


さて、いよいよ今シーズンもあと2話のみ!
今回は、最終話の前段となるエピソード。巨大な嵐に向けた準備が進められる中、院内ではさまざまな問題が!

 

●ジョーが“胸板王子”をボコボコに!?
顔にあざを作ったジョーを自宅に招き入れたアレックス。その後、ジョー以上にボコボコにされている“胸板王子”ことジェイソンを病院に担ぎ込み、デレクに診察を依頼します。当然、メレディスとクリスティーナは、アレックスがジェイソンに暴力を振るったのではないかと案じますが、そこにジョーが登場。自分がやったと告げます。彼女、ジェイソンの暴力から身を守るためとはいえ、自分も暴力で抵抗した加害者でもあったというわけです(修羅場をくぐってきただけありタフ!)。
結局、ジェイソンは重傷だったものの幸い一命を取り留め、意識を取り戻します。そして、警察を呼んでくれと主張。アレックスは、女を殴る暴力男だという話を触れ回るとやんわり脅しをかけ、ジェイソンに告発を断念させます。ジョー、一歩間違えば医師の道も断たれるところでしたが、アレックスのおかげで最悪の事態を免れました(デレクはジェイソンを脅したアレックスの行いを非難していましたが……)。
いずれにせよ、今回の件でアレックスとジョーの距離がグンと縮まったのは確かです。

 

●イーサンの父親ポール、ついに目覚める! オーウェンの反応は……
父親ポールの意識が依然戻らず、このままでは里子に出されることになる少年イーサン。オーウェンは相変わらずそんなイーサンの件で心を痛めており、やはり彼を引き取ろうと考えていることをメレディスにほのめかします。
一方でクリスティーナは、オーウェンのためにもポールを目覚めさせたい!と奮闘。再度検査を行って脳に血栓を発見。デレクに処置を依頼します。危険をともなうオペでしたが、結果は成功。オーウェンがあらためてイーサンを養子にとることについてメレディスに相談している最中、ついにポールの意識が戻ります。クリスティーナはオーウェンも喜ぶだろうと吉報を伝えに行くのですが、意外にも彼の表情は堅く、「ポールとイーサンを内陸部の病院に避難させろ!」と一言。オーウェンはイーサンといたいのだとクリスティーナは確信します。二人の溝は、やはり深まりつつあるのでしょうか……。

 

●鉄筋が刺さった患者がERに! マシューはエイプリルにプロポーズ
エイプリルがERで受け入れたのは、体に鉄筋が刺さった建築作業員。そのまま鉄筋を引き抜くと失血死する可能性が高いことから、あらかじめ飛び出した鉄筋部分を切断する必要が出てきます。さっそく、リアはグラインダーを調達してきますが、酸素が充満したオペ室で使用すると爆発の危険も。オーウェンは、臨月を迎えたメレディスをオペ室から出し、エイプリル、カリー、ベン(←なぜか当然のようにオペ室に!)とともに鉄筋の切断作業を進めます。
途中、火花が近くのものに引火するアクシデントも起きましたが、適切に対処。いよいよ建設作業員はオペを受けられる状態となります。ところがオーウェンは、どういうわけかエイプリルにERに戻るよう命じます(この理由は後に明らかに)。もちろんエイプリルは、オペから締め出されてプンプン。そこに新たな救急患者が搬送されてきます。
状況を確認し、患者を中へ運び込もうとするエイプリル。すると、ここでサプライズが! 何と患者と救命士が突然踊り出したのです! と思ったら、あれよあれよという間にエイプリルがよく知る救命士らが大勢現れ、戸惑うエイプリルの前で揃ってダンス。そして、そこにマシューが登場! 病院の職員たちが見守る中、彼はエイプリルにプロポーズします。フラッシュモブで演出した愛の告白に感激し、涙で顔をくしゃくしゃにしたエイプリルの答えは、もちろん「イエス」。周囲からは祝福の拍手がわき起こります。この時、エイプリルがジャクソンと目を合わせていたのがちょっと意味深でしたが、とにかくエイプリル、おめでとう!

 

なお、このフラッシュモブの撮影には10時間近くかかったそうです。スタッフのみなさん、役者のみなさん、お疲れさまでした!

 

●まだオペに入れないベイリー
いまだにオペに入ることができないベイリー。嵐で院内の電源が喪失した場合に備え、カルテの印刷をやると申し出ると、シェーンを助手にして淡々と作業をこなします。そんな彼女の姿を見たリチャードは、荒療治が必要と判断。ますます憎まれるのを承知の上で、「オペに入れない医師は必要ないから出て行け!」と彼女を一喝します。腹を立てたベイリーは、嵐に備えて電子ボードの代わりに用意されたホワイトボードに、自分の名前を書き込みます。これでいよいよベイリーもオペに復帰か!?

 

●アリゾナがローレンとキス!
ローレンの指導のもと、ジャクソンと一緒に脳瘤と顔面裂の赤ちゃんのオペに取り組むこととなったアリゾナ。一人で執刀しようとせず、ジャクソンと自分にも積極的にオペに参加させて自信を持たせようとする彼女のやり方に惹かれていきます。
その後、赤ちゃんのオペは大成功。オペ後の赤ちゃんの様子を見守るため病院に泊まりたいと言うローレンを、アリゾナは当直室に案内します。そして、ついに自分の気持ちを抑えきれなくなって彼女とキス! 二人はキスだけで終わったのでしょうか!? それとも……!?

 

●メレディスが破水!
妊婦という理由でオペ室から出されたメレディス。不満げに院内を移動している途中、階段で転倒してしまいます。もう、顔面蒼白のメレディスでしたが、検査の結果、お腹の赤ちゃんには影響がないと分かりホッ。
そしてその夜。予定より早く到達した嵐に泊まり込み態勢で臨もうとしていたメレディスは、予定より早く破水! いよいよメレディスも出産という大仕事に臨むことに。

 

……というわけで、フラッシュモブの演出を使ったマシューのエイプリルへのプロポーズが印象的だった今回。シーズン最終話に向けて、メレディスの出産やアリゾナの浮気、大嵐の波乱などで、何やらまたしても大変なことになりそうな気配! みなさんも、覚悟して臨んでください!


【トリビア:ゲスト】
産婦人科医のコニー役は、「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」のレベッカ・ワシントン役のリサ・ゲイ・ハミルトン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Readiness Is All」は、Alias Eyeの曲“Readiness Is All”からの引用。


【注目のセリフ】
「シシカボブ」by リア
 ……鉄筋が刺さった男性を「シシカバブ」ならぬ“シシカボブ”と呼びたいばかりに、患者の名前がボブであるよう祈るなんて。
「“グレイ+スローン・セブン”の一人?」by ローレン
 ……病院の理事に名を連ねるジャクソン、デレク、メレディス、クリスティーナ、アリゾナ、カリー、リチャードの7人に、こんな呼び名がついていたとは!
「ケプナーがケプナー級の変人を見つけるとはな」by アレックス
 ……マシューまですっかり変人扱いされちゃって……。
「どうやったんだ、ケプナー。どうすりゃああなる? オレは心を病んだのにガン患者に今度はブチ切れ暴力女ときた。もういい、見切りつける。勝手にしろだ!」
 ……ジョー、すっかり“ブチ切れ女”として定着か!?


【メレディスの一言】
最善を尽くす
でも、それだけじゃ物足りない場合がある
シートベルトを締めて、ヘルメットをかぶり、誘導灯に従って進む
安全を求める
懸命に自分を守ろうとする
でも、そんなことしても効果はない
なぜなら、悪いことはいきなりやってくるから
悪いことは突然起きる
前触れなしに
でも忘れてる
時々、いいことも突然起きることを


【曲情報】
♪"I'm Gonna Be (500 Miles)" The Proclaimers

マシューがフラッシュモブの演出でエイプリルにプロポーズするシーンで。
♪"You Belong To Me" The Boxer Rebellion
リチャードがベイリーに「オペに入らないなら出ていけ」と告げ、ゾラを養子にしたのは直感だったとメレディスがオーウェンに話した直後にポールが目覚め、オーウェンがそんなポールをシアトル長老派に移せとクリスティーナに命じるシーンで。
♪"I'm Gonna Be (500 Miles)" Sleeping At Last
エンディング、アリゾナとローレンがキスをし、アレックスがジョーをたしなめている最中、嵐で屋外の木が倒れ、家の窓を突き破り、メレディスが破水するシーンで。

2013.12.11|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

12月4日(水) #22「失われた誇り」

22ERに胴体が切断された女性ケイラが搬送されてくる。彼女はマジシャンのアシスタントで、胴体切断のマジックを実演中、誤ってチェーンソーで腹部を切断されたのだ。メレディス、リチャード、シェーンは、彼女のオペを行うが……。一方、ベイリーはオペの許可が出たものの、研究室にこもって誰とも口をきこうとせず。その頃、ナンシーとホテルに戻ったイーサンがERに運ばれてくる。睡眠不足だったため、ナンシーの睡眠薬を飲んだらしく……。


●マジックの実演で胴体を切られた女性がERに!
マジシャンの夫ダニーとともに、マジックでアシスタントを務めているケイラという女性が、胴体切断のマジックの実演中に、誤って本当にチェーンソーで腹部を切られてERに運び込まれます。臓器はズタズタで脊椎も損傷しており、リチャード、メレディス、シェーンはすぐにオペをしますが、出血がひどく一時的に閉腹。体力が戻るのを待つはずでしたが、容体が悪化したためケイラは再びオペを受けることに。ケイラと一緒にアシスタントを務めていたシェリーズは、嫌がるケイラに無理矢理マジックを手伝わせていたからこんなことになったとダニーを責め、自分とケイラは愛し合っているのだと大声で怒鳴り……。
その後、リチャードたちは何とかオペをやり遂げ、ケイラは命を取り留めます。あとは24時間が勝負。メレディスは、二人が協力してケイラを支えるべきだとダニーとシェリーズを諭します。するとダニーは、ケイラが不満を抱えていることを知りながら見て見ぬ振りをしてきたことを認め、「俺はもう用なし。ケイラの支えになれるのは君」とシェリーズに言って身を引きます。その潔い態度は立派でした。

 

●ラボにこもるベイリー。彼女がラボに招き入れた唯一の人物はベン!
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の除菌を終えたベイリー。すでにオペの許可が出ているにもかかわらず、ラボにこもって誰とも口もきかない状態を続けていました。カリーをはじめ心配する仲間たちは、入れ替わり立ち替わりラボのドア越しで彼女に話しかけますが、当のベイリーは完全に無視。実は彼女、MRSAの検査がすでに陰性と出ていることに安心できず、何度も何度も自分で検査を繰り返していたのです。それはもう病的なレベル。この状況を何とか打破したいリチャードは、今の彼女の支えになれるのはベンしかいないと気付き、彼をシアトルに呼び寄せます。誰にも今の胸の内を語ろうとしなかったベイリーでしたが、ベンの姿を見ると彼をラボに招き入れ、消えない不安を打ち明け涙。このシーン、本当に胸に迫るものがありましたね。苦しい中のリチャードの好判断にも拍手を送りたいです。

 

●デレクとヘザーは、もやもや病の少女アイリスを担当
胴体切断のケイラを担当したがっていたヘザー。デレクと一緒に、もやもや病の少女アイリスの大網移植のオペをします。体に力を入れることができなかったアイリスでしたが、オペの成功で回復! ただし、ワガママ放題の弟クンは姉のアイリスのことなど気にもせず、オペ後も大暴れ。デレクはそんな弟クンに「お姉ちゃんはオペ中の魔法で特別な力を授かった。邪魔をしない方がいい」とお灸を据えます。さらにヘザーも「お姉ちゃんの頭の中にはヴァンパイアがいる」と釘を刺します。これで弟クンの暴君ぶりも、少しはマシになるかな!?

 

●睡眠薬を飲んで病院に運び込まれるイーサン
祖母と一緒にホテルに戻ったイーサン。ゆっくり眠りたいと祖母の睡眠薬を勝手に飲んで、ERに運び込まれる事態に! アリゾナの処置で事なきを得ますが、イーサンがソーシャルサービスに引き取られる可能性が出てきたことでオーウェンは動揺します。
一方でクリスティーナは、何とかしてイーサンの父親のポールを覚醒させられないかと、その方法を探ります。そして、イーサンに対するアリゾナの処置にヒントを得ると、睡眠薬をあえて与えることでポールを覚醒させられるかもしれないと思い付き、すぐに処置を実行。けれどもポールは目覚めませんでした……。今回の件ですっかり自信を失った祖母は、イーサンは施設に預けられた方が幸せかも……とすっかり弱気に。オーウェン、もしやイーサンを自分で引き取ることも視野に入れ始めている!?

 

●脳瘤の乳児の治療のため、頭蓋顔面の専門家ローレンが病院へ
脳瘤の乳児タイラーの治療に協力するため、頭蓋顔面の専門家ローレンが病院にやって来ます。優秀な上に美人で魅力的な彼女は、アリゾナが既婚者だと知った上で彼女にモーションをかけてきます。アリゾナはそんな彼女を牽制しますが、実はまんざらでもない様子!? ローレンは次回も登場するので、二人の関係に要注目です。

 

●エイプリルはジャクソンと仲直り
エイプリルは、夜遊びをして腹痛に襲われた女子大生キムを担当。原因を調べるため、前日の行動をキムの友人二人に聞くのですが、彼女たちはおバカっぷり全開でふざけた態度を取るばかり。結局、液体窒素入りの酒を飲んだのが原因で、胃に穴が開いたことが判明します。エイプリルは、胃全摘出術の一種であるルーワイ法でオペを行うことに。ベイリーはラボにこもっているし、メレディスとリチャードは胴体切断のケイラのオペに入っているしで、エイプリルはインターンを助手にオペをしようとしますが、ジャクソンが手伝いを買って出ます。彼のことを悪者呼ばわりして気まずくなっていたエイプリルでしたが、ここであらためてジャクソンに謝罪。二人は仲直りします。
ジャクソンの方は、病院の理事になってから何かと忙しく、ステファニーにあまり連絡も取らず、約束もすっぽかし続けていた模様。しびれを切らしたステファニーから、「どうして連絡をくれなかったのか、理由を知りたい。もっと大事にしてほしい」と詰め寄られると、それにキスで答えます。このキスは熱かったのですが、ジャクソンとステファニー、二人の関係そのものにはあまり熱いものを感じられない気が……。

 

●ジョーがボコボコに!?
ジェイソンにジョーの生い立ちを話してしまったアレックス。彼女を避けようとするものの、所詮同じ病院で働く者同士、何度も顔を合わせてしまいます。ジョーはアレックスとのぎくしゃくした関係に耐えられず、「もうやめない?」と休戦を持ちかけますが、結局二人は言い合いになり、アレックスはもうジョーとは関わらないと宣言します。
ところがその夜、顔中をアザだらけにしたジョーがアレックスの家の前に。涙目で「泊めてくれない?」とすがる彼女に何が!? やはりジェイソンとケンカ!? 彼のDV? アレックスは、「面倒な地雷女はうんざり」と言っていましたが、確かにジョーには地雷原の香りが……。さて、アレックスどうする!?

 

なお、今回のエピソードの監督は、オーウェン役のケヴィン・マクキッドでした(今シーズンは、第4話に続き2度目のメガホン)。緊張するストーリーの合間に挟み込まれた、イーサン&オーウェンのサッカー、メレディス&デレク&ゾラのおままごとといった、子どもがらみのホッとするシーンは、ちょうどイーサンに歳の近い息子と娘を持つケヴィンらしい演出だなと思いました。
ちなみに、現地アメリカで放送中のシーズン10の第8話でも、彼が監督を務めています。


【トリビア:ゲスト】
ローレン役は、「One Tree Hill」のペイトン・ソーヤ役や「ホワイトカラー」のサラ・エリス役や映画『リリィ、はちみつ色の秘密』への出演などで知られるヒラリー・バートン。
女子大生役の一人(ブレンダ)役は、映画『ファイナル・デッドコースター』や「KYLE<カイル>XY」への出演などで知られるシャーラン・シモンズ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Do You Believe in Magic」は、The Lovin' Spoonfulの曲“Do You Believe in Magic”からの引用。


【注目のセリフ】
「故障中だよ“ボサ頭”。階段使って」by クリスティーナ
 ……あだ名をつけるのがうまいクリスティーナ。ジョーを“ボサ頭”と命名!
「違う、ニース旅行の予約入れてんの。一緒に行ってエステする?」by クリスティーナ
 ……フランス語上級者(?)のクリスティーナ。皮肉に込めるユーモアも上級。
「言っとくけど、このラボはあなたのものじゃない! 私たちが買ってあげた! 言い過ぎた!?」by カリー
 ……ベイリーに対し、まるで小学生のケンカのような捨て台詞。怒るベイリーに何とか口を開かせようと奔走したり、CDCを呼んだのはジャクソンだと、全部彼のせいにしようとしたり、カリーってところどころ子どもっぽい。


【メレディスの一言】
外科医は、人の体が受ける傷やダメージには詳しい
それもそのはず、20代の大事な時期にひたすら人体を元に戻す方法を学ぶ
ただし、外科医でも治せない傷がある
自力では難しい
ほかの力が必要になってくる
魔法なんてものはない
おなじみの呪文、アブラカダブラや魔法のランプはおとぎ話の世界
治せない場合もあるけど、たいていは生き残れる
そう信じることが魔法となる


【鑑賞MEMO】
もやもや病

脳に栄養を送る血管が詰まり、不足した血液を補うために、周囲の細い血管が“もやもや”と発達する疾患。日本をはじめとするアジアに多い病気で、初めて発見されたのは日本。もやもや病の研究が世界で一番進んでいるのも日本だと言われています。欧米では症例が少ない病気です。日本では、歌手の徳永英明さんがこの病気に罹ったことで知られています。


【曲情報】
♪"Elation" Isbells

オーウェンとサッカーをしていたイーサンが、祖母とホテルに帰っていくシーンで。
♪"Beat Of The Drum" Van She
デレクがもやもや病のアイリスのオペにジョーも参加させ、エイプリルが女子大生キムのオペをし、ローレンが脳瘤の乳児タイラーの処置についてアリゾナとカリーに説明するシーンで。
♪"Uneven Odds" Sleeping At Last
ダニーがケイラの支えになれるのはシェリーズだと悟って身を引き、アレックスがジョーと言い合うシーンで。
♪"Rust Or Gold" Jill Andrews
ステファニーがジョーの店でジャクソンに詰め寄り、アリゾナがモーションをかけてくるローレンをエレベータ内で牽制し、リチャードがベンを呼んでベイリーに合わせようとするシーンで。
♪"New York" The Boxer Rebellion
エンディング、ベイリーがベンに苦しい胸の内を明かし、クリスティーナが「子どもが欲しくなった?」とオーウェンに聞き、デレクとメレディスがゾラと遊び、ジョーがアレックスに助けを求めるシーンで。

2013.12. 4|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月27日(水) #21「疑惑のまなざし」

21ジャクソンの知らせで、病院へCDC(疾病管理センター)が調査にやって来る。そして、感染症で死亡した二人の患者からはMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が検出される。ベイリーは3人目の感染症患者の容体を気にするが、アクセスできないようカルテはロックされ、ほかの医師たちと話すことも禁じられ……。一方、両親が事故でケガを負った少年イーサンの祖母が病院に到着。祖母は、いまだに意識が戻らない息子の様子に泣いてばかり。母親のレイチェルはかなり回復していたが、突然痙攣の発作を起こしてしまう。


●CDCが病院へ! 感染症の原因はベイリー!?
ジャクソンの知らせでCDC(疾病管理センター)が病院へ調査にやってきます。とにかく、この状況に気が気でないのがベイリー。感染症を発症した3人目の患者セス・レピックの容体も気になるのに、カルテにはロックがかけられていてアクセスできず。ほかの医師との会話も禁じられてしまいます。
そして、感染症で死亡した患者からはMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が検出されます。院内では医師たちの検査や、オペ室・器具類などの調査が行われ、その間、ベイリーはCDCの調査官による面接を受けることに。調査官は落ち着いた態度で事実確認をしていきますが、ベイリーはその質問の一つ一つに神経を逆なでされ、しまいには「休憩したい」と席を立ってしまいます。
程なくして、セス・レピックの容体が悪化。再手術が必要になりますが、家族は「感染症が蔓延した病院ではオペを受けさせられない」と怒りをあらわに。ベイリーからセスの担当を引き継いだリチャードは、家族からオペの承諾を得るために「一人の医師のみが感染源で、ほかの医師や手術室は問題ない」と説明します。密かにそのやり取りを聞いていたベイリーはショックを受け、CDCの調査官の元に戻って自分は保菌者なのかと詰問します。
その後、医師たちが集まった会議室でCDCの調査官からの報告が行われます。告げられたのは、「ベイリーはMRSAの保菌者だが、患者への感染の直接の原因はペガサス・ホライズン社が病院に出入りしていたときに採用された外科用手袋に微小な裂け目があったこと」でした。つまり、ベイリー自身に過失はなかったのです。その報告に胸をなで下ろす面々でしたが、当のベイリーの心は晴れず。何せ、自分が保菌していたMRSAのせいで患者が亡くなっているのは事実ですから(結局、セスも亡くなってしまいました……)。リチャードはすっかりふさぎ込むベイリーをなぐさめようとしますが、ベイリーは自分を守ってくれなかった彼に腹を立て、「見損なった!」と怒りをぶつけます。リチャードは、決してベイリー一人を犠牲にしようとは思っていなかったのですが……。
とにかく、今後のベイリーが心配です。

 

●綱引きでケガ人続出の一族が来院
ERには「ケラー家」と書かれた揃いのTシャツを着た人々が駆け付けます。アイスボックスに入れられた5本の指(+ソーセージ1本)を持って! 彼らは親族が集まってのパーティーの綱引きで、綱を強く引きすぎたために負傷した模様。数名の指がもげた上、学校新聞の編集員で自称ジャーナリストの高校生フランキーは、手を踏みつけられて骨折という事態に、パーティーを企画したケラー家のアルおじさんは家族から大ひんしゅくを買います。まあ、あの騒ぎの中、明るくポテトフライを差し入れるあたりに彼の“KYぶり”がうかがえますよね(とはいえ、アルおじさんのような人がいてくれるおかげで、一族の絆が強まっているところもあるはず。「努力は続けた方がいい」というジャクソンのアドバイスは、なかなか良かったです)。
さて、これから手のオペを受けなければならないフランキーは、病院にCDCの職員が出入りしているのに気付き、周囲の職員に取材。院内感染の話を聞きつけると、カリーとアリゾナに事実かと迫ります。何とかごまかしつつ、最終的には、院内感染について翌朝発行する予定のプレスリリースを、マスコミより一足早く彼女に渡してやることで丸く収めるカリー。小さなジャーナリストのあしらいがお見事でした。
なお、今年2月、米カリフォルニアの高校の綱引き大会で、生徒二人が指を切断するケガを負う事故が実際に起きています。中国では、綱引きで腕がもげる事故も起きたとか! 綱引きの際は、ロープを腕や手に巻き付けないようにしましょう!

 

●イーサンの母親が死亡!駆け付けた祖母は……
病院に到着したイーサンの祖母。いまだ意識の戻らない息子の様子に泣いてばかり。オーウェンは、気丈に振る舞うイーサンを気遣います。幸いなのは、母親のレイチェルがかなり回復してきたこと。ところが、彼女はイーサンと食堂にいたところ突然痙攣発作を起こしてしまいます。原因は、新たに発生した脳内の出血。デレクはオペを急ぎますが、オペ室に移動する途中でレイチェルは息を引き取ってしまい……。イーサンのことが気になるオーウェンは、病院に泊まり込むことに。クリスティーナ、オーウェンの本気度を前に、彼との別れも視野に入れ始めているようです……。

 

●アレックス、クリスティーナはジェイソンの患者の妊婦を担当
アレックスとクリスティーナは、ジェイソンの患者で胎児に重い心臓疾患がある妊婦を担当。帝王切開後、すぐに胎児の手術を行えるよう、クリスティーナはカテーテル室での帝王切開を提案します。当初はそれに反対するアレックスとジェイソンでしたが、クリスティーナのもっともらしい説得にジェイソンが折れ、アレックスもその案に乗ることに。結果、手術は大成功! その後、オペの成功の礼を言いに来たジェイソンに対してアレックスは、「ジョーとはただの友達。里子として育った者同士、幸せになってもらいたいだけ」と話します。ジョーからジェイソンと暮らすつもりだと聞かされていたため、大人の対応で素直に本音を口にしたのです。けれども、これが裏目に。実はジョー、自分の生い立ちをジェイソンに話していなかった! アレックスは、なぜ秘密をバラしたのかとジョーに抗議されます。これにはさすがにまいったようで、「いつも自分ですべてを台無しにしてしまう」とクリスティーナにぼやくアレックス。エンディング、そんな彼がクリスティーナと一つベッドの上に並んで悶々とするシーンは、二人の組み合わせがめずらしいだけに印象的でした。

 

●マシューに振られたエイプリル、ジャクソンに八つ当たり
“再ヴァージン化”発言でマシューに振られたエイプリル。処女を奪われたせいだと言わんばかりにジャクソンに当たります。そんな彼女に対しジャクソンは、「マシューと破綻したのは気の毒だが、自分たちが関係を持ったことは後悔していない」と冷静に反論。さすがエイヴリー家の男、懐が深い!
一方、マシューはエイプリルのところにやってきて、冷たい態度を取ったことを謝罪。やり直したいと告げます。もちろんエイプリルは大喜び! ジャクソンを悪者扱いした挙げ句、ちゃっかり彼氏と復縁する彼女、運がないように見えて実はかなりの強運の持ち主です。

 

……それにしても、今回はメレディスの“ウンチ垂れ話”が多かった!!!


【トリビア:ゲスト】
CDCの捜査員役は、「コールドケース」のジェフリーズ役でおなじみのトム・バリー。
フランキー役は、「新ビバリーヒルズ青春白書」にエミリー役でゲスト出演しているアビー・コッブ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Sleeping Monster」は、Mastodonの曲“Sleeping Giant”からの引用。


【注目のセリフ】
「許すんじゃなかった。でも許し、彼に捨てられた。認定医でもないしヴァージンでもない、こだわってきたことが全部台無し。あなたのおかげ、どうもありがと感謝してる!」by エイプリル
 ……ジャクソンにとっては言いがかりもいいところ。
「あたしたち付き合い長いけど、何でだか分かる? ウンチ垂れるとこ見せないから」by クリスティーナ
 ……この後もこの話題が何度も登場。
「意識戻った後どうする? 絨毯にくるんで車のトランクにぶち込む?」by カリー
 ……小さなジャーナリストにたじたじのカリー。でもブラックユーモアは忘れてない!


【ベイリーの一言】
眠れる怪物なんていやしないと自分に言い聞かせていた間ずっと、怪物は力を蓄えていた
感染が広がっていた
怪物が目を覚ました
もはや、できることは何もない


【鑑賞MEMO】
ウッドワード

ワシントンポスト紙編集主幹のボブ・ウッドワードのこと。ウォーターゲート事件の調査報道で有名。
アリゾナは、CDCとベイリーの関係についてかぎ回る学生ジャーナリストの患者フランキーのことを「ウッドワード」と表現。フランキーはその名を知らなかったようですが、ジャーナリスト志望なら、確かに知っていてしかるべき名前だと思います。

 

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
院内感染の起炎菌として知られる、黄色ブドウ球菌が耐性化した病原菌。健康な人からも検出されることがあり、保菌しているだけなら治療は不要とのこと。ただし、免疫力が低下している人に感染させると、感染症を発症させる可能性があるため、医師であるベイリーには除菌の対策が必要となります。


【曲情報】
♪"Avalanche" Zola Jesus

オープニング、ベイリーが手を洗い、CDCの調査が進められるシーンで。
♪"Think" Aretha Franklin
ベイリーがオペ前に手を洗う回想シーンで。
♪"Broken" Jake Bugg
クリスティーナが赤ちゃんのオペをする一方で、レイチェルが亡くなるシーンで。
♪"Sea Fog" Keane
ジャクソンがアルの手当をしながら「努力は続けた方がいい」とアドバイスし、ベイリーがCDCの調査員に「私が保菌者なの!?」と迫り、リチャードがセスのオペをするシーンで。
♪"Say Anything (feat. Jill Andrews)" Anderson East
エンディング、ベイリーがリチャードに怒りをぶつけ、メレディスとデレクが出産の立ち会いについて話し、ジョーを愛していると告白するアレックスをベッドに座らせたクリスティーナが、「オーウェンを失う」と発言するシーンで。

2013.11.27|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月20日(水) #20「無自覚な殺人者」

20遺伝子検査の結果、メレディスの認知症の遺伝子マーカーは複数陽性だったことが分かる。冷静を装いつつも動揺する彼女は、遺言書の書き換えが必要だと言い出し……。そんな中、内戦の最中であるシリアから二人の医師が研修に訪れる。現地で使える医療器具が極めて限られていることから、シアトルの医師たちは代用品を使った処置の方法を考えることに。一方、ベイリーとリアがオペをした患者たちが、次々と術後感染症にかかり……。


●メレディスの遺伝子検査の結果は……
メレディスの遺伝子検査の結果が出て、認知症の遺伝子マーカーが複数陽性だったことが分かります。冷静を装いつつも内心では動揺し、遺言書の書き換えが必要だと言い出すメレディス。デレクは、まだ認知症になると決まった訳ではないとなだめますが、「自分たちに万一のことがあった場合の子どもたちの後見人が、クリスティーナ&オーウェン夫妻とレクシーのままになっているのは問題」と主張する彼女は、あらためて後見人についてクリスティーナに相談します。クリスティーナは、「ゾラたちの“ママ”になるのはムリ。でも、子どもたちにとって最高のおばさんになる」と返答。メレディスはちょっと不服そうでしたが、クリスティーナは子どもを持たない主義ですから、これ以上の答えは望めないですよね。
さらにメレディスは、弁護士からいざという時の治療方針について書面で意思を明らかにしてくれと求められると、植物状態になるのを嫌って延命措置を固辞。認知症になると決めてかかった物言いで、デレクを困らせます。するとデレクは、自分も遺伝子検査を受けたと言って、その結果をメレディスに見せます。何とデレクは、肝臓ガンと前立腺ガン、遅発性の男性型脱毛症、ヘロイン中毒がハイリスク! 「僕は頭の毛が薄いドラッグ浸りになる」というデレクの言葉に、メレディスもようやく笑顔に。それにしても、デレクの“薄毛ジャンキー姿”なんて想像したくない!

 

●シリアから二人の医師が研修に!
内戦の最中にあるシリアから、野戦病院に勤務する二人の医師が研修にやってきます。現地で使える医療器具が極めて限られていると知った医師たちは、オーウェンの指示のもと代用品を使った処置の方法を考え、指導に当たります。
そんな中、今回のオーウェンの奮闘や、ゲノムラボでの研究に没頭するベイリーの様子に刺激を受けたカリーは、自分も軟骨再生プロジェクトを実現させようと、ジャクソンにしつこく売り込みをかけます。するとアレックスも、アフリカのプロジェクトに資金が欲しいと言い出し……。新ボスのジャクソン、外科医の仕事以外の厄介ごとに振り回されて大変そう。リチャードという良き指導者がそばにいるのが幸いです。

 

●マシューに“再ヴァージン化”について打ち明けるエイプリル
マシューの退院にあたって母親が迎えに来ると聞いたエイプリル。よほど状態が悪いのかと心配しますが、マシューが自分を母親に紹介しようとしてくれているのだと知ると、すでにヴァージンを捨てていることを隠し続けていることに引け目を感じ始めます。そして、「シリアの医師たちの過酷な環境に比べれば、自分が失ったヴァージンなんて些細なことと自分で自分に言い聞かせ、意を決してマシューに真実を告白。けれども、マシューの表情は硬く……。エイプリルの純血うんぬんより、彼女に嘘をつかれていたのがショックだったのか、マシューは母親にエイプリルを紹介しないまま退院してしまいます。もしかして、これってエイプリルが振られたってこと!? 

 

●イーサンの母親が回復。しかし、依然父親は……
事故で両親がケガをしていたイーサンの母親が意識を取り戻します。イーサンはようやく明るい表情になりますが、父親は依然、意識が戻らないまま。オーウェンは相変わらずイーサンを気遣い、クリスティーナに対し父親の治療の件で何かと口を出します。そんなオーウェンの態度を鬱陶しく感じながらも懸命に治療に当たるクリスティーナ。イーサンに寄り添うオーウェンの姿を見て、彼の態度がおかしいのはイーサンが原因だと気付きます。オーウェンは、今でも本当は子どもが欲しくてたまらない、だからイーサンに思い入れが強いのだと……。

 

●脳外科に未練たっぷりのシェーン
脳外科以外で経験を積めとデレクに言われてしまったシェーン。とはいえ、脳外科に未練たっぷりの彼は、ERで仕事をしながら脳外科の患者のフォローも続行。ですが、「脳外科に必要な素質に欠ける」とついにデレクから厳しい言葉を浴びせられてしまいます。シェーン、ちょっとかわいそう……。何だか、心臓外科をめぐってクリスティーナとイジーが張り合ったときのことが思い出されます。

 

●ベイリーが関わった患者が次々と感染症に!
2週間前、ベイリーとリアが二人でオペをしたジョイス・ベイシュという女性が術後感染症を発症。その後、同じように術後感染症を起こした患者が現れます。ベイリーは、日頃からだらしないリアが感染源だろうと疑い、事実、彼女がオペの当日風邪を引いていたことが分かります。本当に自分が感染源ならクビにされるかも……と涙目のリア。そんな中、3人目の術後感染症患者が現れます。これはかなり深刻な事態。
そして、当日診察した全患者を洗い出す作業が進められる中、一人目の感染症患者のジョイスはベイリーの必死の治療の甲斐なく死亡してしまいます。思わず、リアに対して怒りを爆発させるベイリー。けれども、リアは3人目の患者を担当しておらず、3人全員と接触があった医師はベイリーただ一人だったことが発覚します。もしや、感染源はベイリー!? 一難去ってまた一難の展開です。

 

なお、今回のエピソードの監督は、キュートなお尻がチャームポイントの救急退院ニコール役でたびたび番組に登場しているニコール・カミンズでした。実は彼女、女優としてだけでなくスクリプターとしてこの番組を支えている重要なスタッフの一人(監督は今回が初めて)。メレディス役のエレン・ポンピオのお気に入りだという今回のエピソード、番組をよく知るニコールのメガホンのおかげで、それぞれのキャストの個性がバランス良く描写されていたところがとても良かったと思います。


【トリビア:ゲスト】
シリアの医師役の一人は、「LOST」のオマール役などで知られるアンソニー・アジジ。
もう一人の医師役(ダルウィッシュ)は、映画『マトリックス レボリューションズ』のラマ役などで知られるバーナード・ホワイト。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「She's Killing Me」は、A Rocket To The Moonの曲“She's Killing Me”からの引用。


【注目のセリフ】
「あなたは師匠だし、友人だし、尊敬もしてる。でも、私の質問に答えてくれなきゃその顔にパンチ食らわすから」by メレディス
 ……ベイリーにパンチ!? 彼女にここまで言えるようになるとは、インターン時代には想像もつかなかったこと。
「あんたがパソコンにピザを撒き散らしたんじゃなくて、死にかけてるのを期待してたのに!」by ベイリー
 ……この後、まさかベイリー自身に感染源の疑惑がかかるとは……。
「ねえ、あんたがおかしくなったら即殺したげるって同意したんだよ。今日1日ぐらいあたしの味方になってくれんのが礼儀でしょうが」by クリスティーナ
 ……相方同士だからこその尖った会話。


【メレディスの一言】
真実は人を自由にするとよく言う
その考えは甘い
真実は意地悪
恐ろしい
人は真実に耐えられない
医師は率直であろうとする
だから病院へ行くときは何を尋ねるかよく考えよう
本当のことを知ってしまったら、立ち直れないかもしれない


【曲情報】
♪"The Day You Went Away" The Rubens

オープニング、ベイリーがメレディスに遺伝子検査の結果を伝えるシーンで。
♪"Clair De Lune feat. Christine Hoberg" Flight Facilities
マシューが母親に紹介したいとエイプリルに言い、リアがベイリーに風邪を引いていたことを説明し、メレディスがゾラたちの後見人のことでクリスティーナと話すシーンで。
♪"My Number" Foals
みんながシリアの医師たちにそれぞれ指導をするシーンで。
♪"Cold World" Jon E. K.
オーウェンの様子がおかしい理由がイーサンにあることにクリスティーナが気付き、ジョイスが心肺停止となり、エイプリルから大量の備品をもらったシリアの医師たちが帰っていくシーンで。

2013.11.20|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月13日(水) #19「抗えない直感」

19各界の著名人が講演者としてスピーチするTED会議に登壇することになったカリー。その当日、ガソリンを積んだタンクローリーが高速道路で乗用車に衝突して玉突き事故が発生し、ERは大パニックとなる。当然、カリーも次々と運ばれてくるケガ人のオペに追われ、会議に出席できない事態に……。また、事故とは別に、ERには原因不明の高熱と発疹が出ている息子を連れてきている母親もいた。ジョーは咽頭炎と診断して薬を出すが……。


●両親と事故に巻き込まれた少年イーサンを気遣うオーウェン
ガソリンを積んだタンクローリーが高速道路で乗用車に衝突し、玉突き事故が発生。ERには、次々とケガ人が運ばれてきます。そんな中、オーウェンはイーサン・ドーソンという10歳の少年に気遣いを見せます。本人は軽傷だったものの、父親のポールも母親のレイチェルも事故で負傷してしまったのです。連絡を受けた社会福祉事務所のソーシャルワーカーが病院に駆け付けるものの、両親の安否が気になって仕方がないイーサンの心情を思いやったオーウェンは、臨時の措置として彼を空いた病室に一晩泊まらせることに。
その後、大動脈を損傷したポールはクリスティーナによるオペを受け、ひとまず容体は安定。一方、頭を打ったレイチェルはデレクによるオペを受けますが、オペ後に息子であるイーサンを認識できなくなっていることが判明。再度デレクによるオペを受けることとなります。これはイーサンには酷な状況です。
そして、そんなイーサンに追い打ちをかけるように、オペ後のポールの容体が急変してしまいます。クリスティーナはポールを救おうと低体温療法を試しますが、オーウェンはイーサンのことが気になるあまり、そのクリスティーナの判断にすら疑問を呈して……。最終的には、クリスティーナの判断が正しかったと信じるのですが、かなりイーサンに感情移入しているようです。とにかく、ポールとレイチェルが順調に回復するといいのですが……。

 

●デレクの助手がシェーンからヘザーに交代!?
脳外科志望のシェーンをかわいがり、ずっと彼を助手につけてきたデレク。ほかのインターンも使うべきだとオーウェンから注意を受け、この日はヘザーも助手に加えます。そして、ひょんなことから彼女が曲芸師並みに手先が器用だと知ります。デレクは、まじめで一生懸命だけれど不器用なところがあるシェーンの代わりに、しばらくヘザーを助手として使ってみることに。シェーン本人には、ほかの科で勉強してこいと告げます。もちろん、シェーンは大ショック。「脳外科を奪おうとするのは勝手だが、闘わずしてあきらめたりしない!」と優等生キャラを捨てるかのようにヘザーに宣戦布告! 今後は、インターン同士のライバル争いにも注目です。

 

●エイプリルが担当した臨月の妊婦エリスは……
エイプリルは、事故に巻き込まれた臨月の妊婦エリスをERで受け入れます。それを横で見ていたアレックスは、ヘソの緒が出てきてしまっていることにいち早く気付き、応急処置を施します。そして、“胸板王子”ことジェイソンとともに緊急帝王切開のオペに入ります。ジョーとイチャイチャしまくっているせいで仕事が後手に回っているジェイソンのことが面白くないアレックスでしたが、とにかく彼と協同したおかげでエリスの赤ちゃんは救われました。
ところが、出血がひどかったエリスの容体がオペ後に急変。エイプリルの必死の治療の甲斐もなく、駆け付けた夫のヴィンスと産まれたばかりの娘を残して亡くなってしまいます……。夫婦の出会いや結婚に至った経緯をヴィンスから聞いていたエイプリルは、神の導きで運命的に結ばれたとしか思えない二人が、このような形で別離を余儀なくされたことに衝撃をおぼえ、深い悲しみに沈みます。そして、そんな彼女をなぐさめたのはマシューではなくジャクソンでした。というのも、マシューは事故現場で子どもを助けようとして負傷し、患者としてERに運び込まれていたのです。
幸いケガが軽傷だったマシューは、ジャクソンの手当を受けて落ち着くと、エリスの死を目の当たりにしてすっかり疲れ切った様子のエイプリルに「大丈夫、どこへも行かない」と声をかけます。エリスとヴィンスのことでエイプリルが激しく動揺したのは、自分がケガをして心配をかけたせいだと思ったのでしょう。でも、エイプリルがエリスとヴィンスに重ねていたのは、マシューとの関係!? エイプリルの動揺の裏に、ジャクソンの影が見えるような気がするのですが。もしかすると、エイプリル自身は、まだそれに気付いていないのかも。

 

●TED会議で生中継でプレゼンするカリー
各界で活躍する人物がプレゼンテーションするいわゆる「TED会議」で、軟骨再生についてスピーチすることになったカリー。非常に名誉なことだけに、緊張しながら準備に臨み、いよいよこの日、本番を迎えることとなります。ところが、知っての通り玉突き事故によりERにはケガ人が多数運び込まれ、カリーもタバコ吸いたさに火だるまになった男性の緊急オペに入ることに。会場に行くことができずガッカリするカリーをなぐさめようと、アリゾナは「おかげでスピーチをもっと練り上げる時間ができた」と口走り、はからずも彼女のスピーチにケチを付けてしまいます。気分を害したカリーは、「久々のいい話で楽しみにしていたのに……」とますますしょんぼり。
しかし、そのあとにアリゾナ&リチャードの計らいで、大きなサプライズが! 何と二人は、シアトルの病院から生中継でカリーのスピーチをTED会議に配信する手配を整えたのです。突然のことに戸惑うカリーでしたが、カメラを前にすると開き直り、用意していたメモをテーブルに置いて自分の言葉で語り始めます。きっと感動的な内容だったに違いありません!

 

●息子の病名を突き止めようとする母親の姿に、母としての強さを見たメレディスは?
事故とは別に、ERには息子の高熱が下がらないため何度も病院に足を運んでいるケーシーという女性もいました。ジョーは、簡易検査の結果から連鎖球菌による咽頭炎と診断して薬を出しますが、少年の熱は上がる一方。しまいには発疹まで出始めます。熱の原因は別にあると直感したケーシーは、自力でインターネットから集めた情報を手に「もっと詳しく診てほしい」と感情を高ぶらせて食い下がります。そんな彼女の姿に、目を留めたのがメレディス。同じ子を持つ母親としてケーシーの直感を信じ、少年を入院させて対応することにします。
ところが、その後も少年の熱の原因はなかなか特定できず。やはり連鎖球菌が原因だろうと考えるメレディスでしたが、簡易検査の結果が偽陽性だったことが判明。少年は、ケーシーが疑っていた川崎病だと分かります。母としてのケーシーの直感が正しかったのです。子どものために闘い抜いた彼女の強さに心を打たれたメレディスは、自分もゾラを守り抜ける親にならねばと改めて決意。ゲノム・マッピングの研究プロジェクトに没頭中のベイリーに、ゾラと自分の遺伝子検査を依頼します。認知症の遺伝子を母から受け継いでいる可能性があると知りながら、検査の結果を受け止めようと覚悟を決めたのです。
さて、メレディスの検査の結果は……!?


【トリビア:ゲスト】
ケーシー役は、「ママと恋に落ちるまで」のステラ役や「scrubs ~恋のお騒がせ病棟」のエリオット・リード役のサラ・チョーク。
ヴィンス役は、「MAD MEN マッドメン」へのスミッティ役でのゲスト出演など出知られるパトリック・カヴァナー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Can't Fight This Feeling」は、REO Speedwagonの曲“Can't Fight This Feeling”からの引用。


【注目のセリフ】
「自分で考えたつもりが洗剤のコマーシャル見てて気がつくの。“これが元ネタじゃん!”って」by ヘザー
 ……デレク執刀の脳外科のオペ中でも、天然キャラ全開!
「そうだベイリー、私の遺伝子、検査して。どっち似か知りたい。父は日に3度サラダ食べててもコレステロールが高い。母は外反母趾」by カリー
 ……ベイリーのゲノム解析装置は大人気。
「私の職業は整形外科医。軟骨の研究をしてる。だからずっと考えてきた。世界がバラバラに崩れるとき、何が私たちを結びつけてくれるか」by カリー
 ……この冒頭のスピーチで、“軟骨”の奥深さに魅入られた聴衆は多かったはず。


【メレディスの一言】
消え去ることを拒否するような感情がある
耳元でささやきかけ気を散らす
気に障ってならないものがある
どうがんばっても、直感を無視することはできない
よく言うように、常に直感に従うべし


【鑑賞MEMO】
TED

アメリカのカリフォルニア州ロングビーチで年1回、各界の著名人を講演者に招いた大規模な世界的カンファレンスを主催しているグループのこと。
今回カリーは、このTEDが主催する会議(TED Conference)で登壇するという設定でした。


【曲情報】
♪"Spark" Fitz & The Tantrums

オープニング、ベッドでキスをしていたメレディスとデレクが、ゾラが目を覚ましていることに気付き、TED会議でのスピーチの練習をするカリーの緊張をアリゾナがほぐそうとし、オーウェンとクリスティーナがベッドから起き上がるシーンで。
♪"Roll On Hills" Annie Williams
クリスティーナがポールのオペを、デレクがレイチェルのオペを、エイプリルたちがエリスのオペをするシーンで。
♪"Amsterdam" Daughter
ポールの容体についてオーウェンがクリスティーナに尋ねた直後、ポールの容体が急変し、エイプリルの蘇生処置もむなしくエリスが亡くなるシーンで。
♪"Teach Me" Keaton Henson
エリスの死で落ち込むエイプリルをジャクソンがなぐさめるシーンで。
♪"The Storm" The Airborne Toxic Event
エンディング、ジョーの店でアレックスたちが飲むかたわら、シェーンがヘザーに「脳外科は奪わせない」と釘を刺し、オーウェンがイーサンに両親の容体について状況を伝え、息子の川崎病が回復し始めたことで安心したケーシーがメレディスに笑顔を向け、メレディスがベイリーに遺伝子検査を頼むシーンで。

2013.11.13|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月6日(水) #18「イタズラな時間」

18グレイ+スローン記念病院で、ついにERが再開。メレディスが担当した腹痛を訴える女性教師は、進行した胆嚢ガンで摘出不可能だと判明する。アリゾナはハイヒールが履ける新しい義足で出勤するが、時間が経つにつれ痛みに耐えられなくなり……。一方、アレックスはジョーを助手に、ガンで闘病中の少年を担当。ジョーに好意を抱く少年は、彼女がジェイソンと付き合っていることが気に入らず、いたずらを仕掛ける。


●グレイ+スローン記念病院でERが再開!
グレイ+スローン記念病院として生まれ変わった病院で、いよいよERが再開されます。しかも“新兵器”を携えて! その“新兵器”とは、わずか13秒で全身のX線写真が低線量で撮れる画像検査装置「ロドックス」。オーウェンたちは早く試してみたいと浮き足立ちますが、こういう時に限って検査実施に適した患者は来ず……。小さい頃にビー玉を飲み込んだままだというヘザーのスキャンでもしようかというところに、オートバイ事故の患者が運び込まれます。その患者をスキャンした医師たちは、装置のすばらしさをようやく実感するのでした。
なお、後でヘザーのスキャンも実施されました。本当にビー玉が見つかるというオチが楽しかったです。

 

●ガンが判明した女性教師を担当するメレディス、お腹の赤ちゃんは!?
メレディスは、腹痛を訴える女性教師のマデリンを担当。胆石だと予想してオペを行いますが、進行した胆嚢ガンで摘出不可能であると分かります。そして、悪い知らせを聞かされて悲嘆に暮れる術後のマデリンの元へ、彼女の生徒たちがお見舞いにやってきます。自分の復帰を待ち望んでくれている生徒たちに、本当の病状を告げることができないマデリン……。けれども、生徒たちの再度の訪問を受けると、「もし代理の先生がみんなの担任になるとしたら……」という仮定の話から、自分がもう復帰できないことを暗に説明。辛い状況の中、生徒たちにとって最善のアドバイスをします。何て悲しい……。見ていて辛いエピソードでしたが、誠実なマデリンという役柄を好演した『スーパーマンIII/電子の要塞』のラナ役のアネット・オトゥールはステキでした。
なお、彼女を慕う女子生徒の一人は「ナース・ジャッキー」でジャッキーの娘フィオナを演じているマッケンジー・アラジェムちゃん。先生がもう復帰できないと悟って目頭を押さえるその姿、とても愛らしいだけに胸が痛みました。

 

さて、メレディス自身は妊娠28週目を迎えた模様。順調な経過に安心しているのかと思いきや、お腹の赤ちゃんに何らかの障害があるに違いないという不安に取り憑かれ、ネガティブな発言を繰り返します。デレクは、理性に訴えることで不安を軽くしてやろうとしますが、何せメレディスのネガティブ思考は強烈で……。結局、デレクはメレディスをエコー検査に誘い、自分の目で事実を確かめさせることにします。その結果、赤ちゃんは順調に育っていることが判明。これで、メレディスもようやく一安心。しかも、赤ちゃんは男の子であることも分かりました! あとは出産を待つばかり。ドラマでは、今シーズン終盤くらいに出産エピソードが拝めそう!?

 

●患者家族に激怒されてしまうシェーン
事故で大ケガを負った少女が病院に運び込まれます。脳からの出血がひどく、すぐにデレクがオペを担当。助手についたシェーンは父親のジム・クレイマーに状況を伝えますが、彼は不安のあまり激怒! オペ後、「とにかく落ち着いて冷静に話を」とデレクに助言されたシェーンは、「一命は取り留めたがどんな障害が出るか分からない」とあらためてクレイマーに報告します。ところが、今度はますます興奮したクレイマーにつかみかかられてしまい……。最終的に、その間に入ったのはデレク。「不安がってもいいことはない」と強くクレイマーを諭し、彼に感情を吐き出させます。泣き崩れたクレイマー、ようやく落ち着きを取り戻しました。
今回シェーンは、脳外科のスキルだけでなく、患者の扱いについてもデレクから多くを学んだようです。

 

●脚のマッサージでアリゾナとのわだかまりを溶くカリー
アリゾナはハイヒールが履ける新しい義足で出勤! 気持ちもリフレッシュして、今夜こそいよいよ本格的なセックスを……と、自分からカリーを誘います。でも、時間が経つにつれて義足をはめた脚が痛くてたまらなくなります。すっかり気持ちが萎えてしまうアリゾナ。カリーは、またか!とブチ切れそうになりますが、辛そうなアリゾナの様子を見ると、整形外科医として半ば強引にアリゾナの義足を外します。そして、痛がる脚を優しくマッサージ。カリーに切断した脚を見られることに抵抗感があったアリゾナでしたが、これで心のわだかまりも一気に解けたよう。それにしても、カリーは本当によくアリゾナを支えているなと思います。

 

●患者の少年と“胸板王子”をからかうアレックス
アレックスはジョーを助手にガンで闘病中の少年パブロを担当します。ジョーのことが好きなパブロは、彼女と付き合っているジェイソンのことが気に入らない様子。アレックスを誘って、ジェイソンにあれこれいたずらを仕掛けます。そんな悪ふざけに気付いたリチャード。アレックスの行動を咎めるのかと思いきや、自分もそのいたずらに加わるという遊び心を見せてくれました。
さて、アレックスとパブロたちのおかげでさんざんな目に遭ったジェイソン。アレックスがジョーに好意を持っていることを見透かした上で、「彼女とセックスしてくる」と言い放って反撃! うわっ、“胸板王子”って意外とイヤな奴かも!?

 

●新理事たちに研究費をせがもうと医師たちが画策!
ジェイソンを筆頭に、デレク、メレディスらが病院の理事になったことから、医師たちは自分の研究に予算を割いてもらおうと新理事たちへの売り込みを開始します。
心臓外科のラッセルは、人工弁の臨床試験に必要な1,200万ドルを調達すべく、“オペ”というエサをちらつかせてクリスティーナに近づきます。しかし、そこは察しの良いクリスティーナ。臨床試験に自分を誘ってくれているのではなく、ただ予算増額のために利用されているのだとすぐに気付きます。
一方、ベイリーはゲノム・マッピングの研究プロジェクトを立ち上げようと理事たちに掛け合いますが、なかなか相手にされず。でも、メレディスのお腹の赤ちゃんの動きを沈めるための語りかけにかこつけ、自分の研究の意義をメレディスとクリスティーナの前でさりげなくアピール。クリスティーナは、ここで名案を思いつきます。それは、研究費をベイリーに出す代わりに、ラッセルの研究費をむしろ減額するというもの。当然、ラッセルは研究アシスタントを二人も失うことになるわけで、クリスティーナはそこに自分が滑り込むという作戦に出たのです。大学時代の1年後輩が画期的な仕事をして雑誌に載っているのを見て、自分も一旗揚げたいと思っていたクリスティーナにとっては願ってもない展開となりました。もちろん、ベイリーにとっても! 研究費がもらえると聞いて奇声を上げて喜ぶベイリー、そして素直にジャクソンにお礼を言うベイリー、どちらもかわいかったです。


【トリビア:ゲスト】
マデリン役は、『スーパーマンIII/電子の要塞』でのスーパーマンの恋人ラナ役を務め、「ヤング・スーパーマン」にはマーサ・ケント役で出演、「刑事ナッシュ・ブリッジス」のリサ・ブリッジス役などでも知られるアネット・オトゥール。
クレイマー役は「HEROES/ヒーローズ」のイーライ役などで知られるトッド・スタシュウィック。
マデリンの生徒の一人のエマ役は、「ナース・ジャッキー」のフィオナ役のマッケンジー・アラジェム。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Idle Hands」は、Stone Sourの曲“Idle Hands”からの引用。


【注目のセリフ】
「言ってみりゃ、高機能のバカ男」by クリスティーナ
 ……クリスティーナの後輩のマーカス・チョー、さんざんな言われ方……。
「私のビー玉捜す?」by ヘザー
 ……本当に“ロドックス”でヘザーのビー玉が見つかるとは!
「マシューは一度も“遊園地”に行ったことないの」by エイプリル
 ……ジャクソンと行った“遊園地”が忘れられないみたい。
「“ジェニー・タリア”? もう少し工夫しろ」by リチャード
 ……咎めるどころか、さらなるいたずらのヒネりを要求するところがステキ。


【メレディスの一言】
最初、ヒマでいるのは最高の気晴らしのように思える
ろくでもないことして楽しんで
仕事以外の何かに目を向けるにはヒマな時間が必要
たとえ目を向ける対象がちょっと恐ろしいことでも
仕事を離れることで物事を客観視できる
そして、すべてを客観視してみて初めて、自分たちの手があるべき本来の場所を思い出す


【曲情報】
♪"Hey Love" Quadron

オープニング、再開を目前にしたERでオーウェンとクリスティーナがキスをし、アリゾナがヒールを履いた姿をカリーに見せ、メレディスがお腹の子に障害があると不安がるシーンで。
♪"Open Letter" The Helio Sequence
マデリンのオペでベイリーとメレディスがガンを見つけて閉腹し、デレクとシェーンが少女のオペをするシーンで。
♪"Big Light" Houses
悪いニュースをメレディスがマデリンに告げた直後、彼女の生徒たちが病院にやってくるシーンで。
♪"Hollow Drum" Laura Welsh
カリーがアリゾナの脚をマッサージするシーンで。
♪"Shadow Of A Man" Neulore
エンディング、デレクが患者の父親の扱いについてシェーンにアドバイスし、メレディスが診察を受けてお腹の子に異常がないことを確認するとともに、その子が男の子であることを知るシーンで。

2013.11. 6|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月30日(水) #17「命のバトン」

17デレク、メレディスらはさっそく会議を開き、今後の病院の経営方針を話し合う。ジャクソンは財団の意向としてER再開に待ったをかけ、さらに外科部長の交代を提案。ほかのメンバーは方針の押し付けに反発し、オーウェンも辞職すると言い出す。一方、この日は3件の移植手術が予定されていた。ところが、多数のスタッフが病院を辞めた上、オーウェンまで不在となり病院は大混乱。アレックスとクリスティーナのオペは、かち合ってしまい……。


病院の筆頭株主となったハーパー・エイヴリー財団の代表として、理事会に加わったジャクソン。彼には議決権があるだけでなく拒否権も。もちろん、病院の買い取りを実現させたデレク、メレディスら5人よりも影響力のある立場。いきなり、財団の意向としてERの再開に待ったをかけると、「新しいリーダーの元でやっていく方が士気も上がる」と、外科部長の交代を提案します。5人は、財団の方針を押し付けるジャクソンのやり方に反発。さらに、この件をクリスティーナから聞いたオーウェンは、ジャクソンに詰め寄って怒りをぶつけます。デレクは二人の仲裁に入りますが、興奮するオーウェンをなだめようとしているうちに、話は墜落事故の責任論に発展。オーウェンはキレて、「俺は辞める!」と啖呵を切って出ていってしまいます。そんな波乱の中、病院では3件の移植手術が行われることに……。

 

●腎不全の少女ジェイリンの腎移植手術を担当するアレックス
移植手術の1件は、アレックスが担当している腎不全の少女ジェイリン。ジェイリンは腎臓移植後の副作用を聞くと怖じ気づき、病室のトイレにこもってしまいます。アレックスは、思いを寄せいている女性(つまりジョー)に気持ちを伝える前に、別の男(つまりジェイソン)に取られてしまった出来事をたとえ話にし、「絶好のチャンスを逃すな」とジェイリンを説得。ようやくジェイリンは移植手術を受けると決めます。
そこでアレックスは、ドナー腎臓のあるミズーラの病院から腎臓を回収してくるようメレディスに依頼。オペ室の調整に奔走していたメレディスは、いったんそれを断るのですが、アレックスがすねてしまったため仕方なくジョーとともにミズーラへ。ところが、ジェイリンのドナー腎臓はすでにシアトルへ輸送されていたことが分かります。シアトル・グレース・マーシー・ウェストの看護師が、ペガサス・ホライズン社のガイドラインに従ったことが原因でした。無駄足を食ったメレディスとジョーは、シアトルへ舞い戻ります。
その後、空輸されたドナー腎臓を受け取ったメレディスとジョーは、アレックスのいるオペ室にそれを運びます。でも、アレックスはお礼も言わず不機嫌なまま。メレディスは、ミズーラでジョーが腎臓を取り替えそうと奮闘した話をし、不機嫌な態度をやめるようアレックスを諭します。
その夜、反省したアレックスはジョーとジェイソンのデートに割り込み、最近の振る舞いを謝罪。あれ!? ジェイソンはアレックスのジョーへの気持ちに気付いたみたい!?

 

●エイプリルの元同僚ブレッドが臓器提供を決断
2件目の移植手術は、エイプリル&ステファニー担当のブラッド。彼はマーシー・ウェスト時代のエイプリルの同僚で、末期のALS(筋萎縮性側索硬化症)。自身も医師であるだけに、この病気は悪くなる一方であることを理解している彼は、治療を中止して心停止後の臓器提供(DCD)を希望します。エイプリルは、病気と闘うよう勧めますが、「自分の死を無駄にしたくない」とブラッドの決意は固く……。何とかしてブラッドに生きてほしいと願うエイプリルでしたが、最終的にはブラッドの考えを受け入れます。そして、落胆するブラッドの両親に、彼の臓器がいかに有効に使われるか一件一件説明して聞かせ、その後のDCDの場にも立ち会います。静かに息を引き取るブラッド……。泣き崩れる母親をブラッドから引き離すエイプリルの姿は痛ましかった……。本当に辛いシーンでした。

 

●クリスティーナ、犬猿の仲の老人二人のドミノ移植を執刀
3件目の移植手術は、クリスティーナ担当の老人シュルツの心肺移植手術。シュルツの隣人で犬猿の仲であるクランプも心臓疾患で入院しており、クリスティーナはあるアイデアを思いつきます。それは、シュルツにドナー心臓を移植したあと、彼の元の心臓をクランプに移植する、いわゆるドミノ移植。過去に妻をシュルツに寝取られているクランプは(クランプの奥さんはシュルツとも別れて近所の男に走ったとか!)、「こんなジジイの心臓をもらうくらいなら死んだ方がマシ!」と断固拒否しますが、クリスティーナから、「シュルツより長生きして恨みを晴らせばいい」と説得され、ようやくオペに同意します。
こうして、いよいよドミノ移植開始の時。ところが、アレックスのオペと重なっていたから大変。別のオペ室ではエイプリルがブラッドの治療停止の処置を行っている真っ最中だというのに、クリスティーナとアレックスは患者を前に廊下で言い争う始末。そして、この事態を収拾したのはジャクソンでした。彼は毅然とした態度でオペ室の割り振りをし、早くもリーダーシップを発揮! こうして、ドミノ移植は無事終了するのでした。
リチャードは、経験不足のジャクソンに経営の責任者をさせるのは荷が重すぎると心配していましたが、どうやら、息子の力量を信じるキャサリンの見る目が正しかったよう。ジャクソンには、秘めたる統率力が! 今後は、新しい“ボス”であるジャクソンの成長ぶりも大きな見どころになりそうです。

 

●「グレイ+スローン記念病院」が誕生!
さて、オーウェンが辞職すると言い出したきっかけを作ったデレク。「オーウェンを許せないでいるのには、オーウェンとは関係のない理由があるはず」とクリスティーナに言われると、自らオーウェンに会いに行きます。そして、「自分を責めるな」と話した上で、ずっと心に引っかかっているのはマークの死だと打ち明けます。なるほど、デレクはマークの死の無念さの矛先をオーウェンに向けていたのです。デレクの真意が伝わり、オーウェンも納得した様子。

 

一方、ジャクソンのことを心配するリチャードに食ってかかっていたキャサリンは、彼こそがジャクソンの父親代わりになってくれる存在だと気付き、リチャードに謝罪。これで、とげとげしくなっていたキャサリンとリチャードの関係も落ち着きました。

 

そして、デレク、メレディスたちは、病院の譲渡契約書にサインして正式な理事に。ジャクソンは、そんなみんなの前でオーウェンの復職や、ERの再開を発表。さらには、病院の名前を事故で命を落としたマークとレクシーにちなんで「グレイ+スローン記念病院」に変えることを提案し、一同は全員一致でこれを了承します。こうして、みんな一丸となって病院再建に取り組むことに。衝撃の墜落事故からスタートした今シーズン、ようやくみんなが前を向くかたちとなりました。これで“シアトル・グレース・マーシー・デス”の呪縛ともサヨナラでしょうか?

 

なお、今回のエピソードの監督は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンでした。今回は、非常にすがすがしく病院の再出発を描いてくれたと思います。ベイリー自身の出番は少なかったですが、新たな“ボス”であるジャクソンをさりげなく後押しする場面もあり、役者としても監督としても素晴らしい仕事ぶりでした!


【トリビア:ゲスト】
シュルツ役は、映画「キラー・インサイド・ミー」「アトランティスのこころ」などに出演しているトム・バウアー。
クランプ役は、「LAW & ORDER」「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」のドナルド・クレイゲン役でおなじみのダン・フロレクを兄に持つデイヴ・フロレク。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Transplant Wasteland」 は、Arcanaの曲“Transplant Wasteland”からの引用。


【注目のセリフ】
「あいつは形成外科のフェロー。あたしより下」by クリスティーナ
 ……格下に見られている形成外科。マークがいたら何て言い返しただろう!?
「ある場所でなら私は恋人の言うことに従う。ここでは違う」by キャサリン
 ……リチャードに対してかなり強気!
「中に入ったら“坊や”はやめて」by ジャクソン
 ……“坊や”もヒドいけど、“僕ちゃん”と言い換えても同じくらいヒドい……。


【メレディスの一言】
移植を受ける患者には不安がつきまとう
臓器が見つかるかどうか気に病み
そのあとは拒絶反応を心配する
不安はなかなか消えない
解消されるのは手術のあと目が覚めて、彼だが贈り物を受け入れたと分かった時


【鑑賞MEMO】
DCD

「Donation after cardiac death」の略で、心停止後臓器提供のこと。欧米では症例が増えていますが、宗教上あるいは法律上の理由で、それが行われていない国もある模様。臓器摘出のタイミングや終末ケアなど、複雑な問題をはらんでいるのも事実のようです。


【曲情報】
♪"Miracle Mile" Cold War Kids

オープニング、5人が経営の責任者となったジャクソンについてあれこれ話をし、リチャードがジャクソンの件についてキャサリンに抗議するも、彼女からきっぱりと「私は大手財団の理事長」と突っぱねられるシーンで。
♪"Distant Shouts" Little Children
エイプリルがブラッドの両親に、ブラッドの臓器がどう使われる予定か説明し、クリスティーナがオーウェンに対する態度についてデレクを責め、ブラッドがいよいよオペ室へ運ばれていくシーンで。
♪"Go First" Rose Cousins
ブラッドが息を引き取るシーンで。
♪"Sugar on Sunday" Left Hand Smoke
ジョーとジェイソンが飲んでいる席にアレックスが乗り込み、ジョーに謝って一杯おごると持ちかけるシーンで。

2013.10.30|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月23日(水) #16「最後のカード」

16_2デレク、メレディスら5人の突然の辞職宣言から1週間。5人はほかの仲間たちには内緒のまま、病院買収に向けて資金調達の道を探っていた。病院では不透明な先行きに不安をおぼえた看護師や技師たちが次々と辞めていき、ベイリーまで就職面接に出かけようとしている状況。その頃、5人はスタンの一押しの投資家、クレストの会社を訪ねていたが……。一方、ヘザーはアラナと病院の理事ロバータの会話を立ち聞きし、衝撃的な事実を知ることになる。


●5人の辞職で病院は大混乱! しかも、その病院が閉鎖に!?
デレク、メレディスたち5人が突然辞職し、病院は大混乱! 何とか病院を救おうとするオーウェンは必死の努力を続けるものの、不透明な先行きに不安をおぼえた看護師や技師たちが次々に辞めていき、病院は完全に人手不足。インターンたちは疲労困憊し、頼みの綱のベイリーも転職を考えていると言わんばかりにリクルートスーツで出勤。オーウェンは、ベイリーにまで辞められたのではかなわないと、“君は病院の要”と訴えて彼女に転職を思いとどまらせます。あとは、アラナがどう交渉をまとめるか。その交渉の行方が気になって仕方がないオーウェンでしたが、ペガサス・ホライズン社が取引に応じることになったとアラナに聞かされてようやく一安心します。
ところが、“ネズミ”ことヘザーがアラナと理事のロバータの会話を立ち聞きし、ベガサス・ホライズン社が病院の資産を売却して、職員も解雇しようとしていることを知ります。さあ、これは大変! ヘザーからこのことを聞かされたベイリーは、混乱を避けるためにも他言しないよう言うのですが、動揺したヘザーはインターン仲間たちに全部ペラペラと話してしまいます。さらには、リチャードとジャクソン、アレックスもこの事実を知ることに。
一方、まだ契約の内容を知らないオーウェン。オペの場でシェーンからこの事実を聞かされ、初めてアラナの真意を知るのでした……。

 

●男の子のお腹の腫瘍を摘出するアレックス。ジョーはそんな彼を見て……
5人が突然辞職したせいで病院がメチャクチャになっている上に、メレディス、クリスティーナたちが何やらコソコソしていることにいら立つアレックス。病院では、お腹の大きな腫瘍を“フィル”という名のモンスターだと思い込む男の子ボビーを担当します。そして、無事オペを成功させると「フィルをやっつけた」とボビー本人に報告します。ジョーは、そんなアレックスの様子を見て、彼のユーモアと優しさ、さらには外科医としての腕に感服。病院が閉鎖されることになり、アレックスと一緒に働けなくなるのは寂しいと涙します。アレックス、これでますますジョーに夢中になったかも!?

 

●病院買収に向けて資金調達に奔走する5人
ファイナンシャル・アドバイザーのスタンのアドバイスの元、病院買収に向けて資金調達の道を探るデレクたち5人。スタンの一押しの投資家、クレストの会社を訪ねます。すぐにクレストにプレゼンできるかと思った5人でしたが、彼らの前に現れたのは大学生かと思うほど若い青年二人! それでも何とかこの二人の面談をパスした5人は、続いて事業開発部の重役たちの面談を受け、ようやく今夜海外出張に出かける予定のクレストとの面談にこぎ着けます。そして、病院が閉鎖の危機に陥っていることもヘザーからの連絡で知ります。何とかしてクレストからの資金提供を取り付けねばと気合いを入れる5人。多忙なクレストから与えられたわずかな時間を使って必死に病院の価値をアピールします。クレストは、そんな彼らの医師としての実績を高く評価。しかしながら、自ら病院の経営に携わりたいとする5人に経営の経験がないことを大きな不安材料に挙げてプレゼンを打ち切ります。
後がない5人は、リチャードとオーウェンに協力を求めるしかないと判断。メレディスは病院にリチャードを呼びに行き、クリスティーナもオーウェンに事情を説明に行きます。オーウェンは、病院を買い取る計画について最初から自分に相談してくれなかったことに不満を見せつつも、クリスティーナの説明には理解を示し、すぐさま理事会の席へ。取引承諾を1日待つよう直談判し、理事たちにこれを了承させます。こうして、明朝8時のペガサス・ホライズン社との契約はいったん延期に。
その頃、リチャードもクレストの会社に向かい、デレクとともに空港行きのヘリに乗り込むとクレストに対する最後の交渉にあたっていました。けれども、結果は“×”。クレストにはどうもピンとこなかったようで……。「万策尽きた」と悲嘆に暮れる一同でしたが……。

 

●病院に救世主現る! それはキャサリン!
クレストの説得に失敗した5人とオーウェン、そしてジャクソンは、翌朝リチャードとキャサリンからの呼び出しを受け、全員ホテルに集まります。何事かと思いきや、そこでキャサリンから思いも寄らぬ提案が! 何と、病院買収にあたり不足している資金をハーパー・エイヴリー財団が全額出資するというのです! リチャードとのピロートークで病院の事情を知ったキャサリン、これは大胆な決断! ただし、彼女にはある思惑がありました。それは、息子であるジャクソンを病院経営のトップに据えること。「財団の選んだ人物を病院の理事に加えるのが条件」と言われて諸手を挙げて賛成した面々は、後からキャサリンの意図を知って仰天することになるわけです。もちろん、これはリチャードにとってもジャクソンにとっても寝耳に水の話だったようで……。波乱が起こること間違いなしの展開です。

 

さて、そんな次回は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンの監督エピソードです。お楽しみに!


【トリビア:ゲスト】
クレスト役は、映画「スナイパー」「ダイ・ハード」などに出演しているハート・ボックナー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「This Is Why We Fight」は、The Decemberistsの曲“This Is Why We Fight”からの引用。


【注目のセリフ】
「もしこの船が沈んで救命胴衣がなかったら、その時はただじゃ置きませんよ。殴りかかる。あたしは小さい。パンチは下の急所に入る」by ベイリー
 ……体は小さくても、脅しの威力はかなりのもの。
「グレイは救いようのない患者をあたしに残した。窒息死させる枕も残してよ!」by ベイリー
 ……クリスティーナが辞めた今、病院の毒舌家代表はやっぱりベイリー。
「5人で金出してプライベート・プラクティスでも始めるんだ」by アレックス
 ……こんなところで「プラプラ」の名が聞けるとは!
「ママにキスして、ジャクソン。病院を買ってあげたんだから」by キャサリン
 ……病院はジャクソンのオモチャかっ!?


【メレディスの一言】
外科医は理由があって一か八か賭けてみる
リスキーで一発勝負
後には引き返せないオペに
もちろん、悲惨な結果を招く可能性はある
時には、うまくいく


【曲情報】
♪"Never Gonna Let You Go" Esthero

オープニング、アレックスの家でクリスティーナとメレディスが話しているところに、アレックスがやってくるシーンで。
♪"Salty Sweet" MS MR
病院が売却されることをヘザーがインターン仲間に話し、それがジャクソン、アレックス、リチャードにも知れるシーンで。
♪"Bones" MS MR
オーウェンが理事会に直談判に行き、デレクとリチャードがクレストと一緒にヘリに乗り込み、メレディスたちが空港に急ぐシーンで。
♪"Mountains" Kris Orlowski & Andrew Joslyn
ジョーの店で、クリスティーナがクレストに出資してもらえなかったことをオーウェンに報告し、病院の外でエイプリルとシェーンが会話し、「本当にこの病院の要」とヘザーがベイリーに言うシーンで。
♪"What I Wouldn't Do" Serena Ryder
エンディング、キャサリンとリチャードからホテルに呼び出された面々が、ハーパー・エイヴリー財団が病院買い取りのための不足資金を出資し、ジャクソンを病院の理事にすると告げられるシーンで。

2013.10.23|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月16日(水) #15「苦い薬」

15病院を買うというカリーの提案にメレディスとデレクは賛成するが、アリゾナやクリスティーナは反対する。一方、ベイリーは重篤な少年患者のために、ゲノム・マッピングの外注許可を申請するものの、オーウェンに財政難を理由に却下されて……。アレックスはジョーと新生児の治療に当たる。両親はたった一度の火遊びで子を授かった会社の同僚同士で、とにかくいがみ合ってばかり。そんな二人の様子を見たジョーは、職場恋愛に否定的になる。


●ジョーに産婦人科医の彼氏が!?
アレックスとジョーは、一度の火遊びによって子どもを授かった会社の同僚同士、フィンチとランガーの赤ちゃんを担当します。赤ちゃんは腸軸捻転でオペの必要がある状態。それなのに、両親はいがみ合ってばかり。子どもに対する愛情はあるものの、よっぽど相性が悪いのか(実は、相性が良いから子どもができた!?)、醜くののしり合います。そんな二人の様子を見たジョーは、職場恋愛はうまくいかないものだと痛感。けれども、アレックスから「運命の相手なら同僚でもうまくいく」とアドバイスされると、思いを寄せていた産婦人科レジデント“胸板王子”との初デートへ! これはアレックスにとって予期せぬ展開! 彼に巻き返しはなるのでしょうか!?

 

●“再ヴァージン化”をマシューに隠すエイプリル
救命士のマシューから正式なデートに誘われたエイプリル。ヴァージンを一度捨てていながら“再ヴァージン化”したことを彼にどう説明すればよいか悩み、事もあろうにそれをジャクソンに相談。一度はエイプリルとの将来を考えたジャクソンにとっては、やはり面白くない話です。いったんは冷たいジョークでエイプリルを突き放します。でも、後からそんな態度を反省したのか、正直に話せばいいとエイプリルを励まします。その言葉に勇気をもらったエイプリル、覚悟してマシューとの初デートに臨みます。デートでは、いい雰囲気の二人。結婚まで貞操を守る主義だと話すつもりだったのか、一度はヴァージンを失ったことを打ち明けるつもりだったのか、エイプリルが言葉を飲み込んだ矢先、マシューから驚きの告白が。実は、マシューもまた結婚まで貞操を守る主義だというではありませんか! これはまさに運命の出会い! でもエイプリル、結局“再ヴァージン化”の件をマシューに打ち明けることはできませんでした。エイプリル自身も自覚していましたが、確かに“再ヴァージン化”を説明するのは難しいでしょうね……。

 

●病院を買い取ってもらうために奔走するオーウェン、病院を出たがるベイリー
デレク、メレディス、カリー、アリゾナ、クリスティーナが辞めてしまったシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院。病院のいわゆるブランド・アンバサダーとなったデレクの顔写真は院内中に貼られ、何とも奇妙なムード! しかも、誰かがそのデレクの顔写真に落書き! 実は、デレク自身がシェーンに指示してやらせたことだったと後で分かるのですが、いずれにせよシェーンの落書きのセンスはなかなかのものでした。
一方、動揺するインターンたちが自分たちの行き先を探し始めると同時に、急な体制の変更を告げられた看護師たちも大いに反発。オーウェンは大ピンチです。しかしながら、アラナから「信頼できる人から説明されれば看護師たちも納得する」と励まされると、あらためて見事なスピーチを披露し看護師たちの協力を取り付けます。
そんな中、ベイリーは重篤な少年患者を救うためゲノム・マッピングの外注許可を申請。けれども、「財政的に厳しい」とオーウェンに却下されてしまいます。患者のために最善を尽くしたいのに、もはやそれも叶わない状況に落胆したベイリーは、少年の父親に転院を勧め、自分自身も他の病院へ移ることを真剣に考え始めます。そして、このベイリーの動きが、病院を自分たちで買い取ろうというカリーの提案に大きな影響を与えることに!

 

●病院を買い取るというカリーの提案は……
ペガサス・ホライズン社に買収された病院の悲惨な実体をこの目で見てきたカリーは、あらためてデレクたちに自分たちで病院を買い取ろうと提案。メレディスはそれに賛成。売却に向けて病院のブランド・アンバサダーになったデレクは慎重な態度を示すものの、結局は賛成の意を示します。アリゾナは、ソフィアのために貯金したいと猛反対。賛成にまわったデレクのことを“自己中”と痛烈に批判します。アリゾナ、後から「言い過ぎた」とデレクに謝罪していましたが、あの場でのデレクへの言い様は本当にすさまじかったですよね……。
一方、オーウェンと過ごしていたために議論に遅れて参加することとなったクリスティーナ。オーウェンの立場を守るためには、自分たちで病院を買おうとしていることを一切彼に知られずに動く必要があると言われると、「出し抜くような真似はできない」と反対します。
その後。ベイリーが病院を辞めたがっていると知って危機感を覚えたアリゾナは、ついにカリーの提案に乗ると宣言。オーウェンが実は売却に不安を感じていると知ったクリスティーナも賛成にまわります。それなら善は急げと、さっそくファイナンシャル・アドバイザーであるスタンのアドバイスのもと不足分の資金の調達に動こうとする5人。ところが、今にも病院がペガサス・ホライズン社と買収契約を結ぼうとしていることが発覚します。何とか契約を阻止して時間を稼ぎたい5人は、契約の場に乗り込んで病院を辞めると宣言! 当然、優秀な外科医らの流出により病院の価値は暴落することとなり、買収契約は白紙となります。こうして、5人は自分たちで病院を買い取るという夢をつなぐわけですが、かわいそうなのは事情を知らないオーウェン。信じていた仲間に裏切られたと彼が感じるのは当たり前のことです。

 

5人が病院を買い取るという計画、それにともなうオーウェンとクリスティーナの関係、どうなるんでしょうか!? 次回も目が離せません!


【トリビア:ゲスト】
スタン役は、映画「オーシャンズ」シリーズで知られるエディ・ジェイミソン。
フィンチ役は「リベンジ」などにゲスト出演しているマイケル・ライリー・バーク。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Hard Bargain」は、Emmylou Harrisの曲“Hard Bargain”からの引用。


【注目のセリフ】
「訴訟するのを決めたのはあなた。それでこんな大金をもらうことになって後ろめたい、だからみんなを救って英雄になりたいの。楽になりたくて人の家族を巻き込むなんて、それこそ救いがたいほど自己中。だからやめて。あなたが良かれと思ってしたことは何もかも裏目に出てる。もうやめて」by アリゾナ
 ……ここまでストレートに言わなくても……。
「私の場合、ヴァージンを一度捨ててまたヴァージンになってる。それって理解不能だと思う。絶対誰にも理解されない」by エイプリル
 ……確かに理解が難しい。
「苦い薬」「最悪の失敗」「死のスパイラル」「有限責任会社五里霧中」by クリスティーナ、アリゾナ、メレディス、デレク
 ……ここまで最悪な社名案って……。


【メレディスの一言】
交渉は芸術だと言われる
それでも交渉する時には、戦略を立て戦術を用いる
戦略や戦術は譲歩の時に使う言葉じゃない
戦争の時の言葉


【曲情報】
♪"Synthetica" Metric

カリー主導で病院を買い取る議論がメレディスの家で行われている最中、ベッドでクリスティーナと楽しんでいたオーウェンが、病院の今後への不安を口にするシーンで。
♪"Stay" feat. Mikky Ekko Rihanna
アリゾナがカリーの計画に乗ると宣言し、シェーンがデレクの顔写真にイタズラ描きをするシェーンをとがめ、デレク、メレディス、カリー、アリゾナ、クリスティーナが、契約の場に乗り込んで辞職を宣言するシーンで。
♪"Dead In The Water" Ellie Goulding
エンディング、マシューとエイプリルがキスをし、弱気になるアラナにオーウェンがハッパをかけ、アレックスの誘いを断ってジョーが産婦人科医とのデートに向かい、オーウェンがアレックスの家にクリスティーナを訪ねている間に、デレクたち5人がスタンのもとで病院の買い取りに向けた話し合いを進めるシーンで。

2013.10.16|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月9日(水) #14「変化のシンボル」

14シアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院を買い取ると申し出たペガサス・ホライズン社の意向で、新しい病院のブランド・アンバサダーが選ばれることに。候補者のアレックスとジャクソンには、広報担当者がカメラ片手について回る。ERが閉鎖されて暇なエイプリルは、マシューに誘われて一緒に現場へ。途中、指令を受けて向かったひき逃げ現場で重傷の子どもを見た彼女は、すでにERが閉鎖されているのを承知の上で、病院に受け入れを要請するが……。


●ブランド・アンバサダー候補のアレックスとジャクソン、一緒にオペを執刀
破綻寸前のシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院を買い取りたいとペガサス・ホライズン社が名乗りを上げたことで、アラナは大忙し。同社のスタッフを病院に招いて、経営改善を進めつつある病院の価値をアピール。その一環として、病院のブランド・アンバサダーが選ばれることになります。候補に挙がったのはアレックスとジャクソン。広報担当者は、カメラ片手に二人について回ります。それにともない、アレックス推しのジョー、ジャクソン推しのステファニーの応援合戦も加熱!
そんな中、アレックスとジャクソンの二人は、女性から男性への性転換手術を希望する性同一性障害のブライアン(←演じているレイチェル・ブロズナハンは、デザイナーのケイト・スペードの姪っ子さんだそうです)を担当します。恋人のジェス(彼女も性同一性障害)に支えられ、いよいよオペに臨もうというブライアン。そんな彼の前に、父親が姿を現します。実は、ジェスが良かれと思い、独断で父親にメールで連絡を入れていたのです。いきなりの話に動揺している様子の父親は、興奮してアレックスにつかみかかります。ブライアンは、考え抜いた末の決断に理解を示してくれない父親を追い返し、予定通りオペを受けることに。
その後、ブライアンのオペは無事成功。そこに父親が戻ってきます。ジェスはあらためてブライアンの思いを代弁。ショックを受けながらも息子の自分への愛を再確認した父親は、ジェスに家賃としてお金を握らせ、一人病院を後にするのでした。
そして、問題のブランド・アンバサダーの方は……、結局デレクに決定。ジョーとステファニーの応援は無駄に終わったようです。

 

●閉鎖されたERで医師たちが密かに少年のオペを決行!
ERが閉鎖されて暇になったエイプリル。救急車の中で一緒に朝食を摂っていたマシューと一緒に、ひき逃げ現場に急行します。被害者は瀕死の少年。受け入れ先の病院まで搬送している間に死んでしまうと判断したエイプリルは、ジャクソンに電話してERが閉鎖されていることを承知の上で受け入れを要請します。ジャクソンはオーウェンに許可を求めますが、そばにいたアラナがあっさりとこれを却下。けれども、少年を救いたいジャクソンは、ジョー、ステファニー、メレディスを巻き込んで、ヘルニア・クリニックへの改装工事が進んでいる旧ERで、極秘裏に患者を迎えることにします。その後クリスティーナ、アレックス、ショーン、ヘザー、さらにはデレクもやってきて、院内各所から医療器具や薬剤を調達。懸命に搬送されてきた少年の治療にあたりますが、途中、アラナがペガサス・ホライズン社の一行を連れてヘルニア・クリニックに! 危ういところで手術室に移動し、事なきを得たはずの医師たちでしたが、床に残されていた血痕からアラナにオペのことを気付かれてしまいます。
一方で、少年のオペは成功。アラナは自分に対し非協力的な医師たちへの怒りをあらわにしますが、“正しいことをした”と確信している医師たちにとっては、彼女の小言など痛くもかゆくもないといったところ。ただし、そうは言っていられないのがオーウェン。手段はともあれ、彼女が病院を救おうとしているのは事実であり、病院が破綻したのでは元も子もないというその言い分ももっともなわけで……。外科部長として、彼はまだまだ苦しい立場に置かれ続けることになりそうです。

 

●エイプリル、アレックスの恋に進展あり!?
さて、少年のオペの件でエイプリルにますます惚れ込んでしまったマシュー。その思いを率直な言葉でエイプリル本人に伝え、エイプリルもそれにキスで応えます。エイプリル、いよいよジャクソンを忘れて新たな恋にまっしぐら!?
一方、皮膚科のナースから盗んできた(!)ドーナツで少年のオペの成功を祝おうと、ジョーに誘われたアレックス。口元を粉砂糖まみれにしながらドーナツを頬張るジョーの姿を見て、ついに彼女への思いを確信してしまったようです。エンディングのナレーション、普段はメレディスが担当していますが、今回はアレックス(【アレックスの一言】参照)。「やっぱり俺は、変化が好きじゃない」というその言葉に、彼の本気度が表れているような気がしました。

 

●ペガサス・ホライズン社が買い取った病院を偵察しにいったリチャードとカリー
着々と進行しつつあるペガサス・ホライズン社による病院の買収。不安を覚えたリチャードとカリーは、同社が昨年買い取ったポートランド総合病院の偵察に向かいます。偽名で患者を装って様子をうかがおうとする二人でしたが、のっけから診察時間がわずか15分と決められていると知って愕然。その後、立ち話をしている医師たちを見つけると、リチャードは「ペガサス・ホライズン社から現場で問題は起きていないか聞き取りに派遣されてきた」と、本名を名乗って話しかけます。医師たちからは不満の声が炸裂!
後にリチャードとカリーは、ポートランド総合病院の“顔”、いわゆるブランド・アンバサダーを務めるケントン医師からも話を聞きます。そして、話を聞けば聞くほど買収後の病院のヒドさを知ることをなります。病院は経営第一、患者にとっても医師にとっても問題が多すぎ! シアトルに戻ったリチャードは、買収後の病院に勤めるくらいなら早期退職という選択もあるとカリーにほのめかします。ショックを受けたカリーは、さっそく事故の関係者を招集。オーウェンとお楽しみ中のクリスティーナを除くメンバーたちに、「病院が買収されることになった責任は自分たちにある。自分たちが病院を買い取るべき」と持ちかけるのでした。
個人的にはこういう展開になるんじゃないかと予想していたんですが、まったくその通りに。さて、メンバーたちはカリーに同意するのでしょうか!? ストーリーが大きく動き出しそうです。

【トリビア:ゲスト】
ケントン役は、「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」のマクスウィートン役のジェラルド・ダウニー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「The Face of Change」は、INXSの曲“Face of Change”からの引用。


【注目のセリフ】
「人んちまで来てチューチューぺろぺろって何様!?」by ジョー
 ……ジョー、2階のクリスティーナとオーウェンに向けた雄叫びもスゴかった!
「無精ひげでビールくさい汗かいてる顔が?」by ステファニー
 ……アレックスに対するインターンの評価は両極端みたい。
「果物の名前だ。キューバ系。P L A N T A I N」by リチャード
 ……“Plantain(食用バナナ)”だなんて、妙な偽名!
「君ほど強くて恐れを知らない美しい女性は初めてだ。今日の君、すばらしかった。君はすばらしい。それで……君が好きだ。ほんと、大好きだよ」by マシュー
 ……飾らない言葉で思いをエイプリルに伝えようとするマシュー、カワイイ!


【アレックスの一言
変化とはおかしなものだ
対処できない人間もいる
気付かないうちに変わる
以前とは違う状況
世界が大きく転換する
足下の地面が動いたのに気付く
状況は不安定
だが、後戻りはできない
世界は今や別のもの
見知らぬ世界
だが、できることは何もない
どん詰まり
未来がこっちを見つめてるが、好きになれそうな未来かどうか分からない
やっぱり俺は、変化が好きじゃない


【鑑賞MEMO】
ブランド・アンバサダー

マーケティング戦略の一環で、そのブランド(今回の場合は病院)の“顔”になる人物(キャラクター)のこと。ブランドの認知度向上やイメージアップがその役割。
今回、このブランド・アンバサダーの候補に挙がったのがアレックスとジャクソンでしたが、最終的にはデレクがその座に就いた模様です。


【曲情報】
♪"Turn It Around" Lucius

オープニング、アレックスが写真撮影を行い、自宅で2階のクリスティーナとオーウェンのドタバタの音を聞きながら、ジョーと雄叫びをあげるシーンで。
♪"Spotlight" Leagues
リチャードとカリーがポートランド総合病院の医師ケントンと話をし、アレックスとジャクソンがブライアンのオペをし、メレディスたちが少年のオペをしているところにアラナが入ってくるシーンで。
♪"Song For Zula" Phosphorescent
ブライアンが気になって病院に戻ってきた父親がジェスにお金を渡して帰って行き、早期退職を視野に入れていると語るリチャードをカリーが見送るシーンで。
♪"Gun Shy" Grizzly Bear
エンディング、エイプリルがマシューにキスをし、ジャクソンとステファニーが一緒に帰り、皮膚科から盗んできたドーナツをジョーがアレックスにも振る舞い、クリスティーナを除く墜落事故関係者たちが一緒に病院を買い取るべきだとカリーに提案され、エレベーターに乗ったリチャードが、扉の全面に貼られたデレクの写真に驚くシーンで。

2013.10. 9|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月2日(水) #13「汚れた血」

13医療管理アドバイザー、アラナ・ケイヒルによる病院の経営改善策が実施される。翌日はERが閉鎖される予定で、すでに改装も決定済み。そんな中、チェーンソー事故で首に裂傷を負った作業員が搬送されてくる。一方、クリスティーナとリアはスケートボードで車に衝突した少年リッチを担当。彼は大動脈断裂で重篤な状態だったが、宗教上の事情により輸血を行えないことが分かり……。


●リハビリを拒む少女にアリゾナが荒治療!
器械体操選手としてオリンピックを目指していたのに、人工股関節置換オペで夢を絶たれた少女シミ。絶望してリハビリを拒み、説得にあたったアレックスやカリーに強烈なマイナスオーラを浴びせます。最後の説得役となったアリゾナは、自分の義足を見せてシミを奮い立たせようとしますが、それでも彼女はただ毒舌を返すだけ。するとアリゾナ、シミを無理矢理歩かせようと強硬手段に出ます。これが大成功。シミはようやくリハビリを始める気になります。アリゾナ、ソフィアの子育てではお尻をたたかずに見守るタイプのようですが、やるときはやる! これで、ソフィアのタイツの件でのカリーの愚痴も収まりそうです。

 

●閉鎖予定のERに急患が!アラナもオペに参加!
医療管理アドバイザーのアラナ・ケイヒルが打ち出した病院の経営改善策が、どんどん実行に移されていきます。オペ室設備の効率化、監視カメラを使った外部の医師によるチェックなどなど。そんな中、チェーンソー事故で首に裂傷を負った作業員が搬送されてきます。たまたまその場に居合わせたアラナは、破裂した作業員の頸動脈の出血を抑え、そのままオペに参加。臨床は久しぶりだったにもかかわらず、オペではてきぱきと動きます。おかげで作業員は一命をとりとめ、アラナは患者の家族から感謝されます。医療管理アドバイザーの仕事では、煙たがられることはあっても決して感謝はされないと語っていたアラナ。本来の医師としての仕事を通して大いに充実感を味わったはず。とはいえ、病院の経営改善策については、決して手綱を緩めようとしないところがさすがです。

 

●宗教上の理由から輸血ができない重症の少年は……
クリスティーナとリアは、スケートボードの最中、車に衝突した少年リッチを担当します。リッチは大動脈断裂で重篤な状態。けれども、彼が“エホバの証人”の信者であることを示すIDを持っていたため、宗教上の理由から輸血は行えず……。クリスティーナは様々な代替療法を施し、輸血を許可するようリッチの両親を説得します。けれども、両親はあくまでも輸血を拒否。リアはリッチを救いたい一心で、密かに輸血をしようとしますが、カメラでチェック中の医師ボブに見咎められます。リアの気持ちを理解しながらも、彼女を担当から外すクリスティーナ。その後、リッチは死亡してしまうのでした……。
ちなみに、日本でも2013年4月、急性硬膜下血腫で緊急入院した当時65歳のエホバの証人の信者家族が輸血を拒否、手術後に信者である患者が死亡するという事件が起きています。このケースでは亡くなった信者が成人でしたが、今回のリッチのように未成年の信者への対応については判断が難しく、医療現場でも混乱が見られるのが現状のようです。

 

なお、監視カメラのチェックを担当していた医師のボブは、「グレイズ」のシーズン4の#6「闘う女たち」でバードウォッチング好きの患者アーノルドを演じているカレン・ダグラスでした。覚醒手術の最中、パニックに陥りそうになった彼を、イジーが鳥の話をして落ち着かせたシーンが懐かしいです。

 

●効率化でオペの方法が変わる!?
リチャード&ベイリー&メレディスは、ヘルニア修復術の講習を受けます。病院の効率化の一環としてヘルニアの修復術を統一するのが目的で、講師のネスバウムは独自に開発した修復術を教え、コンテストを行います。解雇されたくないベイリーは、やる気満々でコンテストの優勝を狙いますが、一方でリチャードは、効率化によって医師の仕事が流れ作業になることを危惧。従来行っていた修復術を通そうとします。すると、感情的になったネスバウムは、「患者はどうでもいい!」と失言。受講していた医師たちの冷たい視線を一斉に浴びることに。そりゃそうですよね。医師なのに「患者はどうでもいい!」なんて、失言にもほどがあります。コンテストで張り切って優勝したベイリーも、さすがにあきれ顔。でも、「チクチクする」と言いながらしっかりコンテストの賞品のパーカーを着ているのには笑えました。

 

●ERを残す方法を模索するデレクとエイプリル
ERは翌日に閉鎖される予定。デレクとエイプリルは、ERを残す方法を模索し、各部門に経費節約を呼びかけます。けれども、反応はイマイチ。そこでデレクが各部門の医師に直談判して説得にあたり、何とか協力を取り付けます。喜び勇んでアラナとオーウェンにそれを報告しに行くデレクとエイプリル。しかしながら、アラナに節約策はムダだと一蹴されてしまいます。実は、病院はすでに身売りが決まっていて、資産価値を高めるためにER閉鎖が避けられない状況だったのです。それを知り、ガックリと肩を落とすオーウェン。

 

メレディスが胎動を感じ始めるという嬉しいニュースもありましたが、病院の状況はますます悪くなるばかり。次回は、医師たちが大きな決断を!?


【トリビア:ゲスト】
ネスバウム役は、「Weeds ~ママの秘密」のディーン役のアンディ・ミルダー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Bad Blood」は、Bastilleの曲“Bad Blood”からの引用。


【注目のセリフ】
「おじいちゃん先生がボヤいてる。“わしの方法が一番だ。ああ、すきま風がはいってくる。毛布くれ!”」by ベイリー
 ……ここまでリチャードを老人扱いしなくても……。
「ドクター・パンツスーツは何年もオペやってないはず」by ジャクソン
 ……オペ室内にアラナ本人がいるとは気付かずに言いたい放題!
「脳天気に夢を語り、やる気満々で働く。尿バッグ交換の達人」by カリー
 ……未来を語るインターンたちを萎えさせるカリー。シミのマイナスオーラにすっかりやられちゃったみたい。
「一生そこでナメクジみたいに寝そべってたいなら好きにして。でもその態度はダメよ。毒をまき散らして周りを道連れにしないで!」by アリゾナ
……シミのマイナスオーラを蹴散らすアリゾナ、ステキ。


【メレディスの一言】
効率化を目指すなら、機能しないものを捨てるしかない
そして、何を残すかよく考える
答えが出たら、大事なものをしっかり守る


【曲情報】
♪"Shut Eye" Stealing Sheep

オープニング、設置されたカメラをメレディスとクリスティーナが凝視し、アラナが効率化についての施策を医師たちに説明するシーンで。
♪"Shine" Wild Belle
インターンたちが病院の厨房裏で話しているところにカリーが現れ、暗いセリフを吐きながらコーヒーを流すシーンで。
♪"Come By Fire" Sara Jackson-Holman
リアの目の前でエホバの証人の少年が死亡するシーンで。
♪"Town on Fire" NO
アリゾナがリハビリを拒んでいたシミを立ち上がらせ、アラナが助けた患者の家族から感謝され、リチャードとベイリーがネスバウムを無視するシーンで。
♪"In Your Arms Again" Josh Ritter
エンディング、オーウェンが閉鎖が決まったERの明かりを消してクリスティーナと病院を後にし、デレクがメレディスの胎動を手で感じるシーンで。

2013.10. 2|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月25日(水) #12「幻の痛み」

12賠償金の支払いによって、財政的危機に追い込まれたシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院。経営を立て直すため、医療管理アドバイザーのアラナ・ケイヒルが招かれる。アラナはリチャードの教え子。しかし、彼女は感情に流されることなく、冷徹な目で院内の業務をチェックしていく。その頃、アリゾナはオペを途中で抜け出すほどの激しい切断した脚の痛みに悩まされていた。いわゆる幻肢痛だ。アラナは、そんなアリゾナの能力を疑うが……。


●経営立て直しのため、医療管理アドバイザーのアラナが病院へ!
多額の賠償金支払いによって財政的ピンチに見舞われたシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院。経営立て直しのために医療管理アドバイザー、アラナ・ケイヒルが招かれます。彼女はリチャードの教え子の元外科医。どういう経緯で医療管理アドバイザーの職に就いたのかは不明ですが、とにかく彼女は感情に流されることなく、冷徹な目で院内のあらゆる業務をチェックし始めます。
このまま行けば、当然、何らかの事業なり設備なりがコストカットのあおりを受けることになるわけで、クリスティーナはアレックスのアフリカの子どもたちを診るプログラムが格好の対象と見ます。けれども、依頼されて担当したアフリカの少女が、先進国ではごく稀な心臓疾患と分かると態度を一変。稀少な症例の治療に当たる貴重なチャンスを逃したくないとばかりに、プログラムは削減対象にされるべきではないと主張します。この自分本位な調子の良さが、いかにもクリスティーナらしい。結局、プログラムは無事存続が認められます。
では、削減の対象になるのは!? 3日間、院内業務を観察したアラナは、ERの閉鎖を提案します。しかしながら、シアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院は、レベル1の外傷センター(最高水準の外傷診療施設)。いくら利益に結びついていないからといって、これを閉鎖してしまったのでは病院の根幹を失うことになります。医師たちは衝撃を受け、ありえない選択だと声をあげます。ところが、ベイリーだけは「病院を存続させて職を失わずに済むためには必要な措置かもしれない」と意見。言ってみれば、多額の賠償金を手にしたデレク、メレディスら原告団に対する批判です。賠償金を受け取った側と、おかげで失職の危機に追い込まれつつある側、双方の温度差が表面化してきました……。

 

●手のオペ後、初めてのオペに挑むデレク
オペ後の初仕事として、デレクは以前からの患者であるジミーの聴神経腫のオペを執刀することに。アラナはこのオペを見学しようとしますが、難易度の高いオペだけにデレクはこれを拒否。長時間にわたるオペに耐えて見事オペを成功させます。ここに、無事天才脳神経外科医が復活! 彼のゴッドハンドが生き返って本当に良かった!

 

●幻肢痛に見舞われるアリゾナ
脚を失ったショックから何とか立ち直りつつあるアリゾナ。脚のことを忘れようとする心に体はついていけないようで、幻肢痛や悪夢に見舞われていました。オーウェンはそんな彼女のため、さまざまな治療法を紹介して立ち直りに協力しますが、アフリカの少女の二度目のオペの最中、またしても激痛がアリゾナを襲います。しかも、タイミングの悪いことに、その様子をアラナが目撃。彼女はアリゾナの能力を疑います。しかしアリゾナは、アレックスに頼んで義足にメスを突き刺してもらい、すでに脚は失われていることをかろうじて脳に認識させ、何とかこのオペを乗り切るのでした。
それにしても、脚を失ったにもかかわらず、そのないはずの脚の痛みに悩まされるとは、想像を絶する辛さですよね。幻肢、実はそうめずらしくない症例ですが、そのメカニズムは完全には解明されておらず、治療法も確立されてはいない模様。失っていない脚や手を鏡に写して、失った脚や手が存在するかのように動かしてみるという「ミラー・セラピー」なる治療が有効だという報告もあるようです。今回は、オーウェンが提案した「バイオフィードバック」も一定の効果を示したのか、イメージから感覚や感情をコントロールすることをおぼろげに理解したアリゾナ。エンディング、カリーと一緒にビーチで過ごすところを思い描くシーンはステキでしたね。

 

●エイプリルに新たな恋!?
この日、ERを担当するインターンはステファニー。彼女がジャクソンと寝ているからか、単に指導役としての責任からか、ERを仕切るエイプリルは彼女を厳しく指導します。しかし、厳しいながらもその指導は丁寧かつ的確で、その姿が救命士のマシューの目に留まります。マシューは、不器用ながらも人柄の良さがあふれる言葉でエイプリルにアプローチ。エイプルに新しい恋が始まる予感!?

 

●妊娠中のメレディス、意を決して飛行機に乗り込む!
妊娠中のホルモンの影響で、情緒不安定になってすぐに泣き出してしまうメレディス。腹痛を訴える妊婦のブリーを担当します。そして、メレディスがベイリーとともにブリーを診た結果、彼女の痛みは陣痛ではなく肝不全が原因で、すぐにでも肝移植が必要な状態と判明。その後、運良くドナーが見つかり、メレディスとこの日の助手のシェーンは肝臓を摘出しに行きます。ところが、ここでシェーンが大失敗! ミスでその肝臓をダメにしてしまいます。シェーン、情緒不安定なメレディスに振り回されて気の毒にも見えたんですが、何かと一言多いし、うっかりミスはするし、本人にもスキがあるんですよね。そこが彼の良さでもあるんですが。
さて、幸いなことにすぐに二つ目の肝臓も見つかるのですが、今度は誰かがそれを飛行機で取りに行かなければならなくなります。墜落事故以来、飛行機に乗れなくなったメレディスは、ベイリーとシェーンに任せることに。ところが、最終的にはメレディスが自ら飛行機に乗り込むのです! すごい勇気! その後、現地で摘出した肝臓に腫瘍が見つかるというハプニングも起きますが、腫瘍は良性と判明。無事に移植手術が行われ、ブリーは命を取り留めるのでした。

 

デレクが手のオペ後、初めてのオペを成功させ、メレディスは飛行機を克服。それぞれに進歩があったこの日の夜、メレディスはデレクとささやかなお祝いをします。でも……。ベイリーからまるで自分たちのせいで病院がピンチに陥ったかのような言われ方をしたことは、二人の頭から離れないのでした……。
次回も、アラナの判断と病院の運命から目が離せそうにありません。


【トリビア:ゲスト】
アラナ役は、「ボストン・リーガル」のクレア・シムズ役や「アントラージュ★オレたちのハリウッド」のデイナ・ゴードン役で知られるコンスタンス・ジマー。
マシュー役は、「ナイトライダー ネクスト」のマイク・トレーサー役や「スイッチ ~運命のいたずら~」へのゲスト出演などで知られるジャスティン・ブルーニング。
ジミー役は、「CSI:マイアミ」でラボクルーのデイヴ・ベントンを演じていたウェス・ラムジー」。
ブリーのパートナーのハイジ役は、「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」のアミタ役のナヴィ・ラワット。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Walking on a Dream」は、Empire of the Sunの曲“Walking on a Dream”からの引用。


【注目のセリフ】
「だって効率化の妖精さんが来るんだよ。これを削らないでほっとくか!?」by クリスティーナ
 ……始めはアフリカのプログラムを“ぜい肉”呼ばわりしていたクリスティーナ。後に、その擁護にまわるとは。
「これ以上一緒に仕事したら、たぶん彼のこと殺します」by メレディス
 ……シェーン、殺されかけてる~!!
「補助心臓のコード切った人間が偉そうなこと言わないで。慈悲の心で接する!」by ベイリー
 ……確かに、あの時代のメレディスたちに比べれば、今のインターンはかわいいものかも。
「先進国の医師には滅多に治療の機会がないような症例。もし、これがなくなったらあたしは貴重なチャンスを失う」by クリスティーナ
 ……つい本音をポロリ。


【メレディスの一言】
身体は時に変化に対して頑固者
元通りの身体になれるはずだと心が願う
心は願いを叶えようと闘う
あらゆる手を尽くす
心が現実を受け入れるようになるまで
失ったものは戻らないと、心が認めるまで


【鑑賞MEMO】
バイオフィードバック

通常は意識することのない生理学的な指標を、工学的な手法で対象者に知覚できるようにフィードバックすることで、体内状態を調整する技術のこと。
不整脈、気管支喘息、頭痛、てんかん、高血圧、過敏性腸症候群などの治療に活用されていますが、今回オーウェンは、これを幻肢痛に悩むアリゾナの治療に応用したという設定でした。


【曲情報】
♪"Time To Run" Lord Huron

オープニング、幻肢症候群に見舞われるアリゾナが、悪夢から目覚めるシーンで。
♪"Someone" Future of Forestry
デレクがジミーのオペをし、アリゾナがオペ中、アレックスに義足にメスを突き刺してもらうシーンで。
♪"Forever" Matt Hires
エンディング、ER閉鎖案を打ち出すアラナをベイリーが支持し、アリゾナとカリーがベッドの中でビーチにいる様子を想像し、デレクとメレディスがオペの成功と飛行機の克服をささやかに祝うシーンで。

2013.9.25|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月18日(水) #11「捨てられない想い出」

11メレディスは妊娠3カ月を乗り切るものの、まだクリスティーナにそれを報告できず……。そんな中、飛行機事故訴訟の略式判決が出る。病院には、45年目の結婚記念日に夫にポールダンスを披露しようとしてポールから落下したシーラとその夫が運び込まれる。シーラのケガは軽かったが、彼女の心の傷は深刻で……。一方、デレクはリハビリを兼ねてシェーンと卓球の試合をすることに。その勝敗をめぐり、アレックスとジョーは賭けをする。


●ポールダンスでケガをした患者を診るベイリー&エイプリル
45年目の結婚記念日に夫にポールダンスを披露しようとした初老のシーラ。ポールから落下して夫の上に落ち、夫もケガをして夫婦そろって病院に運ばれます。二人のケガは比較的軽かったのですが、むしろ深刻なのはシーラの心の問題。彼女はセックスレスに悩んでいたのです。だから、ポールダンスやら何やら工夫を凝らして夫の気を引こうとしていた模様。そんなシーラの真意を知らずに、ベイリーはスタンダードなセックスが一番だと力説します。実は彼女、ハネムーン中にビーチでセックスして感染症に苦しんだようなんです。お気の毒だけれど、あのベイリーの話、カリーでなくても笑っちゃいますよね。
さて、一方でジャクソンからステファニーと関係を持っていると聞かされたエイプリル。本当はジャクソンを求める気持ちが強いだけに、彼がほかの相手と寝ているとしってかなりショックを受けたよう。シーラの夫にはせっかく結婚しているのだからセックスを楽しむよう厳しく忠告します。いきなり単刀直入な物言いをされて唖然とする夫の表情は見ものでした。

 

●毛髪を食べていた患者を担当するメレディス&ヘザー
胃痛と吐き気に苦しむテイラーという若い女の子を見るメレディスとヘザー。オペをした結果、それが毛髪の塊だったことが分かります。テイラーは威圧的な母親のせいでため込んでいたストレスを、毛髪を抜いて食べ続けることで解消していたのです。このままではいけないと悟った彼女は思い切って「セラピストのところに通わせてもらう!」と母親に意見。ようやく自分の意思を伝えることができました! 偉い! 彼女に「言いたいことが言えるようにならなくちゃ」とアドバイスした際の、ちょっと成長したヘザーの姿も印象的でした。

 

●マークが引き継いだ患者のオペを成功させるジャクソン
マークが16年も診ていたというクルーゾン症候群の患者ジェームズにオペをすることになったジャクソン。アリゾナとデレクの反対を押し切り、マークが決めたプランから自分が最善と思うプランに変更してオペを成功させます。ジャクソン、マークならきっと理解を示してくれるだろうと思ったのです(ああ、“形成外科ギャング”が恋しい……)。
マークが生前、ジェームズにしたという「オペをしても完全に普通の顔にはなれない。顔以外で女を落とせ」というアドバイスもステキでしたね。その言葉に従い、性格の良さで超美人の彼女を落としたジェームズも立派でした。今回のオペの成功は、ジャクソンとマーク、二人の功績だと思います。

 

●デレクの回復は順調。賭けに買ったジョーはソファーを購入!
デレクはリハビリのためシェーン相手に卓球をすることに。わざと勝ちを譲ろうとするシェーンに「君が勝ったら減圧手術の助手に推薦する」とエサをちらつかせ、そこからは真剣勝負がスタート! それを見ていたアレックスはデレクの勝利、ジョーはシェーンの勝利に1,000ドルを賭けます。
結局、デレクはシェーンに負けてしまうのですが、おかげで手首の回復ぶりが順調であることが分かりました。オペに復帰できる日も近い!?
また、ジョーは賭けでもうけたお金で、アレックスの家にソファーを買います。まるで恋人のような行動だと戸惑うアレックス。でも、ジョーにはまったくその気はないみたい。
それにしてもアレックス、メレディスも自分と寝たがっていたと決めつけるなんて、なんて“俺様”な態度! そんなアレックスに「あなたってほんとヤな奴。ムカツク~」と言えちゃうジョーも、なかなかのものです。

 

●キャサリンを避けていたリチャードは……
アデルが死んでからキャサリンを避けてきたリチャード。懸命に自分を気遣おうとするキャサリンに「君は妻じゃない! 君には会いたくない!」とキツイ一言を浴びせます(キャサリン、かわいそうでしたよね……)。
でも、メレディスの「あなたも十分苦しんだ」という言葉に救われたリチャードは、傷心で一人食事をとるキャサリンの元に行き、自分には妻の死を悲しむ資格がないと本音をもらします。そんなリチャードに「あなたの手を握らせて」と頼むキャサリン。結局、リチャードはキャサリンの想いを受け入れました。リチャード、アデルを傷つけたと後悔しているのなら、キャサリンのことまで傷つけないようにしてほしいです。

 

●訴訟でデレクら原告団が勝利
ついに、飛行機事故訴訟の略式判決が出て病院側の過失が認められます。つまり、デレクたち原告団の勝利! メンバーは賠償金として、な、なんと! 1人1,500万ドルを受け取れることに決まります。日本円にして約15億。メレディスとデレクは夫婦合わせて30億! ひっくり返りそうな数字です。
そんな中、カリーは勝訴を祝うディナーを計画。でも、カリー以外は乗り気でなく……。仲間を失ったことで得た大金を喜べないみんなは、お祝いのディナーだなんて不謹慎だと思ったのです。でも、蓋を開けてみたらこのディナー、なかなか素晴らしい企画でした。生き残った仲間と前進できることを祝いたかった、というカリー。この思いがメレディスに前を向かせたのか、シャンパンを断った彼女は妊娠していることをついにみんなに報告! 事故のことでオーウェンを責めていたデレクも彼を許し、電話で一緒に飲もうと誘います。でも、その頃オーウェンは重要な会議のまっただ中でした。何と、デレクら原告団への賠償金を支払うことになっていた保険会社が、抜け穴を見つけてまさかの支払い拒否! 賠償金は病院が支払うことになり、このままでは破産に追い込まれる、つまり、病院が閉鎖されてしまうというのです。これは大問題!

 

さて、ちょっと話はそれますが、メレディス役のエレン・ポンピオは、先日米フォーブス誌が発表した「TV界で最も稼いだ女優」で堂々の4位にランクインしました。稼ぎ出した額はおよそ1,000万ドル!! 1人につき1,500万ドルの賠償金もスゴイけれど、1年で1,000万ドル稼ぐエレンはもっとスゴイですよねー。さすがは人気ドラマの主演女優です。


【トリビア:ゲスト】
シーラ役は、映画『アーティスト』『極秘指令 ドッグ×ドッグ』『ノーカントリー』などに出演しているベス・グラント。
シーラの夫役は、「シカゴホープ」にカカチ役で複数話出演しているボブ・バンクロフト。
テイラーの母親役は、「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」のミーガン・オハラ役などで知られるジュリー・ワーナー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「The End Is the Beginning Is the End」は、The Smashing Pumpkinsの曲“The End Is the Beginning Is the End”からの引用。


【注目のセリフ】
「ジャクソンはクッキーと同じ。痩せたい人はクッキーを食べないようにする。でも、そのうちクッキーを食べちゃいけないと思うあまり、頭ん中がクッキーでいっぱいになる」by クリスティーナ
 ……ジャクソン、以前にはエイプリルにもデザートにたとえられていたような。
「夫だった男とセックスするのは、そいつが夫の時にセックスするよりもずっと楽しい」by クリスティーナ
 ……オーウェンとの今の関係について、クリスティーナに分かるのはただコレだけ!
「カリーが生存者ディナーしたがってんの。むしろ不健全な気がする」by クリスティーナ
 ……ディナーそのものより“生存者ディナー”って言い方の方が不謹慎な気が……。
「まずいには手首じゃなく脚。年だから若者のフットワークに勝てない」by シェーン
 ……デレクを年寄り呼ばわりするとは、シェーンって意外にも怖いもの知らず!
「スナノミに“オチリ”をかまれてた」by ベイリー
 ……ベイリーのハネムーン&“オチリ”にそんなハプニングがあったとは!
「ちゃんと機能してます? モノは」by エイプリル
 ……ジャクソンがステファニーと関係していると知ってよっぽどショックだったのか、ものすごい直球!


【メレディスの一言】
「知らぬが仏」だと言う

腫瘍や余命について知ってしまったら、取り消せない
強くなるか、それとも崩れ落ちるか
予想はしづらい
だからヘタに悩まず、その知らせを聞くまでは楽しめばいい
そう、「知らぬが仏」だ


【鑑賞MEMO】
ヴァジャズル

クリスタルやジュエリーなどをデリケートな部分に張り付ける美容のこと。
ベイリーには信じられない行為に見えたようだけれど、長年連れ添ったご主人のために、ここまで努力するシーラってかわいらしい!

 

クルーゾン症候群
出生時、または生後まもない時点で頭蓋骨の継ぎ目が癒合し、骨により脳の発達が妨げられる先天性の疾病。
癒合した頭蓋骨を手術で分割することにより症状が改善されるとのことで、今回登場のジェームズも何度か手術を受けているという設定でした。


【曲情報】
♪"Stompa" Serena Ryder

オープニング、デレクとメレディスがベッドの中で訴訟や妊娠のことを話し、オーウェンがクリスティーナと間違ってジョーの体を触るシーンで。
♪"Disaster" Mynabirds
リハビリを兼ねてデレクがシェーンと卓球の試合をし、その勝敗でアレックスとジョーが賭けをし、カリーがデレクの手を心配するシーンで。
♪"What It's Worth" Engineers
キャサリンがリチャードの手を握り、リアがジャクソンとステファニーの関係に気付き、ヘザーに励まされた患者のテイラーが母親に言いたいことを言い、ジャクソンがステファニーとの関係をエイプリルに話すシーンで。
♪"Shine on Everything" Left Hand Smoke
エンディング、賭けに勝ったお金で買ったソファーをジョーがアレックスに見せ、ディナーの席にデレクがオーウェンを呼ぼうとするシーンで。

2013.9.18|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月11日(水) #10「物語のはじまり」

10ERでウェディングドレスを脱ぎ捨てたベイリーは、様子を見に病院に戻ったメレディスとともにアデルの動脈瘤のオペを執刀する。しかし、オペは困難を極め、ついに手詰まりという状況に。リチャードは、見学室からベイリーらに助言するが……。一方、愛を確かめ合ったオーウェンとクリスティーナのもとにも緊急コールが。二人は事故で病院に運び込まれたハーレー軍団の治療にあたることとなり、ジャクソン、ステファニー、エイプリル、シェーンも結婚式場から病院に戻る。


●アデルが帰らぬ人に……
ERでウェディングドレスを脱ぎ捨てたベイリー。アデルの動脈瘤をオペすることになります。緊迫した事態に、すっかり自分の結婚式のことを忘れてしまう彼女でしたが、リアに指摘されてようやくベンへの連絡を頼みます。そして、結婚式場にいたベンは、花嫁に緊急オペが入ったことをゲストに告げます。メレディスは、自分ならベイリーのオペを代われるかもと、病院に戻ることに。結局、ベイリーとともにアデルのオペに入ることになるのですが、とにかくそのオペは困難で……。一方、自分がそばにいてアデルの健康を注意してやるべきだったと悔やむリチャードは、オペで手詰まりとなっているベイリーらに見学室から助言を与えます。おかげでオペは成功。意識を取り戻したアデルは、付き添っていたリチャードを本人と認識して会話を交わします。
こうして、ベイリーはようやく自分の結婚式に戻れることに。ところが、この後、アデルは心臓発作を起こして帰らぬ人となってしまうのです……。

 

●事故を起こしたハーレー軍団を担当するクリスティーナとオーウェン
愛を確かめ合ったオーウェンとクリスティーナ。離婚の件はひとまず忘れ、互いの温もりに浸っているところに緊急コールが入ります。ハーレー軍団が走行中に次々と転倒して複数のケガ人が出たのです。オーウェンとクリスティーナは、この対応に追われることに。結婚式場にいたジャクソンとステファニー、エイプリル、シェーンも病院に戻ります。
さて、さっそく軍団の治療にあたるオーウェンたち。血気盛んな軍団の女ボス、通称“ガソリン”をはじめ、事故の原因を作ったチームの会計士のスチュアートらを診ます。途中、“ガソリン”がスチュアートに制裁を加えようとしているのではないかという不穏な空気が漂いますが、それは誤解。“ガソリン”は会計士としてチームに貢献してきた彼を、正式に仲間入りさせようとしていたことが分かります。
そして、この件を通して、ハーレー軍団の一人から「車という鉄の箱に閉じこもるのは愚か」と言われたオーウェン。自分の結婚が相手を束縛し傷つけ合うだけのものだったと悟り、ついにクリスティーナとともに離婚届にサインをします。こうして結婚というかたちを捨てた二人。互いに涙しながらの熱いキスは、二人の関係の終わりではなくスタートの証に見えました。

 

●カリーを失うことを心配し始めたアリゾナ
結婚式場に残っていたカリーは、逃げることも可能と告げた自分の発言に影響され、ベイリーが本当に結婚式をすっぽかしたのではないかとオロオロ。そんな彼女の様子を見たアリゾナは、カリー自身も自分のもとから逃げることを考えているのではと不安にかられるようになります。そこで、アリゾナはホテルに部屋を取ってカリーをセックスに誘います。でも、アリゾナはやはり自分の脚のことが気になってしまい……。結局、セックスはできずに終わるものの、カリーはそんなアリゾナを優しく受け入れます。シーズン7で起きたあの交通事故の際、自分を決して見捨てなかったアリゾナに対するカリーの思いに揺るぎはないようです。アリゾナも、ようやく自分のことだけでなく、パートナーであるカリーに目を向けられるようになったのは大きな進歩ですね。

 

●インターン&アテンディングの3ペア、それぞれにドラマが!
カリーとアリゾナ同様、結婚式場に残っていたアレックスとジョー。互いの身の上を打ち明け合い、すっかり意気投合! ジョーのウソ泣きのうまさからさらに盛り上がった二人は、ホテルで他人の部屋の鍵を手に入れて中に侵入。そこで思いっきりハメを外します。二人に部屋を乗っ取られた男性は、ジョーに物まで投げつけられるという災難な目に……。

 

一方、エイプリルがセックス目当てに自分にベタベタしていると感じていたシェーン。率直に「困る」と伝えます。エイプリルにそんなつもりはなかったのですが、自分の親切心がセクハラ行為と受け取られたことに、彼女が気まずさを感じたのも事実で……。

 

そして、結婚式の同伴相手となったのをきっかけに、互いに意識し合っていたジャクソンとステファニー。「寝る気はない」と言いながらも欲望にあらがえず、ついに車の中でキス! またインターンとアテンディングが不適切(?)な関係に……。相変わらずのシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院ですが、今回はジョー&アレックス、シェーン&エイプリル、ジャクソン&ステファニー、それぞれのドラマが、アデルの死という深刻な出来事を含む波乱の展開の中で、楽しい息抜きをさせてくれたと思います。

 

●ベイリーの結婚式は無事終了!
アデルのオペが成功したことで、ベイリーはようやく式場に戻ることに。そこへ様子を見に来たベンが現れます。患者がアデルだったとはいえ、仕事に夢中になって自分の結婚式すら一瞬忘れてしまったベイリーは、今後も仕事に対する自分の野心が再び結婚を危機に追い込まないか不安だと、素直な気持ちをベンに訴えます。するとベンは、「野心があるのは自分も同じ」と話し、たとえ二人の時間が2カ月ごとに5分の積み重ねでも、自分と残りの人生を過ごしたいと誓えるかとベイリーに問います。ベイリーの答えはもちろんイエス。結果的に、アデルのオペが入ったことで、ベイリーは迷いなくベンの胸に飛び込むことができたのでした(それにしても、ベンって本当にステキな人だ!)。
その後、式場に戻った二人。みんなの祝福を受けながら、無事に結婚式を挙げるのでした。

 

……というわけで、今回はアデルの死、ベイリーの結婚という医師たちの大きなライフイベントが描かれました。エンディングでは、まだアデルの死を知らずにベンと幸せそうに踊るベイリーと、妻を看取った直後でありながら弟子であるベイリーのお祝いに駆け付け、何も言わずに彼女を見守るリチャードの悲しみとの対比が切なかったです。フロアで踊る新婚夫婦に自分とアデルを重ねるリチャード、その想像の映像が、とりわけ美しかっただけに……。


【トリビア:ゲスト】
ハーレー軍団の“ガソリン”役は、映画『アイアンマン3』や『ウィンターズ・ボーン』などに出演しているディル・ディッキー。
ベイリーの父ビル役で、「THE WIRE/ザ・ワイヤー」のバレル役のフランキー・フェイソンが再登場。
スチュアート役は「4400 未知からの生還者」のマルコ・ペイセラ役のリチャード・カーハン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Things We Said Today 」は、ビートルズの曲“Things We Said Today ”からの引用。


【注目のセリフ】
「ビックリ人間ネタを聞きながら食事……」by エイプリル
 ……女性の毛包から髪の毛じゃなくて爪が生えていたというシェーンのネタ、確かに結婚式の食事には合わない……。
「この病院じゃインターンはマタタビと一緒だ。俺もケプナーと健全な師弟関係を楽しんでいたのに、今やちょっかい出されまくり」by シェーン
 ……シェーン、場違いな会話だけじゃなく、勘違いもお得意のご様子。
「必殺“ウソ泣き”。ストリート・キッドの最強兵器。ちょっとの涙で、どんなピンチだって超えられる」by ジョー
 ……ジョーが本領発揮! 見事な策士ぶり。
「チキン・ビルがローチ・クリップをはねて、彼がガソリンやハンマーを巻き込んだ」by ステファニー
 ……ハーレー軍団のロードネーム、面白すぎる!


【メレディスの一言】
今度医者の診察を受けに行ったら覚えてて
医者は自分のためにいろいろ聞くんじゃない
全部あなたの健康のため
すべて話そう
些細なことも、時に重要
それが物語を作る
急ぐことはない
じっくり時間をかけて、最初から思い起こそう


【曲情報】
♪"Speed The Collapse" Metric

オープニング、新郎のベンやゲストが式場で新婦ベイリーの登場を待つ中、当のベイリーは病院でアデルの処置に奔走するシーンで。
♪"Trojans" Atlas Genius
式場でエイプリル、アレックス、ジャクソンらが食事するシーンで。
♪"Nothing To Hide" Diego Garcia
病院に現れたベンにベイリーが思いの丈をぶつけた後、ベンへの思いは揺るぎないと確信。その後、無事結婚式を挙げるシーンで。
♪"Lightning Bolts" Iko
ジャクソンとステファニーが車の中でキスをし、オーウェンとクリスティーナが離婚届にサインするシーンで。
♪"What I Needed" Erin McCarley
式に来てくれたリチャードを見つけてベイリーが喜ぶシーンで。
♪"Kiss Me" Ed Sheeran
メレディスが、リチャードの表情からアデルが亡くなったことに気付くシーンで。
♪"My Funny Valentine" Angela McCluskey & Tryptich
エンディング、ベイリーとベンのダンスを見ながら、リチャードが二人を自分とアデルに重ねるシーンで。

2013.9.11|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月4日(水) #9「マリッジブルー」

09

ベンとの結婚式を控え、何とも言えない不安を抱えていら立つベイリー。式の当日、リチャードはそんな彼女をリムジンで迎えに行くが、式場に向かう途中、ERから電話が入る。アデルが吐血し、救急搬送されるというのだ。それを知ったベイリーは、リムジンを病院へ急行させる。一方、デレクの妹リジーの脚の神経は予想より短く、デレクの手に移植するためには両脚から採取する必要が出てくる。妹の負担を考えたデレクは、オペを受けないと言い出すが……。また、クリスティーナは、オーウェンが離婚したがった原因が墜落事故の訴訟にあると知る。


今回は、ベンとベイリーの結婚の件や、リジーから神経提供を受けてのデレクの再オペ、メレディスとリジーの義姉妹関係、クリスティーナとオーウェンの離婚問題、アリゾナとカリーの関係の変化、アテンディング&インターンの即席カップルの成立など、本当に話題が盛りだくさん! よく45分弱の尺に収めたものだと感心してしまうエピソードでした。

 

●リジー提供の神経を移植するオペに臨むデレク
脚の神経をデレクに提供することにしたリジー。事前の検査で、片脚の神経では短すぎると分かります。つまり、移植のためには両脚から神経を採取するしかないということ。リジーの負担を心配するデレクは、「オペは中止しろ!」と猛反対します。一方で、メレディスはリジーに「両脚から神経を採取させてほしい」「自分と話したことはデレクに口外しないでほしい」と頼みます。するとリジー、「結構図々しいのね」と一言。結婚式もせず、養子にしたゾラにも会わせず、これまで自分たちと疎遠にしてきたメレディスから、いきなりこんな要求をされたのでは、彼女が一言物申したくなるのも無理はないですよね。
さて、そんな言い方はきつくても家族思いのリジーは、自ら兄のデレクを説得。デレクも了承し、ついにリジーからデレクへの神経の移植オペが行われます。結果は大成功。ただし、これでデレクの手の機能がすべて元通りになったかどうかは、まだ分からないのですが……。

 

そして、ここからが今回の見どころの一つ。オペを終えたメレディスとリジーのやり取りです。ゾラのためにも親族付き合いをすべきだというリジーの言葉を、一度はぎこちなくさえぎったメレディスですが、強引な言動だったとリジーから謝罪されると、自分も歩み寄りの姿勢を見せます。まだクリスティーナにも話していない自身の妊娠のことを彼女に打ち明けたのです。これが、メレディスとリジーの間に絆が生まれた瞬間! 心が温かくなるシーンでした。

 

●オーウェンが離婚したいと言った理由を知るクリスティーナ
オーウェンが離婚を切り出した理由が、墜落事故の訴訟にあると知ったクリスティーナ。事故のことは口実だと思い込んでオーウェンをなじります。するとオーウェンは、自分にも事故に対する責任があると、これまで抱えてきた自責の念を告白。クリスティーナは、本当はやり直したかったのだと素直に自分の気持ちを伝えます。オーウェンはたまらなくなり、思わずクリスティーナに熱いキス! こうして、互いに愛情があると知った二人。離婚という選択を白紙に戻すのでしょうか? 次なる展開が気になります。

 

●ジョーを指導するアレックス
アレックスは胃不全麻痺の少年を担当。胃ペースメーカー留置のオペの際、ジョーに癒着の剥離を担当させます。ジョーは張り切ってオペに臨みますが、処置中、胃に穴を開けてしまうというミスを犯します。アレックスが後の処置を引き継ぎ、オペは無事終わるのですが、ジョーは被害妄想に陥り、アレックスがわざとリスクの高い処置をやらせて失敗させたのではないかと考えるように。そして、自分がクビになるのを恐れ、難しい処置をインターンに任せたアレックスが悪いとアリゾナに告げ口します。アリゾナは、「私はいきなり深いプールに突き落として“ほら泳げ!”なんて言わなかった!」とアレックスに後輩に対する指導の仕方を注意。アレックスはアレックスで、「恩を仇で返すな。アテンディングの好意を無駄にするな!」とジョーをしかり飛ばします。これにより、アレックスとジョーはちょっと気まずい雰囲気に。ところがこの二人、何の因果かベイリーの結婚式に同伴することになるわけで。この二人の間には、何か引かれ合うものがあるように思うのは気のせいでしょうか?

 

●ベイリーの結婚式直前、アデルが救急搬送!
ベイリーとベン、二人の結婚式がいよいよ執り行われることに。前回の結婚に失敗しているせいか、不安をぬぐいきれないベイリーはイライラして周りに当たり散らします。カリーはそんな彼女に、「結婚に迷いがあるなら式をすっぽかせばいい」と悪い冗談を言います。
そして、式の当日。リチャードはいら立つベイリーをなだめ、リムジンを手配して彼女を迎えに行きます(何て粋な計らい!)。 ベイリーも落ち着きを取り戻して式場へ向かおうとするのですが、その途中でリチャードに電話が。何とアデルが吐血して病院に搬送されるというERからの連絡でした。それを知ったベイリーは、すぐにリムジンを病院に向かわせます。そして、激しく吐血するアデルの姿を見て動揺するリチャードを今度はベイリーがなだめ、自らウェディングドレスを脱いでアデルの治療にあたります。

 

その頃、結婚式場にはすでにゲストたちも集まっていました。結婚式のムードに流されてジャクソンとヨリを戻してしまうのではと不安だったエイプリルは、それぞれ同伴者を連れていこうとジャクソンに提案。その流れで、ジャクソンはステファニー、エイプリルはシェーンと式場へ。ジャクソンと行く予定にしていたアレックスは、ステファニーが調達した同伴者ジョーと席を並べています(気まずそう……)。
一方、カリー、メレディスとともにベイリーからブライズメイドに指名されたアリゾナ。義足のせいでハイヒールが履けないからと式を欠席しようとしていたものの、「もう愚痴るのはやめなきゃ。5カ月セックスしてないのもその脚が原因。もうたくさん!」というカリーの心の叫びにハッとしたのか、ぺたんこ靴を履いて式場の控え室に詰めていました。もちろん、カリー、メレディスも一緒です。でも、待てど暮らせど花嫁は来ない。カリーは、「式をすっぽかせばいい」という自分の冗談をベイリーが真に受けたのかもしれないと思い始め、ベイリーが結婚に不安がっていたことも含め、それをアリゾナとメレディスに話します。ところが、それをベンが聞いてしまい……。

 

……というわけで今回はここまで。アデルの安否は!? ベイリーとベンの結婚式の顛末は!? 気になる要素が山積みです。


【トリビア:ゲスト】
デレクの妹のリジー役で、ネーヴ・キャンベルが再登場。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Run, Baby, Run」は、Sheryl Crowの曲“Run, Baby, Run”からの引用。


【注目のセリフ】
「あたしの患者をインターンが診てるって考えたら、満喫するどころじゃない。マイタイがとんでもない味になる」by ベイリー
 ……結婚前にナーバスになるのは分かるけど、ピリピリしすぎ!?
「今はラブラブでしょうけど、結婚したら? 彼が床にこぼしたオシッコ拭くのよ。それに寝るときはベッドの真ん中に非武装地帯があってはみ出せない」by カリー
 ……冗談キツすぎ……。
「つべこべ言わない! あたしも我慢していくんだから、あんたも行くの!」by ベイリー
 ……いくらマリッジブルーとはいえこれはちょっと……。ベンには聞かせられないセリフ。
「でもあなたはそのままでキレイ。あなたの横に並んだら誰でも自己嫌悪に陥る。そうならないようにぺたんこ靴履くのがマナー」by カリー
 ……ウィットに富んでいて重くないアリゾナへの慰めの言葉。カリーのセンスはスゴイ!
「言い方を変える。あたしはやり直したいと思ってた」by クリスティーナ
 ……めずらしく素直に自分の言葉を口にしたクリスティーナ。これでオーウェンとの関係は急展開!?


【メレディスの一言】
不安か興奮か、体は区別を付けられない
パニックか、疑念か、始まりか、終わりか
人は体から警告を受けるだけ
それを無視することもある、理性が勝ったときは
でも、体に耳を澄ませることもある
時には直感に頼った方がいい
逃げろと体が言っていれば、逃げる


【曲情報】
♪"Jingle Bells" Sugar and The Hi Lows

オープニング、結婚式を控えたベイリーが、自分の患者をエイプリルに引き継ぐシーンで。
♪"Silver Bells (Dance of the Sugar Plum Fairy) " Tal & Acacia
結婚にひるむベイリーをカリーがからかい、アレックスに剥離を任されたジョーが練習に励み、カフェテリアでメレディス、クリスティーナ、エイプリルが会話するシーンで。
♪"Lost in My Bedroom" Sky Ferreira
アレックス、ジャクソン、メレディス、エイプリルやインターンたちが、ベイリーの結婚式に出るため着替えるシーンで。
♪"Fail for You" Luke Sital-Singh
リチャードがベイリーを車で迎えに行き、アレックスとジョーが互いに結婚式の同伴者であることを初めて知り、やり直したかったと打ち明けるクリスティーナにオーウェンがキスするシーンで。
♪"Sweetest Sound" Gabe Simon
エンディング、「迷いがあるなら逃げろ」とベイリーに言ったこと、ベイリーが不安がっていたことをカリーがアリゾナとメレディスに話すのをベンが聞いてしまい、ベイリーがアデルの治療に奔走するシーンで。

2013.9. 4|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月28日(水) #8「未来の私たち」

08厳しい指導の毎日に、心身ともに疲労するインターンたち。この日、クリスティーナの下についたステファニーとリアは、それぞれ心臓移植待ちの男の子と女の子の赤ちゃんを担当。互いにライバル心をむき出しにする。ジョーはアレックスのもとで15歳の母親が産んだ肺形成不全の赤ちゃんを担当。シェーンはエイプリルの助手となり、外科外来でイボとおできの処置を集中して行う。一方、ヘザーはメレディスとERを担当するもののろくな仕事をさせてもらえず、雑用ばかり押しつけられる。


今回は、新入りのインターンたちにスポットが当てられました。インターンの未熟ながらもやる気に満ちた初々しさ、そして、すっかり立派なアテンディングに成長したメレディスたちの頼もしさが印象に残るエピソードです。

 

●ライバル心むき出しのステファニーとリア
クリスティーナについたステファニーとリア。それぞれ心臓移植待ちの男の子リースと女の子サマンサを担当します。リースは父親のノアが、サマンサは母親のローラがそれぞれ一人親で育てており、移植の待機リストの順位はサマンサが上。リースは、いったん退院できるくらいに病状が回復していました。そして、互いに心臓に疾患を持つ子どもの親同士、ローラとノアは互いに励まし合い、支え合っていました。
ところが、リースの容体が悪化。待機リストの順位が繰り上がり、やっと見つかったドナー心臓は、サマンサでなくリースに移植されることになります。結局、サマンサを担当していたリアはオペに入れなくなり、ステファニーに対して嫉妬心をむき出しに。
その後、ステファニーとリアは、ペースメーカーの不具合のせいで、逆さ吊りになっていないと心停止してしまう女性を担当。彼女の再手術の準備で競い合ううち、患者の命を奪いかねないミスを犯してしまいます。二人はクリスティーナの助手から外され、オーウェンからオペ室立ち入り禁止を命じられ……。
一方、移植順位の変更で気まずくなっていたノアとローラは、わだかまりを解いて再び励まし合うように。その様子を見たステファニーは、無意味な争いの不毛さを知るのでした。
それにしても、ステファニーはやはりクリスティーナのお気に入りなんでしょうか? リアは以前アレックスに遊ばれてオロオロしていたところを見ると、弱い一面も持っているのでしょうが、今回は狡猾なところばかりが目立ってしまいました。ちょっと損な役回りだったかもしれませんね。

 

●“プリンセス”ことジョーの意外な過去
15歳のキミーという少女から産まれた肺形成不全の赤ちゃんを診るジョー。何とか挿管してその場をしのぎ、アレックスと一緒にその後の治療も担当します。アイビーリーグ出身でお嬢様のような雰囲気の彼女は、アレックスから“プリンセス”という皮肉をこめたあだ名で呼ばれながらも、懸命に赤ちゃんの回復を見守るのですが、その後、キミーとその母親が赤ちゃんを置き去りにして病院を去ろうとしている場面に遭遇。思わず二人に食ってかかり、それをアレックスにたしなめられます。実はジョー、生後2週間で母親に捨てられ、車で生活をしながら必死で勉学に励んだ苦労人だったのです。その身の上を聞かされたアレックスは、ジョーが自分と似たような境遇だったことを知り、彼女に対する見方を変えたに違いありません。

 

●エイプリルに学ぶシェーン
シェーンはエイプリルの助手を担当。ほかのアテンディングに比べて当たりの優しいエイプリルの下なら楽勝だと、余裕をかまして外科外来に行くのですが、折しもこの日は出来物の切除をまとめて行う“イボ・おできデー”。シェーンは病変の気持ち悪さに、つい患者の前で不適切な発言をしてしまいます。エイプリルは、自分の身に置き換えて患者の不安を取り除くべきだとシェーンを厳しく叱責。エイプリルを侮っていたシェーンからしてみれば、「え!?話が違う!」といったところでしょうか。
一方、デレクの神経移植手術を控え、オペで助手を務めるインターンの選考会が開かれます。よりにもよって患者が名脳神経外科医のデレクということで、ほかのインターンたちは緊張しながら模擬診察に臨みますが、ここでシェーンには“エイプリル”という神が降臨! デレクのことを一人の患者として扱ったのを認められ、見事助手の座をゲットします。
その後、エイプリルに素直に礼を言うシェーン、その言葉に満足するエイプリル、二人のシーンはなかなかすがすがしかったです。この二人の師弟関係は、今後も見てみたいですね。

 

●メレディスの使いっ走りとして苦労するヘザー
メレディスの下でERを担当するヘザー。誤って猟銃で撃たれた“ビッグフット”のような男性が担ぎ込まれても治療は手伝わせてもらえず、メレディスの雑用に明け暮れます。この雑用、実はデレクに移植する神経のドナー探し。つまり、デレクの四姉妹に片っ端から連絡して、ドナーになってもらえないか確認するというものでした。途中で、メレディスが自分の姉妹たちに連絡させていると知ったデレクは、家族を巻き込むのを嫌がって「4人に電話して話を撤回しろ!」と反発しますが、メレディスは「撤回しなくていい」と一言。おかげでヘザーは、完全に板挟み状態。一筋縄ではいかない四姉妹との電話のやり取りに加え、たまたま知ってしまったメレディスの妊娠についても「絶対口外するな」と言い渡されて疲労困憊。もうたくさん!とキレかけたところに、何とデレクの妹リジーが姿を現します! どうやら、彼女は自分の神経をデレクに提供しようと決めたようです。

 

……というわけで、インターンたちが主役となった今回のエピソード。ボロ雑巾のようにこき使われながらも、外科医を夢見て希望を抱くインターンたち。彼らの姿に以前のメレディスたちを見た方もいたのではないでしょうか。そして、彼らの未熟さが、アテンディングになったメレディスたちの成長ぶりを浮き彫りにしました。さらに、今回のエピソードのおかげでインターンたち、それぞれの個性も見えてきた気がします。お嬢様風だけれど苦労人のジョー、子どもっぽいところが目立つけれど素直でやる気満々のシェーン、優秀でかつてのクリスティーナを彷彿とさせるステファニー、どこか浮き世離れした天然キャラのヘザー、勝ち気で負けず嫌いなリア(それにしても、なぜ今回のインターンは女性が多いのか!?)。なお、そんなインターンたちのキャラクター紹介は、公式サイトでも公開中ですのでぜひチェックを。

 

そして! 忘れてはいけないのが、エンディングで登場したデレクの妹リジー!
これまで登場したデレクの姉妹は、姉のナンシー、妹のアメリアに次いで3人目ということになります。次回は、彼女とデレク、さらには彼女とメレディスとの絡みが楽しみです。


【トリビア:ゲスト】
デレクの妹のリズ役は、は映画「スクリーム」シリーズでおなじみのネーヴ・キャンベル。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Love Turns You Upside Down」は、Edwin Mosesの曲“Love Turns You Upside Down”からの引用。


【注目のセリフ】
「今日は“イボ・おでき”デー」by エイプリル
 ……こんな特別な日があったなんて、今まで知らなかった!
「でも、ほんとキモい。まるでハンカチを取り出す手品みたい」by シェーン
 ……シェーンとおでき、忘れられない組み合わせになりそう。
「彼女も盗んだ。赤ちゃんの心臓を。あなたたち気が合うわけだ」by リア
 ……うわー、かなりの毒舌!
「先生のおかげで今日はまるでオオカミのエサにされた気分」by ヘザー
 ……“メデューサ”に加え怒れるシェパード女たちを相手にしていたんじゃ、こう言いたくなって当然かも。しかしこの後、本物の“オオカミ”が登場するとは!
「かつてインターンだったなんてウソみたい」by ジョー
 ……今回のエピソードの締めにふさわしい一言。シーズン1のメレディスたちが懐かしい!


【メレディスの一言】
ハープの音色も、小鳥のさえずりも、空から舞うバラの花びらも必要ない
確かにロマンのかけらすらない日だってある
でも、ふと見回すと目を見張ることばかり
だから一瞬立ち止まり、美しさに見とれ、魔法を感じ取り、酔いしれる
永遠には続かないから
ロマンは色あせ、色んなことが起きて、人は変わっていく
愛が死んでしまう
でも、今日はまだ平気


【鑑賞MEMO】
ビッグフット

ロッキー山脈一帯で目撃談のあるUMA(未確認動物)のこと。
今回、メレディスが担当した患者は、迷彩服の一種のギリースーツを着ていたこともあり、見た目はまさに“ビックフット”!

 

ECMO(エクモ)
Extracorporeal membrane oxygenationの略。重症呼吸不全に対して一時的に呼吸補助を行うための体外式膜型人工肺装置。


【曲情報】
♪"Something All Our Own" Broadheds

患者のおできを見たシェーンが思わず吐きそうになった後、搬入口でインターン仲間と会話するシーンで。
♪"Knock You Out" Tiesto ft Emily Haines
リースの心臓移植のオペをしたクリスティーナが、ステファニーとともにその結果をリースの父ノアに報告し、アレックスとジョーが会話し、逆さ吊りの急患が病院にやって来るシーンで。
♪"Nothing That I Care About" Broadheds
再手術の準備でステファニーとリアが競い合い、ミスを犯すシーンで。
♪"Santa Fe" Beirut
エンディング、ヘザーがメレディスとデレクにキレかけ、そこにリジーが姿を現し、勤務を終えたインターンたちがアテンディングたちをあこがれのまなざしで見つめるシーンで。

2013.8.28|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

8月21日(水) #7「愛を求めて」

07生理が遅れていることに気付いたエイプリル。妊娠しているのではとうろたえて、ジャクソンに相談。密かに血液検査をする。オーウェンは訴訟に備えて弁護士らと面談。間接的ではあるものの、事故原因が自分にあると知りクビを覚悟する。一方、アリゾナはついに職場復帰し、カリーは陰ながら彼女をサポート。長年肝移植を待っていたベイリーの患者のグラハムは、肝移植と心臓弁膜症のオペを同時に受けることになるが……。


●エイプリルが妊娠!?
生理が遅れていることに気付いたエイプリルは、妊娠を疑って動揺! ジャクソンはエイプリルをなだめ、妊娠していたら結婚しようと提案します。何という潔さ!
でも、血液検査の結果は陰性。エイプリルは思わず大喜びしますが、ジャクソンは曇った表情……。意を決して結婚して二人で子育てしようとまで言ったのに、「これで結婚しなくて済む。神様ありがとう!」なんてエイプリルに言われちゃ傷つきますよね。今回のエイプリルは、さすがに無神経過ぎました。ジャクソンに「これを機に体だけの関係を解消しよう」と言われてしまっても当然。ただ、このままこの二人の関係が壊れてしまうのは、ちょっと残念な気も……。

 

●訴訟の裏側を知ったオーウェン。彼女と復縁したいクリスティーナは?
訴訟に備えて弁護士らと面談したオーウェン。事故原因が間接的ながら自分にあると知りクビを覚悟するのですが、どういうわけか理事会はやけに同情的。不審に思ったオーウェンはリチャードに相談。そして、妻であるクリスティーナが原告団の一人であるがために生じる利害の対立を理由に、病院側が訴えを取り下げさせようとしていることに気付きます。
一方、口は悪くてもインターンたちの面倒見がいいクリスティーナ。ベイリーから「変わったわね」と言われ、だとすればオーウェンとやり直せるかもしれないと考えるように。最終的には、オーウェンを呼び出して復縁したいと告げようとするのですが、オーウェンはクリスティーナが言葉を発する前に「離婚した方がいい」と切り出します。それが自分の望みだ、と。訴訟でクリスティーナが不利にならないようにするためには彼女と離婚するしかないとオーウェンは考えたわけですが、もちろんその真意がクリスティーナに伝わっているはずもなく……。訴訟のせいで、二人の関係はますますややこしくなってしまった!?

 

●アリゾナが職場復帰!
ついにアリゾナが職場復帰!カリーは、復帰したばかりの彼女が傷つかないよう陰ながらサポートします。そんな中、病院には落馬事故に遭った少年が運ばれてきます。アリゾナは職場復帰1日目にして、この少年のオペを見事やり遂げますが、オペ後に転んで倒れてしまいます。一緒にオペ室にいたアレックスは焦り、ほかのみんなをオペ室から追い出しアリゾナをケア。ところがアリゾナは心配するアレックスをよそに大笑いし始めます。自分の脚のことも忘れて以前と変わらずオペできたことが、彼女にとって何よりも嬉しかったのです。見ているこちらもつい笑顔になる、そんなシーンでした。

 

●デレクに治療を促すメレディス。実は彼女が妊娠!
メレディスは、女性のお尻を触って張り倒されたヴィンセントという男性の治療に当たります。ヴィンセントはここ数年同様の行為を繰り返しており、メレディスも何度か彼にお尻を触られるのですが、メレディスはその触り方や態度から前頭葉に腫瘍があると見抜きます。その腫瘍はデレクならオペできそうですが、ほかの脳外科医にとっては難易度が高く……。メレディスは手の神経修復に消極的なデレクに、患者のために治療すべきだと訴えます。そして、彼女の言葉に心を動かされたデレクは、カリーと協力して治療法を探ることに。これで、アリゾナの復帰に続きデレクも完全復活!となればいいのですが。

 

さて、メレディスとデレクにはビッグニュースも!実はメレディス、妊娠していたのです!エイプリルの妊娠騒動に刺激を受けた彼女は、帰宅したデレクにこれを報告。そして、このまま無事に出産できるか心配するメレディスを、デレクは愛情たっぷりに励まします。
“攻撃的な子宮”の持ち主だったはずの彼女ですが、ここへきてまさかの妊娠。諦めた頃に子宝を授かるという話はよく聞きますが、メレディスもそんなパターンだったようです。前シーズンの不妊騒動は何だったのか!?という展開ではありますが、彼女の妊娠は喜ばしいこと。大いに応援したいです。

 

●ベイリーの患者の悲しい運命
長年肝移植を待っていたベイリーの患者グラハム。肝移植と心臓弁膜症のオペを同時に受けることになり、ベイリーは万全を期してオペに臨みます。けれども、グラハムは理想的だったはずの肝臓に拒絶反応を示し、結局、余命1週間を宣告されてしまいます。それでもグラハムは嘆くことなく、長年かけて巡り合った運命の相手ハンクと残された時間を価値あるものにすると誓うのでした。

 

なお、今回のエピソードの監督は、「ER 緊急救命室」のケリー・ウィーバー役で知られ、同番組や「ザ・ホワイトハウス」「ブラザー&シスターズ」などでも複数のエピソードを監督しているローラ・イネス! 「ER 緊急救命室」ではレズビアンの役柄を演じ、同性愛者から多くの支持を集めている彼女らしく、余命宣告を受けたグラハムと、そんな彼を愛してやまないハンクとのやり取りは、インターンのシェーンでなくても泣きたくなる、そんな感動的なシーンに仕上がっていましたよね。彼女にはまたぜひ「グレイズ」でメガホンをとってもらいたいです。


【トリビア:ゲスト】
ハンク役は「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」のデヴァロス検事役でおなじみのミゲル・サンドヴァル。
理事会の新メンバーのロバータ役は、「NIP/TUCK ハリウッド整形外科医」のリズ役のロマ・マフィア。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「I Was Made for Lovin' You」は、Kissの曲“I Was Made for Lovin' You”からの引用。


【注目のセリフ】
「ウケる。そうだよね、30年修道女やってて飢えてるもんね」by クリスティーナ
 ……ジャクソンがどこにいるか捜しているだけでここまで言われてしまうエイプリルって……。
「それって、私は閉じないってこと?」by ステファニー
 ……患者のことより自分がオペで手を動かせるか気にするあたり、以前のクリスティーナみたい。
「ちょっと“泣き虫”、今回はいいけどもうああいうのやめよう。気持ち悪いから」by クリスティーナ
 ……患者の前で涙してしまったシェーン。彼をけなすクリスティーナだけれど、愛情も感じるセリフ。確かにクリスティーナ、成長した!
「極寒のツンドラ地獄で何があったか知らないけど、どうやらあんた、変わったわね」by ベイリー
 ……トーマスの存在が、クリスティーナに大きな影響を与えたのは確か。


【メレディスの一言】
信じていいかもしれない、運命というものを
信じない手はない、そう、人生にはロマンスがある方がいい
運命を引き寄せるのは自分かもしれない
結ばれていると信じて手を伸ばす
少なくともそれで確かめられる
本当に運命なのか、違うのか


【曲情報】
♪"1957" Milo Greene

オープニング、朝のミーティングでオーウェンがスピーチするシーンで。
♪"Let You Go" Katie Herzig
グラハムがハンクに覚悟を告げるシーンで。
♪"Mexico" The Soft Pack
インターンやアレックス、ジャクソンがバーで飲むシーンで。
♪"Signal In The Sky" Matt Hires
エンディング、アリゾナがソフィアと遊んでいるところにカリーが帰宅し、メレディスが妊娠していることをデレクに告げ、オーウェンが離婚した方がいいとクリスティーナに言うシーンで。

2013.8.21|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月14日(水) #6「魔女の流儀」

06シアトル・グレース・マーシー・ウェストに戻ってきたクリスティーナ。メレディス以上に冷徹な振る舞いで、インターンたちから恐れられる。そんな彼女に冷たく接するオーウェンは、「心臓外科の新任チーフのラッセルがクリスティーナを雇うよう働きかけた」と言うが…。一方、義足での歩行訓練を始めたもののアパートから外に出ようとしないアリゾナのために、ベイリーは一計を案じる。病院では、医師たち側の弁護士と墜落事故の被害に遭った医師たちの間で、裁判についてのミーティングが開かれる。


●クリスティーナがシアトル・グレース・マーシー・ウェストに復帰!
トーマスの死でミネソタにいる意味を失い、シアトルに戻ってきたクリスティーナ。結局、心臓外科の新任チーフ、ラッセルの下で、心臓外科のフェローとしてシアトル・グレース・マーシー・ウェストに復帰! メレディス以上に冷徹な態度で、インターンたちの名前を覚えようともせず、シェーンのことを“おとぼけ”、ヘザーのことを“ねずみ”と呼ぶなど、威圧的な態度でインターンたちから恐れられます。
一方、そんな彼女を受け入れたオーウェン。ラッセルがクリスティーナの再雇用を強く働きかけたと話し、冷たく事務的な態度で接します。
そんな中、ラッセルがオペした患者の容体が急変。クリスティーナは開胸し、インターンにオペを手伝わせて的確な指導を行います。ここにまた、クリスティーナの成長を感じましたね。口は悪くても、しっかりインターンたちを育てようとしている。立派なフェローです。クリスティーナを嫌っていたシェーンとヘザーもご満悦。ところが、ラッセルに相談もなくクリスティーナが開胸術を行ったと知ったオーウェンは憤慨。このままではクビになるぞと脅し、この一件をラッセルに報告します。ラッセルも腹を立てるかと思いましたが、むしろ良い仕事だったとクリスティーナを褒めると、「なぜ先生が彼女を推したのかよく分かった」と一言。そう、クリスティーナが病院に戻れるように動いたのは、ほかでもないオーウェンだったのです。彼の真意を知って、ハッとするクリスティーナ。でも、彼女とオーウェンの関係は微妙なままで……。もう取り返しがつかないの!?

 

●リチャードと母の件、そしてエイプリルの件で悩むジャクソン
ジャクソンのもとにリチャードからキャサリン宛てのメールが間違って送られてきます。プンプンしながらも、そのメールをちゃんと母親に転送してあげるジャクソン。その後、ジャクソンはリチャードに文句を言い、リチャードも今後は気を付けると答えるのですが、今度はキャサリンが間違えてジャクソンに返信!「いい加減にしてくれ!」と怒るジャクソンでしたが、そんな彼に対しリチャードは、「普通なら間違った相手に返信するか削除するメールをわざわざ転送するとは、実は母親が幸せそうにしているのが嬉しいのでは?」と指摘。リチャード、さすが鋭い!
一方で、ジャクソンはエイプリルの件でも悩まされていました。なぜなら、彼女がいつも自分とのセックスを悪いことのように言うから。結局、ジャクソンは「ただのセックスフレンドとは思っていない、自分にも感情がありエイプリルを想っていると気付いた」とエイプリル本人に伝えます。思いも寄らぬジャクソンの告白にエイプリルは自分の態度を反省しますが……。
ジャクソンとエイプリル、二人の関係の行く末にも注目ですね。

 

●インターンのジョー、ホームレスの嘔吐と格闘!
インターンのジョーは嘔吐しまくるホームレスの男、通称“サンタ”を担当。苦しむ彼のために嘔吐の原因を探ろうとしますが、薬が欲しいだけだから追い返せとオーウェンに言われてしまいます。しかも、アレックスには会うたびに嘔吐物で汚れた服を着ていることでなじられるし、踏んだり蹴ったり。でも、ジョーは諦めずに奮闘。その甲斐があり、アレックスがふとしたことからついに嘔吐の原因を突き止めます。もちろん、長い間苦しみ続けてきた“サンタ”は感激し、アレックスにお礼を言います。するとアレックスは「礼は彼女(ジョー)に」と一言。ジョーにも、アレックスの優秀さと優しさが伝わったようです。

 

●ベイリーがアリゾナを病院に誘導!
義足での歩行訓練を始めたものの、アパートから外へ出ようとしないアリゾナ。それを聞いたベイリーは、喉の痛みが続く少女についてアリゾナに意見を求め、「インターンにカルテを届けさせる」「インターンがドアの外にカルテを置いてきた」と立て続けに嘘をつきます。カルテを見なければ判断がつかないと業を煮やしたアリゾナは、何と自ら病院へ! ベイリーの誘導作戦、大成功です!これでアリゾナの職場復帰の道筋がようやく見えてきました。
なお、今回のエピソードの監督は、ベイリーを演じるチャンドラ・ウィルソンでした。彼女の監督エピソードは今回で7話目。今シーズンは第17話でも彼女がメガホンをとっています。オーウェン役のケヴィン・マクキッド同様、彼女も監督として着実に進化していますね。今回はベイリーとしても、監督としても大活躍でした。

 

●墜落事故に関する裁判に新展開!
病院では墜落事故の被害に遭った医師と弁護士のミーティングが開かれ、弁護士から医師たちに対する被害状況の聞き取りが行われます。少しでも多額の補償金を勝ち取るため、弁護士はデレクのオペを執刀したカリーに、「オペの失敗によってデレクは二度と執刀できなくなった」と証言するよ要求。カリーも渋々とそれに応じますが、当然デレクはこのカリーの言葉に傷つきます。でも、カリー自身も苦しんでいたのです。自分がカリスマ脳外科医の手をダメにしてしまったのではないか、と。思わず、「本当は執刀したくなかった」とデレクに言ってしまうカリー……。
けれども、病院まで自力でやってきたアリゾナの姿を見たカリーは前言撤回。様々な新しい治療を時間をかけて試せば、再びオペができるまでに回復するはずだから諦めるべきではないと涙ながらにデレクに訴えます。
こうして、弁護士による聞き取りは一通り終了。次はいよいよ訴状の提出という段階に。メレディスたちは、一緒に遭難して下半身不随になったパイロットは追及の対象から除外するよう求めます。弁護士はこれにあっさりとOKするわけですが、なぜかというと、訴える矛先を変える戦略が用意されていたのです。医師たちを事故機に乗せた病院側を訴えるという戦略が。もしこのまま裁判が行われ、医師たちが勝訴すれば、多額の賠償金をシアトル・グレース・マーシー・ウェストが支払うことになります。となれば、外科部長であるオーウェンの立場は!? 一同はショックを覚えますが、この事実をまだオーウェンは知らないのでした……。

 

……というわけで、今回のエピソードにはたくさんの救いがありました。オーウェンがクリスティーナの復帰を後押ししたり、クリスティーナがインターンをちゃんと指導してみせたり、アリゾナが病院に足を運んだり、ジョーが“サンタ”の嘔吐の原因を必死で突き止めたり、そんなジョーをアレックスが助けたり。
メレディスの家をアレックスが買い取るという展開もありました。インターンと寝てばかりいないで大人にならなければと思い立ったアレックス。メレディスをはじめとするみんなの思い出が詰まったあの家を、その思い出ごと買い取りました。そして、同居を申し出るクリスティーナを受け入れました。ここ最近、メレディスとクリスティーナの成長ぶりが目立ちましたが、今回はアレックスの成長ぶりもクローズアップされましたね。これも今回のエピソードの大きな救いでした。

 

でも、救いっぱなしでは終わらせてくれないのがこのドラマ。一転して、墜落事故の裁判では、病院側が訴えられるという展開に。ああ、どうなってしまうのでしょう!?


【トリビア:ゲスト】
ラッセル役は、「THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル」にヒックス役でゲスト出演しているドミニク・ホフマン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Second Opinion」は、Murder By Deathの曲“Second Opinion”からの引用。


【注目のセリフ】
「会えて嬉しかったのは4秒だけ」by エイプリル
 ……クリスティーナの毒舌を前に、たった4秒でノックアウト!
「あんたたちの大半が辞めるかクビになる。だから名前覚えんのは最低1年してから」by クリスティーナ
 ……以前はインターンを番号で呼んでいたクリスティーナ。“おとぼけ”や“ねずみ”の方がまだマシか!?
「だって彼女は言ってみれば小鳥。ここでヘタに動いちゃおびえて逃げてしまう」by ベイリー
 ……ベイリー、小鳥をうまく誘導した! エサの撒き方が絶妙だった!


【メレディスの一言】
何かについて誤解をしていたと気付くのは恐ろしい
でも考えを変えるのを恐れてはならない
状況は変わったんだと認める
がらりと変わった
良くも、悪くも
信じていたことに見切りを付けなきゃならない
現実を受け入れる覚悟を決めてこどわりを捨てると、自分が自分のいるべき場所に気付く


【曲情報】
♪"You Could Have It (So Much Better Without Me)" Miss Li

オープニング、メレディスが電話でクリスティーナのことをデレクに話し、カリーとベイリーが会話しながら出勤し、ジョーを叱ったアレックスが家の売買の件でメレディスと話すシーンで。
♪"Connected" Ghost
メレディスがステファニーを叱り、その直後、メレディス、クリスティーナ、ジャクソン、アレックス、エイプリルが会話するシーンで。
♪"Dazed and Confused" IKO
オーウェンがジョーの“サンタ”の検査を認め、デレクとカリーが言い合うシーンで。
♪"Museum of Flight" Damien Jurado
クリスティーナが自分の復帰を後押ししたのはオーウェンだったと知り、カリーが前言撤回してデレクには治療の余地があると訴え、ジャクソンが本心をエイプリルに告げるシーンで。
♪"And Still, The Darkness Comes" Aron Wright
エンディング、メレディスとアレックスの家の売買取引が成立し、弁護士と被害者医師たちのミーティングで弁護士から病院側を訴える方針であることが告げられ、アレックスがクリスティーナの同居を受け入れるシーンで。

2013.8.14|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月7日(水) #5「美しき運命」

05

メレディスとクリスティーナはそれぞれ難しい症例を担当し、電話でお互いの状況を話しながら励まし合って治療に当たる。メレディスが担当するのは、交通事故に遭った女性メリッサ。事故現場に遭遇したメレディスは、自ら車の下敷きになった彼女を救出し、病院に搬送したのだ。脳裏にレクシーの姿がよぎるメレディスは、メリッサを救おうと奮闘する。一方、クリスティーナはトーマスとともに動脈瘤患者ケイティに2種類のオペをすることになるが……。


今回は、シアトルとミネソタでそれぞれ仕事に奮闘するメレディスとクリスティーナ、その姿がシンクロするというなかなか凝った脚本でした。

 

●交通事故に遭ったメリッサを救おうとするメレディス
出勤途中、メレディスは事故現場を通りがかり、車の下敷きとなったメリッサという女性を救出。すぐに病院へと搬送します。メリッサの姿にレクシーを重ねたメレディスは、彼女を救うべく大奮闘。オペも自ら執刀しますが、とにかくメリッサの出血はひどく、リチャードの指示でいったん閉腹することに。メレディスは、再オペを目指して血液凝固を促す処置を施します。
さて、再オペのタイミングを見極めるのは、もちろんメレディスの仕事。彼女はここでアテンディングの責任の重さを痛感します。そんな中、ゾラが発熱。解熱するまで託児所には預けられないというのに、現在デレクは出張中。メレディスは、インターンら仲間たちにゾラの子守を頼みながら、引き続きメリッサの治療に当たります。まさに、ワーキングマザーの辛いところ。病気の子どもと仕事の両立は本当に大変です。しかも、医師は人の命を預かる仕事。メレディスのプレッシャーのほどがうかがえます。
そして、いよいよメリッサの2回目のオペ。今回も出血がひどくオペは困難を極めますが、メレディスは何とか出血源を特定。無事オペを終えます。そして、オペ後に目覚めたメリッサと会話を交わし、達成感を味わいます。しかしながら、同時にレクシーを救えなかった無念さをかみしめることに……。彼女にとってレクシーの死がどれだけショックなものだったか、あらためて痛感させられるエピソードでしたね。そして、メレディスがどれだけ成長したか、それを思い知らされるエピソードでもありました。さまざまな経験を経て、メレディスは本当に立派な医師になりました。今や、“ナチ”と称されたベイリーの存在が霞むほどメレディスの存在感は絶大です! ここに至るまでの彼女の苦悩を見てきた視聴者にとっては、感慨深く見応えのあるエピソードだったと言えるのではないでしょうか。

 

●トーマスと動脈瘤患者ケイティを担当するクリスティーナ
一方、トーマスとともに動脈瘤患者ケイティを担当するクリスティーナ。動脈瘤の修復オペと、先天性心疾患を治して動脈瘤の再発を防ぐオペの2種類を、同時にケイティに施すことになります。トーマスを病院から追い払いたいパーカーは横やりを入れてきますが、今となっては、トーマスはクリスティーナの親友。当然、クリスティーナはトーマスの肩を持ちます。
そんな中、ケイティのオペが行われるわけですが、オペの途中で動脈瘤が破裂してしまいます。トーマスは迅速に処置し、修復オペは無事成功するのですが、パーカーはトーマスに引退を勧告。トーマスがそれを拒むと、治療行為すべてに自分の許可を取れと言い渡します(絆創膏を貼るときすら許可を取れとは、何とも横暴!)。けれどもトーマスは、クビになる覚悟でケイティの2回目のオペを行うことを決意します。そして、トーマスの解雇を避けたいクリスティーナは、トーマスとパーカー、双方の間に入って、それぞれを説得しようとします。あの自分本位だったクリスティーナが、誰かのために調整役にまわるとは、メレディスだけじゃない、クリスティーナも本当に成長しましたよね。
その後、メレディスがメリッサの2回目のオペに臨んでいる頃、クリスティーナもケイティの2回目のオペを執刀。トーマスの教えを受けながら処置を進めていきます。ところがオペの最中、突然トーマスが倒れてしまうんです!! すぐにでもトーマスに駆け寄りたいクリスティーナでしたが、ケイティのオペを投げ出すわけにもいかず……。トーマスが助かるよう祈りながら、クリスティーナは何とかオペをやり遂げますが、結局トーマスは帰らぬ人となってしまいました。
クリスティーナとトーマスの世代を超えた友情は心地よく、トーマスというキャラクターそのものも魅力的だっただけに、彼が亡くなるのは本当に残念……。もちろん、彼の死を誰よりも悼んだのはクリスティーナです。トーマスが亡くなったことで、クリスティーナはミネソタにいる理由すら失います。

 

結局、クリスティーナはシアトルに戻りました。そして、メレディスと再会してガッチリとハグ。やはり、この二人は相方同士です。今回はこの二人が主役で、ほかのキャラクターたちは脇にまわるかたちでしたが、メレディスを気遣うリチャード、同じワーキングマザーとしてメレディスに助け船を出すベイリー、そして何より、クリスティーナの才能を誰よりも買っていたトーマスの含蓄のある言葉の一つ一つも胸にしみるエピソードでした。

 

次回からは、クリスティーナもシアトル・グレース・マーシー・ウェストに復帰。新しいインターンたちとの絡み、さらにはオーウェンとの関係など、彼女を含めたシアトルでの人間模様に注目です。


【トリビア:ゲスト】
ケイティ役は、メレディスの父ザッチャー役でおなじみのジェフ・ペリーの娘、ゾーイ・ペリー。
ケイティの連れのウィル役は、「24 -TWENTY FOUR-」のシーズン1にダン役でゲスト出演していたマシュー・キャリー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Beautiful Doom」は、Insane Clown Posseの曲“Beautiful Doom”からの引用。


【注目のセリフ】
「白々しい。私の終焉のときを間近で見たいんだろう? 君の期待には応えられんよ」by トーマス
 ……パーカーにハッキリした物言いをするトーマス。クリスティーナの影響を受けた!?
「いいかね。ヤン先生もこう言うだろう。私はジュラ紀からずっとこの仕事をやってるんだ。すぐに処置できる」by トーマス
 ……クリスティーナの皮肉を自虐ネタにしてパーカーに反撃するトーマス、ステキ。
「それが不吉な前触れだよ。イナゴの大発生とか、黙示録の四騎士みたいなもん」by クリスティーナ
 ……ここまで不吉がられるとは、インターンたちもちょっと気の毒。
「いい知らせだ。“ミス終末”はすこぶる順調だよ」by トーマス
 ……こういうブラック・ユーモアが得意なところも、トーマスとクリスティーナの相性が良かった理由かも。
「パーカーといれば型にはまった腰抜けになる。コンドームを使っても防ぎようがない」by トーマス
 ……毒舌が冴えまくるトーマス。このあとに悲劇が起きようとは……。
「女性社会の実現を目指そうとするなら、子どもの泣き声がICUに響き渡る事態は避けるべきよ」by ベイリー
 ……彼女が働く母として味わってきた苦労がうかがえる一言。


【トーマスの一言】
息をしなさい
堂々としろ
君の世代の女性はしとやかじゃない
自然の摂理を冒涜している
二流の外科医は君の才能を見て自信を失うだろう
ひるんで連中を喜ばせるな
ここで友人を持とうとするな
どうせ見つからん
ここの連中は君を理解する度量がない
連中には無理だ
だがいいか、いつの日か、私のようにしなびた老人になったとき、若い医師と出会うかもしれん
自分の技を磨くことしか頭にない若造だ
私がやったように、その若者を育てろ
そのときまでは、いい本を読め
君には素晴らしい素質がある
決して無駄にするな


【鑑賞MEMO】
プレッパー

非常事態に備え、食糧や自衛のための武器・弾薬などを過度に備蓄し、独特の信念、動機、戦略を持つ人たちのこと。アメリカに多く存在しており、全米だけで300万人を超えると言われています。今回登場したメリッサとウィルもそんなプレッパーの一人でした。


【曲情報】
♪"Passenger" Daniel Ellsworth & The Great Lakes

オープニング。ゾラにトイレトレーニングさせていたメレディス、パーカーとベッドをともにしていたクリスティーナ、それぞれが悶々とした朝を過ごす中、電話で話すシーンで。
♪"Australia" Conner Youngblood
クリスティーナと電話で話しながら帰宅したメレディスが、ゾラをカリーに預けて仕事に戻り、またクリスティーナと電話で話すシーンで。
♪"Ghosts" On An On
メレディスがオペ中にインターンたちと“30秒のダンスパーティー”をしている頃、クリスティーナとのオペ中に突然トーマスが倒れるシーンで。
♪"Flowers Turn to Fire" O S
パーカーの蘇生もむなしくトーマスが息を引き取り、何とかオペをやり遂げたクリスティーナが悲嘆に暮れるシーンで。
♪"Gold" Wake Owl
エンディング、オペ後に目覚めたメリッサと会話したメレディスが、帰宅後、ミネソタから戻ったクリスティーナと再会するシーンで。

2013.8. 7|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(4)トラックバック(0)

7月31日(水) #4「裸の外科医」

04夫婦仲は良好なメレディスとデレク。しかし、メレディスはインターンが見つけた珍しい腫瘍のオペについてデレクに話すことができない。それは、メスを持てないデレクに対する気遣いだった。一方、クリスティーナはパーカーをセックスフレンドにして、トーマスとはメレディスと同じくらい親しくなる。しかし、パーカーが実はトーマスを引退に追い込もうとしていることを知ってしまい……。同じ頃、カリーに説得されたアリゾナは義足のフィッティングのため、密かに病院を訪れる。


●オペの話をデレクに伏せるメレディス
自宅のベッドでデレクといるメレディスの元に「世にも希な後腹膜腫瘍を見つけた」とインターンから連絡が入ります。半信半疑のメレディスでしたが、患者を検査した結果、確かに珍しい腫瘍が存在することが判明。メレディスは非常に困難でやりがいのあるオペに挑むことになるわけですが、このことをデレクに話すのを避けます。オペができずインターンの指導にあたるデレクに対するメレディスなりの気遣いでした。
でも、デレクはインターンからメレディスのオペのことを聞かされます。メレディスが自分にオペの件を隠していたことに戸惑うデレクでしたが、オーウェンから「彼女は、君がちょっとしたことで傷ついてトレーラーに逃げ込まないか案じている」と言われ納得。メレディスに「もう逃げない」と告げ、見事オペをやり遂げた彼女の成功談に笑顔で耳を傾けるのでした。デレクとメレディス、何という安定感! 二人の関係の成長を感じます。

 

●クリスティーナ、パーカーと……。そのパーカーはトーマスを?
ミネソタのクリスティーナにはセックスフレンドができた模様。相手は上司のパーカー。一方で、おじいちゃん先生のトーマスとは、彼をミネソタのメレディスと呼ぶほど親しくなります。狭い世界で人間関係を複雑にするあたりは、さすがシアトル・グレース・マーシー・ウェスト出身のクリスティーナ!
そんな矢先、クリスティーナは、パーカーが最新の医療情報に疎い年老いたトーマスを引退に追い込みたがっていることを知ります。彼が彼女をトーマスと組ませたのは、トーマスの医療知識がいかに古いかを証明するのに、最新医学の象徴であるクリスティーナの存在が役に立つと考えたからだったのです。こうしてパーカーの真意を知ったクリスティーナは、“ミネソタのメレディス”を守るべく、トーマスをけしかけて低侵襲のカテーテル手術をやらせ、見事な助言で彼に無事オペを成功させます。そして、クリスティーナはパーカーの誘いを振り切って、バーでトーマスと祝杯をあげるのでした。
クリスティーナとトーマスの新コンビ、これがなかなかいい!「化石男」「グランドキャニオン並の歴史的遺産」などと、年老いたトーマスに歯に衣着せぬ物言いをするクリスティーナですが、その中にも愛が感じられます。

 

●リチャードとキャサリンの関係がベイリーの知るところに!
「これで最後」と言いながらジャクソンとエイプリルがセックスを続ける中、キャサリンがシアトル・グレース・マーシー・ウェストにやってきます。睾丸がリンパ浮腫で大きく腫れ上がったブライアンという男性のオペのため、リチャードに呼ばれたのです。キャサリンとリチャードは、ジャクソンや周囲に二人の仲を悟られないよう、形成外科的処置はジャクソンではなく別のドクターに、助手にはベイリーを排してエイプリルを入れようとしますが、結局ジャクソンとベイリーがオペに入り、二人の関係はみなの知るところに! ジャクソンは、リチャードと男同士で話をし、彼が母を好いていることが気に入らないと文句をつけますが、リチャードは「自分で解決しろ」と一蹴。さすがは、リチャード。ジャクソンより一枚も二枚も上手といった感じでした。

 

ちなみに、リンパ腫で睾丸が大きく腫れ上がるという症例は実在します。それは、ラスベガス在住のウェスリー・ウォーレン・ジュニアさんの例。彼の睾丸は原因不明のまま約45kgに。投薬などでは症状が改善しないため外科手術が進められるも、その推定費用は驚きの約100万ドル! ウォーレンさんは、実名を公表して手術費用の寄付を募ることにします。やがて、オペ後のインタビューの権利を独占するという条件でTV番組がオペ費用を持つと申し出ますが、ウォーレンさんはこれを拒否。その後、とある医師が無料オペに名乗りを上げますが、これまたウォーレンさんは拒否。しかし、紆余曲折の末、今年6月にウォーレンさんはオペを受け、13時間にも及ぶ処置でおよそ60kgに及んでいた陰嚢を無事摘出してもらったそうです。良かった……。

 

●アリゾナが義足のフィッティングに来院。カリーへの態度も軟化?
カリーの説得により、ようやくアリゾナが義足のフィッティングのためにお忍びで来院します。しかし、相変わらず現実をなかなか受け入れられないアリゾナは、ピリピリしてつまらないことでカリーに当たり散らします。
そんな中、うっかりカリーが口を滑らせたことでアリゾナの来院を知ったアレックスは、アリゾナが問題なく義足をつけられそうか、オペ後の傷の回復状態を気にします。しかしカリーは、「(アリゾナは)あなたが(脚を)切ったことも知らない。指示したのは私。彼女を守り切れなかった悪い医師」と辛い表情で語ります。このカリーのセリフは胸に刺さりましたね。カリーも相当追い詰められているんです。
その後、アレックスは偶然を装ってアリゾナの様子を見に行き、小児外科に早く復帰してほしい、カリーも努力していると告げます。このアレックスの言葉に心を動かされたのか、義肢装具士のムーアの助けを受け入れたアリゾナは、心を閉ざしていても自力で立てるようにはならないことをようやく認めます。そして、自分を気遣ってマークの部屋で寝ているカリーに対し、歩み寄りを見せるのでした。
なお、この時アリゾナは「“アメリカン・ベイクオフ”が始まるよ」とカリーに声をかけていましたが、この“アメリカン・ベイクオフ”なる番組、「プライベート・プラクティス」のクーパーとヴァイオレットも好きな番組ですよね。なるほど、カリーもこの番組のファンだったとは。

 

●クリスティーナの関係を見つめ直すオーウェン
墜落事故により新たな自分、新たな関係に適応することを迫られているカリーやデレクの相談に乗るオーウェン。自身もクリスティーナとの関係を見つめ直し、眠れない夜を過ごしていた彼は、デレクに頼んで彼のトレーラーハウスに泊まりに行きます。今回は、シーズン5で患者を死なせて自暴自棄になった時のように、またデレクがトレーラーハウスに引きこもるのではないかとメレディスが心配するという一幕がありましたが、あのトレーラーハウスを必要としていたのは、実はデレクではなくオーウェンだったというわけ。さて、オーウェンは、クリスティーナとの関係をどう整理するつもりなのでしょう?

 

なお、今回のエピソードの監督は、悩ましき状況に置かれるオーウェンを好演しているケヴィン・マクキッドでした。前シーズンの#22「マインドゲーム」に引き続き、今回で彼がメガホンをとるのは4度目。監督業もすっかり板に付いた感じでしょうか。今シーズンは、第22話も彼の監督によるエピソードです。こちらにもご期待ください。


【トリビア:ゲスト】
キャサリン役でデビー・アレンが再登場。
義肢装具士のムーア役は、「ブラザーフッド」のデクラン・ギッグス役などで知られるイーサン・エンブリー。
ロブ役は、「ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所」にリトルD役でゲスト出演していたマーキス・ハリス。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「I Saw Her Standing There」は、ビートルズの曲“I Saw Her Standing There”からの引用。


【注目のセリフ】
「パーカーは悪くないよ。ちょっと爬虫類入ってておしゃべりだけど悪くない」by クリスティーナ
 ……セックスフレンドのことを“爬虫類”って……。
「シェパード、君は“プチプチ”が必要だって評判だからな」by オーウェン
 ……この後に続くオーウェンの一連のセリフ、クリスティーナに聞かせたかった!
「言っときますけど、エイプリル・ケプナーを脅してオペに入るのをやめさせたんじゃない。あの子が行ってきたんです。“たまたま”」by ベイリー
 ……睾丸リンパ腫のオペに入れてご機嫌のベイリー。悪ノリしすぎ!
「それ、羊の血で魔女の呪いを解く方法を知る前ですか? それとも後で?」by クリスティーナ
 ……トーマスを完全に化石扱い。それでも気持ちが通じ合う年の差コンビ、ステキ。
「あたしはこう思ってたんです。あの堂々とした切り返し、よっぽど“タマ”がデカいんだろうなって」by ベイリー
 ……ベイリーのこの切り返しもなかなかのもの。


【メレディスの一言】
外科医には認めがたいかもしれないけど、ただの人間でいることは恥じゃない
隠すのをやめるとホッとするかも
本当の自分を受け入れて、周りにもそんな自分を見てもらう
ちょっとした自己認識に害はない
自分が何者か分かると、何にこだわってるのか見えてくる
そして、分かってくる
何が必要か


【曲情報】
♪"Forever Drunk" Miss Li

オープニング、メレディス&デレク、クリスティーナ&パーカー、ジャクソン&エイプリルが映し出されるシーンで。
♪"Moving On" Calahan
アリゾナとオーウェンがバーで飲みながら話すシーンで。
♪"I'll Never Forget You" Birdy
クリスティーナがパーカーの誘いを断り、オペを終えたブライアンがポーラに気持ちを伝えるシーンで。
♪"Home" Daughter
エンディング、腫瘍のオペのことをメレディスがデレクに話し、アリゾナがカリーに歩み寄りを見せ、クリスティーナとトーマスが祝杯をあげ、オーウェンがデレクのトレーラーハウスに行くシーンで。

2013.7.31|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

7月24日(水) #3「見えない日々」

03

墜落事故を起こした航空会社が、多額の和解金を提示する。条件は、事故被害者が全員和解案を受け入れ、航空会社に今後何も要求しないこと。一同は、和解案に同意するべきか悩む。そんな中、着任したメイヨー・クリニックで休暇を取り、仕事に復帰したクリスティーナは、パーカーと組んでスキルアップすることを望むものの、年老いたトーマスと組まされてしまう。一方、脚を切断されて以来、心を閉ざしているアリゾナに手を焼くカリーは、ある手術をきっかけに彼女への接し方を改めようと決意する。


●航空会社からの和解金の提示に医師たちは……
メレディスら、墜落事故に巻き込まれた一同は、航空会社から多額の和解金を提示されます。航空会社側の条件は、全員一致で和解案を受け入れ、航空会社に対して何も要求しないこと。正確な金額は明かされませんでしたが、どうやらその額は、第2の人生を悠々と楽しめるほど多額な模様。それでも医師たちは、和解案に同意するかどうかでそれぞれ悩みます。
そんな中、決断を迷っていたデレクは、一人でバラバラになった事故機を見に行きます。彼の脳裏によみがえる事故の惨状……。デレクは、事故の再発を防ぎ、自分たちのような犠牲者が今後増えないようにするためには、和解案を蹴って訴訟で事故の原因を徹底的に究明すべきだと判断。結局、和解案への同意に傾いていたメンバーたちも、みなデレクに賛成し、和解案は拒否されることになりました。はたして、裁判の行く末は!? 今後の展開に注目です。

 

●クリスティーナとトーマスの距離が縮まる!?
着任したメイヨー・クリニックで上司のパーカーから休暇を勧められたクリスティーナ。ひとまず言われた通りに休暇を取ってから仕事に復帰。パーカーと組んでスキルアップしたいと意気込みますが、認定医試験の口頭試問で審査官だった、あの昔気質で初老の医師トーマスと組まされてしまいます。クリスティーナは、しぶしぶ拡張型心筋症の男性のオペをトーマスと行うことになるわけですが、ここで意外な発見をします。トーマスの手技があまりにも見事だったのです! クリスティーナとは年齢もタイプも違うけれど、彼には外科医としての確かな腕がある。クリスティーナはそのことに気付きます。
一方でクリスティーナは、和解案の件でオーウェンと連絡を取り合っていました。オーウェンとの会話は心地よく、つい彼に甘えたくなるクリスティーナ。でも、このままでは前へ進めない。葛藤しながらもクリスティーナはもう連絡しないようオーウェンに告げます。うーん、厳しい決断です。
そして、そんな彼女の気持ちをなぐさめたのはトーマスでした。実は、トーマスも墜落事故の経験者。彼はそれをさりげなくクリスティーナに語ります。敵対する関係になると思われたクリスティーナとトーマスですが、意外にも相性が良さそう。彼がミネソタでのクリスティーナの“相方”になるのは間違いなさそうです。

 

●アリゾナに思いの丈をぶつけるカリー
片脚を失って以来、不機嫌な態度で心を閉ざし続けるアリゾナ。カリーはそんな彼女に手を焼き、自分自身も追い詰められつつある状態。そんな中、病院ではヨットでの単独航海で転覆事故に遭い、脚にひどい損傷を負ったエメリーという少女を担当します。カリーは彼女の処置をし、エメリーは何とか脚の切断を免れるのですが、冒険心あふれるエメリーは、脚を失う危険を冒してでも航海を再開しようと企てていました。それを見抜いたエメリーの母親は、今は治療を優先するよう娘を説得してほしいとカリーに懇願。そこでカリーは、「憎まれ役になってでも、親らしくし頑固な娘を引き留めるべき」だと母親にアドバイスするうち、自分自身も憎まれ役になってアリゾナの態度をいさめるべきだと気付きます。そして、バスルームで転倒して失禁してしまったアリゾナに対し、自分の気持ちを爆発させるのです。
カリーは墜落事故の直接の被害者ではありませんが、彼女だって相当な痛手を負っています。妻であるアリゾナの脚の切断を指示しなければならず、その結果、自暴自棄になったアリゾナから「あなたが私の脚を勝手に切った!」と逆恨みされ……。おまけに、親友のマークは失うわ、名医デレクの手のオペというプレッシャーにさらされるわ……。最近のカリーの立場、あまりにも辛すぎます。だからこそ、今回はアリゾナに思いの丈をぶつけてくれて少しホッとしました。カリーにもガス抜きが必要です。

 

●エイプリルとジャクソンの関係は継続!?
シアトル・グレース・マーシー・ウェストに復帰したエイプリル。認定試験には落ちたものの、彼女もアテンディングの仲間入りってことでしょうか。濃紺のスクラブを着ていましたね。さて、彼女の目下の懸案事項はジャクソンとの関係(メレディスたちにもバレちゃいました!)。エイプリルは「これまでのことは水に流して“再ヴァージン化する”」と奇妙なことをまくしたて、ジャクソンは自分との関係をなかったことにすると言い張る彼女にイライラ。厄介なのは、エイプリルにもジャクソンにも互いを思う気持ちがあるということ。最終的に二人は感情を抑えきれず、またしてもキス! どうやら、エイプリルの“再ヴァージン化”への道は遠そうです……。

 

●変わらない自分にいら立つベイリー。
アテンディング専用ラウンジで傍若無人に振る舞うメレディスたちの態度にいら立つベイリー。でも、彼女のいら立ちの本当の理由は、自分自身にありました。面倒を見てきたレジデントたちはアテンディングとして一人前になり、婚約者のベンは外科医を目指して邁進し、息子のタックは幼稚園児になり自分の手を離れ……。一人置いてきぼりにされたような気持ちになったベイリーは、変わらない状況にいる自分にいら立っていたのです。リチャードはそんなベイリーに、「タックの親離れを前向きにとらえ、時間を有意義に使うべき」とアドバイスします。さすがは年の功。
それにしても、今回のベイリーの悩みは、カリーやアリゾナ、デレクら、あの墜落事故で人生を狂わされたメンバーたちの悩みと比べればずいぶん小さく見えましたね。けれども、その人その人にとって、今自分が抱える悩みこそがすべて。ベイリーの現実味あふれる悩みや、エイプリルとジャクソンのゴタゴタが描かれて初めて、エピソード全体のバランスが取れたような気がします。何せ墜落事故は破壊力がありすぎますから。


【トリビア:ゲスト】
医師たちの弁護士役は、「スイッチ ~運命のいたずら~」にアマンダ役でゲスト出演しているミーガン・ホラウェイ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Love the One You're With」は、 Stephen Stillsの曲“Love the One You're With”からの引用。


【注目のセリフ】
「農場にハントが? それ幻じゃなかった?」by メレディス
 ……エイプリル、戻ってそうそうバカにされまくり。
「私、ヴァージンに戻る!できるの、ほんとに。祈って再ヴァージン化する。実家で暇だし祈ってたの。いつもイン・シンクのポスター見ながらだったから、神様の顔がジャスティンとだぶるようになったけど、牧師様はそれでいいって。神様と話してつながりを持ち続けるなら……」by エイプリル
 ……ジャスティン・ティンバーレイク風(?)の神様に祈って再ヴァージン化!? エイプリル、相変わらず暴走!
「クマをつつく気? 発情期のクマを。で、クマが誘いに乗ったらどうする? そうなったらその体を武器にしてどんな見返りを期待してるの? はっきり言って」by カリー
 ……インターン相手にこの切り返し。辛い状況の中、ユーモアを忘れないカリーってステキ。
「えっ!? オーウェンがお母さんと!?」by メレディス
 ……この後メレディスが、リチャードは私の母とも寝たと言ってジャクソンをなぐさめようとしていたけど、ジャクソンの言った通り確かにまったくフォローになっていなかった!


【メレディスの一言】

自分の心に従って妥協をしなかった時、面白いことが起きる
重荷が軽くなり、日の光が明るくなる
そして、ほんの一瞬かもしれないけど、安らぎを得られる


【曲情報】
♪"Heat Lightning" Icky Blossoms

オープニング、医師たちが航空会社から和解金の提示を受け、クリスティーナがオーウェンと電話で話すシーンで。

♪"What Makes A Good Man?" The Heavy
エイプリルの件でベイリーがリチャードに文句を言い、アテンディングの専用ラウンジでメレディスがクリスティーナとタブレット端末を通して会話する中、ジャクソンとぶつかった拍子にエイプリルが手にしていたカップの飲み物をかぶり、ベイリーが苦情などをあちこちに付箋で貼りまくるシーンで。

♪"What Could You Do?" Dolorean
エイプリルとジャクソンが執刀するオペの最中、メレディスが彼女とジャクソンの関係に気付き、デレクが過去の和解金の支払いについてリチャードに質問し、クリスティーナが電話でまたオーウェンと話すシーンで。

♪"It's All Okay" Julia Stone
余剰皮膚切除のオペを受けたロキシーの部屋に婚約者が戻ってきたタイミングで、動揺したエイプリルが退室し、アレックスの前でジョーが泣くシーンで。

♪"I Won't Back Down" Benjamin Francis Leftwich
エンディング、カリーが泣きながらアリゾナにシャワーを浴びさせようとし、クリスティーナがトーマスになぐさめられ、デレクが和解案を突っぱねてほかのメンバーもそれに賛同するシーンで。

2013.7.24|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

7月17日(水) #2「友への言葉」

02

墜落事故から現在までの間に何があったのか!? 事故の直後、ボイシの病院で意識を取り戻したメレディスはパニックを起こすが、ゾラと再会して少し落ち着きを取り戻す。デレクの手のケガは深刻で、機能の8割しか取り戻せずオペ復帰は難しいとの診断が下る。現場で懸命にみんなの手当てをしたクリスティーナは、救助後、疲労のためか放心状態に。マークはレクシーを失ったことで生きる気力をなくし、重篤な状態が続いていたが……。


今回は、墜落事故後にようやく救助ヘリに発見された医師たちが、アイダホ州ボイシの病院に搬送されてからシアトルに戻り、前話に至るまでの経過を描いたエピソード。事故後の極限状態を経て、各自が自分の身に起きた受け入れがたい現実と向き合う姿が描かれました。

 

●メレディスは軽傷。デレクのケガはかなり深刻……
救出された後、ボイシの病院で意識を取り戻したメレディス。比較的軽傷で済んだものの、みんなの状態が気になってパニックに。ベイリーが連れてきたゾラと再会して少し落ち着きを取り戻すといった状態でした。
一方、デレクの手のケガは深刻で、本来の機能の8割しか取り戻せず、オペに戻るのは困難との診断。生きているだけで十分だと、現役の外科医に戻ることを諦めてもいいと考え始めるデレクでしたが、カリーは神経グラフトを使って完治を目指す方法を提案します。リスクが高いオペではありますが、一縷の望みにかけてデレクはカリーに執刀を依頼。友人かつ名医の将来が自分の腕にかかっているという状況の中、カリーはプレッシャーに負けず堂々とメスを持ちます。そして、オペの途中にアリゾナの容体が急変するというハプニングに見舞われても、気丈にオペをやり遂げます。でも……、前回のエピソードを見た方ならお分かりのように、デレクの手、このオペでは完治しなかったわけです。このままデレクは二度とメスを持てないのでしょうか!?

 

●一時は何もしゃべれなくなったクリスティーナ。ミネソタでもメレディスが相方!
現場で懸命にみんなの手当てにあたり、救助ヘリの飛来に真っ先に反応したクリスティーナ。救助後、張り詰めた糸が切れたかのように放心状態となり、一言も口をきけない状態に。しかしながら、オーウェンの献身的な看病が彼女の心を溶かしたのか、クリスティーナは事故現場での過酷な状況を話し始めます。その内容といったら、思わず耳を覆いたくなるような悲惨なもの。とつとつとした口調とその表情も相まって、彼女が語る現場の惨状は、非常にリアルに伝わってきました(さすが、演技派のサンドラ・オー)。
その後、オーウェンに事故のことを話して気持ちの整理がついたのか、クリスティーナはフェローとしての職を得たミネソタのメイヨー・クリニックへ向かうことにします。そんな彼女の決断を「逃げている」と非難するメレディス。「災難ばかり起きるこんな街からは逃げるべき」とクリスティーナは反論しますが、メレディスは負けじと「シアトルでの5年間をすべて否定する気か」と言い返し、二人はケンカ別れに……。
でも、後にメレディスは、クリスティーナの携帯電話に長いメッセージを残します(【メレディスの一言】参照)。辛く悲しい出来事もたくさんあったけれど、いい思い出もたくさんある、と。これを聞いたクリスティーナはメレディスに電話し、「これからもずっとあなたが相方」だと告げるのでした。
……というわけで、次回からは、ミネソタでのクリスティーナの新生活にも注目です。

 

●一時は回復していたマークが……
レクシーを失った悲しみに打ちひしがれるマーク。時折意識を取り戻しては、駆けつけたジュリアにレクシーを愛していたと打ち明けるなどしながら、生きる気力をなくしている状態。けれども突然、重篤だった容体が驚異的に回復します。リチャードは、死期の近い患者によくあることだと事態を冷静に見守りますが、カリー、そしてマークを誰よりも慕うジャクソンはこれを前向きにとらえます。そして、すっかり元気に見えるマークはカリーと談笑したり、手の治療について迷うデレクを激励したり、自分のためにシアトルに残った愛弟子ジャクソンに助言を与えたり。でも、自分の体がこの先どうなるのか、ちゃんと危機感も持っていました。そこで、リチャードの助けを借りながら、万一の場合の治療およびその中止に関する希望を記したリビングウィルを作成。その直後、容体が悪化して昏睡状態に陥ってしまうのです。ジャクソンがマークの蘇生に追われる中、契約が切れた後もシアトルに残っていたエイプリルは、ジャクソンときちんと話もできないままに実家のあるアイダホへ……。
第1話でいきなりマークが亡くなるというショッキングな出来事を見せ、第2話でそこに至る経緯を明かす、この組み立てにより、マークの死がもたらしたメッセージがより鮮明になったような気がします。実に工夫された脚本です。

 

●アリゾナの脚を切断せざるを得なかったカリー
マークのためにジャクソンがシアトルに残ったように、アレックスもまたアリゾナのためにホプキンス行きを延期。本来、あの飛行機には自分が乗るはずだったわけですから、代わりに事故に巻き込まれたアリゾナを置いてシアトルを去るなんてできないですよね。
一方のアリゾナ。やはり、「どうしてアレックスでなく自分がこんな目に!」という怒りを抱えていました。しかも、彼女の脚の状態は悪く、切断が勧められている状況。でも、アリゾナはそれを断固拒否し、カリーに「絶対に脚を切らせないで!」と迫ります。元の元気で明るいアリゾナを取り戻したいカリーはそのアリゾナの要望を聞き入れ、脚を切らずに済む方法を模索します。けれども、デレクのオペの最中にアリゾナの容体は急変。アレックスからその報告を受けたカリーは、脚を切らなければアリゾナの命が危ないと判断。苦渋の決断で、アレックスにアリゾナの脚の切断を指示します。この出来事が、前回のアリゾナの怒り爆発の前段にあったわけです。

 

さて、次回は墜落事故に巻き込まれた医師たちに航空会社が和解の申し入れをしてきます。医師たちは多額の和解金の提示に対して、どのような態度を取るのでしょうか?


【トリビア:ゲスト】
医師のラムジー役は、「トゥルーブラッド」のレティー・メイ・ソーントン(タラの母親)役や「ニュースルーム」のケンドラ・ジェームス役で知られるアディナ・ポーター。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Remember the Time」は、マイケル・ジャクソンの曲“Remember the Time”からの引用。


【注目のセリフ】
「『覚えてます? 俺が辞めるって言ったもんで怒って代わりに飛行機に乗ったら墜落。おかげでローラーシューズの代わりに義足になる。すみません』ってか?」by アレックス
 ……決してアリゾナの脚の件はアレックスのせいではないけれど、彼の後ろめたい気持ちは分かる。
「ここはダメ。そこら中に死んだ妹が見える。母親も死んだ。夫はここで撃たれた。ジョージもここで死んだ」by クリスティーナ
 ……こうやって並べると、ほんとうにシアトルって怖い街。
「誰かを愛したら率直に言え。そんなのは間違ってるかもしれないと思っても、たとえトラブルの引き金になるかもしれないと思っても、あるいは人生が燃え尽きて灰になると思っても恐れずに言うんだ。はっきりと。そこから始まる」by マーク
 ……マークのレクシーに対する後悔が伝わってきて切ない……。
「まるでそこにいるんだけど中身は空っぽで、何かの抜け殻みたい。アリゾナらしさが掻き出されたただの抜け殻。彼女を取り戻したい」by カリー
 ……その人らしさを掻き出された抜け殻。グッと刺さるセリフ。


【メレディスの一言】
この街は災難が起きる
出てって正解
厄介事を避けたんだと思う
私なんかほとんどここで育った
そして、確かに痛い目に遭った
この深い傷は一生癒えそうにない
人との思い出がたくさん
二度と会えない人たち
でもほかにもたくさん思い出がある
私はここで恋に落ちた
ここで家族を見つけた
ここで学んで医師になった
人の人生に責任を持つことを学んだ
それに、ここであなたに出会った
だから、この病院に奪われたのと同じぐらい色々与えられてきた
サバイバルしたと同時に人生を楽しんだ
すべてはそう見るかの違い
私はそんな風に見ることを選ぶし、あなたのことをそう思ってる


【曲情報】
♪"All I Want" Kodaline

エンディング、メレディスがクリスティーナに伝言を残し、マークがリビングウィルを残して昏睡状態に陥り、アレックスがアリゾナの脚を切断し、エイプリルが飛行機で実家に戻るシーンで。

2013.7.17|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(5)トラックバック(0)

7月10日(水) #1「生きた証し」

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飛行機の墜落事故から数カ月後。メレディスはシアトルで新しいインターンたちをアテンディングとして指導。マークは30日前から昏睡状態に陥って生命維持装置を付けられており、その日午後5時に装置が取り外される予定となっていた。ジャクソンはシアトルに留まり、マークのそばで治療の報告と相談を続けている。クリスティーナはミネソタ州のメイヨー・クリニックでフェローとして働いているが、病院の方針に閉口していて……。


あの恐怖のジェット機の墜落事故でレクシーが帰らぬ人となったのが前シーズンの最終話。今シーズンは、あの事故から数カ月が経過した時点が描かれるという、ひねりのあるスタートとなりました。そして、な、なんとマークまでもが亡くなってしまうという衝撃的な展開に!

 

●昏睡状態に陥っていたマーク、生命維持装置が外され……
あの事故を生き延びながらも、30日前から昏睡状態に陥っていたマーク。リビングウィルで、「30日経っても回復の見込みがない場合は、生命維持装置を外してほしい」としていたことから、医師たちはこの日の午後5時、ついにマークの装置を外します。カリーやデレクら仲間たちが見守る中、マークは静かに息を引き取るわけですが……、いきなりこの残酷な展開には驚きました。何もマークまで死なせなくてもいいのに。レクシーが亡くなった今、彼女とマークのハッピーエンドを演出するためには、最善の展開と言えなくもないですが、容赦ない脚本に思わず震え上がりました。マークの生前を切り取ったホームビデオの数々、シアトルに残ることにしたジャクソンが、昏睡状態のマークのかたわらで治療の報告・相談をし続ける姿も、より一層マークの死による喪失感を際立たせていて……。
形成外科ギャングが暴れ回る姿をもっと見たかったのに、本当に残念です。

 

●メレディスは“メドゥーサ”と恐れられるアテンディングに!
シアトルに残ることにしたメレディスは、アテンディングとしてビシバシとインターンたちをしごき、その冷徹さから“メドゥーサ”の異名をとる存在に。そして、伝統のインターンの初オペ、虫垂切除を監督。インターンのジョーはいい見せしめになります。
一方で、“ナチ”の異名をとっていた“元祖怖いアテンディング”のベイリーは、ベンがシアトルに戻るたび当直室にこもってイチャイチャ。“ナチ”どころか、“BCB(ブーティーコール・ベイリー)”とインターンたちにあだ名される始末。メレディスを始めとする医師たちが、あの墜落事故のせいで人間性までも変えられてしまったことに驚きはありませんが、このベイリーの変わり様はちょっと……。彼女のキャラが恋によってブレてきたのは残念な気がします。

 

●クリスティーナはメイヨー・クリニックのフェローに
認定医試験の審査官だったトーマスがいるミネソタ州のメイヨー・クリニックに移ったクリスティーナ。フェローとしてがんばろうとしているものの、トーマスの頭の古さとやたらとチームワークを重視する病院の方針に辟易気味。相方のメレディスとはタブレット端末でしょっちゅう会話しているようですが、いつまでこの状態に耐えられるのか。今後は、メイヨーで繰り広げられるサイドストーリーにも注目です。

 

●手の感覚を失ってしまったデレク
事故で腕をケガしたデレク。カリーによるオペとリハビリによって腕の機能が回復したとして、マークを見送る今日こそ!とオペに復帰しますが、オペ中、再び手の感覚がなくなって器具を落としてしまいます。最大の仕事道具である「手」が使えないとなると、名医デレクの人生もまったく違うものになってしまうわけで……。こちらも今後の展開が気になります。

 

●アレックスもシアトルに残ることに!
ホプキンス行きを延期してシアトルに残っていたアレックス。自分の代わりにあの飛行機に乗ったアリゾナが事故に巻き込まれ……という後ろめたさからか、インターンの女子と片っ端から寝て気を紛らわす日々。休職中のアリゾナの後任としてやってきた小児外科のアテンディングが、アフリカの孤児たちのプログラムを他施設へ譲り渡すつもりだと知って動揺するものの、ホプキンスはいつまでも待ってはくれないと意を決して空港へ。そこでメレディスにバッタリ出会います。メレディスは、マークがレクシーを追うかのように旅立っていくのが耐えきれず、クリスティーナに会いに行こうと空港に来ていたのです。メレディスは、みんなを置いて行ってしまう気かとアレックスをなじりますが、アレックスは「寂しいからと言って引き留めるな!」とキッパリ。でも、やはりみんなを残してシアトルを去ることはできず。飛行機の乗らずに空港のバーに立ち寄ったところで、またしてもメレディスに遭遇します。メレディスはメレディスで、飛行機の離陸前に扉が閉められようとした際、パニックを起こして強引に飛行機を降りていたのです。アレックスとメレディス、そして、タブレット端末越しのクリスティーナ、この3人の絆が、今回のエピソードの救いになりました。

 

●エイプリルに復帰を頼むオーウェン
実は、空港に来ていたのは、メレディスとアレックスだけではありませんでした。オーウェンもやって来ていたのです。彼を見かけたアレックスは、てっきりクリスティーナのいるミネソタに飛ぶものと思ったようですが、オーウェンの行き先はアイダホ。実家に戻って農場を手伝っているエイプリルに、「戻って来てほしい」と頼むためでした。ずいぶん虫のいい話ではありますが、シアトルはとにかくあの墜落事故のおかげで誰もが心に傷を負った状態。エイプリルの存在が、いいカンフル剤になると期待したいです。

 

●アリゾナは脚を切断していた!
さて、脚に大ケガを負ったアリゾナは? 仕事を休んでいたその理由が、エンディングで明らかになりました。実は、あの事故のケガで、片脚の切断を余儀なくされていたのです!
ふさぎ込むアリゾナは、脚の切断オペをしたカリーに当たり知らし……。
カリー、アリゾナがこんな状態の上に、マークを失ったんですね。本当に辛い状況。

 

レクシーとマークの死、デレクの手の麻痺、アリゾナの片脚切断、そしてみんなの心の傷。あの墜落事故の爪痕は、数カ月経った今もなおクッキリ。今シーズンは、医師たちがこの苦境からいかに立ち上がるのかが大きなテーマの一つになりそうです。
そして、マークの死などの大事件に存在がかき消されがちなっていましたが、病院には新しいインターンたちが加わりました。彼らが、アテンディングたちとどう関わっていくことになるのかも見もの。一人シアトルを離れたクリスティーナの動向も見逃せません。

 

それにしても、本当に恐ろしいシーズン・プレミアでしたね。
次回は、時間をさかのぼってあの墜落事故の直後の様子が描かれることになります。お楽しみに。


【トリビア:ゲスト】
メイヨーの医師のパーカー役は、「デスパレートな妻たち」でブリーの最初の夫のレックス役を演じていたスティーヴン・カルプ。
インターンのジョー役は、「カリフォルニケーション」のリジー役などで知られるカミーラ・ラディントン。
インターンのヘザー役は、映画『男が女を愛する時』『コリーナ、コリーナ』『アンドレ/海から来た天使』『ウォーターワールド』などで子役として活躍、最近では「ヴェロニカ・マーズ」のマック役などで知られるティナ・マジョリーノ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Going Going Gone」は、Bob Dylanの曲“Going, Going, Gone”からの引用。


【注目のセリフ】
「あの人が怪物だから。神話の世界並みに」by ステファニー
 ……メレディス、すっかり“メデューサ”というキャラが定着!
「お前には必要だ。レクシー以来ヤってないだろ?」by アレックス
 ……メレディスのいる前で、あまりにも無神経!
「ツンドラ地帯の人間はお行儀良すぎて言えないから。『爺さん、もう引退しろよ。でなきゃ老いぼれた手で患者を殺しちまう』って」by クリスティーナ
 ……メイヨーに言ってもクリスティーナの毒舌は健在。
「だからって、地獄から来た悪魔みたいな振る舞いってどうよ?」by ヘザー
 ……“メデューサ”に加えて、“地獄から来た悪魔”って……。
「あだ名は“BCB”。ブーティーコール・ベイリー。“ヤリまくり”ってこと」
 ……“ナチ”と呼ばれていたベイリーが懐かしい。


 
【メレディスの一言】
死は残される者にとって過酷だ
さよならを言うのは辛い
不可能な時もある
喪失感がずっとついて回る
だから死はほろ苦い
人は自分の断片をあとに残して去って行く
一生分の記憶
写真
記念の品
そして思い出は残る
いなくなったあとも


【鑑賞MEMO】
リビングウィル

重病により自分自身で治療に関する判断ができなくなった場合に備え、生前に治療や臓器提供、葬儀などに関する自らの意思を述べておく書類のこと。

 

モール・オブ・アメリカ
ミネソタ州東部、ミネアポリス・セントポール南郊のブルーミントンに立地する全米最大級のショッピングモールのこと。パーカーはクリスティーナに休暇をとってモール・オブ・アメリカに行くよう勧めていたけれど、クリスティーナがショッピングモールで気分転換できるとは思えません……。


【曲情報】
♪"Portions For Foxes" Rilo Kiley

オープニング、インターンのジョーとステファニーが、メレディスを“メデューサ”と呼んで嫌がるシーンで。
♪"Body Of Work" The Mynabirds
カフェテリアでアレックス、ジャクソンと食事をしていたメレディスが、インターンのジョーに虫垂切除のオペに執刀するよう言いに行くシーンで。
♪"My Heart Goes Boom" Miss Li
ベイリーがベンと当直室でイチャついているところにインターンがやって来るシーンで。
♪"My Oh My" Tristan Prettyman
虫垂切除術でミスをしたジョーをメレディスがフォローし、オペの開始前にしゃべりまくるトーマスにクリスティーナが物申すシーンで。
♪"Feels Like The End" Mikky Ekko
マークの生命維持装置が外されるシーンで。
♪"Without You" One Two
オーウェンが飛行機の搭乗口に滑り込む一方で、マークが息を引き取るシーンで。
♪"Into You" Ingrid Michaelson
エンディング、オーウェンが病院に戻ってほしいとエイプリルに頼みに行き、一緒に乗り越えてほしいと訴えるカリーに、アリゾナが切断された脚を見せて怒りを爆発させるシーンで。

2013.7.10|グレイズ・アナトミー9、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

12月19日(水) #24「傷だらけの翼」

24メレディスたちを乗せた飛行機が山中に墜落。機体は折れ、パイロットも含め全員が負傷し、辺り一面は惨状と化す。メレディスたちは、手荷物にあった間に合わせのもので負傷者の処置にあたるが……。一方、シアトルのオーウェンは、テディが陸軍衛生司令部から仕事のオファーを受けながら断ろうとしていることを知る。さらに、テディが自分のためにシアトルに残ろうとしているのだと知ると、あえて彼女を解雇。テディの再出発のためのお膳立てをしてやる。また、ベンと別居結婚する覚悟を決めたベイリーは、彼に逆プロポーズする。


●メレディスたちを乗せたジェット機が墜落!!
記念すべきシーズン1の第1話の映像が、メレディスのフラッシュバックとして登場したオープニング。「懐かしい!」なんて思ってみていられたのはつかの間。その後の墜落現場の映像は、悲惨そのものでした。機体は折れ、パイロットも含め全員が負傷。メレディスは幸いにも比較的軽傷で、クリスティーナも腕を脱臼するなど辛そうなものの、何とか大丈夫そうでしたが、脚にかなりの傷を負ったアリゾナは、けたたましい声で叫び続けていて……。アリゾナは、コックピットで同じく動けなくなっているパイロットのジェリーと言葉を交わすうち、途中で笑い始めます。極限状態からくる笑い。「グレイズ」では、ままある演出です。

 

一方、後部座席にいたレクシーは、機体の下敷きとなり重体。何とか無事だったマークは彼女を見つけ、必死で助け出そうとするんですが機体を動かすことは到底できず。メレディスは、レクシーのことをマークとクリスティーナに任せてデレクを捜しに行きます。でも、どこにもデレクの姿は見当たらず……。途中、マークの指示で医療用具の代替品をかき集めるクリスティーナと出くわすと、ひとまず彼女と一緒にレクシーのところに戻りますが、その頃レクシーは、マークに「愛してる。俺たちは一緒になる運命」と励まされながら息を引き取っていました。もう、ここまでくると、本気で脚本家を呪いたくなる展開。マークに愛してると言われながら亡くなったのが、レクシーにとってはせめてもの救いだったのでしょうが、死にゆくレクシーの表情がリアルだっただけに、とてもじゃないけれど直視していられませんでした。「LOST」じゃあるまいし、何も飛行機を墜落させなくても、レクシーを死なせなくてもよかったのに……。実際、現地アメリカでもこのレクシーが死ぬという展開には不満を持ったファンも多かったよう。マークとの復縁も視野に入る状況だったのに、本当に残念です。

 

さて、レクシーの死のショックで激しく混乱するメレディス。デレクも死んでいるかもしれないと絶望感にさいなまれますが、そこにデレクが戻って来ます。手が機体の一部に突っ込んでしまい、身動きが取れずにいたデレクですが、何とか自力で手を引っ張り出し(痛そう!!)、みんなのところへ戻って来たのです。この後、メレディスとクリスティーナは、手荷物にあった間に合わせのもので彼を治療するわけですが、このシーンも怖い! 何せ安全ピンで縫合ですから。もちろん麻酔なんてないし。

 

そして、今度はマークの容体に異変が。どうやら心タンポナーデを起こしているよう。治療に必要な器具は手元にないものの、このまま放置していたのではマークが死ぬのは確実。メレディスはボトルのチューブを使うというデレクの提案を実践して心膜腔穿刺を行い、マークの容体を安定させます(このあたりまでくると、見ているこちらも痛みの感覚が麻痺してくる感じ)。

 

その日の夜。あたりはすっかり暗くなり、グッと冷え込みも強まってきて……。そんな中、ヘリの音を耳にした一同は照明弾銃を撃って自分たちの居所を知らせようとするのですが、ヘリは気付かずに去っていってしまいます。もしも、このまま救助が来なかったら!? メレディスたちはこの不安な夜を乗り切れるのでしょうか!?

 

●レジデントたちとの食事会を開くリチャード
ジェット機の墜落の事実を知らないシアトルでは、リチャードが毎年恒例のレジデントとの食事会に大張り切り。それに対し、あまり乗り気でないのがアレックス&エイプリル&ジャクソン。特にエイプリルは食事会どころじゃないですよね。ヴァージンはおろか働き口までなくしてしまったんだから。でも、大事な瞬間を逃すなとカリーに一喝されたエイプリルは、今夜だけは笑顔で過ごすと決め、ジャクソンと一緒に食事会を楽しむことにします。
そうそう、ジャクソンはシアトルを離れて、チュレーンに行くと決めたよう。アレックスもホプキンスに決めたし、シアトルにアテンディングとして残るメレディスの仲間は「0」という状況になりました。

 

●ベイリーがベンに逆プロポーズ!
ベンが何の相談もなしにインターン・プログラムに応募していたことに腹を立てているベイリー。その怒りをベン本人にぶつけますが、その後、逆に自分からベンにプロポーズ! 別居結婚に踏み切る覚悟を決めたみたいです。遠距離恋愛を選ばず別れるカップルも多いというのに、別居結婚とは思い切った決断をしたもの。もちろん、不安がないと言ったら嘘になるわけですが、ベイリーをなだめるベンの様子を見ている限り、この二人ならきっと大丈夫!と思えました。個人的には、ベイリー&ベンも、レクシー&マークのように運命の二人だと思っているので、こうしてハッピーエンディングを迎えられたのは良かった! こういうシーンもないと、今回のエピソードはあまりにも辛すぎます。

 

●テディがシアトルを去ることに!
オーウェンは、テディがMEDCOM(陸軍衛生司令部)から仕事のオファーを受けていたことを知ります。テディにとってはとてもいい話でしたが、当のテディは、オファーを断るつもりでいました。自分のオーウェンへの仕打ちを反省した彼女、クリスティーナとの関係で崖っぷちに立たされているオーウェンを、今こそ自分が支えようと考えていたのです。そのためには、自分はシアトルにとどまるしかない、と。でも、そのテディの気持ちを知ったオーウェンは、あえて彼女に解雇を通告します。オーウェンはオーウェンでテディを思い、彼女がMEDCOMのオファーを受けられるよう背中を押してあげたというわけです。友情を復活させた二人の熱いハグ、これも今回のエピソードの大きななぐさめの一つでした。

 

さて、そんなオーウェンですが、その日の夜、メレディスたちの乗ったジェット機がまだボイシへ到着していないことを知り、ようやくフライトに問題が生じたことに気付き……。

 

 

いやあ、今回のシーズン・フィナーレもとんでもないことになりました。
銃撃事件に続き、墜落事故にも巻き込まれるなんて、まさに“シアトル・グレース・マーシー・デス”。
それにしても、レクシーの死は痛かった……。ジョージの死も衝撃的でしたが、今回のレクシーの死も相当なインパクトでした。製作総指揮のションダ・ライムズ、今後のストーリー展開のためとはいえ、容赦なくキャストを殺してくれますよね。
それに、ジェット機に乗っていたほかのメンバーも、まだ山中に取り残された状態。救出が遅れれば、さらなる被害者が出る可能性もあるわけです。

 

シーズン9では、どんな結末が用意されているのでしょうか? 今のところ、メレディスはボストン、クリスティーナはメイヨー、アレックスはホプキンス、ジャクソンはチュレーン、エイプリルはクビという状況で、みんなバラバラ。テディが晴れてMEDCOMに移ることになったり、ベイリー&ベンが結婚を決めたりといった明るい話題もありましたが、墜落事故はまさにそれらを吹き飛ばすインパクト。この事故の顛末はもちろん、その後のストーリーをどうやって再構築するつもりなのか、シーズン9ではションダ&脚本家陣の手腕が問われることになりそうです。


【トリビア:ゲスト】
パイロットのジェリー役は、「アリー・myラブ」のマーク・アルバート役や「マーシー・ホスピタル」のDr.ダン・ハリス役などで知られるジェームズ・レグロス。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Flight」は、Sutton Fosterの曲“Flight”からの引用。


【注目のセリフ】
「愛してる。ずっと君を愛してた。これからも愛し続ける。だからここで死んだらダメだ。なあ、いいか、俺と結婚してくれ。君は一流の外科医になる。子どもはそうだな、3人作ろう。レクシー、幸せになろう。二人で。一緒に最高の人生を送ろう。幸せいっぱいの人生だ。だから死なないでくれ。頼むから。俺たちは一緒になる運命なんだ」by マーク
 ……レクシーの愛の告白に対するマークの答えを、こんなかたちで聞くことになるなんて……。
「私があなたに辛くあたった時、我慢強さと思いやりと、変わらない友情を見せてくれた。だから、あなたから離れるわけにはいかない。忠誠心があるから」by テディ
 ……本来のテディに戻ってくれて良かった。
「私にはもういいことないと思ってた。でも今はほんと、最高に幸せ。あなたは不運続きだけど、今だけ。たいしたことない。大事な瞬間まで逃さないで。研修期間を生き延びたんだから、それをまた祝えばいいでしょ。人生は一瞬で変わるのよ。いきなりね。いろいろあって落ち込んでても、次の瞬間、世界一素晴らしい女性と出会って恋することもある。この瞬間、大事な瞬間は一生に一度きりよ」by カリー
 ……この頃、アリゾナは……。
「もしもし、アレックスです。あの……ホプキンスからオファーが来たのは、先生が一人前にしてくれたからだ。先生のおかげです。俺のどこを見込んでくれたのかいまだに分からない。先生は変わってるから。とにかく、俺はホプキンスへ行って確かめたいんです。この病院から離れて、先生に頼らずにやってけるのか。要するに先生には感謝してる。そういうことかも」by アレックス
 ……アレックスもまた、この頃アリゾナがどんな状況にあるかつゆ知らず……。
「でも、もうあなた一人の人生じゃない。人生を共にする相手ができたら、何でも話さなきゃ。一緒に考えて、どうするか一緒に結論を出す。そういう誠意を見せるべきでしょ。あなたはもう気ままな独り身じゃないの。分かったわね?」by ベイリー
 ……強気な逆プロポーズ!


【メレディスの一言】
外科研修医としての数年は、人生最高かつ最悪の時となる
私たちは限界まで試される
ここがスタートライン
私たちのフィールド
腕を発揮できるか、自分次第


【曲情報】
♪"Featherstone" ThePaper Kites

オーウェンとテディがハグをし、ベイリーがベンに逆プロポーズし、食事会の席で、リチャード、エイプリル、ジャクソン、アレックスが、ほかのメンバーの到着を待つシーンで。

2012.12.19|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

12月12日(水) #23「シアトルに別れを」

23試験の結果を受け、各病院のフェロー獲得合戦が激化。候補者には好条件を申し出る電話が次々とかかって来る。アレックスは唯一、シアトルに残ると宣言していたが、試験で逆ギレしたことが気に入られ、超名門のジョンズ・ホプキンス病院から誘いを受ける。引く手あまたなクリスティーナは、まだ行き先を決められず。一方、エイプリルは各病院からことごとくオファーを撤回されてしまい、ついには……。


●各病院のフェロー獲得合戦が激化! アレックスにもビッグチャンスが!
認定医試験の結果を受けて、各病院のフェロー獲得合戦が激化。候補者たちに、好条件を申し出る電話が続々とかかってきます。このままだと、シアトルから多くの優秀なレジデントが流出しそうな気配。部長であるオーウェンは、クリスティーナをはじめとするレジデントたちがどんな決断を下すのか、焦燥感を募らせます。
そんな中、唯一、シアトルに残ると宣言していたアレックスに驚きの朗報が! 何と、認定医試験で逆ギレして啖呵を切ったのが気に入られ、超名門のジョンズ・ホプキンスから誘いがかかったのです! リチャードはアレックスに、ホプキンスとシアトルの双方に要求を突きつけて張り合わせろとアドバイス。アレックスは、おそるおそる双方に要求を打診してみるのですが、結果はどちらもOK! 「こんなに求められたことなくて……」とアレックスは戸惑いますが、「これがトップでゴールした時に見える風景」とリチャードに教えられ、ようやく求められる幸せを実感したんじゃないかと。
ただし、シアトルに残ってくれると思っていたアリゾナはカンカン! ホプキンスはアリゾナの出身校でもあるわけですから、喜んであげてもいいんじゃないかと思うんですが。

 

一方、そんなアレックスとは対照的だったのがエイプリル。認定医試験に落ちたため、各病院からことごとくオファーを撤回された上、オーウェンからも「来年は雇えない」と告げられてしまいます(オーウェン、シビアな決断!)。
エイプリルとの関係をどう捉えるべきか悩んでいるジャクソンは、落ち込むエイプリルを優しく励まそうとするんですが、エイプリルにはその優しさがかえって辛いようで……。

 

また、クリスティーナは、スタンフォード、コロンビア、メイヨーのいずれかを選ぶか、あるいはシアトルに残るか、答えを出せないまま。クリスティーナと離れたくないメレディスは、彼女の行き先についてあれこれ口を出します。でも、そんなメレディスにクリスティーナは、「彼(オーウェン)が相方」とキッパリ! メレディス、ちょっとショックだったかもしれませんが、この言葉のおかげで自分の答えを出せたみたい。“クリスティーナとすぐに会える距離”というこだわりを捨てて、デレクとボストンに行くと決断します。
そして、肝心のクリスティーナ。当直室で仮眠をとっていたオーウェンのところへ行き、自分からキス。久しぶりに夫婦で愛を交わすのですが、オーウェンが幸福感に浸ったのもつかの間、「あたしここを出る」と宣言します。クリスティーナ、結局メイヨーを選んだようです。これで、メレディスとは遠く離ればなれに……。

 

●ベンがベイリーにプロポーズ!?
この日は1日デートをする予定だったベンとベイリー。けれども、ベイリーは急患の呼び出しを受けて病院へ。完璧なデートを準備していたベンも、渋々一緒に付いて行きます。
ベイリーが担当する患者は、胃に穴が空いて腸閉塞を起こしているジェイク。ベイリーはメレディスとオペを行い、臓器のダメージを修復しますが、そもそもどうしてこんなことになったのかその原因はつかめず。やがて、ジェイクと2度離婚し、3度目の結婚をした妻マリオンの腕に寄生虫が見つかり、二人の3度目の新婚旅行先のタイで、ジェイクも寄生虫をもらっていたことが判明します。そんな矢先、寄生虫はジェイクの脊椎に到達。ジェイクの手足に麻痺の症状が出始めたため、ベイリーはデレクを呼んで再度ジェイクのオペを行います。
オペにはベンも入るのですが、彼は依然としてベイリーとのデートが台無しになったことに納得が行かない様子。逆ギレしたベイリーは、ベンがデートの最中にしようとしていたクロスワードパズルをオペ室内でやり始めます。やめろというベンの言葉に耳も貸さず、どんどん空欄を埋めていこうとするベイリー。そして、ベンが用意した「俺の君への質問」という項目の答えが、「Will you marry me」というプロポーズの言葉だったことを知ります。そう、ベンが今日のデートにこだわっていた理由は、プロポーズするつもりだったからだったんです!
ベンの気持ちを知ったベイリーはさすがに反省。その夜、お詫びにセクシーファッションで身を固めて「もう一度プロポーズして」とベンに迫ります。ところが、ベンは「状況が変わった」と言い出します。実は、乱射事件の後にベイリーと別れたベンは、新たな出発をしたいと考え、自分を外科のインターンとして受け入れてくれる病院を探していたのです。そして、ついにUCLAから受け入れOKの知らせが! ただし、UCLAはロス。外科のインターンになるということは、病院に長時間拘束されることも必須。さて、二人はこのまま別れてしまうんでしょうか!?

 

なお、ジェイクの妻マリオンとして登場したのは、「24 -TWENTY FOUR-」のクロエ役でおなじみのメアリー・リン・ライスカブでした。彼女のゲスト出演と聞いて、同じく「24 -TWENTY FOUR-」で活躍したテディ役のキム・レイヴァーとの再共演を楽しみにしていましたが、二人が同じ場面に登場することはなく、ちょっと残念でした。でも、ジェイクとの3度目の結婚を「間違いだったかも」と発言したマリオンに、マークとジャクソンが食いつくシーンは最高でした。

 

●アリゾナの友人ニックの治療は……
アリゾナの弟の親友ニックは、心臓への転移巣の摘出手術を勧められている状況。けれども、アリゾナに避けられている彼は、絶望してオペを受けずに病院を出ようとします。カリーは、「不安な気持ちは分かるけれど、友達ならニックに付き添うべき」とアリゾナを説得。アリゾナもようやくニックと向き合い、彼を支えていくことにします。
テディとクリスティーナはニックのオペを担当しますが、開胸してみるとガンは予想以上に進行していて、手の施しようがないと判明。もちろん、アリゾナは大ショック。打ちひしがれたアリゾナは「どこにも行かないで」とカリーにすがり、カリーは「一緒に乗り切ろう」とアリゾナを励まします。気の毒なアリゾナ。カリーというパートナーがそばにいてくれるのが不幸中の幸いです。

 

●レクシーの告白に戸惑うマーク
レクシーの愛の告白に戸惑っているマーク。自分の望むものをすべて与えてくれるのはジュリアだけれど、自分が望むものをまったく望んでいないレクシーを愛していることを自覚している様子。一体、マークはレクシーにどんな返事を? 「結末を見たい」と言っていたデレクの気持ちがよく分かります。

 

●な、なんと!! メレディスたちの乗ったジェット機が墜落!!
夜、シアトル・グレース・マーシー・ウェストのスタッフの一部は、結合双生児の分離手術に協力するため、アイダホ州のボイシの病院へジェット機で旅立ちます。メンバーは、デレク、マーク、メレディス、クリスティーナ、レクシー、アリゾナ。本来なら、アリゾナではなくアレックスがメンバーでしたが、ホプキンスにくら替えしたと知って怒ったアリゾナは、アレックスをシアトルにとどまらせ、代わりに自分がボイシに行くことにしたのです。けれども、アリゾナは後にこの判断を後悔することになります。なぜなら、みんなを乗せたジェット機が何と途中の山林で墜落してしまったんだから!!  思いもよらない大惨事の勃発!! メレディスに意識はあったようですが、ほかのメンバーの安否は!?

 

乱射事件に勝るとも劣らない衝撃的なシーズン・フィナーレ、その内容が気になります!


【トリビア:ゲスト】
マリオン役で、「24 -TWENTY FOUR-」のクロエ役でおなじみのメアリー・リン・ライスカブがゲスト出演。
ジェイク役は、「刑事ナッシュ・ブリッジス」のペペ役などで知られるパトリック・フィスクラー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Migration」は、Mariah CareyやJimmy Buffettの同名曲“Migration”からの引用。


【注目のセリフ】
「お待たせ、エイプ」by アレックス
 ……エイプリルのことを“エイプ”と呼ぶアレックス。実は“エイプ”って猿の意味。
「世界はもはやお前のものだ」by リチャード
 ……リチャードのお導きに授かれたアレックスはラッキー!
「私は優秀な外科医です。おたくのショボいプログラムには貴重な人材。大損したね、地獄に堕ちろ!」by クリスティーナ
 ……エイプリルの本心(?)を頼まれてもいないのに代弁。
「あなたにできないことは私がやる。そばにいる。一緒に乗り切ろう」byカリー
 ……何て頼もしい!


【メレディスの一言】
あの鳥たちはすごいと思う
迷子にもならず何千キロも旅をする
窓にもぶつからず、猫にも食べられず
でも、春になると必ず帰ってくる
多分、慣れ親しんだ土地だから
旅立ちを見守るのはステキだと人は言う
その瞬間はこんな風、何か謎の合図をきっかけに一斉に鳥たちが飛び立つ
私は飛び損ねたのかも
まあ、いい
どうせ来年がある


【鑑賞MEMO】
ジョン・シンガー・サージェント

19世紀後半から20世紀前半のアメリカ人の肖像画家。
ベンは、ベイリーとのデートコースに、サージェントの展覧会を組み込むことも考えていた模様。


【曲情報】
♪"Sexy And I Know It" LMFAO

メレディスの家で開かれたレジデントたちのパーティー。激しく踊るエイプリルが印象的なシーンで。
♪"Stone of Suffering" Get Set Go
アレックスがオーウェンに交渉を持ちかけ、カフェテリアでレジデントたちが勤め先について話す中、エイプリルにオファーの取り消しの電話が相次いで入り、エイプリルの代わりにクリスティーナが応答するシーンで。
♪"Lightstick" Zola Jesus
アレックスが求められる者の喜びをかみしめ、オーウェンがエイプリルに来年からは雇えないと告げ、クリスティーナが自分の相方はオーウェンだとメレディスに言い、ニックの件で泣くアリゾナをカリーが支えるシーンで。
♪"Graveyard" Feist
エンディング、シアトルを離れることになったレジデントたちの名前をオーウェンがホワイトボードから消し、ボストン行きを決めたメレディス、メイヨー行きを決めたクリスティーナらとともに、ホプキンスからのオファーの件でアレックスに激怒したアリゾナが、彼に代わって飛行機でボイシに向かい、バーで飲んでいたエイプリルが、ジャクソンの優しさを突っぱねるシーンで。

2012.12.12|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

12月5日(水) #22「マインドゲーム」

22サンフランシスコで認定医試験の口頭試問が始まる。リチャードとキャサリンは審査官を務め、メレディス、クリスティーナ、ジャクソン、エイプリル、そして遅刻して到着したアレックスの5人は、それぞれ試練を乗り越えようとする。その頃、シアトルにはアリゾナの弟ティムの親友ニックが、6年間放置していたガンの治療のためチベットからやって来ていた。しかし、ガンはすでに彼の全身に転移しており……。一方、マークはジュリアから「あなたの子どもがほしい」と告げられて動揺。それを知ったレクシーは……。


●アリゾナの弟の親友がガン治療のためシアトルへ
レジデントたちが認定医試験に臨む中、シアトルには、アリゾナの亡き弟ティムの親友で、自分にとっても親友であるニックが、6年間放置していたガンの治療のためチベットからやって来ます。古い友人との再会に興奮気味のアリゾナ。カリーはティムのオペを担当しますが、すでにガンが全身に転移していて手の施しようがないことが判明。それを知ったアリゾナは、術後に目覚めたニックに、なぜもっと早く連絡してこなかったのかと怒りをぶつけます。怒ることで、ニックを失うのではないかという不安に対処しようとしているんでしょうね。ニックは、「ティムの時のように悲しませたくなかった」とアリゾナに言うのですが……。さて、ニックの運命は!? 次回も、アリゾナ&ニックに注目です。

 

●「子どもがほしい」とジュリアに言われたマーク。レクシーはついに本心を告白!
ジュリアが突然、「あなたの子どもがほしい」とマークに告白! 動揺したマークはデレクに相談します。レクシーの気持ちを知っているデレクは返答に困るばかり。とにかく、義兄としてレクシーに事の次第を告げます。もちろん、そんな話を聞かされたレクシーも激しく動揺! マークはどんな反応だったのかデレクから聞き出そうとするのですが、デレクは、あっちからもこっちからも人生相談を持ちかけられてげんなり……。ベイリーは、「助言を求める人間には隠喩で返せ」とデレクにアドバイスします。そんな矢先、デレクのところにメレディスから電話が。弱音を吐くメレディスに「試験は鏡だ」と隠喩で返すデレク。ベイリーのアドバイスを見事に実践!
一方でデレクは、マークとレクシーとともに、屋根から転落して頭蓋骨の一部を欠損した男性患者チャーリーを担当し、オペでそれを修復。術後、夫を心配する妻とチャーリーのやり取りを聞いたレクシーは、率直に自分の思いをマークに伝えるべきだと気付き、ついに、「愛している」とマークに心の内をぶつけます。突然の告白に言葉を失うマーク。すると、そこにジュリアが登場。レクシーとマークの話は中断してしまい……。
さて、マークはレクシーとジュリア、どちらを選ぶのでしょうか? 何はともあれ、レクシーの愛の告白は本当に感動モノでした。思わず涙が出るほど。個人的には、マークにはレクシーを選んでもらいたいと思っているのですが……。

 

●候補者たちの“求愛役”を仰せつかったベイリー
ベイリーは、オーウェンからシアトル・グレース・マーシー・ウェストに来るかもしれない候補者たちへの“求愛役”を頼まれ、彼らの案内係を務めます。ところが、候補者たちは条件について質問するばかりで、中にはカフェテリアでパンの臭いを嗅ぐ者も! その姿に辟易したベイリーは、今いるレジデントたちを引き留めるべきだと訴えます。確かにベイリーの言う通りですよね。何だかんだ言っても、今の5年目のレジデントたち、それぞれ優秀ですから。

 

●認定試験、レジデントたちそれぞれの結果は!?
さて、そんなレジデントたちは、いよいよ認定医試験の口頭試問に臨みます。

 

吐き気と闘いながら試験に臨むのはメレディス。デレクの隠喩のアドバイスが効いたのか、審査官の前で嘔吐しようとも(審査官の嫌がる顔が面白かった!)、めげずに回答を重ねます。

 

クリスティーナの試験を担当するのは、昔気質の初老の審査官。先進的な治療に自信を持つクリスティーナとは、どうも話がかみ合いません。徐々にイライラし始めたクリスティーナは、審査官から「自信家で敵対的」と指摘され、早めに試験を切り上げられてしまいます。

 

母キャサリンとリチャードの関係を知り、そのショックを引きずるジャクソンは、隣の部屋で審査官を務めているキャサリンの声が壁越しに聞こえてくる度に動揺。試験に落ちたら母親に何て言われるだろうかと心配しながら、できる限り気にしまいと努めます。

 

一方、ようやくシアトルから試験会場へと戻ってきたアレックスは、開始時刻に大きく遅刻。最初のセッションは不合格とされるものの、第2セッション以降にすべてクリアできれば合格という条件で、試験を受けさせてもらえることになります。アレックスは、好調に回答を重ねますが、最後の最後で引っ掛け問題にまんまと引っ掛かるという失態! そして、「生身の患者に付き添う必要があって遅れただけなのに、引っ掛け問題で不合格にする気か!」と逆ギレ! 審査官はそんなアレックスの態度に顔を見合わせ……。

 

そして、ジャクソンと寝たことで神様に嫌われたと落ち込むエイプリルは、動揺のせいなのか緊張のせいなのか、とにかく大苦戦。いつもの空回り状態に陥ると、「暑い!」とジャケットを脱ぎ始めるのですが、中に着ていたカットソーにはひどい汗染みが! 回答の内容だけでなく、振る舞いでも大失敗してしまいます。
すっかり慌てるエイプリル。休憩時間、クリスティーナとメレディスに女子トイレを占領されていたため、仕方なく男子トイレへ。そこで汗染みのついたカットソーを乾かそうと下着姿になり、周りの男性陣にドン引きされます(このシーン、最高!)。すると、そこへジャクソン登場。話の流れから言い合いになる二人でしたが、途中でエイプリルは、「神様との約束を破ったことではなく、ジャクソンとのセックスが快感だったことが問題」と打ち明けます。その言葉が引き金となり、不安と焦りの極地で開き直った二人は、個室になだれ込んで再びセックス! エイプリル、最後のセッションでは、「男性用のトイレで友達と婚前交渉した」と、聞かれてもいないことまで審査官に暴露! 何とまあ、あっぱれな壊れっぷり!

 

というわけで、それぞれの認定医試験が終了。真夜中、シアトルに帰り着いた一行は、携帯端末を手に不安な面持ちで結果発表を待ちます。結局、ジャクソン、クリスティーナ、メレディス、アレックスは合格。エイプリルだけが不合格でした。あの試験の内容じゃ、エイプリルの合格は難しいなと思いましたが、やはり……。
そうそう、キャサリンとリチャードですが、二人の関係は今後も続くかもしれません。アデル絡みで重々しい表情を見せることが多かったリチャード、キャサリンに見せる笑顔は別人のようでした。

 

なお、今回のエピソードの監督は、オーウェン役のケヴィン・マクキッドでした。シーズン7の#13「真実の痛み」、今シーズンの#6「ポーカーフェイス」に続き、彼が監督を務めるのは今回で3度目。現地アメリカで放送中のシーズン9でも第4話でメガホンをとっており、監督としても大活躍です。

 

さて、次回は、そんなレジデントたちをめぐって、各病院のフェロー獲得合戦が激化。そして、シーズン・フィナーレへとつながる、超衝撃的な出来事が!!


【トリビア:ゲスト】
クリスティーナの試験を担当した審査官役は、「ナイトライダー」のナイト2000の声を演じたことでおなじみのウィリアム・ダニエルズ。
ニック役は、「アントラージュ★オレたちのハリウッド」のアダム役のジョーダン・ベルフィ。
チャーリー役は、「ウェイバリー通りのウィザードたち」のジェリー・ルッソ役のデヴィッド・デルイーズ。
チャーリーの妻役は、「LOST」のリビー役のシンシア・ワトロス。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Let the Bad Times Roll」は、Paul WesterbergやVandalsの同名曲“Let The Bad Times Roll”からの引用。


【注目のセリフ】
「ジュリアが卵巣刺激ホルモンを浴びせてきた」by マーク
 ……浴びせるジュリアのストレートさがスゴイ。
「あたしの審査官、あれはまさに生きた化石。きっと最後にオペした時、照明はロウソクだった」by クリスティーナ
 ……年配で昔気質だからって、ちょっとバカにしすぎじゃ!?
「何! あなたたち医師でしょう? アレぐらい見たことあるし、そっちだって見てる。ただの肉と軟骨じゃない。ガタガタ言うな!!」by エイプリル
 ……男子トイレで勝手に下着姿になっておきながら、この言い草!
「苦労して育てて、腹が立っても我慢してきた揚げ句、パンの臭いを嗅ぐよそモンに媚びるなんてゴメンよ!」by ベイリー
 ……本当にその通り!
「あなたが心にすみ着いてる。あなたは何て言ったらいいか、一種の病気みたい。私は完全に感染してる、マーク・スローンに。だから私、あなた以外、何も、誰のことも考えられない。それに全然寝られない。息もできない。食べられない。それぐらい愛してる。どんな時も愛してる。毎日毎日、どんな瞬間も」by レクシー
 ……圧倒的な迫力。これぞ愛の言葉!


【メレディスの一言】
昔の人の言葉は一理ある
今を生きるべき
生きるとは、つまり毎朝目が覚めたら、選ぶということ
人生が与えてくれるチャンスをつかんで、嵐の中突き進んでいくか
あるいはカーテンを閉め切って1日引きこもるか


【曲情報】
♪"Sirius" Congorock

メレディス、ジャクソン、エイプリル、クリスティーナがそれぞれ口頭試験の冒頭で説明を受けるシーンで。
♪"City Boy (K.K.S. Remix)" White Arrows
メレディスが必死で吐き気を抑えながら口頭試験への返答を続け、遅刻のアレックスも口頭試験に臨み、苦戦するエイプリルが口頭試験で暴走するシーンで。
♪"Bells" The Naked and Famous
エイプリルとジャクソンが試験の合間にトイレでセックスに至るシーンで。
♪"Don't You Give Up On Me" Milo Greene
レクシーがマークに「愛してる」と告白するシーンで。

2012.12. 5|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

11月28日(水) #21「前夜のハプニング」

21_3認定医試験の前日、レジデントたちは会場となるサンフランシスコのホテルに到着。ゾラのウィルス性胃腸炎がうつったメレディスは、一人別部屋に隔離される。そんな中、モーガンの息子トミーの容態が悪化。心配したアレックスはシアトルへ戻ってしまう。急遽、審査官を代行するため同ホテルへやって来たリチャードは、同じく審査官としてホテルに滞在しているキャサリンと再会。二人はいい雰囲気になり……。一方、病院ではオーウェンとテディが患者のオペ方針を巡って対立する。


いよいよ認定医試験! 試験を受けるメレディスたちレジデント、そして試験の審査官を務めるリチャード、キャサリンは、試験の前日、会場となるサンフランシスコのホテルに集結。そこでは、思いもよらぬハプニングが……。

 

●リチャードとキャサリンがついに……!!
胃腸炎でダウンした審査官の代役を急遽務めることとなったリチャード。同じく審査官として、試験会場であるサンフランシスコのホテルに宿泊していたキャサリンと再会します。二人はその夜、レストランで食事をしているうちいい雰囲気になり、積極的なキャサリンがリードするかたちでついにベッドイン! しかも翌朝、バスローブ姿のリチャードとキャサリンは、母親の部屋を訪ねてきたジャクソンと顔を合わせる結果に……。
ともあれ、アデルがいながらキャサリンと関係を持ったリチャード。これで2度目の不倫ということになりますが、現地のファンの間ではリチャードを擁護する声も多かったようです。今回の場合は、メレディスの母エリスと不倫した時とは状況が違いますもんね。アデルは、もはやリチャードが自分の夫とは分からない状態で、施設でほかの男性とラブラブ中なわけですから。リチャードの行為は褒められたものではありませんが、彼とキャサリンがこういう関係になったことが、今後の展開にどう影響するのか注目していきたいです。

 

●認定医試験前夜、レジデントたちに起きたハプニングとは!?
師匠であるアテンディングたちに見送られながら、認定試験の会場に向かったレジデントたち。リチャードたちが滞在するのと同じサンフランシスコのホテルに到着するわけですが、こちらもかなり波瀾万丈な展開に!!!

 

まずはメレディス。ゾラのウィルス性胃腸炎をもらってしまったらしく、ホテルのロビーでいきなり嘔吐! その後は、みんなとは別部屋に隔離され、一人吐き気と戦うことに。そして、みんながメレディスを病原菌扱いする中、親友のクリスティーナだけは彼女を気遣います。メレディスとクリスティーナはドア越しに会話をし、その流れでクリスティーナはオーウェンの浮気のことをようやくメレディスに告白。メレディスは、オーウェンを非難する発言をしますが、クリスティーナは必死でオーウェンをかばいます。でも、やはりオーウェンと別れて、遠方の病院に勤めたいと本心を口にします。そんなクリスティーナに対するメレディスの返答の中で面白かったのが、「私のことも置いてくんだ……」というセリフ。メレディスったら、相手がクリスティーナとなると、途端に“女子”モード全開! 親友と離れ離れになるのが寂しいのは分かるけれど、ティーンの女子じゃあるまいし……とちょっと突っ込みたくなってしまいます。

 

一方、ケース・ウェスタン・リザーブ大学付属病院から仕事のオファーをもらっているエイプリルは、その病院で失職の危機にあるケヴィンというレジデントに逆恨みされ、バーで彼に絡まれます。そもそも、認定試験のプレッシャーで半分壊れかけていたエイプリルは、勢いにまかせてケヴィンを殴り、男相手に取っ組み合いの大げんか!(←エイプリル、ぶっとびすぎ!) リチャードが止めに入り、ひとまず部屋に戻ろうとするエイプリルでしたが、ケヴィンを殴った興奮でハイになり、自らジャクソンにキス! そして、何とそのままジャクソンとベッドイン! 神様のために守ってきたヴァージンをついに捨ててしまいました! エイプリルとのこと、ジャクソンはまんざらでもないようでしたが、エイプリルの方は、「神に嫌われた」と自分を責める結果に……。

 

アレックスは、容体が悪化しているモーガンの息子トミーのことが気になり、ホテルからアリゾナに電話を入れます。そして、トミーがオペを受けることになったと知ると、いてもたってもいられずにシアトルにとんぼ返り。でも、もはやトミーを救う手立てはありませんでした……。モーガンも、ここまできたらもう事実を受け入れるしかない。トミーの延命措置を打ち切ることにし、我が子を腕に抱いて最期を看取ります。そばにいてほしいと頼まれたアレックスは、朝までモーガンに付き添い、気がつけば認定試験の開始時刻まであと3時間。試験を諦めかけるアレックスでしたが、アリゾナに「最後まで諦めないで努力して!」と発破をかけられ……。

 

そして、試験開始の時。相変わらず自分を責め続けているエイプリルは悲壮な表情で、ジャクソンは折れてしまった“幸運の鉛筆”に目をやりつつ、クリスティーナは意気揚々と、メレディスは気力で吐き気を抑えながら、それぞれ審査官の待つ部屋へと入っていきます。しかし、そこにアレックスの姿はありませんでした。アレックス、急いで試験会場に向かっているはずなんですが、どうなっちゃうの!?

 

●オーウェンとテディが患者のオペ方針を巡って対立!
シアトルでは、オーウェンとテディが交通事故で搬送された患者のオペ方針を巡り対立。二人のピリピリした空気を敬遠するカリーは、ベイリーに何とか二人の間を取り持つよう言いますが、オーウェンは頑ななテディに辟易して、オペを途中で抜けてしまいます。ここまで来たら言うべきことを言わないと……とベイリーは、「あなただって分かってるはずよ。(ヘンリーの死は)彼の責任じゃないって。彼はあなたという友達を失って、今、妻も失いかけてる。これ以上彼を追い詰めて何になるの!?」とテディに説教。オーウェンがクリスティーナと離婚の危機にあると知ったテディは、試験当日のクリスティーナの近況をそれとなくオーウェンに伝えることで、歩み寄りの姿勢を見せます。これで、ようやくテディとオーウェンの溝も埋まっていきそう!?

 

●マークに思いを告げられないレクシー
マークから友達になりたいと告げられたレクシー。本当はまだ愛しているとマークに伝えられず、苦い思いをします。そして、ゾラの看病で徹夜していたデレクに、その胸の内を吐露。なんて切ない……。

 

なお、今回のエピソードの監督は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンでした。今シーズン第3話「ポストイットの重み」でもメガホンをとっている彼女。今シーズン2度目、全シーズンを通して6度目の監督業を見事にこなしてくれました。現地アメリカで放送中のシーズン9でも、チャンドラの監督エピソードがあるとのこと。楽しみですね。


【トリビア:ゲスト】
ケヴィン役は、「NIKITA/ニキータ」のネイサン・コルヴィル役などで知られるサッド・ラッキンビル。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Moment of Truth」は、Fm StaticやTyler James Williams、Survivorらの同名曲“Moment of Truth”からの引用。


【注目のセリフ】
「さすがだな、2分で嫌われるなんて」by アレックス
 ……確かにエイプリル、嫌われる才能には長けている!?
「あれはひどい。張り詰めてるし冷たいし危険。爆弾処理してるみたい、それも幽霊屋敷で。その屋敷の周りは地雷原、クマがうじゃうじゃいて、そのクマはナイフを持ってる」by カリー
 ……テディとオーウェンの緊張した関係を、ここまで具体的に例えられるカリー、どうも文才がありそう。
「魔法の鉛筆持ってんだ? へえ、めっちゃ気になる。ねえ、それどういう魔法使えんの? 止めたりできる、あれ」by クリスティーナ
 ……ママが持ってきた鉛筆のせいでからかわれるジャクソン。クリスティーナがその魔法の鉛筆で止めてほしかったのは、もちろんエイプリルのメソメソ!


【メレディスの一言】
幼稚園、高校、大学、メディカル・スクール、研修期間
すべてこの時のためにある
ある者はプレッシャーに潰され
ある者は耐える
どちらにしても、もうできることはない
否応なしにその時は来る
あとはその時を逃さなければいい


【鑑賞MEMO】
ナイン・インチ・ネイルズ

「今見てるインターンは、“壊死組織のデブリ”をナイン・インチ・ネイルズのアルバムのタイトルだと思ってる」とレクシーに愚痴をこぼすマーク。ナイン・インチ・ネイルズとは、アメリカ、オハイオ州のクリーブランドで結成されたインダストリアルバンドのことです。
ちなみに、シーズン4の第14話の原題「The Becoming」は、彼らの楽曲“The Becoming”からの引用でした。


【曲情報】
♪"This Head I Hold" Electric Guest

オープニング、エイプリル、ジャクソン、クリスティーナらが、アテンディングに見守られて認定試験を受けに行くためバスに乗り込むシーンで。
♪"People in Her Mind" Poor Moon
認定試験の会場のホテルのロビーで、エイプリルが他院の医師ケヴィンに嫌われ、ウィルス性胃腸炎をゾラにうつされたメレディスが嘔吐するシーンで。
♪"The Sun" The Naked and Famous
ホテルのバーでエイプリルがケヴィンとケンカを始めるシーンで。
♪"All or Nothing" Au Revoir Simone
クリスティーナがドア越しにオーウェンの浮気のことをメレディスに告白し、エイプリルがジャクソンにキスをして部屋になだれ込み、リチャードがキャサリンとレストランで食事しながらアデルの件を話すシーンで。
♪"Lakehouse" Of Monsters and Men
レストランで食事をしていたリチャードとキャサリンがいい雰囲気になり、会計を頼んで部屋に移動し、ベッドインするシーンで。
♪"80 Miles" Washington
クリスティーナがドア越しのメレディスに、遠くに行くかもしれないと話し、アレックスに付き添われながら、モーガンが自分の腕の中でトミーを看取るシーンで。
♪"Young Blood" Birdy
エンディング、レクシーがマークへの思いをデレクに吐露して泣き、テディがオーウェンに自分から話しかけ、エイプリル、ジャクソン、クリスティーナ、メレディスがそれぞれ面接の部屋に入るも、アレックスは試験会場に姿を見せないシーンで。

2012.11.28|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月21日(水) #20「名もなき少女」

20フェローとして就職する新たな勤め先を探すため、面接続きの日々を送る5年目のレジデントたち。クリスティーナには名だたる病院から相次いでオファーが舞い込み、エイプリル、ジャクソン、アレックスもそれぞれ面接に挑む。一方、6歳の時に誘拐されて以来、12年間も監禁され、虐待を受けてきた少女ホリー・ウィラーが保護され、病院に運ばれてくる。ホリーに頼りにされるようになったメレディスは、名門病院の面接をキャンセルし、精神的に不安定な彼女に付き添う。


●12年間も監禁されていた少女が発見され病院へ!
6歳の時に男にさらわれて以来、12年間も監禁・虐待されていた少女ホリー・ウィラーが、山の谷底で大けがを負っていたところを保護されます。ホリーは混乱し、怯えきっていましたが、最初に意識が戻った時に声をかけてくれたメレディスに信頼を寄せ、セラピストのフィンチャーや、駆けつけた両親よりも彼女を頼りにするようになります。メレディスは、ベイリーの口利きで取り付けた、一般外科の名門、ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の面接を数回にわたりキャンセルし、ホリーに付き添います。そんなメレディスの様子を見たクリスティーナは、シアトルにとどまってデレクと子育てを楽しみたいがためにブリガムへ行くのを躊躇しているのではないかとからかっていましたが、これ、意外と当たっているようでしたね。ゾラの母親となり、安定した生活を手に入れたメレディスは、変化を恐れているように見えます。

 

一方、ホリーの事件をよく覚えていたベイリーは、少女の過酷な体験に、子を持つ親として激しく動揺。託児所からタッカーが姿を消したことでパニックを起こします。けれども、タッカーは鼻血を出して手当を受けていただけで無事でした。ベイリーの慌てふためく姿は見ていて気の毒でしたが、彼女の母親としての顔、弱点がある人間らしさがよくあらわれていたと思います。

 

さてさて、ホリーの治療の方は順調に進みました。一時は腹腔動脈のグラフトに漏れが見つかり心配停止に陥りますが、テディやベイリーの処置により回復。両親も、ホリーがなかなか自分たちに心を開いてくれない状況に耐え、とにかくホリーの気持ちを優先。幾多の危機を脱したホリーは、最終的に両親と一緒に退院していきます。ホリーを見送るメレディスは、それはもうしっかりしたもの。さまざまな経験を通して、今では人の親となったメレディス、本当にたくましくなりました。

 

なお、マスコミへの対応などにも苦労しつつ、ホリーを無事退院させることができたのは、外科部長としてのオーウェンの努力あってこそ。ホリーの退院を決定したミーティングの席では、一同からオーウェンへの称賛の拍手が! ちょっとジーンとくるワンシーンでした。

 

●アデルが重度の認知症の男性と恋!
アデルが暮らす施設に足繁く通うリチャード。ある日、アデルが施設の部屋で重度の認知症の男性アランと恋に落ちて、ベッドインしている姿を目の当たりにします。これはショック!! アデルはもはやリチャードが夫であることすら理解できなくなってしまったのです。リチャードは、アデルをアランから引き離そうと部屋を替えてもらうなどしますが、効果はなし。諦めたリチャードは、必要のない限り施設に出入りするのをやめるという決断をするのでした。
前回、リチャードが「My Funny Valentine」を歌った時は、まだリチャードとの結婚のことをアデルも覚えていたのに……。今回のリチャードの「My Funny Valentine」の響きは、むなしいものとなってしまいました。それにしても、アデル役のロレッタ・デヴァインの演技がスゴイ。彼女が演じるアデルが乙女のように愛らしかっただけに、リチャードの悲しみの深さがより一層浮き彫りになった気がします。

 

●全国の病院から引っ張りだこのクリスティーナ
クリスティーナは全国の病院から引っ張りだこ。シアトルを離れてオーウェンと別居することになっても構わないとばかりに、遠方の病院の面接を次々とこなしていきます。その一方で、ホリーの件で疲労困憊するオーウェンに優しい言葉をかける一幕も。ホリーの退院決定の際には、穏やかな表情でオーウェンに称賛の拍手も贈っていました。でも、二人の距離自体は縮んでおらず……。
また、クリスティーナを失いたくないテディは、夫なんだから引き留めてくれとオーウェンに訴えます。オーウェンは、決めるのは本人だと突っぱね、夫婦のことに口を挟まないでくれと冷たく言い放ちます。「俺は部長。友だちじゃない。君にそう教えられた」と。あれだけ自分に憎しみをぶつけておきながら、今さら……とオーウェンが思うのも当然です。それに、オーウェンは今それどころじゃないですもんね。クリスティーナとの関係そのものが崩壊しかけているのですから。

 

●エイプリル、ジャクソンも面接へ。アレックスは……
まずはエイプリル。シカゴのノースウェスタン記念病院に行きます。気合いを入れて作った分厚い履歴書を持参し、ハイテンションで自己アピール。逆に担当者からドン引きされてしまいます。この空回りっぷりがいかにもエイプリル。

 

ジャクソンは、マークの推薦でロスのUCLAへ。担当者が好意的であることに気を良くしますが、自分がハーパー・エイヴリーの孫として見られていることに気付くと、面接を途中退席。自ら辞退を申し出ます。

 

アレックスは、アリゾナが紹介してくれたトレドのカーソン・メソジスト病院を訪ねますが、そこは小規模な病院で、“自由にお好みパフェ”というカフェテリアのメニューが最大のアピールポイントといったところ。ジャクソンのため、名だたる病院とのアポイントを積極的に取ってくれるマークと対照的に、ショボい病院しか紹介してくれないアリゾナに業を煮やします。実はアリゾナ、手塩にかけた優秀なレジデントを手放したくなくて、アレックスを囲い込む戦法に出ていたのです。それを知ったアレックスは、面接のアポイントを取り付けろとアリゾナに迫り、ようやくイェールへの切符を手に入れます。

 

こうして、アレックスもあらためていざ空港へ。空港のバーには、ニューヨークのコロンビアへ飛ぶクリスティーナ、いよいよブリガムの面接を受けに行くことになったメレディスの姿も。
そして翌日、ブリガムの面接でメレディスは、「ここが私の第一志望です」とキッパリ言い切ります。みんな(特にクリスティーナ)と一緒にシアトルに残りたいと、ちょっと“女子っぽい”ところを見せていたメレディスでしたが、大きな一歩を踏み出しました。こうなると、6年目のスタート時に誰がどこにいるのか見当もつかない!? これはうまい脚本ですね。おそらく脚本家たちは、メレディス役のエレン・ポンピオら、メイン・キャストたちの契約更新に決着がついていない状況の中で、いかようにも展開を広げられるストーリーを用意したんだと思われます(結局、エレンらメイン・キャストは皆揃って契約更新しています)。

 

さて、メレディスたちは自分たちの進路をどう決めるのか!?
その前に、認定試験が待っています。次回は、認定試験の前日の“驚くべきハプニング”と、認定試験当日の様子が描かれます。ドキドキ!


【トリビア:ゲスト】
セラピストのフィンチャー役は、「女捜査官グレイス ~天使の保護観察中」のケイト・ペリー役のロレイン・トゥーサント。
ホリー役は、「スイッチ ~運命のいたずら~」のベイ役や、「デクスター ~警察官は殺人鬼」のレベッカ役、「WITHOUT A TRACE」のハンナ・マローン役などで知られるヴァネッサ・マラーノ。
ホリーの母親役は、「シカゴホープ」のリサ・カテラ役のステイシー・エドワーズ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「The Girl with No Name」は、The Byrdsの曲“The Girl with No Name”からの引用。


【注目のセリフ】
「あたしは特別。神だから」by クリスティーナ
 ……続々と貢ぎ物をされては、自分が神だと思いたくなる気持ちも分かる!
「あなたはクセがある。いわばブルーチーズ。好きな人もいるけど、近くにいるのもイヤって人もいる。臭いって」by アリゾナ
 ……「俺は臭いチーズか!?」って、アレックスよく自分を理解してる。
「ここに残って笑顔がキュートなベビーを、笑顔がキュートなダンナと育てたいんじゃないの?」by クリスティーナ
 ……メレディスが安定志向に走るようになるなんてビックリ。


【メレディスの一言】
よく世間で言われること
過去に踏ん切りを付けなきゃ前へ進めない
踏ん切りを付けるのは簡単
辛いのは前へ進むこと
だから抵抗する
同じでいようとする
でも同じではいられない
どこかで諦めるしかない
前へ進む
なぜなら、どんなに辛くても、そうやってこそ成長するから


【曲情報】
♪"Old Mythologies" The Barr Brothers

オープニング、空港で偶然クリスティーナと出会ったメレディスが、出迎えに来ていたデレクとゾラと一緒に家に帰り、アデルが「恋に落ちた」とリチャードに報告するシーンで。
♪"Repatriated" Handsome Furs
カフェテリアで、ホリーの行動を見ながらレジデントたちがおしゃべりするシーンで。
♪"My Funny Valentine" Cast
リチャードが自分との結婚を思い出させようとアデルにむけて歌唱。
♪"Shame On You" Mariah McManus
リチャードが自分の夫だと理解できないアデルが、アランを捜してくれと訴え、緊急オペが必要となったホリーを、両親がメレディスに任せるシーンで。
♪"Sorrow" The National
エンディング、ホリーが両親とともに退院し、オーウェンがクリスティーナを引き留めてほしいというテディを突っぱね、アランと抱き合うアデルの姿を見つつ、リチャードが施設を後にし、空港のバーで仲間たちと酒を酌み交わした翌日、メレディスがブリガムの面接を受けるシーンで。

2012.11.21|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月14日(水) #19「見失ったパーツ」

19

オーウェンの浮気について、オーウェン本人と話し合ったクリスティーナは、中絶への仕返しとして浮気されたのだと気付いてショックを受ける。二人の間には亀裂が生じ、オーウェンは家を出ることに……。一方、リチャードの患者で多臓器移植が必要なニールにドナーが見つかる。けれども、ドナーの肝臓に腫瘍があることが判明。休んでいるオーウェンの代わりに臨時の外科部長の座に就いたマークは、ニールのオペを中止させるが……。アレックスは、試験勉強のために病院の図書室からカルテを持ち出そうと画策する。


●オーウェンに浮気の経緯を問いただすクリスティーナ

認定医試験が目前に迫った大事な時だというのに、オーウェンとともに仕事を休んで彼の浮気について詳細を問いただすクリスティーナ。浮気に至ったのは夫婦セラピーをやめた次の日であること、相手は患者の友人であることなど、浮気の経緯を知って大泣き! そして、浮気相手の名前すら覚えていないというオーウェンの言葉に戸惑い、どうして浮気なんかしたのか分からないと話すうち、実は、オーウェンが中絶に対する仕返しとして浮気をしたのだと気付きます。クリスティーナは大いにショックを受け、彼女とオーウェンとの間には埋めようもない深い亀裂が……。結局、オーウェンは「君を愛し続ける」と言い残して家を出て行くのでした。

 

感情の起伏がリアルに表現されたシーンの連続に、思わず圧倒されましたね。サンドラ・オーの演技、相変わらずお見事でした。

さて、この先この二人は、どうなってしまうんでしょう!?

 

●マークが臨時外科部長に!

オーウェンが欠勤したため、部長代理となったマーク。リーダーシップを発揮しようと大いに張り切ります。ほかのアテンディングたちが冷めた目で見ようがお構いなし!

 

そんな中、デレクは関節炎により顎と頸椎が癒合した患者ジェイソンを担当します。オペを行うには、気道確保の方法に工夫が必要。マークは、午後のオペまでにその方法を考えるよう、デレクに言い渡します。「立ち向かえ」と。言うのは簡単ですが、短い時間の中で最適な方法を見つけるのは至難の業。でも、託児室でヒントを得たデレクは、ビーズクッションで頸椎を固定する方法を思いつきます。そして、この方法のおかげで、ジェイソンのオペは無事成功。マークは自分の指導が良かったからだと自画自賛します。

 

一方、多臓器移植が必要なリチャードの患者ニールには、ようやくドナーが見つかります。でも、ドナーの肝臓に腫瘍があることが判明。リチャードは、これまでも何度か移植手術が延期となり、いよいよこのままでは死んでしまうというところまできているニールのことを考え、ドナーの肝臓の腫瘍を摘出して移植することにしますが、ここでマークが部長風を吹かせて猛反対! リスクもあるし、不適切だと主張します。でも、リチャードはベイリー&メレディスとともに密かにオペを決行。気付いて止めに入ったマークを説得力ある言葉で黙らせ、ニールのオペを成功させるのでした。

 

こうして、“スローン部長”のお役目も終了。マネージャーとしてのバランスの良さでは、やはり元外科部長のリチャードにはかないませんでしたが、デレクはそんなマークの部長ぶりを評価していましたね。私も“スローン部長”、悪くなかったというか、むしろ良かったと思います! やはり、人の上に立つ者には人望が必要。マークの人柄の良さというか、何をやっても憎めないキャラクターは人望を集める資質の一つなんだと思います。

 

●テディを囲む女子会開催

カリーとアリゾナは、ようやく外出する気になったテディと女だけの飲み会をすることに。ベイリーのことも誘います。でも、ベンと過ごしたいベイリー、アリゾナと過ごしたいカリーは、飲み会をドタキャンしようとします。でも、ここでアリゾナが「テディは今、不安で心細くなって私たちを頼ってる。必要とされてるんだから友情を見せるべき」と一喝。結局、当初の計画通り4人で集まり、女同士の夜を過ごすことに。テディは、アリゾナの優しさに救われました。

 

●レジデントたちの試験勉強も大詰め!

実例を元に試験勉強しようと、病院の図書室からカルテを持ち出そうとするアレックス。けれども、カルテはコピーも持ち出しも厳禁。アレックスは、レクシーの記憶力の良さを利用して、彼女にカルテの内容を覚えさせることにします。そして、エイプリルまでそれに便乗。次期チーフ・レジデントへの推薦というエサをちらつかせて、レクシーに自分が選んだカルテも覚えさせます。当然、レクシーは疲労困憊……。

 

一方、カリーから勉強法を教わっていたメレディスは、無事に特訓を終了。余裕ができたメレディスはクリスティーナを気遣い、オーウェンの浮気の件はあえて持ち出さずに彼女を支えようとします。さらには、仲間のレジデントたちのことも助けるべく、自宅で勉強会を開催。クリスティーナも、ようやくその場に姿を見せ、みんなで試験の必勝法をメレディスに教わるのでした。

 

次回は、レジデントたちが試験勉強と並行して、フェローとして就職する新たな勤め先探しに奔走します。みな、どのような進路を選ぶつもりなのか、展開が楽しみです。


【トリビア:ゲスト】

ニール役は、「スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン」のオドー役や、「ボストン・リーガル」のポール・ルイストン役で知られるルネ・オーベルジョノワ。

 

【トリビア:原題】

今回のエピソードの原題「Support System」は、Liz Phairの曲“Support System”からの引用。


【注目のセリフ】

「俺は部長として信じてる。バラエティーに富んだお菓子が、ミーティングに不可欠だってことを」by マーク

 ……スローン部長のカラーが前面に出ていてイイ!

「難題に立ち向かえ。お前を信じてる。立ち向かえ」by マーク

 ……いきなりの上から目線! でも、憎めない。

「君は優秀な医師だ。いつか立派な部長になれるかもしれん。だが、専門は形成外科だろう? 完璧主義者だ。常にルールに従い、スマートに片付ける。私はその必要がない。完璧である必要もない。このオペを成功させるだけだ」by リチャード

 ……さすが元部長! 説得力がある!

「俺が創造力の種をまき、育てた結果がこうだ。お前は立ち向かった。俺は最高のリーダーだろ」by マーク

 ……自分を信じて疑わないマーク。うらやましい性格。

「スローンはいい部長だったぞ」by デレク

 ……確かに、スローン部長も悪くなかったのは事実。


【メレディスの一言】

人体は生き延びるシステムで成り立っている

呼吸を行うシステム

踏ん張って立つシステム

お腹がすくシステム

喜びを感じるシステム

すべてはつながっている

一部が外れたら、ほかの部分もバラバラになる

人は自分を支えるシステムが危うくなった時、どれほどシステムに頼り切っていたか思い知る


【曲情報】

♪"Tonya" Calahan

オーウェンが浮気相手の女性とバーで飲む回想シーンで。

♪"Winter Ghosts" JBM

オーウェンから浮気の詳細を聞いたクリスティーナが号泣するシーンで。

♪"Youth" Daughter

メレディスが、レクシーをこき使うなとエイプリルに言い、オーウェンが家を出て行くシーンで。

♪"All Alright" FUN.

エンディング、病院の屋上でゴルフの練習をしながらデレクがオーウェンにスローン部長は悪くなかったと話し、レジデントたちが集まるメレディスの家での勉強会にクリスティーナも加わるシーンで。

2012.11.14|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月7日(水) #18「牙をむいたライオン」

18

メレディスとデレクはシアトルの街中でライオンが歩く姿を目撃する。ペットとして飼われていたライオンが飼い主の女性と、彼女のデート相手を襲って逃げ出したのだ。一方、モーガンが自分に依存していることに悩むアレックスは、担当をエイプリルに替わってもらい、テディの助手につく。患者は街でライオンを見て心臓発作を起こした老人だ。また、オーウェンはクリスティーナと仲直りしようと、メレディスに仲介を頼むが……。


●シアトルの街にライオン!? 襲われた患者は……

ゾラと一緒に建築中の我が家を見に行ったメレディスとデレク。帰りの車の中、停車時にシアトルの街中で道路を横切るライオンを目撃! 実は、ナオミという女性がペットとして飼っていたライオンが、ナオミ、そして初めて彼女の家に遊びに来たボーイフレンドのポールを襲って逃げ出したのです。「ライオンをペットにするなんて可能なの?」と思った方もいらっしゃるでしょうが、正当な手続きを踏めばライオンをペットとして飼うこと自体は違法ではないとのことです(本気で飼おうと考える一般人は少ないと思いますが……)。

病院にはナオミとポールが搬送され、オーウェン、ベイリー、メレディスがナオミ、リチャード、ジャクソン、マーク、カリーがポールのオペを担当。ナオミもポールも大ケガを負っていましたが、二人とも命に別状はありませんでした。

オペを終えたポールは「怖いもの知らずのナオミに好かれたい一心で強い男を演じていたのに、いきなり彼女の家でライオンを見て悲鳴をあげてしまった。臆病者なのがバレた」と落ち込みます。しかしリチャードは、「殺されかけた女性を救った英雄」と彼を慰めます。ここ、ポールのことをバカ呼ばわりしていたジャクソンと大きく違うところ。今シーズンは、アデルの件で辛い思いをしているリチャードですが、一方で彼の指導者としての資質の高さが光っていますよね。リチャードがポールの体内から摘出されたライオンの牙を“患者の体から出てきたものコレクション”に加え、「愚か者の方が好きだ」とジャクソンに告げるシーン、大好きです。

 

●モーガンの依存を断ち切りたいアレックスと、自分が未亡人だと認めるテディ

モーガンは相変わらずアレックスに頼りっぱなし。「お願い~」と子犬のまなざしを向けられたんじゃ、アレックスが何とかしなくちゃと思うのは当然のこと。結局、アレックスはアリゾナに申し出て担当をエイプリルと替わってもらい、この日はテディの助手につきます。患者は、街でライオンを見て心筋梗塞の発作を起こした老紳士のマーティン。妻のエマと結婚記念日の旅行中でしたが、手術が必要になってしまいました。エマは、夫のマーティンを助けてやってほしいとテディにすがります。この老夫婦、本当に仲むつまじくて……。テディは「任せて」とエマを安心させます。

マーティンのオペでは、アレックスの端末にモーガンからのメッセージがジャンジャン届きます。無視するアレックスのことを見て、「モーガンに自立させるのは正しいこと」と評価するテディ。そして、マーティンのオペは何とか無事に成功します。ところが、待合室にいたエマの方が突然亡くなってしまいます。まさか、こんなことが起きるなんて……。テディはオペを乗り越えたマーティンに悲しい知らせを告げます。涙に暮れるマーティン。その姿を見たテディは、自分も配偶者を亡くした未亡人であることを認め、一人涙します。グリーフケアでは強がった態度でほかの参加者たちに教訓を垂れていたテディですが、ようやく自分の状況を受け入れました。これは大きな一歩です。

一方、アレックスはモーガンと距離を置き続けますが、その間にトミーの容体が悪化。自然死容認の選択についても考えるようにアリゾナに言われたモーガンは、動揺してアレックスに助言を求めます。でも、アレックスは「俺が決めることじゃない」と心を鬼にしてモーガンを突き放しました。モーガンは、やはりトミーのオペをしてほしいとようやく自分で決断します。

……でも、アレックス、本当はトミーのことが気がかりなんでしょうね。自分もオペに加わりたかったはず。

 

●空回りするオーウェン、自分の浮気についてメレディスに話す!

オーウェンの浮気を知ったクリスティーナは、1週間彼と口をきいておらず。困り果てたオーウェンは、当然クリスティーナから浮気の話を聞いているものと踏んで、メレディスに仲介を頼みます。でも、メレディスにとってオーウェンの浮気の話は初耳。クリスティーナは、オーウェンを一緒に憎んでもらうという短絡的な道を選ばず、彼を許そうとあがいているからこそ、自分に浮気の件を話さないのだとメレディスは悟ります。そして、相談には乗れないとオーウェンを拒絶!

なお、たまたまオーウェンとメレディスが話をしている場面に出くわし、ベイリーもオーウェンの浮気を知ります。彼女から厳しい目を向けられると覚悟するオーウェンでしたが、むしろベイリーは「ひどいことをしたからって、ひどい人とは言えない」とオーウェンに温かい言葉をかけます。ライオンを飼っていたエマについては手厳しい発言を繰り返していたベイリーですが、オーウェンに対しては優しかったですね。

 

●アリゾナの過去に嫉妬するカリー、マークのことが気になって仕方がないレクシー

ひょんなことから、整形外科のある看護師が過去にアリゾナと付き合っていたと知ったカリー。ほかに何人元カノがいるかアリゾナから聞き出そうと躍起になります。最初は、「一人か二人」と答えたアリゾナですが、カリーにしつこく追及され、かなりの数の女性と付き合っていたことを暴露。すっかりへそを曲げるカリーでしたが、マークから「俺と寝たお前が身ごもった子だと知った上で、毎朝俺がソフィアを抱いているところを目にしている。ラクじゃないはず」と諭されると、わだかまりを捨ててアリゾナを許すのでした。マーク、相変わらずの“オレ様”発言でしたが、意外にもカリーには響いたようですね。

 

さて、そんなマークがジュリアに同居を持ちかけるべきか悩んでいると知ったレクシー。ジュリアはマークにふさわしくないから同居をやめるよう助言してくれとデレクに迫ります。個人的な話を聞く気はないと突っぱねるデレクですが、最終的には「もし本気でマークといたいなら、自分で取り戻せ」とレクシーにアドバイス。でも、レクシーはこの日も自分の気持ちをマークに伝えることはできませんでした……。

やっぱりマークの運命の相手はレクシーしかいない! と思っているファンにとっては、まだまだもどかしい展開が続きそうです。


【トリビア:ゲスト】

マーティン役は、俳優、プロデューサーとして長きにわたって活躍を続けているランス・ハワード。息子は監督、プロデューサー、俳優として知られるロン・ハワード。孫は、映画『レディ・イン・ザ・ウォーター』などで知られる若手女優のブライス・ダラス・ハワード。

ポール役は、「バフィー~恋する十字架~」のジョナサン役や「ギルモア・ガールズ」のドイル役、「MAD MEN マッドメン」のダニー・シーゲル役などで知られるダニー・ストロング。

 

【トリビア:原題】

今回のエピソードの原題「The Lion Sleeps Tonight」は、The Tokensの曲“The Lion Sleeps Tonight”からの引用。


【注目のセリフ】

「あたしたちはまともじゃない女性を救う。あんたはまともじゃないと言ってやるために」by ベイリー

 ……ベイリー、ライオンを飼っていた女性に対してメチャクチャ批判的。

「目玉縫うのが仕事だなんてゾッとする。おまけに彼女みたいに髪が薄い人は閉経が早く来そう」by レクシー

 ……閉経うんぬんは言い過ぎだけど、目玉を縫うのは確かにゾーッ。

「俺は死んだマウスになるんだ。冷たい死骸。それがあいつのため」by アレックス

 ……アレックスの冷たさが評価される場合もあるとは。

「ラク? モテモテ男とお前の過去を知ってるのが? 生き地獄だ、トーレス。俺は神だ。ラクなわけないだろう」by マーク

 ……“オレ様”発言でもイヤミに聞こえないのがマークのいいところ。

「私は愚か者が大好きだ。天才からライオンの牙など出てこない」by リチャード

 ……確かにあのコレクション、天才・秀才相手には集められっこない!


【メレディスの一言】

人から警告されても無視することがある

運を試す

サイコロを振る

火遊びをする

それが人間の性

触っちゃいけないと言われると触ってしまう

分かってるのに

もしかしたら、心の底でトラブルを求めてるのかも


【鑑賞MEMO】

グリーフケア

子ども、配偶者、親、友人など大切な人を亡くし、悲嘆(グリーフ)に襲われている人が苦痛や環境変化などを受け入れようとするのをサポートすることを「グリーフケア」と言います。アメリカを中心に広がり、日本でもその取り組みが徐々に盛んに。東日本大震災を受けて、グリーフケアへの注目がさらに高まったのも事実です。


【曲情報】

♪"What Have I Done" AnnaTernheim

オープニング、車に乗っていたメレディスとデレクが、道路を横切るライオンを目撃し、クリスティーナがオーウェンを無視し続け、グリーフケアの会場で、テディが突然笑い出したかと思ったら、皆の前で医学的な教訓を垂れるシーンで。

♪"Wax" Theme Park

モーガンのことを愚痴るアレックス、ライオンを飼っていた女性のことを話すレクシーらをクリスティーナがラボから追い出すシーンで。

♪"Amongster" Polica

デレクがオペ中にマークの件についてレクシーにアドバイスし、テディの助手としてオペに入っているアレックスにモーガンからの連絡が絶え間なく入り、クリスティーナの話はしないでとメレディスがオーウェンにキッパリ言い、ラボでクリスティーナが思い詰めた表情で一人作業を続けるシーンで。

♪"Are You Sleeping" Winterpills

アレックスが、自分で決断するしかないとモーガンを諭し、メレディスがラボのクリスティーナにアイスクリームを差し入れし、テディが待合室で死んでいる患者の妻を発見するシーンで。

♪"The Weight of Love" Snow Patrol

エンディング、「私は未亡人」とテディが自分に言い聞かせ、マークと一緒にエレベータを降りたレクシーが一人引き返し、リチャードが標本室で患者の体内から取り出された物のコレクションをジャクソンに見せ、カリーとアリゾナが和解し、メレディスが「浮気したら殺す」とデレクに釘を刺し、クリスティーナが食べていた食事をオーウェンにぶっかけるシーンで。

2012.11. 7|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月31日(水) #17「予期せぬ告白」

17

相変わらずオーウェンと看護師エミリーの仲を疑っているクリスティーナは、何と仕事でエミリーと組むことになる。一方、膀胱の移植オペを担当するため、ジャクソンの母キャサリンが部下のマーラを連れて病院にやって来る。キャサリンはリチャードといい雰囲気になり、その夜出席予定だったイベントに彼を誘う。メレディスは久々にデレクの下につき、レクシーとともに嚢胞摘出のオペに挑むが、デレクがほかの患者のオペをしている間、レクシーに腫瘍の摘出をやらせてしまい……。


●オーウェンの浮気相手はエミリー!? 実は……

相変わらずオーウェンと看護師エミリーの仲を疑っているクリスティーナ。この日は、オーウェンの許可を取った上で、脳死患者マイケルの人工呼吸器を止めようとしますが、彼の同性のパートナーである夫のサムが、間際になって人工呼吸器を外すなと同意を撤回。オーウェンは、サムが同意に至るまで面倒をみるようクリスティーナに指示します。そして、たまたまマイケルとサムをよく知るエミリーがクリスティーナを手伝うことに。おかげでクリスティーナは余計にイライラを抱えるハメになります。

エミリーは、サムの気持ちに寄り添い、時間をかけて彼を説得しようとします。でも、最終的にサムの気持ちを動かしたのは、「マイケルはあなたに救いを得てほしいと思っているはず」というクリスティーナの言葉でした。ここは既婚者のクリスティーナの方が、未婚のエミリーより一枚上手でしたね。

こうして一仕事を終え、クリスティーナはエミリー本人に「私の夫と寝るのやめて」と直球をぶつけます。するとエミリーは、オーウェンとは何もないと関係を否定。それでも、疑念が拭い切れないクリスティーナは、話し合いたいとオーウェンに申し出て、エミリーとの浮気を疑っていたことも正直に打ち明けます。オーウェンはエミリーとの浮気を否定するのですが、何と別の女性と浮気したと告白! やはりクリスティーナの勘は当たっていたんです。これは今後の展開がコワイ!

 

●ジャクソンの母キャサリンがリチャードとイチャイチャ!?

膀胱の移植オペのため、ジャクソンの母キャサリンが部下のマーラを連れて病院にやって来ます。彼女と組んでオペに入ったリチャードは、愉快な人柄のキャサリンと意気投合。その夜行われるチャリティ・イベントに同行してほしいとキャサリンに誘われると、一瞬はためらいを見せるものの、アデルを見舞う日々の疲れを発散したくなったのかイエスの返事をします。けれども、浮かれた彼を諭す人物がいました。ベイリーです。彼女に釘を刺されたリチャードは頭を冷やし、キャサリンにアデルの病気を告白。イベントには同行できないと事情を伝えるのでした。

確かに、ストレスを抱えている今のリチャードなら、イベントでいいムードになればそのままキャサリンと……というのもあり得た話。それを自覚して踏みとどまったリチャードは立派でした。

 

一方、キャサリンの言いつけで、マーラに病院の案内をすることになったジャクソン。会話の中でマーラがエリートだと知ると、母親が自分と彼女をくっつけようとしているのだと気付きます。でも、キャサリンの本当の狙いは、マーラとジャクソンをくっつけることではなく、マーラにジャクソンの様子を探らせること。それを知ったジャクソンは、「キャサリンにプライベートな問題でこき使われるのがいやなら、きっちり線引きをするべき」とマーラにアドバイスします。マーラは、勇気を出してイベントには同行しないとキャサリンに告げ、その後、ジャクソンと……。結局、最後はマークの狙い通りになったというわけです。

 

●脳神経外科に戻ったメレディス。レクシーとオペを担当するも……

脳神経外科へ戻るようデレクに頼まれたメレディス。デレク&レクシーと共に、側頭葉に嚢胞のある患者ロリを担当します。オペではレクシーの執刀により嚢胞摘出が順調に進みますが、デレクがほかのオペに呼ばれて席を外している間に、メレディスとレクシーは髄膜腫を発見。デレクがなかなか戻らなかったため、メレディスの許可のもと、レクシーがその髄膜腫を摘出します。うまくいったと喜ぶメレディス&レクシーでしたが、後でそれを知ったデレクは激怒。結果的に、腫瘍摘出の際にレクシーがブローカ野を傷つけたのが原因で、ロリが失語症となってしまったことが分かります。これには大ショックのレクシー。自分のせいで若いロリから言葉を奪う結果になったのですから当然です。その後、レクシーはメレディスのアドバイスを受け、デレクの激しい叱責の言葉を一人受け止めます。そして、メレディスはメレディスで、仕事でデレクと組むべきではないと思い知ります。やはり、彼女が脳神経外科に戻ることはなさそうです。

 

●モーガンがアレックスに恋!?

モーガンが産んだ未熟児の赤ちゃんトミーを担当するアレックス。恋人を失い一人がんばるモーガンを気遣い、時には彼女と軽口を叩きあいます。カリーやメレディス、クリスティーナは、アレックスとモーガンの仲を冷やかしますが、アレックスはそれを完全否定。

そんな中、トミーは心臓オペを受けることに。テディ&アリゾナ&アレックスでオペに臨んでいる最中、トミーは脳室内出血を起こしますが、それをデレクが処置。オペは無事に成功します。

その後、保育器の中のトミーとモーガンの記念写真に加わったアレックス。映ったモーガンの表情の中に自分への恋心をようやく感じ取った様子(気付くのが遅すぎ!)。

辛辣にも、メレディスがモーガンの件でレベッカを引き合いに出すセリフも飛び出しましたが、アレックスって意外と優しいところがあるし、それでいて女心に鈍感だし、何だか見ていて危なっかしい。アレックスはモーガンの依存をうまく断ち切れるんでしょうか? それとも……。


【トリビア:ゲスト】

看護師のエミリー役でサマー・グローが、キャサリン役でデビー・アレンが再登場。

サム役は、「クローザー」へのゲスト出演などで知られるジェームズ・アヴェリー。

 

【トリビア:原題】

今回のエピソードの原題「One Step Too Far」は、FaithlessやDidoの曲“One Step Too Far”からの引用。


【注目のセリフ】

「美人先生相手に忙しくなれ。意味分かるだろ? たまには息抜きで抜いてもらえ」by マーク

 ……ほんと、まるでポン引き。中学生並みの発言!

「モーガンもあなたに夢中になっておかしくなる。で、うちのソファに漏らす」by メレディス

 ……レベッカのことをこんな風に持ち出されるとは、アレックスもキツーイ!!!

「猫と暮らすゴリラ知ってる? 自分の子みたいに子猫を育てた」by カリー

 ……モーガンは子猫、アレックスはゴリラ。分かりやすい例え!


【メレディスの一言】

たいていの場合、意図は純粋で、正しいことをしたいと願う

だけどつい、一線を越えてしまう

やり過ぎてしまう危険がある

医者は研修を受ける間「害になることをするな」と教わる

それでも医者は手を出す

何もしない方がいいときでも

対処する問題がないと認めるのは難しい

放っておけない

そして、状況を悪化させ、大きなダメージをもたらしてしまう


【鑑賞MEMO】

膀胱の再生医療

今回のエピソードに登場した、患者の膀胱の細胞と幹細胞から作られた膀胱の患者自身への移植。2006年、米ウェイクフォレスト大学の再生医療研究所で、同様のオペの成功例があります。医学の進歩はめざましい!


【曲情報】

♪"Stone In My Heart" Graffiti6

オープニング、クリスティーナがオーウェンの浮気の疑念を強め、ケータイをチェックしたり、彼の行動を監視したりし、デレクが一緒にバスタブにつかるメレディスに脳神経外科に戻ってくれと頼むシーンで。

♪"Shuffle A Dream" Little Dragon

エイプリルの料理をクリスティーナとメレディスが勝手に食べているところにやって来たジャクソンが、マーラに見つかってしまうシーンで。

♪"No Way" The Naked and Famous

ジャクソンがマーラにアドバイスをし、患者が失語症になったことをメレディスがレクシーに伝え、モーガンがゾッコンになっているとカリーがアレックスに教え、キャサリンとイベントに出かけようとするリチャードにベイリーが釘を刺すシーンで。

♪"This Man" Graffiti6

オーウェンと寝るなとクリスティーナに告げられたエミリーが、オーウェンとは何もなかったと関係を否定し、レクシーがデレクから叱責され、ジャクソンに促されてマーラがキャサリンに抵抗し、アレックスがモーガンと赤ちゃんと一緒に写真に写るシーンで。

♪"Lick The Palm of The Burning Handshake" Zola Jesus

エンディング、ジャクソンがマーラとキスをし、メレディスがデレクのいる家に帰り、クリスティーナに追及されたオーウェンが浮気を告白するシーンで。

2012.10.31|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月24日(水) #16「疑惑の香り」

16

メレディスは認定医試験に向けてカリーのもとで猛勉強を開始。一方、クリスティーナはオーウェンと看護師エミリーの浮気を疑い、偵察に奔走する。オーウェンはテディが研究費を得るためのプレゼンで失敗したと聞いて理事会に口添えするが、テディは彼に相変わらず冷たい態度。アレックスはモーガンが産んだ未熟児を引き続き担当する。ほかの病院から駆けつけたモーガンの恋人のクリスは、赤ちゃんが生き延びる確率は13%しかないとプログラムで割り出し……。


●オーウェンが浮気!? その相手とは……

認定医試験に向けてカリーのもとで猛勉強を開始したメレディス。カリーの指導のうまさに興奮し、それをクリスティーナと分かち合おうとします。けれども、どうもクリスティーナの様子がおかしい。心ここにあらずのクリスティーナ、その視線の先にいたのは看護師のエミリーでした。演じているのは、「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」のサマー・グロー! クリスティーナは、彼女とオーウェンが浮気しているのではないかと疑い、偵察に奔走します。

そんな中、コーヒーショップで事故が起き、負傷したバリスタのアンジーと客のデヴィンが病院に運び込まれます。マークとジャクソンはアンジー、メレディスとクリスティーナはデヴィンの治療を担当。デヴィンは「アンジーが自分に気がある」とメレディスとクリスティーナにのろけ、アンジーの容体を心配します。でも、アンジーはデヴィンのことを覚えていないことが判明。クリスティーナは、すべては一方的な思い込みだとデヴィンに事実を告げます。そして、オーウェンの浮気も自分の思い込みかもしれないと、オーウェンを当直室に呼び出してセックスを迫りますが……、オーウェンは忙しいからと拒否。クリスティーナ、逆に浮気を疑う気持ちを強める結果となってしまいました。はたして、クリスティーナの勘は当たっているのか!?

 

●オーウェン、テディとの中を修復できず

研究費を得るため、病院の理事たちを前にプレゼンに挑むテディ。でも、プレゼンはうまくいかず……。それを知ったカリーは、外科部長としてテディの件を理事会に口添えしてやってはどうかとオーウェンに持ちかけます。テディとの仲を修復したいオーウェンは、カリーに言われたように理事会に掛け合い、おかげでテディは研究費をもらえることに。でも、テディの態度は軟化するどころか、オペの場では手を貸そうとするオーウェンを激しく拒絶する始末。オーウェンは「自分をたたきのめすことで気が済むなら……」と、テディの態度を受け入れる覚悟ですが、この状態が続けば仕事にも支障が出るのは間違いなし。二人の関係改善の糸口が見つかるといいのですが……。

 

●モーガンが産んだ未熟児の赤ちゃんは……

未熟児の赤ちゃんを産んだモーガン。恋人のクリスも研修先の病院から駆けつけますが、彼は赤ちゃんが生き延びる確率は13%しかないとプログラムで割り出すと、積極的な治療をすべきでないとの見解を示し、モーガンの気持ちもそれに傾きはじめます。引き続き赤ちゃんの治療を担当しているアレックスは、「医師としてではなく、親として考えろ」とモーガンに助言。モーガンは、早く自分の病院に帰りたがり、赤ちゃんに名前すら付けようとしない後ろ向きなクリスに「もう関わらなくていい」と告げ、肺機能の改善に向けた治療をアレックスに依頼するのでした。

なお、この日はレクシーが珍しく小児外科を担当。デレクとの勝ち目のない闘いで死亡宣告に立ち会ってばかりのレクシーは、小児外科で赤ちゃんと接することができると喜びますが、生きる見込みの少ない赤ちゃんが過酷な治療に耐える姿を目の当たりにして落ち込みます。そんな彼女に、元気になった子どもたちの写真が貼られたボードを見せるアレックス。自分たちの治療のおかげで元気になった子どもたちもいるとレクシーに教えるのですが、このシーン、とても良かった! そんなアレックスの様子を見つめるアリゾナの満足そうなほほえみも印象的でした。

 

●アデルが施設で暮らすことに……

アデルの認知症が悪化。フライパンから炎があがっているのを消そうとして、リチャードは腕にヤケドを負います。認知症の母を見てきた経験のあるメレディスは、エリスがいた介護施設にアデルを入れてはどうかとアドバイス。リチャードはアデルと施設を見学しに行きますが、アデルはそこが施設であることを認識できず、新婚夫婦が暮らすには狭すぎると文句を言います。リチャードは、やはり自分の家でアデルの世話をしようと考えますが、その直後、アデルが訪問看護師に皿を投げつける騒ぎを起こします。やはり自宅での介護も厳しいと思い知らされ、疲れ切って涙するリチャード。その様子を見たアデルは自分が認知症だと自覚し、自ら施設で暮らすと申し出るのでした。

今シーズンは、リチャードとアデルのエピソードが非常に切ない……。それもこれも、アデルを演じるロレッタ・デヴァインの演技力あってこそ。エミー賞ではドラマ・シリーズ部門のゲスト女優賞に2年連続でノミネート、今年は残念ながら受賞を逃しましたが、やはり彼女の演技は本物です。

 

●マークがジャクソンに余計なお節介

認定医試験を前にあまりにカリカリするジャクソン。それが禁欲生活のせいだと考えたマークは、エイプリルをジャクソンにあてがおうとしたり、患者のアンジーにジャクソンを勧めたりと、余計なお節介の連続。でもジャクソンは、「今はそんな気になれない」とキッパリ。ジャクソン、おそらく今もレクシーに未練が……。

 

●デレク、ゾラの件で疑心暗鬼に

デレクは、ゾラを抱いている自分に病院の女性たちが呆れたような視線を向けるのに気づき、人種差別だと憤ります。でも、みんながデレクとゾラを見ていたのは、デレクの髪型は完璧なのに、ゾラの髪型がメチャクチャだったから。それをベイリーに教えられたデレクは、彼女に黒人の女の子の髪の整え方を習います。そこに帰宅したメレディスは、そのほのぼのとした光景に笑顔。幸せそうなその表情は、オーウェンの浮気の証拠探しに躍起になる不安げなクリスティーナの表情とは対照的でした。


【トリビア:ゲスト】

看護師のエミリー役は、「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」のキャメロン・フィリップス役でおなじみのサマー・グロー。

クリス役は「ER 緊急救命室」のポール・グレイディ役のギル・マッキニー。

アンジー役は、映画「ハロウィン」シリーズのスカウト・テイラー=コンプトン。

 

【トリビア:原題】

今回のエピソードの原題「If Only You Were Lonely」は、The Replacementsの曲“If Only You Were Lonely”からの引用。


【注目のセリフ】

「強烈と言えばダントツなのはデレクの勝ち目のない闘い。『死の行進』じゃあるまいし、毎日のように死亡宣告してる」by レクシー

 ……確かに毎日のように死亡宣告じゃ、気が滅入るのは当然。

「あんたのこともっと知りたくて」「犬の名前は?」「お母さんの旧姓は?」byクリスティーナ

 ……エイプリルのパスワードを巧みに聞き出そうとするクリスティーナ、策略はバレたけど頭イイ!

「もう勉強仲間なんだから、その関係を少し拡大してだ、別の仲間になる」by マーク

 ……暗にジャクソンと寝ろと勧められたエイプリル。「セクシャル・ハラスメントですよ!」と抗議。それに対し「というかセクシャル・エンカレッジメントだ」というマークの切り返しはお見事でした。

「二人のことを見てたのは、パパがステキな髪をしてるから。たぶん、完璧な髪。でも、どういう訳か娘はヘンチクリン。てんでなってない」by ベイリー

 ……デレクが人種差別と憤っていたのは、まるでお門違い。


【メレディスの一言】

他人の助言を求めることはできる

信頼できる助言者で周りを固める

でも結局、決めるのは常に自分

自分一人だけ

行動すべき時に自分一人きりで土壇場に追い込まれると、重要に思えるのは頭の中の声だけ

その声はとっくに分かっていることを語る

そしてほとんどの場合、正しい


【鑑賞MEMO】

ピロキシング

ピラティスとボクササイズの動きを両方取り入れたエクササイズ法。アメリカではちょっとしたブームになっており、メレディスがアデルに勧めたローズリッジという施設でも、ピロキシングのレッスンが行われているという設定でした。


【曲情報】

♪"We Got It All" Right The Stars

オープニング、メレディスが認定医試験に向けたカリーとの猛勉強の興奮をクリスティーナと分かち合おうとするが、クリスティーナは看護師のエミリーを不安げな目で見つめるばかりで心ここにあらず……といったシーンで。

♪"Help I'm Alive" Metric

カフェテリアでアレックスたちといるクリスティーナが、エミリーを凝視するシーンで。

♪"Cicadas and Gulls" Feist

クリスが病院を去る前に未熟児の病状をアレックスに尋ね、女性たちがゾラをジロジロ見ているのは髪型のせいだと、ベイリーがデレクに教えるシーンで。

♪"Terrible Love" Birdy

エンディング、デレクがゾラの髪のまとめ方をベイリーに教わっているところにメレディスが帰宅し、アレックスとモーガンが未熟児に付き添い、オーウェンが帰宅したため、クリスティーナが浮気の証拠探しをやめて寝たふりをするシーンで。

2012.10.24|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月17日(水) #15「見えない存在」

15肉ひき器に誤って腕を突っ込んだドミニクが来院。カリーに治療方針を尋ねられたメレディスは、腕を切断せずに済む方法を模索する。成功すればカリーが認定医試験の必勝法を教えてくれるというのだ。一方、ロサンゼルスからデレクにコンサルを頼もうとやって来たアメリアは、神経膠肉腫が頸動脈にまで浸潤した女性を救うため不可能なオペを可能にしようと奮闘。アレックスは、認定医試験の勉強を手伝わせるために優秀なインターンのモーガンを連れ回すが……。


今回は「プライベート・プラクティス」とのクロスオーバー・エピソード! ロスからアメリアがやって来ました。

 

●アメリアがシアトルへ!
神経膠肉腫が頸動脈にまで浸潤した女性患者のデータを持って、ロスからシアトルにやって来たアメリア。女性をオペで救えないか、デレクにコンサルを頼みます。でも、デレクは「諦めろ」と一蹴。真剣に検討もせずに答えを出す兄にアメリアは激しく反発します。このアメリアの態度には、彼女と親類関係にあたるレクシーもビックリ!
実は、デレクが女性のオペは諦めろとアメリアに言ったのには理由がありました。「プライベート・プラクティス」のシーズン5のネタバレになってしまうので、あまり詳しくは触れませんが、アメリアは訳あって薬物依存に陥り、ようやく立ち直りつつあるところ。デレクは、リスクの高いオペに挑んで失敗でもすれば、またアメリアが依存症に逆戻りするんじゃないかと心配だったのです。しかしレクシーは「妹を心配するあまり、患者のことを考えていない」とデレクに抗議。デレクはここでようやく、アメリアに手を貸す気持ちになります。レクシー、言う時はなかなかハッキリ言う。彼女もたくましくなりましたね。

 

さて、女性のオペはというと、ロスから女性を呼び寄せてシアトルで実施することが決まります。レクシーも協力の上、さまざまな検討とシミュレーションを重ねた結果、アメリアとデレクが二人で執刀すれば腫瘍と頸動脈の病変を一緒に取り除けることが分かったからです。ではそのオペの結果は……、続きは「プライベート・プラクティス」での放送(シーズン5の第15話)なんです。そうそう、アメリアが女性患者の子どもの写真を見せて、父親はクーパーだと話していたのが気になった方も多かったことと思います。そのあたりの種明かしもここではあえてしません。「プライベート・プラクティス」のシーズン5の放送を待ちましょう!

 

●肉ひき器に腕を突っ込んだ男性が来院! メレディスが決めた治療法は……
自分が見込んだレジデントにだけ、認定医試験の必勝法を伝授してきたカリー。リチャードは、「“箱入り心臓”にカギがある」とクリスティーナに告げた時のように、今度はカリーに「メレディス・グレイ(を選べ)」と告げます。最初は難色を示すカリーでしたが、肉ひき器に誤って腕を突っ込んだ患者ドミニクの治療方針をメレディスに決めさせることで、彼女が必勝法を教えるに値する人物か見極めることに。メレディスは、腕を切断せずに済む方法を模索し、足の指を切断して手に接合し腕を救うという治療方針を打ち出します。切断して義手にすべきというカリーの意見にも「ダメです!」と真っ向から反論するメレディス。結局、ドミニクはメレディスのやり方に同意し、オペで腕を救ってもらいます。そしてメレディスは、その才能とタフさが認められ、カリーから認定試験の必勝法を伝授してもらえることに。クリスティーナが夫婦の問題でゴタついているため、試験勉強のパートナーがいなかったメレディスですが、カリーという頼りになる指導者を見事獲得! これでメレディスの試験合格は約束されたようなもの!?

 

●夫婦でセラピーを受けるクリスティーナとオーウェン
クリスティーナとオーウェンは夫婦でセラピーを受けている最中。しかし二人は、子供を持つか否かで激しく対立。溝は深まるばかりで……。クリスティーナ、認定医試験の勉強をしなくてはならない大事な時期に、こんな問題を抱えていて大丈夫!? それにしても二人の言い合い、リアルで怖い……。

 

●インターンに試験勉強を手伝わせるアレックス
エイプリルとジャクソンが助け合って認定医試験の勉強に励む中、アレックスが考え出した勉強法は、優秀なインターンのモーガンを利用すること。彼女の名前すら覚えておらず、彼女が妊娠中であることにも気付いていないくらいだというのに、自分の勉強だけはしっかりと手伝わせるなんて、何ともアレックスらしい……。
ところが、そんなさなかにモーガンが倒れてしまいます。妊娠の影響で冠動脈解離による急性心筋梗塞を起こしてしまったのです。テディはモーガンの緊急オペを行い、まだ妊娠24週の赤ちゃんは未熟児の状態でお腹から取り出されます。その後、赤ちゃんは腸穿孔になりますが、それをアリゾナが修復。モーガンも危険な状態を脱します。そして、アレックスはモーガンに対する態度を反省。恋人が到着するまで彼女に付き添ってやることで、謝意を示したのでした。アリゾナいわく、血も涙もない強さも小児外科医には必要な資質とのことでしたが、やはりインターンの名前くらいは覚えてあげなくちゃ……ですね。

 

●ジャクソンがベイリーに反抗!?
ベイリーが8年間担当してきたキャリー・リスラーという患者が、以前ベイリーに反対されたリンパ節移植手術を受けるために病院にやって来ます。キャリーに相談を受けたマークとジャクソンが、オペが有効だと結論付けたからです。ベイリーは、自分が画期的な治療で命を救った患者に万が一のことがあっては困るとオペに反対しますが、最終的にはキャリー本人の意思もあり、オペに同意。しかしながら、オペに立ち会うと、ああでもないこうでもないとあれこれ口を挟みます。そのせいで集中力を欠いたジャクソン。マークに後押しされて「オペ室から出てください」と思い切ってベイリーに命令。不服ながらもオペ室を出たベイリーは、その後、キャリーのオペを成功裏に終えたマークに「エイヴリーは正しかった」と謝罪します。それに対し、「経験を積めばそれだけ保守的になる」とマーク。リスクを恐れない若者の意見を聞くことも時には重要なのだとベイリーを諭す彼の姿には威厳が!!


【トリビア:ゲスト】
アメリア役で、「プライベート・プラクティス」のカテリーナ・スコーソンがゲスト出演。
キャリー役は、「ER 緊急救命室」のナースのリディア・ライト役のエレン・クロフォード。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Have You Seen Me Lately?」は、Counting Crowsの曲“Have You Seen Me Lately?”からの引用。


【注目のセリフ】
「頭使ってよバカ」by アメリア
 ……兄に向かってこの態度。さすがにレクシーもビックリ!
「だって今日は骨身削ってもらうから」by カリー
 ……「“骨身を削る”ってちょっと!」と突っ込んだ看護師のニコールの気持ちも分かります。
「ジョージといた時ですらあなたとは友だちじゃなかった。あたしは変人と思われてたし、あなたはブロンドで……」by カリー
 ……カリーがメレディスにぶっちゃけトーク、これはなかなか珍しい。
「あなたは私に似てる。小児外科医って根っからのワル。病院で一番、強い外科医」by アリゾナ
 ……レジデント時代のアリゾナ、そのワルっぷりを見てみたかった!
「大人はリスクを避けたがる。リスクに伴う代償を知ってるからだ。だからレジデントが必要になる」by マーク
 ……名言を吐くマーク、意外性があってイイ!


【メレディスの一言】
気は進まなくても、時には立ち止まってみることが大切
頭を切り替え、視野を広くもつことが
実際、自分が間違っていたと気付くことは、自由になることでもある
突然、可能性が見えてくる
新たな希望が
目の前が開ける
絶望的に思えた状況が好転する
でも、残念ながら、時に悪化することもある


【曲情報】
♪"Origins" Tennis

アメリアがロスにいる女性患者の治療の手助けをしてほしいと、デレクに掛け合うものの突っぱねられ、ボードへの書き込みをしながら、エイプリルがジャクソンと勉強する一方、アレックスがインターンに勉強を手伝わせるシーンで。
♪"Different Shades of White" Tika
肉ひき器に腕を引き込まれたドミニクのオペをするメレディスとカリー。それを見学室からアレックスと見ていたアメリアとレクシーが女性のオペの新たな方法を思いつき、ベイリーが自分が診てきた患者キャリーのオペをするマークとジャクソンを監視してあれこれ口を挟むシーンで。
♪"Change The Sheets" Kathleen Edwards
ジャクソンとマークがオペ室からベイリーを追い出し、アレックスがモーガンと産まれた未熟児のために奔走するシーンで。
♪"Boxer + Clover" The Donnies The Amys
エンディング、マークがベイリーをなぐさめ、アリゾナが励まされたアレックスが、オペ後に目を覚ましたモーガンに付き添い、デレクとアメリアがシミュレーションでオペが可能であることを証明するシーンで。

2012.10.17|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

10月10日(水) #14「花より愛を」

14今日はバレンタインデー。メレディスは頭痛と発作症状のある患者ジャネルを担当し、ベイリーとその原因を探る。そんな中、居眠り運転をしていた花屋レイのバンが病院に突っ込み、オーウェンとクリスティーナとテディが気まずい空気の中で治療に当たる。さらに病院には、恋人シャロンを追って道路に飛び出し、車に轢かれたチャーリーという男性が運び込まれる。シャロンは彼からのプロポーズを期待していたらしいが……。


この日はバレンタインデー。それぞれのカップルにドラマがありました。

 

●恋人のあとを追って車に轢かれた男性、プロポーズ目前で死亡
恋人シャロンのあとを追って道路に飛び出したチャーリーが、車に轢かれて病院に搬送されてきます。シャロンは今年のバレンタインデーこそチャーリーがプロポーズしてくれるのではないかと期待していたにも関わらず、プレゼントが指輪ではなくネックレスだったことに激怒しており、病院でもチャーリーを責め続けます。
そんな中、リチャードとレクシーはチャーリーのオペを行いますが、出血がひどく中断せざるを得ず。その後容体が急変し、何とチャーリーは死亡してしまいます。「プロポーズなんてどうでもいい。彼が元気になってくれればいい」と、自分の行動を反省していたシャロンですが、最悪の報告を受ける結果に……。
その後、レクシーは、チャーリーがシャロンにあげたネックレスのロケットの中に、プロポーズのメッセージを見つけます。シャロンが怒ったのはお門違い。チャーリーはちゃんとプロポーズしようとしていたのです。この件に刺激を受け、死ぬ前にマークに思いを伝えようと思い立ったレクシーは、オペを理由にバレンタインデーの予定をジュリアにキャンセルされてしまったマークに会いに行きます。子守として預かっているゾラを連れて。でも、マークの部屋には勉強を手伝ってもらおうとワインとステーキの手土産を携えてやって来たジャクソンがいました。レクシーも中に招き入れられますが、肝心の告白はできず……。レクシー、ようやく自分の気持ちに素直になる決心をしたのに、タイミングが悪くて本当に残念でしたね。ぜひ近いうちにリベンジしてほしい!

 

それにしても、シャロンはこれから自分を責め続けるでしょうね。チャーリーを信じて待っていられず、すべてを自分で台無しにしてしまったのですから。

 

●頭痛の女性をメレディスとベイリーが診察
メレディスは、頭痛を訴え発作症状のあるジャネルを担当。ベイリーとともに発作の原因を探り、肺の奇形種が原因ではないかと思い当たります。けれども、オペをしたところ肺の腫瘍は良性肉芽腫と判明。メレディスとベイリーは、彼女には卵巣に奇形種があるのかもしれないと考え、今度は卵巣摘出のオペを行います。もし、この見立てが間違っていたら、正常なジャネルの体を不妊にしてしまう……。結局、病理検査で卵巣奇形種が認められ、メレディスとベイリーは大満足。レクシーにゾラの子守を頼んだメレディスは、デレクと二人きりの夜を満喫します。
一方、ベイリーはその夜ベンとディナーの約束をしていましたが、案の定仕事が押したため約束の時間には間に合わず……。でもベイリーを良く知るベンは、どうせこうなるだろうと想定済み。病院の食堂内でのディナーを手配していました! おかげでベイリーもとびっきりのバレンタインのディナーをベンと楽しめたというわけ。ベン、やることがカッコ良すぎです!

 

●ナッツにアレルギー反応を起こした10歳の少女と、そのボーイフレンドは……
アレックスは、ナッツにアレルギー反応を起こした10歳の少女クレムを担当します。クレムはボーイフレンドのニコから贈られたナッツチョコレートを食べてしまったのです。クレムはアナフィラキシーショックを起こし入院することとなり、ニコはずっと付き添おうとします。でも、駆けつけたクレムの母親に「帰って」と言われてしまい、ニコの母親も力ずくで息子を連れて帰ろうとします。たまたまその場に遭遇したアレックスは、幼いながらも愛を貫こうとするニコをほほ笑ましく思い(個人的にはあの歳で愛してるだの、愛してないだの言うニコ&クレムには、あまりほほ笑ましさを感じなかったんですけど……)、クレムに伝言を残せばいいとアドバイス。ニコが書いたラブレターを、あとでクレムに読んで聞かせてやるのでした。アレックス、いいところある!

 

●居眠り運転のバンが、病院に突っ込む!
居眠り運転のバンが、病院に突っ込んできます。運転していたのは花屋のレイ。バレンタイン用の花を配達中の事故でした。オーウェン&クリスティーナ&テディは、気まずい空気の中、レイのオペを担当。オーウェンはテディと関係を修復しようとしますが、拒絶されてしまいます。テディにはオーウェンを許す気などさらさらなし。彼女にあるのはオーウェンへの憎しみだけ……。テディの真意を知ったクリスティーナは、別居を考えていたオーウェンに「憎まないでほしい」と訴えます。オーウェンもそんなクリスティーナを受け止めたように見えましたが、この先どうなるか……。

 

●アデルの病状が悪化。ベンとカリーが用意したサプライズとは?
結婚記念日をアデルと祝う予定だったリチャード。しかしながら、帰宅するとアデルはリチャードが誰なのかさえ分からない状態で……。落胆したリチャードは病院に戻り、ベイリーの仕事を引き受けて気分を紛らわせます。何て切ない結婚記念日でしょう……。
カリーは、アリゾナと特別な日を過ごすためにサプライズを計画。そのサプライズがキャンプだと予想したアリゾナは、よりにもよって自分が嫌いなキャンプがサプライズとは……とげんなりします。そしてその夜。デレクのトレーラーに連れて行かれたアリゾナは、やっぱり……とガッカリしますが、トレーラーの中のロマンティックな演出を見てビックリ! まさにサプライズ! こうしてカリー&アリゾナもとびっきりの夜を過ごすのでした。

 

さて、来週は「プライベート・プラクティス」のアメリアがシアトルにやって来ます! 決して仲がいいとは言えない兄妹の対面となれば、何か起こるのは必須!? どうぞお楽しみに!


【トリビア:ゲスト】
レイ役は、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のハリス役や、「ブラザーフッド」の
ドナテッロ役で知られるマット・セルヴィット。
クレムの母親役は、「MAD MEN マッドメン」のサラ役のミッシー・ヤガー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「All You Need Is Love」は、ビートルズの曲“All You Need Is Love”からの引用。


【注目のセリフ】
「あのな、バレンタインデーは女とデートするって日じゃない。相手のいない女を落とす日だ」by アレックス
 ……アレックス、女の敵!
「私の夫は一月前このオペ室で死んだ。執刀したのはヤン。私は7時間オペをやってて夫の死を知らなかった。ハント先生がそのことを隠してた。だから私は口利かない。彼は子どもが欲しい。ヤンは欲しくない。それで二人は口利かない。夫婦なのにね。だから、予定はない。あなたは?」by テディ
 ……未亡人になって間もないテディにバレンタインデーの予定を聞くなんて、スティーヴったらKYもいいところ。
「彼じゃなくて、あなたが死ねばよかった」by テディ
 ……テディのオーウェンへの恨み、まさかここまでとは。
「妻は怒ってるんじゃない。誰か分からず私に恋をした」by リチャード
 ……切なすぎる……。


【メレディスの一言】
人は苦しみを和らげる方法を探す
その状況を耐えるという方法もある
気を紛らわせるという方法もある
手っ取り早く苦しみを和らげる方法は、休戦すること


【鑑賞MEMO】
アメリカのバレンタインデー事情

日本のバレンタインデーは、女性が好きな男性にチョコレートを贈ったり、友だちや友人・知人などで義理チョコレートを交換し合ったりするのが一般的。アメリカでは事情が異なり、主に男性から女性にプレゼントを贈ったり、子ども同士でカードを交換し合ったりするのが一般的です。男性から女性へのプレゼントは、チョコレート、バラの花束、カード、ジュエリー、ロマンティックなディナーなど。あくまでも、相手の女性は恋人や夫婦といったステディな関係というのが前提で、日本の「ホワイトデー」のような習慣はありません。


【曲情報】
♪"Palm of Your Hand" Ingrid Michaelson

オープニング、メレディスとデレクがゾラを残して、こっそりベッドを抜け出すもゾラが起きたことをレクシーから知らされ、カリーがバレンタインデーのサプライズについてアリゾナと話をするシーンで。
♪"Closest I Get" Katie Herzig
アレックスがニコからのラブレターをクレムに読んで聞かせ、患者ジャネルの発作の原因が卵巣奇形種だという見立てが正しかったと分かってメレディスとベイリーが満足し、テディがオーウェンをいかに憎んでいるかクリスティーナに話し、死亡した患者のチャーリーが恋人のシャロンにプロポーズするつもりだったことをレクシーが知るシーンで。
♪"Called Out In The Dark" Snow Patrol
バレンタインデーを一人で過ごすことになったマークをジャクソンが訪ね、カリーが飾り付けしたデレクのトレーラーにアリゾナを連れて行くシーンで。
♪"Another Life" NO
エンディング、ベイリーとベンが病院内でロマンティックなディナーを楽しみ、帰宅したメレディスとデレクがベッドで転げ回り、レクシーがゾラを連れてマークを訪ね、クリスティーナが「憎まないで」とオーウェンに訴えるシーンで。

2012.10.11|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月3日(水) #13「もしもあの時」

13人生について思い悩むメレディスは、パラレル・ワールドの夢を見る。その世界では彼女は敏腕外科部長エリスとリチャードの娘だった。デレクと結婚しているアディソンは妊娠中。カリーは心臓外科のチーフでオーウェンとの間に3人の子をもうけていた。チーフ・レジデントはアレックスで、クリスティーナには友達がいない。現実世界と異なる人生を歩む彼らは、それはそれで幸せに暮らしているように思われたが……。


「もし違う人生を選んでいたら?」「もし母が病気にならなかったら?」、そう思いながら眠りに落ちたメレディスの夢の中で繰り広げられるパラレル・ワールドを描く、異色のエピソード。その内容は!?

 

●メレディスはエリスとリチャード夫妻の娘でアレックスの婚約者!
メレディスは、シアトル・グレース病院の外科部長であるエリス、そしてリチャードの娘という設定。エリスは、折しも3回目のハーパー・エイヴリー賞を受賞したばかりで、アテンディングたちから恐れられる存在です。そして、そんな母とリチャードの間で育てられたメレディスは、現実世界の彼女よりもちょっと頼りなくて甘えん坊。時に、エリスの娘という特権を振りかざすこともある、なかなかしたたかな女性です。そして面白いのが、親友がクリスティーナではなくエイプリルで、彼氏がチーフ・レジデントであるアレックスというところ! あくまでもパラレル・ワールドでの出来事ですが、結婚が決まったメレディスとアレックスのキスシーン、かなり違和感がありましたね。しかも、アレックスはメガネにポロシャツの真面目スタイル!

 

さて、エリスはバリバリと仕事をこなしますが、私生活ではメレディスにどう声をかけていいのか分からず、親としての務めはリチャードに任せきり。メレディス自身も、自分に多大な期待を寄せる母親と、それに応じきれない自分との間で悩んでいます。このあたりの設定は、現実世界と通じるものがありますね。やっぱり、エリスはエリスです(せっかくだから、もう少し優しいキャラクターに描いてあげてもよかったのに……)。

 

一方、ベイリーは超気弱で声もか細いという設定。マンディと呼ばれていて、アレックスと励まし合う仲というところが笑えます。この日も、エリスにオペを横取りされながら何も言い返せず、治療方針に影響する重大な事実をも報告し損ねる始末。おかげで、この後エリスは大勢の報道陣の前で恥をかくハメに。怒ったエリスはリチャードに泣きついた揚げ句、ベイリーをクビにします。途方に暮れるベイリー……。

 

そして、もう一人落ち込むことになるのがアレックス。よりにもよって、メレディスの親友であるエイプリルと浮気に走り、結婚目前だったメレディスとの明るい未来を自分で台無しにしてしまうのです。やっぱり、アレックスもアレックスでしかない。ここ、重要なポイントです。そんなアレックスにベイリーは「運命は自分で切り開く」というモットーを復唱させ、叱咤激励します。ようやく、本来のベイリーらしいところが垣間見えた瞬間でした。

 

そんな中、エリスの身勝手な期待に振り回されず、自分の人生を歩んでいこうと決めたメレディス。自分と同じく心臓外科志望で、陰険がゆえに友だちが一人もいないクリスティーナとバトルを繰り広げつつも、彼女と一緒に薬物過剰摂取で心肺停止に陥った女性の蘇生処置に取り組みます。実は、この女性こそがレクシー。現実世界では温かい家庭で育った彼女も、このパラレル・ワールドでは落ちぶれた記憶力だけは抜群のジャンキーという設定で、最終的には、マークの救助とメレディスとクリスティーナの処置により命拾いします。
なお、このレクシーの治療を通して、メレディスとクリスティーナの間には友情らしきものが芽生えはじめます。その夜、バーでクリスティーナからテキーラの飲み方を教わるメレディス。クリスティーナが帰宅すると、今度は“ネクラ男”とレジデントからあだ名されるデレクと言葉を交わします。そう、パラレル・ワールドでのデレクは、レジデントたちから“ネクラ男”とバカにされる存在! しかしながら、メレディスはデレクと“ただのバーにいる男と女”として、テキーラを酌み交わします。やっぱりメレディスとデレクは結ばれる運命なのね、そう思わせる展開でした。

 

●アディソンは妊娠中!
デレクとアディソンの夫婦は、周囲から「完璧!」とうらやましがられる存在。しかも、アディソンは妊娠中! さぞかし幸せかと思いきや、実は二人の夫婦関係は冷え切っていて……。子どもが生まれることで夫婦の関係が良くなればと期待するアディソンにデレクは和解を申し出ますが、ここで衝撃的な事実が発覚! 実は、アディソンのお腹の子はデレクの子どもではないというのです! お腹の子の父親はマーク。マークの子を妊娠したという設定は、パラレル・ワールドでも引き継がれていたというわけです。

 

●カリーはオーウェンの妻で心臓外科のチーフ
カリーは心臓外科のチーフ。本当は形成外科が好きだったのに、エリスに心臓外科向きだと言われて進路を決めたという設定です。そんな彼女は3人の子持ち。父親は何とオーウェンです! メレディスとアレックスもあり得ないと思いましたが、カリーとオーウェンという組み合わせも現実ではあり得ないですよね。個人的には、アレグラちゃんみたいなかわいい娘が生まれるなら、この二人の組み合わせもアリかなと思ってみたり。

 

さて、オーウェンはいまだイラクでの心の傷を抱えている状態。すでに克服したかに見えましたが、カッとなって自らを傷つけるような行動に走っては、クリスティーナに手当てしてもらうことを繰り返していました。オーウェンはカリーの夫であり、子煩悩な父親でもあるんですが、すでに何となくクリスティーナとの間に絆が!? そして、そんなオーウェンを支える良き妻カリーもまた、仕事で一緒になったアリゾナに不思議な心のときめきを覚えるというオチでした。やはり、クリスティーナ&オーウェン、カリー&アリゾナも運命のカップルなんでしょうね。

 

……というわけで、メレディスが夢に見たパラレル・ワールドの世界。結果的には、現実世界に歩み寄るかたちで幕を閉じました。偶然の積み重ねで人生が変わってしまうことがあることも真ですが、人生にはある種の必然があるのも真。心情的には、現実世界のメレディスたちが今の状態にあるのは、やはり正しい結果だったんだと納得できるところに安心感がありましたね。

 

個人的には、乱射事件で亡くなったチャールズの再登場にはビックリ。どうせなら、ジョージも再登場させてほしかったなあ、なんて。それから、クロスオーバー出演してくれたアディソンには、もうちょっといい見せ場を与えてあげてほしかったな、という思いも。
でも、バークやイジーといった懐かしい名前が登場したり(イジーの扱われ方はかわいそう過ぎましたが……)、いつもと異なるビジュアルのキャストたちの姿を見られたり(クリスティーナのおかっぱ頭は特に強烈!)、見どころ十分でした。リチャードはベイリーの味方、レクシーの世話役はやっぱりジャクソンとマーク、カリーがオペ中に雑誌を読むクセもそのまま……と、微妙に現実世界とシンクロした設定にも大いに楽しませてもらいました。ミュージック・エピソードに続き、今回のエピソードについても現地アメリカでは賛否両論があったようですが、私は挑戦することをやめない「グレイズ・アナトミー」が好きです。


【トリビア:ゲスト】
アディソン役でケイト・ウォルシュが、エリス役でケイト・バートンが久々の登場。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「If/Then」は、Ras Kassの曲“If/Then”からの引用。


【注目のセリフ】
「何度も言ってるけど、革新的な仕事ができないならせめて数をこなして」by エリス
 ……パラレル・ワールドではデレクがダメ男!!
「何とかしてオペに入らなきゃ“マンディ”。僕らのモットーは?」by アレックス
 ……アレックスとマンディ(ベイリー)のモットーは「運命は自分で切り開く」!
「どうかすると、そのうちイジー化して病院で銃を乱射したりする」by アレックス
 ……イジー、さんざんな言われよう…。
「あの男はインターンの試験に落ちてそれきり消えた」by アレックス
 ……ジョージ、現実では人助けをして命を落としたのに!!
「私たちはバーク先生の下で仕事できるはずだった。でもあなたに“寝技”でチャンスを奪い取られた」by メレディス
 ……いくらパラレル・ワールドでも、メレディスがクリスティーナをここまで悪く言うなんて信じられない!
「個人的な話なら王子様に聞いてみな。処女マリアとオフィスで何してたんだか」by クリスティーナ
 ……辛辣な物言いは現実世界と変わらず。
「ああっ、誰か俺を撃ち殺してくれ」by チャールズ
 ……現実世界では撃ち殺されているチャールズ。ブラックユーモアがキツイ!!


【メレディスの一言】
人生という天からの贈り物を受け入れよう
たとえ、とっちらかっていたり苦痛に思えても
たまにうまくいくこともある
そうなる運命だったかのように
あたかもそうなると決まっていたかのように


【鑑賞MEMO】
過去のエピソードで使われたセリフ&楽曲が楽しい!

「アレ、やんなくていいでしょ? あたしが何か言って、そっちも何か言って涙ジワ~。感動の瞬間ってやつ」
「ああっ、パス!」
この会話、どこかで聞いたような……。実は、記念すべきシーズン1の第1話に出てきた会話。
「あんたも寝た方がいいよ。すごいブサイク」
「あなたよりマシよ」
こんな会話もありましたが、これもシーズン1の第1話に出てきたセリフです。パラレル・ワールドは現実世界とは異なる設定でしたが、行き着くところは同じ!? なかなかうまい演出です。
ちなみに、過去のエピソードで使われた曲も数多く登場しました。たとえば、今回のエピソードの1曲目"Portions For Foxes"は、シーズン1の第1話のオープニングで使われた曲。楽曲については下の【曲情報】にも追記したのでチェックしてみてください。


【曲情報】
♪"Portions For Foxes" Rilo Kiley

※シーズン1の#1「甘い夜はオペの始まり」で使用
メレディスの夢の始まり。外科部長であるメレディスの母エリスが朝のミーティングを開き、アディソンを含めたアテンディングたちが出席するシーンで。
♪"Ruby Blue" Roisin Murphy
※シーズン2の#3「選ぶのは妻のキス?彼女のキス?」で使用
陰険なクリスティーナに続いて、チーフ・レジデントである真面目モードのアレックスがロッカールームに登場するシーンで。
♪"Flowers Bloom" High Highs
婚約したばかりのメレディスとアレックスがロッカールームでキスをし、夫オーウェンがイラクで負ったトラウマについてカリーがアディソンと会話するシーンで。
♪"Girl, You Shout!" Dressy Bessy
カフェテリア。一人でバナナを使って縫合の練習をするクリスティーナを見て、メレディスたちが彼女の悪口を言い、その後、メレディスが胸部大動脈瘤のオペをやらせてほしいとカリーに直談判するシーンで。
♪"Fools In Love" Inara George
※シーズン2の#3「選ぶのは妻のキス?彼女のキス?」で使用
カリーが子どもたちを連れて帰り、リチャードに慰められながら泣いていたメレディスがエリスに反抗し、その後エリスがリチャードに泣きつくシーンで。
♪"Into The Fire" Thirteen Senses
※シーズン1の#1「甘い夜はオペの始まり」で使用
和解を申し出たデレクに、お腹の子は彼の子どもではないとアディソンが告げ、メレディスとクリスティーナが一緒にレクシーの蘇生処置をし、クビになったベイリーが落ち込んで泣くアレックスを励ますシーンで。
♪"You Wouldn't Like Me" Tegan and Sara
※シーズン1の#2「超えられないライン」で使用
メレディスとクリスティーナがバーでテキーラを飲み、クリスティーナが帰った後、メレディスが引き続きデレクと酒を酌み交わすシーンで。

2012.10. 3|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

9月26日(水) #12「敗北の味」

12未亡人となったテディ。彼女を気遣う人々から次々と手料理が差し入れられる中、悲しみと怒りを紛らわせようと、クリスティーナを助手にして二日間ぶっ通しで働き続ける。一方、リチャードは記念すべき1万回目のオペとして肝臓移植を行うことに。オペ後には祝賀会も計画されていたが、何とオペ中に妻アデルが突然病院に現れ……。デレクはオペ不可能だと断られ続けてきた少年のオペを引き受ける。またこの日は、ゾラの1歳の誕生日パーティーも開かれる。


●リチャードは1万回目のオペを執刀。ゾラは1歳の誕生日!
リチャードは記念すべき一万回目のオペとして肝臓移植に臨むことに。患者は、肝不全のカレンで、肝臓の提供者は彼女の姉のマーシー。カレンは何かと恩着せがましいマーシーにイライラを募らせ、ついに「もうオペはやめる!」と宣言します。そして、その興奮の影響なのか、突如吐血してしまいます。
結局、この後カレンは、マーシーから肝臓をもらうことに了承するわけですが、オペが終わると、「感謝祭の日以外は肝臓もらったことで姉に感謝することはない」とキッパリ。これに反論したがるマーシーをメレディスが黙らせるシーン、なかなか面白かったです。

 

なお、この肝臓移植の最中、アデルが突然病院に現れ「夫はどこ!?」とエイプリルに迫るという事件が起きました。エイプリルはアデルを見学室に連れて行き、オペ中のリチャードの姿を彼女に見せますが、アデルはオペを手伝うメレディスをエリスだと思い込んで錯乱。メレディスは、幸せな思い出話をして興味を引くのが効果的だとリチャードにアドバイスします。そこでリチャード、夫婦が初ダンスで踊った曲「My Funny Valentine」を歌唱。アデルは自分も歌でリチャードに応え、ようやく落ち着きを取り戻すのですが……。
リチャード役の、ジェームズ・ピケンズ・ジュニア、アデル役のロレッタ・デヴァイン、二人とも素晴らしい歌声でした。ただ、それだけにこの二人の歌の掛け合いが、とにかく切なくて……。辛い内容ではありましたが、印象に残る名シーンだったのは確かです。

 

なお、オペ後はリチャードの祝賀会が計画されていましたが、リチャードはそれをキャンセルしてゾラの1歳の誕生日パーティーへ。メレディスとデレクは、ゾラのケーキをリチャード用にして、彼に進呈するというニクい気遣いを見せてくれました。

 

なお、専門分野がまだ決まっていないメレディスは、みんなから一般外科を勧められます。でも、いつも名一般外科医だったエリスの名前を持ち出されたのでは、メレディスとしては反発したくなるというもの。「母と同じにはなりたくないから一般外科には進まない」と宣言しますが、「君はお母さんとは違う」とリチャードに励まされて……。さあメレディス、どうする? 個人的には、一般外科医の魅力をメレディスに生き生きと語るベイリーの言葉に説得力を感じたと同時に、やはりメレディスには一般外科医としての素質が大いにあるんじゃないかと感じたのですが。

 

●悲しみと怒りを紛らわせるため、仕事にのめりこむテディ
未亡人となり、みんなから手料理を差し入れされるテディ。でも、彼女を癒すのは料理ではなくオペ。悲しみと怒りを紛らわせるべく、テディはクリスティーナを助手に付けて二日間ぶっ通しで働き、次々とオペをこなします。心配するオーウェンは、オペをほかの医師に振り分けますが、クリスティーナの策略が成功し、そのオペもテディのものに。後からこのことを知ったオーウェンの怒りを買うかたちとなります。しかしながら、テディはひるむことなくオーウェンを拒絶! どうやら、ヘンリーの死を隠して自分にオペをさせたオーウェンへの恨みは、相当なもののようですね……。あの時のオーウェンの判断、決して間違ってはいなかったと思うのですが、オーウェンを悪者に仕立てることで心のバランスを取ろうとするテディの事情も分からなくもない。う~ん、この先どうなるんだろう?

 

●デレク、インオペの少年のオペに挑むも……
デレクはどこの病院でもオペは不可能と断られた神経芽細胞腫の少年ウェスを診察。オペ成功率は5%以下だったにもかかわらず、母親に懇願されてオペに踏み切る決断をします。そして、デレクの下についているレクシーは、ウェスが自分の病気のことをすべて承知していることを知ります。母親は息子に病気のことを隠しているつもりでいたのですが、ウェスはすべて気付いていたのです。自分の病気のことはさておき、母親の心配をするいたいけなウェスの態度に心を痛めるレクシー。「シェパード先生は一番いい先生」とウェスを励まします。
けれども、実際にオペをしてみたところ、病状は思ったより深刻で……。デレクは、何もせずにウェスの切開創を閉じます。これには、本当にがっかりのレクシー。もちろん、見ているこちらもがっかりでした。だって、目が覚めて、自分が死んでいくことを自覚しながら母親を励まそうとするウェス君があまりにも不憫で……。
最後、勝ち目はなくても闘いを続けるとデレクに表明したレクシーの潔さに、ほんの少しだけ心が救われた思いでした。

 

●マークがジュリアに対して消極的に?
「愛してる」と言うジュリアに、「愛してる」を返さないマーク。カリーとアリゾナは、レクシーがジャクソンと別れたことが関係しているんじゃないかとマークに迫ります。マークは、焦って過去の間違いを繰り返したくないだけと突っぱねますが、その真意は!?

 

●エイプリルたちが引っ越し!?
エイプリルは、ゾラがやってきて手狭になったグレイ家を出て、ジャクソンと別のアパートに引っ越すことを検討。条件のいい物件は家賃が高くて二人でシェアするには厳しいことから、女を取っ替え引っ替え連れ込むアレックスにも不本意ながら同居話を持ちかけます。この調子でいくと、3人は近々お引っ越し!?

 

●クリスティーナとオーウェンが大げんか!
グレイ家で、和気あいあいとパーティーが進行する中、突然、キッチンからオーウェンとクリスティーナの怒鳴り合いが聞こえてきます。指示を無視してテディと暴走したことをはじめ、クリスティーナの独善的なやり方を非難するオーウェン。たかがオペ1回のことと言い返すクリスティーナ。するとオーウェンは今回のオペだけではないと中絶の件を蒸し返し、「君は俺たちの子どもを殺したんだぞ!」と言い放ちます。思わず、絶句するクリスティーナ……。オーウェン、やはり中絶の件、相当根に持っていたみたい。夫婦でこの件について、とことん話し合わなかったツケが、今頃回ってきたというところでしょうか。オーウェンの捨てゼリフは、見事なまでにパーティーを楽しんでいたみんなを凍らせましたが、このすさまじい二人のケンカ、ちゃんと収拾するんでしょうか?


【トリビア:ゲスト】
ウェス役は、「ザ・ケープ 漆黒のヒーロー」のトリップ役や、フラッシュフォワードのディラン役で知られるライアン・ウィノット。
カレン役は、ドラマ「マイ・ビッグ・ファット・ライフ!」や映画『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』のニア・ヴァルダロス。
マーシー役は、「そりゃないぜ!? フレイジャー」のロズ・ドイル役のペリ・ギルピン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Hope for the Hopeless」は、A Fine FrenzyやBrett Dennenの曲名として知られる“Hope for the Hopeless”からの引用。


【注目のセリフ】
「あ、子どもに触るのやめよう。その手で何触ったか分からないでしょ?」by メレディス
 ……何を触ったか、想像したくない。
「テディの深い悲しみは、あたしには願ってもない幸せ」by クリスティーナ
 ……こういうクリスティーナのげんきんなところ、嫌いじゃない。
「そうだメレディス、肛門科だよ!お尻のミステリーに迫れ」by クリスティーナ
 ……肛門科医、キャストの中に一人くらいいても面白いかも。
「この調子だと、行く末はひとりぼっちのホームレスね。持ってるものはと言えば、せいぜい梅毒くらい」by エイプリル
 ……なかなか言う!!


【メレディスの一言】
いつタオルを投げ込むか
勝ち目がないこともあると認めるか
そうこうするうち限界がやってくる
クタクタになってもう闘えない時、諦める
その時やっと始まる
希望など見当たらない中、希望を見いだすという本当の仕事が

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【鑑賞MEMO】
アダムキュービッツ動脈

脊髄に分布する動脈の一つで、第9胸椎から第3腰椎までの特に太い動脈のこと。


【曲情報】
♪"Rock It" Little Red

オープニング、デレクとレクシーがインオペとされた少年の脳のCT画像を見て、メレディスの家の混沌とした朝の様子に、エイプリルが同居の限界を感じ、ジュリアに愛してると言い返さないマークをカリーが注意するシーンで。
♪"Good Intent" Kimbra
クリスティーナが患者の妻を言いくるめて、テディのためにオペを横取りしようと画策し、肝臓の提供者である姉のマーシーと口論をした肝不全の妹のカレンが吐血するシーンで。
♪"Black Sheep" Gin Wigmore
エイプリル、ジャクソン、アレックスがメレディスの家を出ていくことについて話し、専門は肛門科にしろとクリスティーナがメレディスを茶化し、カリーとアリゾナがジュリアに愛してると言えとマークを諭すも、そこにテディが現れたため話を終わらせるシーンで。
♪"My Funny Valentine" Cast
オペ中のリチャードと見学室のアデルが歌唱。
♪"Afternoon" Youth Lagoon
ゾラの誕生日パーティー。エイプリル、ジェシー、アレックスが引っ越し先の物件について話し、メレディスとデレクがゾラに用意したケーキをリチャードの1万回目のオペのお祝い用にし、カリーとアリゾナが、ジュリアと前に進むようマークをけしかけるシーンで。
♪"Easy To Love" The Jezabels
エンディング、一般外科への道を渋るメレディスを「エリスとは違う」とリチャードが励まし、オーウェンとクリスティーナが激しい口論をするシーンで。

2012.9.26|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月19日(水) #11「魔法にかけられて」

11結合双生児のブランディ&アンディの分離手術が行われることになり、複数の科から集められたオペチームが入念な準備を行って本番の日を迎える。オペは成功し、双子は無事に分離されるが、ブランディが腎不全に陥っていることが分かり……。テディはヘンリーの死後、2週間近くクリスティーナに何度もヘンリーのオペの説明を求め続けていた。一方、ベンとよりを戻したベイリーは、彼からさっそく同居の話を持ちかけられて困惑する。


●結合双生児の分離手術に挑む!
シアトル・グレース・マーシー・ウェストで、結合双生児ブランディ&アンディの分離手術が行われることに。複数の科の医師たちによって結成されたオペチームは、入念な準備の末、本番直前の最終リハーサルに臨みます。もともとこの結合双生児を出産時から担当してきたアリゾナは、神経質になってピリピリモード。ほかのスタッフのやり方にいちいち口を挟み、もうウザいのなんのって……。でも、みな本番では集中力を発揮し、双子の分離は見事成功! これで、双子の両親グレッチェンとチャーリーもようやくホッとできるかと思いきや、ブランディが腎不全になっていることが判明します。アレックスは、アンディをドナーにした腎移植を行えばいいと提案。自分もオペに加わるべく準備を始めますが、結局、リチャードにオペに入る権利を譲ってしまいます。実はこの日、双子の体をひっくり返すという大事な役目も、リチャードに横取りされる格好となったアレックス。2度と同じ手には乗らないと言っていたにもかかわらず、老いていく者のわびしさを醸し出して同情を誘うリチャードの策略にまたしてもはまってしまったのです。おかげで、ブランディの腎移植が成功に終わるも、アレックスは消化不良のまま。リチャードはそんな彼に、「一生に一度のオペは、どんなことがあっても手放すな」と忠告するのでした。そう、一連のリチャードの横取り行為は、すべてアレックスへの教えだったのです。今回は苦い思いをしたアレックスですが、この教訓を生かせるチャンスがきっと訪れるはず!

 

それにしても、アリゾナは本当にウザかったですね……。絶妙な物まねで、そのウザさを本人に自覚させたカリーは偉かった!

 

●ヘンリーのオペの説明を繰り返しテディに求められるクリスティーナ
ヘンリーの死後、エイプリルを助手にしているテディ。クリスティーナを呼び出しては、どうしてヘンリーが死に至ったのか、オペの状況を何度も繰り返し説明させます。もう2週間近くもこの状態が続いているにもかかわらず、辛抱強くテディの要求に応えようとするクリスティーナ。それをそばで見ていたエイプリルは耐えきれなくなり、「やめてください、もうたくさん!」と、ついにテディに対して怒鳴り声を上げてしまいます。でもテディはそんなエイプリルの言葉に動じることもなく、「ケプナー先生、大丈夫?」と冷ややかに対応。しかしながら、最終的にはクリスティーナに落ち度はなかったと理解し、ようやくヘンリーの死を受け止めるのでした。声を上げて泣くテディの姿は、見ていて痛々しかったですよね。クリスティーナ、テディの悲しみが分かるからこそ、オペでヘンリーを死なせた責任を、自分なりに取ろうとしていたのかも。

 

●ベンに同居を持ちかけられたベイリーは……
ベンとよりを戻したベイリー。さっそくベンに同居を持ちかけられて困惑。その日の担当オペでベンと組むと分かった途端、メレディスを助手につけてベンとのプライベートな話を避けようとします。でも、ベンは諦めることなく同居の話を持ち出すものだから、間に挟まれたメレディスはグッタリ。
結局、最後にはベイリーが折れて、同居への第一歩としてベンの家に自分の歯ブラシを置くことに同意します。どうやら、タックのことも含めて丸ごと受け止めたいというベンの言葉に、一歩を踏み出す勇気をもらったようです。ベンみたいな彼氏に恵まれて、ベイリーは本当に幸せ者ですよね。

 

幸せ者と言えば、デレクとメレディスもそう。ゾラとの毎日はまさにバラ色! ゾラが初めて歩く瞬間をビデオに撮るのには失敗したけれど、その瞬間を共有する二人、本当に幸せそうでした。


【トリビア:ゲスト】
グレッチェン役は、ドラマ版「ティーン・ウルフ」にレギュラー出演中のホランド・ローデン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「This Magic Moment」は、The DriftersやJay and the Americansの曲として知られる“This Magic Moment”からの引用。


【注目のセリフ】
「確認していいですか? つまり、一生に一度のオペから私を抜けさせて、彼氏とのクッション役をさせようとしてる?」by メレディス
 ……はい、その通り!
「落っことしゃいい。片方が歩けなくなってもう片方が車椅子押すことになるかもな」by アレックス
 ……いくらリチャードにムカついていても、こんなこと言っちゃダメ!!!
「パッと見は病気の妻を抱えた穏やかな男。半世紀、外科医をやってきた経験から、ありがたい教えを説く。だが、驚くな。あのヨーダはとんでもないサメだ。凶暴でタチが悪い」by アレックス
 ……リチャードとヨーダ、確かにどことなく似ている気が……。
「赤ん坊から菓子を奪うようなもんだ。いや、違うな。赤ん坊に悪い。赤ん坊から菓子を奪うより簡単だった。赤ん坊は少しでも抵抗するからな」by リチャード
 ……赤ちゃん以下だと言われちゃったアレックス、ちょっとかわいそう。
「俺はタックが好きだ。タックと一緒に遊ぶのも、恐竜やロボットも好きだし、君が好きだ。丸ごと受け止めたい」by ベン
 ……こんなこと言ってもらえるベイリー、何て幸せな!!


【メレディスの一言】
人生もリハーサルができたらいいのに
それならやり直せる
うまくいくまで何度も繰り返し練習できる
残念ながら、人生は毎日が1度きりの本番
リハーサルができると思えたときは、準備を整え練習に励む
でも、人生の大舞台は準備万端とはいかない


【鑑賞MEMO】
クラシックの楽曲

“手術劇場”という切り口で演出された、結合双生児の分離手術の準備と本番。いかにも“劇場”らしく、クラシックの楽曲が効果的に取り入れられました。
冒頭のメレディスのナレーションの際に使われたのは、ヴィヴァルディの「弦楽のための協奏曲 ト長調『アラ・ルスティカ(田園風)』」。分離手術のリハーサルおよび本番の分離手術の直前にオーウェンがスピーチするシーンで使われたのは、ベートーヴェンの「交響曲第3番 変ホ長調 『エロイカ(英雄)』」。分離手術の成功が確認されるシーンで使われたのは、ヘンデルの「司祭ザドク」でした。


【曲情報】
♪"Sparks" Adaline

メレディスがゾラを連れて入ってきた見学室。アレックスはリチャードの悪口を言い、エイプリルは、テディのクリスティーナに対する仕打ちを非難するシーンで。
♪"Life Boat" Early Morning Rebel
仕事に集中するのがそんなに悪いことかとベイリーがベンに抗議した直後、オペ用のガーゼが足りないと分かり、慌てるシーンで。
♪"Tethered" Sleeping At Last
エンディング、カリーがアリゾナに“ウザかった”と認めさせ、リチャードが「一生に一度のオペは手放すな」とアレックスに忠告し、レクシーがマークのジュリアへの言葉を自分に向けたものだと勘違いし、無事分離手術を乗り越えた双子が両親と対面し、メレディスとデレクが、初めてゾラが歩くシーンをビデオに取り損ねるシーンで。

2012.9.19|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月12日(水) #10「それは突然に」

10メレディスとアレックスが乗っていた救急車に激突してきたバンには、キャンプに出かけようとしていた家族が乗っていた。長女リリーは軽傷だったが、祖母は現場で死亡し、意識不明の重体だった母も病院に搬送後、死亡。重傷を負った父と、車の下敷きになった弟マイケル、目にガラス片が刺さった妹アビーがオペを受ける。テディはローラのオペを続けていたが、途中で助っ人としてクリスティーナを指名し……。


●追突事故に遭った家族の容体は!?
メレディスとアレックスが乗っていた救急車に激突してきたバンには、キャンプに出かけようとしていた6人の家族が。メレディスは、軽傷の長女リリーに搬送中だった新生児を託すと、アレックスとともに大ケガを負ったほかの家族たちに応急処置を施します。しかしながら、祖母は現場で死亡。程なくして到着した救急車でみな病院に運び込まれますが、意識不明の重体だった母親も間もなく死亡。重傷を負った父親、車の下敷きになって肝臓を損傷した弟マイケル、目にガラス片が刺さった妹のアビーはそれぞれオペを受けることとなります。

 

マイケルのオペはベイリーとメレディスが担当。ヘンリーが亡くなったショックを引きずって不機嫌なベイリーは、麻酔を担当するベンに冷たく当たります。けれども、マイケルが麻酔に対して重篤な反応を示す遺伝疾患であることにベンがすばやく気付いたことから態度を軟化。彼のおかげで最悪の事態を免れたことに感謝し、ベイリーはベンに心を許します。
アビーのオペには、マークの恋人で眼科専門のシアトル長老派病院の外科医ジュリアが呼ばれます。助手としてオペに入るレクシーは複雑な心境に陥りますが、果敢にいい仕事をしてアビーの眼球を救い、オペ後、デレクやマークと仕事をするのにどれだけ緊張していたかを吐露する素直なジュリアのこと、すっかり好きになってしまった様子。確かにジュリア、好感の持てる女性です。
一方、父親のオペはカリー、リチャード、オーウェンが担当しますが、容体は思わしくなく、術後、心肺停止を繰り返します。そのたびに延命措置を施される父親を見ていたリリーは、体への負担を強いられながら徐々に弱っていく父親を楽に逝かせてやりたいと思うように。最終的には、生命維持装置を外してほしいとメレディスに訴えます。ちょうど18歳の誕生日を迎えたリリーの意志は尊重され、メレディスはリリーとともに父親の死を見守ることになるのでした。

 

●搬送された赤ちゃんは!?
死の危険を乗り越えながら搬送してきた新生児が気がかりでならないアレックス。休めと勧めるアリゾナの助言も聞かずに治療に当たります。でも、自分で思っている以上に事故の衝撃を受けていて……。すでに施した処置のことを忘れ、再度試みようとしてアリゾナに止められます。アレックス、ようやくここで自分の状況を理解し、冷静さを取り戻すのでした。なお、結果的に赤ちゃんは無事。アレックスとメレディスの努力が報われてよかった!

 

●ローラのオペのその後、そしてヘンリーの死を知ったテディは!?
ジャクソン&カリーのミスで心臓を損傷したローラの修復オペを続けていたテディ。さらに予想外のトラブルが発生し、クリスティーナを助手によこせとオーウェンに指示します。でも、クリスティーナはヘンリーのオペを執刀し、彼の死を目の当たりにした直後。その事実をまだ知らないテディと一緒にオペをするなんてとんでもないと嫌がります。しかしながら、もしここでクリスティーナがテディを手伝わず、ローラが亡くなるようなことがあれば、ヘンリーだと伏せてクリスティーナに彼のオペをさせたことも、夫の死を隠したままテディにオペを続けさせていることもすべて無駄になってしまいます。ノーと言えない状況に追い込まれたクリスティーナは、意を決してオペ室へ。テディにヘンリーの話題を振られると、見学席でオペの進行を見守るエイプリルをジョークのネタにしたり、時にはテディと一緒にふざけて盛り上がる振りをしたりして何とかオペを乗り越えます。そしてオペ後、テディにヘンリーの死を自ら伝えるのでした。

 

●ゾラの親権は……
39時間ぶっ通しで働いたメレディスとデレク、自宅に戻り、疲労感と空腹にうなだれながらも、子どもがいなくても二人でやっていこうと互いへの愛情を確かめ合います。するとそこでチャイムが鳴ります。ピザの宅配かと思いきや、ドアの向こうに立っていたのはゾラを抱いたジャネット! ついにメレディスとデレクはゾラの親になれたのです!
このエンディングシーン、泣けましたね。とにかく、それ以外が悲惨だっただけになおさらです。

 

だって、事故に遭ったリリーは、両親と祖母を一度に亡くし、父親の延命措置をやめさせるという苦渋の決断を強いられました。しかも、この悲惨な事実を自分の口から弟や妹に伝えなくてはならず……。カリーもまた、アテンディングとしてジャクソンのミスの責任を負い、ローラの夫に言いづらい事実を話さねばなりませんでした。
そして、何よりも悲惨だったのは、後になって夫の死を知らされたテディと、ヘンリーの死を隠しながらテディとオペをしなければならなかったクリスティーナ。個人的には、特にクリスティーナが本当によく耐えたと思いますね。ヘンリーだということを隠してオペをさせられた上に、その結果、ヘンリーが亡くなったことを伏せたままテディとオペだなんて、あまりにも酷すぎます。しかも、テディはオペ中、あのハイテンションでしたから。第9話、そして今回の第10話、本当にすさまじい内容でした。

 

なお、テディが今回の件をどう受け止めたかはまだ分かりません。テディにオペを続けさせたリチャードやオーウェンの判断、医師としては正しかったと思いますが、何せテディも人の子ですから……。次回以降の展開が気になります。


【トリビア:ゲスト】
前回に引き続き、「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」のコルビー・グレンジャー役や、「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」のジェイソン・ポール・ディーン役で知られるディラン・ブルーノがグリフィス役で登場。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Suddenly」は、Billy OceanやOlivia Newton-John & Cliff Richardの曲として知られる“Suddenly”からの引用。


【注目のセリフ】
「もしこの患者まで死んだらすべてが無意味になってしまう。これを意味あることにしなきゃならない」by オーウェン
 ……オーウェンの言い分ももっともだけれど、クリスティーナが気の毒すぎ。
「お前の前の妻は優秀だったが、俺と寝た。ケンカを売る気はないが言っておく」by マーク
 ……自分と寝る女性を無能呼ばわりされたマークの反論。これにはデレクも言い返せなくて当然。
「欲しい人いないんでしょう、ケプナー。あのキンキン声、壁のペンキすら剥がれそう」by クリスティーナ
 ……テディにヘンリーのことがバレないよう、話題をそらしたかったクリスティーナの気持ちは分かるけれど、物真似がうまかっただけに、それを見学室で聞かされた本人がみじめで……。
「よかったらもう少し立ち入ってくれても構わないんだけど」by ベイリー
 ……ついにベンを受け入れたベイリー。二人にはいい関係でいてほしい。


【メレディスの一言】
突然の衝突には備えられない
身構えるのは無理
突然、だしぬけに衝撃を食らい、それまでの人生が終わってしまう
永遠に


【鑑賞MEMO】
悪性高熱症

筋弛緩薬の一つであるサクシニルコリン(スキサメトニウム)あるいは吸入麻酔薬などによって引き起こされる全身麻酔の併発症の一つ。現在は、ダントロレンによる対処法が確立されているため、発症した場合の死亡率は低下していますが、依然として全身麻酔の併発症としては最も死亡率の高い疾患です。
すばやくマイケルが悪性高熱症を発症していることに気付いたベン。マイケルの命を救っただけでなく、再びベイリーを引き寄せるとはお見事でした。


【曲情報】
♪"The Same" Mackintosh Braun

デレク、マークとともにオペに入ったジュリアが、アビーの眼球からガラスの破片を無事抜き取るシーンで。
♪"Always Looking" Dum Dum Girls
自家心臓移植による体外弁再建術に挑むテディが、クリスティーナをけしかけて盛り上がるシーンで。
♪"Pictures" Benjamin Francis Leftwich
心肺停止を繰り返す父親の様子を見ていた長女のリリーが、延命措置をやめてほしいとメレディスに訴え、デレク、マークとのオペを終えたジュリアが、どれだけ緊張していたかをレクシーに吐露するシーンで。
♪"Skin" Zola Jesus
テディが亡くなったヘンリーを見て涙し、延命措置をやめたため死んでいく父親を見守るリリーにメレディスが付き添い、カリーがローラの身の上に起きたことを彼女の夫に説明に行くシーンで。
♪"New York" Snow Patrol
エンディング、ベイリーがベンを受け入れ、リリーが妹と弟に両親の死を伝え、ジャネットが自宅に帰ったメレディスとデレクを訪ね、ゾラを二人に引き渡すシーンで。

2012.9.12|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月5日(水) #9「哀しみの足音」

09吐血して救急搬送されたヘンリーは、気管支に腫瘍があると判明して摘出が必要になる。テディは執刀医にクリスティーナを指名し、彼女にプレッシャーを与えないよう患者の名を伏せてオペさせるが……。脊椎固定術を受けたローラは、固定に使われたスクリューが外れて心臓を切り刻んだせいで容体が急変。テディがオペに当たる。一方、新生児を搬送中に救急車がエンストし、乗っていたメレディスとアレックスは道路で立ち往生を強いられる。


●脊椎固定術を受けた患者の容体が急変!
吐血して救急搬送されたヘンリー。検査の結果、気管支カルチノイド腫瘍と分かり摘出が必要となります。そんな中、カリーの指導のもと、ジャクソンがオペで脊椎固定術を行った患者ローラの容体が急変。心停止に陥り、テディがコンサルを頼まれます。本当はヘンリーに付き添っていたいテディでしたが、ローラの緊急オペを担当することに。ヘンリーのオペについては開胸術よりレーザーを使ったオペの方がいいと考え、そのオペの経験のないリチャードではなくクリスティーナに執刀させると言い出します。でも、師匠であるテディの夫のオペだなんて、クリスティーナにとっては酷な話。するとテディは、ヘンリーの顔をドレープで隠し、名前を伏せてオペさせればいいと提案。得策とは言いがたいものの、ほかに選択肢がなく、一同はテディの希望を優先します。
ヘンリーの治療方針が決まると、テディはローラのオペに集中。エイプリルとともに何とか出血を止めようとしますが、左心室に大きな裂け目があることが分かり、テディがバイパス術を施すことに。これで、テディ完全にヘンリーのオペに付き添えなくなります。そして、処置を進めるうち、脊椎固定に使われたスクリューが外れて左心室を切り刻んでいたことが判明。これにより、スクリューを固定したジャクソンと、それを監督したカリーは責めを負う立場に。とにかく二人は、ローラの夫グリフィンに事情を説明します。あとは、テディのオペの結果次第。予断を許さない状況が続きます。

 

●吐血したヘンリー、そのオペの結果は……
オーウェンに呼ばれ、急遽ヘンリーのオペを執刀することとなったクリスティーナ。患者が誰か知らないまま、いつもの通りオペを進めていきます。しかし、途中でヘンリーの容体が急変。リチャードはすぐに開胸術に切り替えますが、腫瘍は肺動脈に浸潤しており、もはや摘出は不可能な状態で……。出血が止まらず、ついにヘンリーは帰らぬ人となります。何も知らないクリスティーナは平然と死亡宣告をしますが、後から患者がヘンリーだったと知って激しく動揺(それはそうですよね。クリスティーナ、かわいそうすぎる……)。
そして、ヘンリーが亡くなったことは、テディには知らされないまま。なぜなら、今、執刀中のテディにヘンリーの死を告げて彼女がメスを置けば、手術台にいるローラは命を落とすことになるからです。患者のためにも今はヘンリーの死をテディに伝えるべきではないとリチャードに説得されたオーウェンは、葛藤の末、執刀中のテディに「ヘンリーのオペは成功した」と嘘をつくのでした。

 

●新生児をピックアップしに向かったメレディスとアレックスが事故に!
ジャネットから連絡を受けたメレディス。裁判所が意見聴取を中止にしたという知らせに、もうゾラを取り戻せなくなったと激しく落胆。そんな中、アレックスと一緒に小規模の病院で対処しきれない気管食道瘻の新生児をピックアップしに行くことになります。道中、アレックスは必死でメレディスを励まそうとします。ゾラを失っても、ほかに子どもを持つ手だてはあると。でも、メレディスにとってはゾラこそが我が子……。
その後、病院に到着した二人は、赤ちゃんに応急処置を施して救急車に乗せ、シアトル・グレース・マーシー・ウェストに戻ろうとしますが、何と、途中で救急車がエンストしてしまいます。見通しの悪い道のため、そのまま停止した車内にとどまれば、ほかの車に追突される可能性も。そんなことになれば、酸素ボンベだらけの救急車は一気に炎上しかねません。救急隊員は、メレディスとアレックスに早く外に出るよう指示しますが、チューブにつながれた赤ちゃんを保育器ごと外に出すのは難しく、かといって赤ちゃんを置いて行くわけにもいかず、にっちもさっちもいかない状況に。
その頃、アリゾナはマーク、デレクとともに顔半分を犬に咬みちぎられた少年のオペを執刀中。アレックスから助けを求める電話が入ると、音声をスピーカーに切り替えてテキパキと指示を出していきます。ところがその時、大きな衝撃音とともに通話が途切れます。そう、懸念していた追突事故が起きてしまったのです! デレクらが心配する中、激しい衝撃に耐えて起き上がるメレディスとアレックス。二人は、赤ちゃんに最低限の装備を確保すると、何とか車外へと出ますが、そこで衝撃的な光景を目の当たりにすることになります。何と、救急車に激突して横転した車のかたわら、路上には三人の男女が投げ出され、倒れていたのです……。

 

冒頭、「それを『ひどい』と言えるのは、ひどいことが起きていない時」というメレディスの言葉がありましたが、いやあ、本当に今回のエピソードで起きた出来事はひどい。ひどすぎます……。
残念ながら命を落としたヘンリーも気の毒だけれど、ほかのメンバーたちも最悪の状態です。ヘンリーの顔を隠して誰と知らないままオペをさせられたクリスティーナ。ゾラを失ったと嘆きながら、命の危険が迫る赤ちゃんとともに事故に遭ったメレディス。ミスのせいで患者を瀕死の状態に追い込んだジャクソン&カリー。そのせいで、夫の死も知らぬままオペを続けているテディ。一晩のうちに、衝撃的な出来事がこんなにも重なるなんて。脚本家を呪いたくなる展開ですよね。

 

さて、次回は一体どうなるのか、覚悟して備えてください!


【トリビア:ゲスト】
グリフィス役は、「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」のコルビー・グレンジャー役や、「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」のジェイソン・ポール・ディーン役のディラン・ブルーノ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Dark Was the Night」は、Blind Willie Johnsonの曲“Dark Was the Night”からの引用。


【注目のセリフ】
「ヤンに産ませたらどうだ? あいつなら即効で妊娠すんだろ」by アレックス
 ……メレディスを励ましたい気持ちは分かるけれど、これは言い過ぎ。
「彼女が患者個人に興味を持つことはない。ただ切るだけ」by テディ
 ……クリスティーナはオペ・マシン。本当は彼女にも心はあるのに……。
「彼女は責める。僕が責めたように。もしメレディスまで失ったら……」by デレク
 ……デレク、自分がしてきたことを自覚していたとは。
「私たちのオペで彼女の夫が死んだ。もう誰も許されん」by リチャード
 ……それを知らずに自分のオペを続けるテディ……。


【メレディスの一言】
人はこんなものを願う
歯の根管治療
国税庁の監査
服に残るコーヒーの染み
本当にひどいことが起きると、代わりに小さな災いを取り戻してほしいと、信じてもない神に願う
今は理不尽に思えるだろう
水浸しのキッチン
漆かぶれ
怒りに震えるほどのケンカ
でも、次に何が起きるのかを知っていたら、それが人生最良の時だと気付いたのだろうか


【曲情報】
♪"That's Rock 'n Roll" Left Hand Smoke

ジョーの店で飲んでいたメレディス、クリスティーナ、アレックスが、電話やポケベルの呼び出しをきっかけに解散するシーンで。
♪"She Went Quietly" Charlie Winston
リチャードが蘇生を試みるもヘンリーが死亡、患者がヘンリーだったことをクリスティーナが初めて知り、救急車がエンストして立ち往生するアレックスにアリゾナたちが電話で指示を出すシーンで。
♪"Say Goodbye (I Won't Even)" Adaline
ヘンリーの死をテディに知らせるのを待つようリチャードがオーウェンを説得し、デレクがメレディスたちの救助を要請してほしいとオーウェンに言い、ヘンリーの死を知らずにテディがオペを続け、事故に遭ったメレディスたちが赤ちゃんを抱いて救急車の外に出て、道路に投げ出された人々の姿を目の当たりにするシーンで。

2012.9. 5|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月29日(水) #8「ハートのお告げ」

08移植手術のためにドナーから取り出された心臓。移植先の患者が死亡したために行き場を失い、新たな移植先のスタッフが引き取りに来るまでの間、クリスティーナがお守りをすることになる。そして、その装置に入れられた“箱入り心臓”は、クリスティーナとジャクソンの悩みを解決する。また、レクシーは、小説を書き上げるまでオペは受けないと言い張る脳動脈瘤の患者のため、原稿のタイピングを手伝う。一方、ジョージの母ルイーズが他病院で受けた手術後の不調を訴え病院を訪れ……。


●“箱入り心臓”のお告げに導かれるクリスティーナとジャクソン
移植手術のためにドナーから心臓が取り出されるものの、レシピエントが死亡。新たに決まったレシピエントの移植チームが引き取りに来るまで、クリスティーナは特殊な装置に入れられて拍動を続ける“箱入り心臓”のお守りをすることになります。テディの指示でやりたいオペのリストを作らねばならないのに、その作業に行き詰まっているクリスティーナにはおあつらえ向きの仕事です。そして、そんなクリスティーナにリチャードは、「いいリストを作るカギは、箱入り心臓にある」と告げます。最初は意味が分からなかったクリスティーナですが、ふと心臓との対話で心の迷いが晴れることに気付きます。“箱入り心臓”の奇跡の重みと比較すれば、やるべきオペがおのずと見えてくるというわけです。“箱入り心臓”に敬意を表し、それを“彼女”と呼ぶクリスティーナ。見事リストを完成させました!
そして、もう一人、“箱入り心臓”のおかげで心の迷いを断ち切ることができたのがジャクソン。マークの新恋人に嫉妬したレクシーの態度にすっかり心を乱されていた彼は、マークと準備してきた大切なオペの助手を自分から降りる始末。リチャードは、そんなジャクソンにも「箱入り心臓を見に行け!」と指示します(リチャード、まるでシャーマンのよう!)。クリスティーナ同様、最初はその意味が分からなかったジャクソンですが、クリスティーナにその真意を教えられて箱入りの心臓を見るうちに大事なことに気付きます。レクシーとは別れるべきだと。ジャクソンはレクシーに別れを告げるとマークに謝りに行き、ここに“形成外科ギャング”復活! 愛弟子のジャクソンが自分を避けるようになったことに戸惑っていたマークは大喜びでした。もちろん、レクシーは大ショックですが……。
それにしても、マークがジャクソンの態度を気に病んでデレクに相談するシーンは面白かった! まるで恋人の心変わりを心配するような態度でしたよね。デレクが冷やかしたくなるのも分かります。

 

●患者が書く小説に自分を重ねるレクシー
レクシーはデレクにつき、脳動脈瘤を患った人気小説家ジャスティン・キャンベルを担当します。彼女はすぐにでもオペが必要な状態でしたが、ジャスティン本人は「結末を待っている読者のためにも本を書き上げるまではオペを受けない」と断言。レクシーは、少しでも早く彼女がオペを受けられるようにと小説のタイピングを手伝ううち、すっかりその内容に引き込まれていきます。主人公は、ケイトという女性とネイサンとアレクサンダーという二人の男性。レクシーは、ネイサンとアレクサンダーの間で揺れるケイトに自分を重ね、彼女がマーク的なアレクサンダーではなく、ジャクソン的なネイサンを選ぶことに期待します。
そんな中、ジャスティンの動脈瘤が破裂! ジャスティンは緊急オペを受けます。そして、無事にオペを終えて目覚めたジャスティンに、「なぜケイトはネイサンを選ばないの?」とレクシーは猛抗議します。実はこの時、レクシーはジャクソンに振られた直後。どうしてケイト(自分)はネイサン(ジャクソン)を選ばないのかと言いたくなる気持ちも分かります。そんな彼女にジャスティンは、「ネイサンを愛していないのはケイトの方よ」と説明するのでした。レクシー、自分が本当に愛しているのはマークであること、再認識する結果になったのではないでしょうか。

 

●亡きジョージの母ルイーズが入院!
病院には懐かしい顔が姿を見せます。亡きジョージの母ルイーズです。ジョージ、そしてジョージの父でルイーズの夫だったハロルドが、いずれもこの病院で亡くなっていることから、あえてシアトル長老派病院で胆嚢摘出術を受けた彼女でしたが、検査の結果、オペにミスがあったことが判明。ルイーズはあらためてシアトル・グレース・マーシー・ウェストでオペを受けることになります。ベイリーは、ルイーズにまで万が一のことがあったら大変とピリピリモードに。一緒にルイーズを担当するメレディスに冷たく当たります。
一方で、ルイーズはジョージの同僚だったメレディスが立派な医者に成長していることや、一時は義理の娘だったカリーと再会できたことを喜び、終始笑顔。自分のオペをメレディスが執刀することを歓迎します。
そしていざオペ。その最中、ベイリーはメレディスに本音を漏らします。ルイーズにとってのジョージと同じく、正しいことをしろと教えてきた子ども(メレディス)が、正しいことをしたがために自らを滅ぼしてしまうのを見ていると腹が立つ、と。ベイリーが臨床試験での不正のあと、メレディスをずっと責め続けてきた裏には、彼女なりの悔しさがあったのだと納得でしたね。
なお、久々にルイーズに再会したカリーは、アリゾナと結婚して子どもにも恵まれたということを、すぐに彼女に報告できませんでした。それはそうですよね、「息子さんと別れたあとレズビアンになりました」とはなかなか言い出しにくいもの。でも、オペ後のルイーズに付き添ったカリーは、目覚めた彼女にアリゾナとの結婚やソフィアが生まれたことを報告。泣き出すルイーズに一瞬うろたえますが、ルイーズの涙は嬉し涙でした。今でもカリーを自分の娘のように思うルイーズって、本当に温かい人です。

 

●別のフェロー候補者にアレックスが嫉妬。ヘンリーが医師志望!?
優秀な経歴を持つフェロー候補者ポリー・プレストンが、アリゾナのもとに見学にやってきます。そのせいで担当オペを奪われてふてくされるアレックス。でも、その夜、ジョーの店でポリーが恋人らしき相手に報告の電話を入れているところに遭遇。アリゾナがアレックスを褒めてばかりいたと耳にしてニヤリ。
一方、ソフトボールをきっかけに病院のにわか職員になったヘンリーは、オペの見学などをするうちにメディカル・スクールに行きたいと言い出します。けれどもテディは、そんな簡単に医師になれるものではないと反論し、二人は初めての夫婦ゲンカをします。ちょっと気まずい思いで家に帰るテディでしたが、その直後、ケンカも吹っ飛ぶ事態に。何と、ヘンリーが激しく吐血!!

 

というわけで、ヘンリーの容体が心配な次回は、かなり衝撃的な展開が待ち受けている模様。みなさん、ご覚悟を!


【トリビア:ゲスト】
ジョージの母ルイーズ役で、「ダメージ」のデニース・パーソンズ役などで知られるデブラ・モンクが再登場。
ジャスティン役は、「デスパレートな妻たち」のベティ・アップルワイト役のアルフレ・ウッダード。
心臓を取りにきた医師のパーク役は、「Glee」でマイクの父マイク・チャン・Srを演じているケオン・シム。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Heart-Shaped Box」は、Nirvanaの曲“Heart-Shaped Box”からの引用。



【注目のセリフ】

「腹ぺこ人間が食料品売り場に放り込まれた。やりたいオペっていうけど、全部やりたい。どうしたらいいんです?」by クリスティーナ
 ……目の前にあるごちそう。全部食べたくなる気持ちも分かる!
「あんた梅毒うつしたよね?」by クリスティーナ
 ……アレックス→オリヴィア→ジョージの構図。懐かしい!
「とにかく俺はあいつにいい医師になってもらいたい。身を引くべきだろうか?」
 ……マークったら、ジャクソンに夢中!!
「これで形成外科ギャング復活だ」by ジャクソン
 ……レクシー、マーク、ジャクソンの三角関係、マーク&ジャクソンで落ち着くことになるとは。
「オマリーはバカタレじゃなかった。生きてたら俺たちみんな追い抜かれてる。ケプナーに代わってチーフ・レジデントやって。あいつのこと考えんのがイヤなだけだ。イジーを思い出して暗い気分になって」by アレックス
 ……アレックスがジョージの話を避けたがる裏には、イジーのことが……。


【メレディスの一言】
恐ろしいことに、すべてがいきなりメチャメチャになることがある
時々、大きなものを失うと、大切なものを思い出す
時々、その結果としてたくましい自分になれる
賢くて、降りかかる災難にうまく対処できる自分に
時々……
でもいつもじゃない


【鑑賞MEMO】
MCAT

アメリカのメディカル・スクールへ進学する際に必要となる共通試験のことです。
テディはヘンリーに、「必修科目は受けた? MCATは?」と聞いていましたが、アメリカではメディカル・スクールに入るためには、まず4年生大学学士号の取得が必要になります。しかも、主専攻のほかに、物理学、科学、生物学などの基礎科学を履修するか、医学進学課程(Pre Med)に進んで物理学、化学、生物学を強化したプログラムを履修する必要もあります。また、ボランティア活動の経験も実質求められます。
さらに、クリアしなければならないのがMCAT(Medical College Admission Test)に合格すること。これでようやく、メディカル・スクールへの進学が果たせるのです。


【曲情報】
♪"Shoot Me" Miss Li

オープニング、ベッドで目覚めたメレディスとデレクが間近に控えた裁判所での陳述の準備について話をし、病院でジャクソンと話しながらエレベータを待っていたレクシーが、エレベータに乗ってきたマークと遭遇するシーンで。
♪"Hold On" Mozella
カフェテリアで、レクシーがジャクソンとアレックスに小説の話をするシーンで。
♪"How Come You Never Go There" Feist
テディがヘンリーを当直室に連れ込み、メレディスがカリーの再婚のことをルイーズに話すシーンで。
♪"I Can't Get You Out of My Mind" Miss Li
マークのオペを見学するジャクソンに、「箱入り心臓を見に行け」とリチャードが助言し、再婚のことをルイーズに教えたとメレディスがカリーに話すシーンで。
♪"Where Do I Even Start?" Morgan Taylor Reid
テディにメディカル・スクール進学を反対されたヘンリーが怒って家に帰り、メレディスがルイーズのオペの最中、ベイリーの真意を知ると同時に、陳述にはニットを着ていくようアドバイスをもらうシーンで。
♪"Addicted (Feat. Greg Laswell)" Morgan Page
カリーがルイーズにソフィアの写真を見せ、デレクがオーウェンに自分の決意を語り、ジョーの店でアレックスがフェロー候補のポリーの愚痴を偶然聞くシーンで。
♪"Looking For You Again" Matthew Perryman Jones
エンディング、マークとジャクソンが“形成外科ギャング”の復活を喜び、アレックスがジョージやイジーのことをメレディスとクリスティーナに話し、ヘンリーが吐血しているところにテディが帰宅するシーンで。

2012.8.29|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

8月22日(水) #7「逆転のストーリー」

07シアトル長老派病院とソフトボールの試合を行うこととなり、監督のオーウェンはメンバーを集めて練習を行う。一方、メレディスとデレクがゾラの件で家庭裁判所の意見聴取に呼ばれるのを待っている中、ゾラが転院する見込みとなる。ゾラの件で責任を感じているアレックスは、一人家庭裁判所に向かい……。また、病院ではデレクとレクシーが視床下部過誤腫の少女を担当。オーウェンとカリーは、手に損傷を負ったゴミ収集作業員の処置に当たる。


●シアトル長老派病院とソフトボールで対決!
シアトル長老派病院のチームとソフトボールの試合を行うことになったシアトル・グレース・マーシー・ウェストの面々。監督を務めるオーウェンはやる気満々! 張り切って練習を仕切るものの、ほかのメンバーたちのテンションは……。それでもめげないオーウェンは、ヘンリーが元プロ野球選手だと知ると、彼を臨時で事務補佐に雇い入れてチームに加えます。
そして、いよいよソフトボールの試合の日。シアトル長老派病院チームに、まったく歯が立たないシアトル・グレース・マーシー・ウェストチーム。コールド負けが現実的になってきた矢先、外野ではメレディスとベイリーがケンカを始めます。原因は糖尿病の臨床試験。母エリスの日記を読み返し、彼女の仮説が間違っていたことに気付いたメレディスが問題の原因を突き止めたのですが、それがベイリーには気に入らなかったのです。自分の臨床試験に勝手に手を出したメレディスに対し、徹底的に辛くあたるベイリー。それに対しメレディスが「何が気に入らないの?」と珍しく応戦したもんだから(お酒の力か!?)、二人は激しい言い合いに。リチャードはそんな二人の間に割って入り、「気に入らなくても臨床試験ではメレディスの手を借りろ」「産婦人科から外科に戻ってこい」とそれぞれを一喝! おかげでメレディス、今後は外科に戻ってベイリーの臨床試験を手伝っていくことになりそうです。
一方、お粗末なピッチングをしていたテディに代わってピッチャーに抜擢されたレクシーは、相手チームの眼科医ジュリアにわざとボールを当てるという暴挙に出ます。実はこのジュリア、マークの新恋人。レクシー、嫉妬心丸出しでしたね。結局、このレクシーの行為にシアトル長老派病院が猛抗議してコールドゲームを宣告。波乱の中、試合は終了となります。ボロ負けした上に相手チームを怒らせ……と、さんざんな結果でしたが、「俺の人生で最高のチーム」というオーウェンのスピーチでみんなが一つにまとまれたし、これはこれでチャレンジした意味があったのではないかと思います。最後のお酒の回し飲みシーンも楽しそうでしたし(特にエイプリル!)。
ただし、表情が暗かった人物が一人。もちろん、それはジャクソン。レクシーの気持ちがまだマークにあることを思い知らされちゃったかな?

 

●ゾラの件に進展! 実はアレックスのおかげ
ゾラの件は大きな進展がなく、メレディスとデレクは、家庭裁判所の意見聴取の日が決まるのを待っている状況。そんな中、ゾラのカルテが請求され、ゾラは転院する見込みとなります。入院先の病院に里親候補がいるのは利害の対立につながると家庭裁判所が判断したのです。
ゾラの件では大いに責任を感じていたアレックスは、珍しくシャツにネクタイを締めて家庭裁判所へと向かいます。そして、職員の女性をうまく抱き込んで担当の判事を突き止めると、彼を訪ねてゾラのファイルを見てくれるよう直談判。それが功を奏したのか、ソフトボールの試合後、メレディスとデレクのもとにはジャネットから嬉しい知らせが届きます。意見聴取の日が決まった、と! 実は裏で自分が動いたことはあえて口に出さず、この結果に満足するアレックス。今回は心ある一面を大いに見せつけてくれました。

 

●前例のないオペを見事成功させたデレク
デレクとレクシーは、視床下部過誤腫の少女カリッサを担当。ほかの医師は不可能とした過誤腫全摘を成功させるべく、デレクは前例のない経脳梁的アプローチを試そうとします。しかし、カリッサの母シェリルは、全摘はできなくてもいいから安全な方法を取ってほしいと懇願。それなら……と、デレクはシェリルに別の医師を紹介しようとします。ゾラの件で、ただ連絡を待つことしかできない状況を強いられていたデレクは、その場しのぎの処置に甘んじるのが耐えられなかったのです。でも、オーウェンにハッパをかけられると、安全な経脳梁的アプローチの方法がないかを探ります。そして、レクシーの何気ない言葉にヒントを得て名案を思い付くと、自らシェリルを説得してオペに承諾させます。そして、慎重を要する難しいオペを見事成功させるのでした。さすが!

 

●カリーが芸術的手技で患者の指を再建。クリスティーナはテディから卒業!
ゴミ収集車から転落した作業員カールが搬送され、オーウェンとカリーが治療を担当します。カールは手にひどい損傷を負っていて、指を失う恐れがあったものの、彼の趣味が版画であることを知ったカリーは、何とかして指を再建しようと決意。エイプリルとともに大がかりな処置に挑みます。ところが、オペの最中に、カールの容体が急変。動脈解離を起こしていることが分かり、クリスティーナが呼ばれます。けれども、まだオペを行う準備ができていなかったクリスティーナはエイプリルに処置を任せます。そして、そこに登場したテディは、クリスティーナが自分でメスを握ることより患者のためにチームワークを優先したことに驚きます。
オペの後。しごきはもう終わりだとクリスティーナに告げるテディ。手がけたいオペのリストを出すよう言います。これはクリスティーナにとって何よりのご褒美。この日、テディの指示で本来ならインターンがやるべき血管形成術をやらされて悶々としていた彼女も思わずニッコリです。

 

なお、今回のエピソードの監督は、ジャクソンの母キャサリン役で番組に登場したデビー・アレンでした。前回は、エピソードの監督として活躍したケヴィン・マクキッド(オーウェン)を、今回はソフトボールの監督としてうまく使っていましたね。そんなデビー・アレンですが、今シーズン終盤では女優として(ジャクソンの母キャサリンとして)番組に再登場することになるようです。どうぞご期待を!


【トリビア:ゲスト】
ジュリア役は、「ゴシップガール」のモーリーン・ヴァンダービルト役などで知られるホリー・フェイン。
シアトル長老派病院のマクデュガル部長役は、映画「ゴーストバスターズ」シリーズで有名になり、「OZ/オズ」のレオ・グリン役や「HEROES/ヒーローズ」のラボック役などでも知られるアーニー・ハドソン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Put Me in, Coach」は、John Fogertyの曲“Put Me in, Coach”からの引用。


【注目のセリフ】
「再利用すればいい。僕が死んだらオークションに出せば?」by ヘンリー
 ……ちょっと笑えないかも。
「腕前は前と同じ。優秀なのは変わらない。だけど今日はチームワークを大事にした。自分のことより患者を優先した。私はそれを見たかったの」by テディ
 ……クリスティーナ、ついにテディ独自のテストに合格!
「私のボスじゃないでしょ!」by メレディス
 ……ベイリー相手にこの物言い……。酒の力は恐るべし。
「ピンクの手術着なんか脱いでさっさと天職に戻って来い」by リチャード
 ……リチャードにもピンクの手術着は不評だったみたい。
「君たち全員、ソフトボールの腕は全然ダメだ。だが、医師としては一流だ。そういうチームを仕切れて鼻が高い。全員揃ってるいい機会なんで伝えておく」by オーウェン
 ……ソフトボールの監督としては失敗したオーウェンだけど、部長としての監督ぶりはずいぶん板に付いてきたよう。


【メレディスの一言】
私たちは負けるときもある
でも、怠けたりはしない
いちかばちかに賭けて勝負に出る
バットを振り抜く
時にはもちろん三振になる
でも、時にはホームランを打つ


【鑑賞MEMO】
視床下部過誤腫

てんかんの原因となる非常にまれな脳の難病。脳の最も深部に位置しているためオペが難しく、オペ後の後遺症も数多く報告されてきました。しかしながら、近年では安全性と有効性に優れたオペ法が開発されている模様。たとえば国内では、国立病院機構西新潟中央病院がこの病気に対する優れた治療を提供しており、今年5月、この病気を患う7歳のブルガリアの少女のオペを成功させています。


【曲情報】
♪"Mix Tape" Big Scary

オープニング、メレディスとクリスティーナがグラウンドの芝生に寝そべって雲を眺めるシーンで。
♪"Rock Bottom" Pablo Sebastian
テディがクリスティーナに“卒業”を言い渡し、メレディスが糖尿病の臨床試験の問題を突き止め、デレクとレクシーがオペの成功をカリッサの母に伝え、指を残してくれたカリーに患者のカールが感謝し、アレックスが判事にゾラの件を直談判するシーンで。
♪"High Road" Tennis
エンディング、ソフトボールの試合後にみんなが酒を回し飲みした後、次々と帰宅していくシーンで。

2012.8.22|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

8月15日(水) #6「ポーカーフェイス」

06離婚回避のために、デレクと働くのも脳神経外科の話をするのもやめたメレディス。産婦人科での研修中、妊婦メアリーの赤ちゃんを取り上げると同時に、彼女がインオペとされる脳腫瘍で余命半年と宣告されていることを知る。メレディスは、デレクならメアリーのオペができると考えるが……。一方、研修5年目を迎えたアレックスらは、認定医試験で成功するためにオペでの失敗を恐れ、難しいオペを避けるようになる。


●産婦人科で研修するメレディス、デレクに密かなプレゼント?
メレディスは離婚回避のためデレクと働くのも脳神経外科の話をするのもやめ、産婦人科で研修中。予定日より2週間早く破水した妊婦メアリーの赤ちゃんを無事に取り上げると同時に、彼女が脳腫瘍で余命半年と宣告されていることを知ります。通常、メアリーが患っている蝶型腫瘍はインオペとされていますが、デレクならオペできるのではと考えるメレディス。自分でデレクにコンサルを頼める状態ではないことから、レクシーを使ってデレクをその気にさせます。でも、メアリーの夫のクレイがリスクを恐れてオペに反対。メレディスはさりげなくクレイに接触すると、生きるために闘いたいというメアリーの思いを代弁します。
結局、クレイはオペを承諾。デレクはメアリーのオペを見事成功させます。上機嫌で帰宅したデレクは、メレディスにこのオペの話をしたくてウズウズ。メレディスも、彼と一緒に喜びを分かち合いたいところですが、ここはグッとこらえて知らんぷり。メレディス、なかなか大人です。

 

●守りに入るレジデントたちにアテンディングが喝!
認定医試験で成功するため、オペでの失敗や判断ミスは極力避けねばならない研修5年目のレジデントたち。そのプレッシャーから皆弱気に……。

 

たとえばアレックス。リスクの高いTAVI(経カテーテル的大動脈弁植込み術)を希望する71歳の心臓病患者チャックに、その方法ではオペできないと告げます。テディはそんなアレックスを担当から外し、自らTAVIを執刀。「おじけづいた外科医ほど悪いものはない」とアレックスを一喝します。

 

一方、守りに入ったのはオペで連勝記録を更新中のクリスティーナも同じこと。整形外科での研修中、リスクの高い頸部再建術にカリーの共同執刀医として入るものの、終始無難な処置法に切り変えるべきだと主張。患者であるタイラーの容体が急変したと思った途端、オペを外れると言い出す始末。カリーはそんなクリスティーナを追い出して、一人でオペを成功させます。後にクリスティーナは「5年目の重圧に負けて退屈な外科医にならないように」とカリーから忠告される結果に。

 

●ベイリーの臨床試験は難航
臨床試験を引き継いだベイリーは、装置を埋め込んだマウスの糖尿病が再発したことをリチャードに隠し、助手のエイプリルとラボにこもって原因を調査。早期解決したいエイプリルは密かにメレディスに協力を頼み、メレディスはリチャードの指導のもと、原因を突き止めます。問題は装置ではなく何らかの拒絶反応だと。しかし、メレディスの関与はベイリーの知るところに。激怒したベイリーは、エイプリルを助手から外しますが、この臨床試験、助手なしでこなせるほど容易ではありません。煮詰まったベイリーは、ついにリチャードにすべてを打ち明け、弱音を吐くのでした。
きっとこの臨床試験、メレディスが助手につくのが最適なんでしょうね。もとはと言えば、メレディスの母エリスの研究が出発点ですし。しかしながら、「デレクの臨床試験をダメにした上、リチャードを部長辞任に追い込むきっかけを作ったメレディスのことなぞ使いたくない!」というベイリーの気持ちも理解できます。

 

●プライベートで医師たちは……
クリスティーナとオーウェンは、セックスにいそしむ毎日。リチャードには2度も現場を目撃されてしまい……。部長として自覚を持たねばと思い直すオーウェンでしたが、結局この日の夜も、外で食事をすることより家に戻ってセックスすることを選びます。一見、ラブラブに戻ったかのように見える二人ですが、実は対話を避けてセックスに逃げているんじゃ!?

 

料理に目覚めたマークは、毎日のようにカリー&アリゾナの部屋へ。おかげでマークとアリゾナの関係が良好なのは喜ばしいことですが、カリーにとってはアリゾナと二人で過ごす時間を持てないのが不満。そしてある晩、ついに我慢の限界に達したカリーは、ピザを買って帰宅。マークが作った料理はゴミ箱へポイ! 唖然とするマークにベビーシッターを命じて追い返すのでした(お見事!)。

 

エイプリルは、バーでいつもとは違う一面を見せます。散々自分をバカにしてきたアレックスに「来週ERの夜勤担当!」と声色を変えて言い放ち、ベイリーの臨床試験をクビになった自分は夜明かしして酒と男に溺れるのだと堂々宣言! これには、アレックスだけでなくジャクソン、レクシーも何も言い返せませんでしたね。彼女の“声色戦法”がいつまで通用するかは分かりませんが、メレディスもエイプリルの戦法を真似してベイリーを黙らせていましたし、なかなか効き目があるよう。この調子でエイプリルにはがんばってもらいたいです。

 

なお、今回のエピソードの監督は、オーウェン役のケヴィン・マクキッドでした! 彼の監督エピソードは、シーズン7の#13「真実の痛み」に続いて2回目。今シーズンは、#22も彼の監督エピソードです。どうぞお楽しみに!
ちなみに、次回のエピソードの監督は、前回ジャクソンの母親キャサリン役で番組に登場したデビー・アレンです。こちらにもご期待を!


【トリビア:ゲスト】
チャック役は、「600万ドルの男」や「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」でおなじみのリー・メジャース。
タイラーの母親役は、レギュラー出演していたシットコム「Taxi」で、ゴールデングローブ賞TV部門の助演女優賞に5年連続ノミネートされたことで知られるマリル・ヘナー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Poker Face」は、Lady GaGaの曲“Poker Face”からの引用。


【注目のセリフ】
「ヴァギナチームの手術着を着て公の場に顔出すなんて、やっていいことと悪いことがある」by クリスティーナ
 ……ピンクの術着、メレディスになかなか似合っていたけど。
「で、私を使うんだ。腫瘍の運び屋に」by レクシー
 ……“腫瘍の運び屋”なんて、世の中にレクシーくらいなもの?
「つまり私に逆らう人は、必ず生き地獄を味わうってこと。毎晩のように当直を命じられて、バカなインターンのお守りをさせられる、そして挙げ句の果てに、この病院に運ばれてくる大便の止まらない患者や手足の腐った患者を片っ端から押しつけられることになる」by エイプリル
 ……生き地獄の内容はよく分かったけど、ネタにされる患者は気の毒。
「だから耳元でうるさい!おまえは蚊か?」by アレックス
 ……この直後、蚊呼ばわりしたエイプリルから思わぬ反撃を食らうことに!


【メレディスの一言】
本音を口にするのは難しい
時には思い切って言うことも必要
時には黙っておいた方がいいこともある
知らん顔で
すべてを打ち明けたいと体中がうずいても
口をつぐみ、秘密を守り、ほかのことに幸せを見出す


【鑑賞MEMO】
コック・オ・ヴァン

フランスの田舎料理の代表格、鶏の赤ワイン煮のこと。マークの作ったコック・オ・ヴァンは、カリーの手でフライパンごとゴミ箱へ! おいしそうだったのに!


【曲情報】
♪"Holy Moses" Washington

オープニング、メレディスが産婦人科で研修を行い、カリーがベッドでマークとアリゾナから朝食を勧められ、ベイリーが研究室からリチャードを閉め出すシーンで。
♪"Daydreams" Olivia Broadfiled
メレディスがエイプリルに頼まれて臨床試験を手伝い、エイプリルがベイリーを低い声色で制して、研究室から健康なマウスを連れ出すシーンで。
♪"Blood Bank" Bon Iver
カリーがクリスティーナに「5年目の重圧に負けて退屈な外科医にならないように」と忠告し、メレディスが超型脳腫瘍患者のメアリーの夫クレイと話をし、デレクとレクシーがメアリーのオペを行うシーンで。
♪"Got It, Lost It" Big Scary
腫瘍をすべて取り除いたことをデレクがクレイに報告し、テディが「おじけづいた外科医ほど悪いものはない」とアレックスを一括し、患者のタイラーが自分の親に「さっさと離婚しろ!」と言い放つシーンで。
♪"For You" Tin Sparrow
エンディング、臨床試験で煮詰まったベイリーをリチャードが帰宅させ、バーでエイプリルがアレックスに来週ERの夜勤を担当するよう命じ、クリスティーナとオーウェンが家に帰り、カリーがマークを自分たちの部屋から追い払い、メレディスがオペの話をデレクから聞くのを我慢するシーンで。

2012.8.15|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

8月8日(水) #5「失うもの、得るもの」

05陰茎癌でペニスを失った患者ライアンに国内初の陰茎移植術を行うため、ジャクソンの母で泌尿器科医のキャサリン・エイヴリーがシアトル・グレース・マーシー・ウェストにやって来る。レクシーが母の餌食にならないよう、ジャクソンは彼女を妹のモリーのもとに逃がすが……。一方、ゾラが発熱し、病院へ運ばれてくる。検査の結果、腸閉塞でオペが必要と判明。アレックスはメレディスとデレクにこのことを伝えようとするが、現在、メレディスたちのゾラへの監護権は一時停止状態。二人がゾラに関わるのは規則違反だと、ジャネットに止められてしまう。


●ジャクソンの母で泌尿器科医のキャサリンがやって来た!
かの有名なハーパー・エイヴリーの孫であるジャクソン。実は母親のキャサリンも高名な泌尿器科医。今回彼女は、陰茎癌でペニスを失った患者ライアンに、国内初の陰茎移植術を行うためにシアトル・グレース・マーシー・ウェストにやって来ます。以前からキャサリンを尊敬しているエイプリルは大興奮! もちろん、カンファレンスでこれから何が行われようとしているのか知ったほかのレジデントたちもどよめき(みんなの前で裸になったライアンの勇気には拍手!)、みなオペに入りたがりますが、キャサリンは顕微鏡コンテストを行い、優秀な2名を助手にすることに。結局、メレディスとジャクソンの二人が助手の権利をつかみます。
一方、再建の方が移植よりもリスクが少ないと、キャサリンに異を唱えたマーク。キャサリンは彼がジャクソンの師匠だと知ると、一緒にオペに入るよう言います。息子の師匠の腕はいかほどか、評価しようというわけ。さすがはキャサリン、抜け目がありません。

 

というわけで、いよいよ移植の準備がスタート。エイプリルは、ドナー器官の採取を手伝いますが、処置中、彼女が処女であることを見抜いたキャサリンが、「いつ男性とセックスするの?」と歯に衣着せぬ質問を本人に投げかけるからビックリ! あの場であの質問、ちょっとエイプリルには酷でしたよね……。
そして、いよいよライアンのオペが始まります。途中まで手際よく処置を行っていたメレディスですが、クリスティーナに呼び出されてオペ室を後にします(実はゾラが発熱!)。結局、エイプリルがメレディスの後を引き継ぐことになるのですが、彼女、とんでもない失敗をしてしまいます。形成外科への偏見を口にしたキャサリンとマーク&ジャクソンとの言い争いに気を取られ、大切な静脈を傷つけてしまったのです! どうにか手を打たなければならないという状況の中、マークは腹部の血管を使う方法を提案。キャサリンは渋々同意し、実際の処置はジャクソンが担当します。そして、移植は見事成功! これにはキャサリンも満足した様子。ようやく、マークとジャクソンの腕を認める気になったようです。
さて、そんなキャサリン。息子の彼女のレクシーがどんな子かかなり気になっていたようですが、レクシーとは会えずじまい。というのも、レクシーが辛辣な母の餌食にならないよう、ジャクソンがあらかじめモリーのところへ彼女を逃がしていたから(ジャクソンの気遣い、お見事)。そこで、キャサリンは人づてにレクシーの評価を聞くことに。そして、マークの口ぶりから彼のレクシーへの思いを感じ取ると、「スローンには気を付けなさい」と息子ジャクソンに忠告します。これをジャクソンがどの程度真剣に受け止めたかは分かりませんが、息子に傷ついてほしくない、そう願うキャサリンの親心は伝わってきました。
そうそう、キャサリン、どうやらリチャードを口説こうとしたことがあったようですね! これは意外。なお、キャサリンは今後も何度か番組に登場することになりそうです。以降もどうぞご注目を。

 

●ゾラが発熱して病院へ!
メレディス&デレクの監護権が一時停止となり、現在は別の里親に預けられているゾラが発熱! 病院へ運ばれてきます。治療の担当は、アレックスとアリゾナ。検査の結果、デレクが処置をしたVPシャントの機能不全を原因とした腸閉塞でオペが必要と判明。アレックスはメレディス&デレクにこれを伝えようとしますが、ジャネットに止められてしまいます。監護権が停止されている以上、二人がゾラに関わるのは規則違反だというのです。下手に動けば養子縁組がダメになると言われては、アレックスもジッとしているしかなく……。
でも、その後ゾラが発作を起こすと、さすがに黙っているわけにはいかず。事情を知ったクリスティーナが、オペ中のメレディスを呼び出します。そして、同じく知らせを受けたデレクはいてもたってもいられず、自分がゾラのオペに入ると言い張ります。しかし、ここはメレディスが彼を説得。デレクは不承不承引き下がります。
結局、アリゾナとアレックスによるゾラのオペは成功。報告を聞いたメレディスは、ただただ涙……。そばにいてやりたいのにいてやれない、そんなメレディスの苦しみが分かるクリスティーナは、率先してその晩、ゾラに付き添います。そして、病室からメレディス&デレクに電話。二人は電話口でゾラにマザーグースの歌を歌って聞かせてやるのでした(切ない!)。
なお、今回のオペでは断固としてメレディス&デレクに事情を伝えないという方針を見せたアリゾナ。彼女なりの考えがあってのことでしたが、ゾラのオペの最中、「これがソフィアだったら? あなたに親権はないんですよね?」と、アレックスに痛いところを突かれてしまいます。「余計なお世話」と言い返すものの、アレックスの言葉が胸にグサリときたアリゾナ。その晩、テディの家で開かれたホームパーティーの席で、自分もソフィアの親であることを書面にしてほしいとカリーに頼むのでした。アリゾナにとってもソフィアは大事な娘。書類上は赤の他人じゃ、不安になるのは当然のことですよね。

 

●ベイリー、イーライ、ベンの三角関係
ベイリーがイーライと付き合っていると知ったベン。これまでは、ベイリーへの配慮から、同僚にラテをおごってベイリーと同じオペに入らないで済むよう気を遣ってきたのですが、もう容赦しない!とばかりに、この日はベイリー執刀のオペに入ります。これにはすっかり戸惑うベイリー。
一方でベイリー、テディとヘンリーのホームパーティーにイーライを誘い忘れてしまい、自分がイーライを真剣な交際相手だと見ていないことを再確認します。そして、イーライに対して罪悪感を覚えるようになったベイリーは、ついに別れを決断。苦しみながらも、何とかイーライに本心を伝えようとしますが、ベイリーの気持ちを悟ったイーライは自分から身を引くのでした(イーライ、一癖ある性格でしたが、引き際の潔さはあっぱれ。根はなかなかいい人だったみたいですね)。
その後ベイリーは、イーライと別れたことをベンに報告。同時に、「あなたのせいで別れたんじゃない!」と必死で釈明します。そんなベイリーのことを余裕の表情で見るベン。なんだか、二人に復縁の兆しが!


【トリビア:ゲスト】
ジャクソンの母キャサリン役は、「フェーム/青春の旅立ち」のリディア・グラント役で知られ、「グレイズ・アナトミー」のシーズン6の第19話「人生の適齢期」、シーズン7の第11話「甦る悪夢」、シーズン7の第16話「無責任な愛」、さらに今後放送される今シーズンの第7話を演出するなど、監督業や振付業でも活躍しているデビー・アレン。
ライアンの兄のチャド役は、「失踪 -Vanished」のアダム・パットナム役などで知られるロバート・ホフマン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Love, Loss and Legacy」は、Kelly Minterの曲“Love, Loss and Legacy”からの引用。


【注目のセリフ】
「あなたの質問に質問で答えるわね。自分のペニスが好き?」by キャサリン
 ……単刀直入すぎ!
「ラテのがぶ飲みはやめなさい。左手がモーテルのベッドみたいに振動してる」by キャサリン
 ……こんな例えを思いつくなんて、キャサリンは発想力も豊か。
「メレディスは口きかなくなった。俺が人生ぶっ潰した時に、タマは完全にしぼんじまってるよ」by アレックス
 ……メレディスへの仕打ち、アレックスもずいぶん後悔していたみたい。
「楽な道を進んでばかりいると気が付いたら行き着く先はこうなってるものよ。“シアトルの豊胸キング”とか“たるみ解消の神”とか」by キャサリン
 ……形成外科をここまでこき下ろすとは!
「前へ進む気になって彼女を許そうとすると、いつも何か起きて元の場所に戻る」by デレク
 ……確かに、前進しては後退を繰り返すのが、メレディス&デレク。
「まるで男をオモチャ扱い。何度も我を忘れて夢中になった」by ベイリー
 ……リチャードでなくても、ベイリーのこの手の話はあまり聞きたくない!
「死にゆく人に料理出さなきゃいけないの?」by テディ
 ……“死にゆく人”とは、イーライもずいぶんな言われ様。


【メレディスの一言】
何かが始まった時、人は期待する
何かを得られると思い込む
損失はない、と
損失を受け止められないと心が病むと言われている
事実かも
でも、時にはそれが生き延びる手段になる

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【鑑賞MEMO】
陰茎移植手術の実例

陰茎移植手術なるものが本当に実在するのか、気になった方も多かったはず。実は、2006年、中国の外科医が世界初の陰茎移植手術を成功させています。男性に拒否反応などはなく経過は順調でしたが、2週間後、男性とその妻の間に生じた心理的問題から、その陰茎を切り離さざるを得なくなったということです。

 

メレディス&デレクが歌っていた曲
エンディングで、メレディス&デレクが歌っていたのは、「Itsy Bitsy Spider」というマザーグースの歌。アメリカなどでは小さな子ども向けによく歌われ、手遊び歌としても知られている曲です。


【曲情報】
♪"Anyone's Ghost" The National

オープニング、メレディスとデレクがゾラの服を整理するシーンで。
♪"Abducted" Cults
踊りながら左手で料理するクリスティーナにオーウェンが迫り、ジャクソンの手配でレクシーがモリーのところへ出かけていくシーンで。
♪"Hit It" Miss Li
顕微鏡コンテストのシーンで。
♪"Echoes" Mostar Driving Club
アレックスがゾラのオペの成功をメレディスとデレクに伝え、その後、メレディスとデレクがソーシャルワーカーのジャネットと遭遇、ベイリーがイーライと別れるべきだと自覚するシーンで。
♪"Chameleon/Comedian" Kathleen Edwards
ベイリーがイーライと別れたことをベンに報告しつつ、それがベンのせいではないことを強く強調し、バーでエイプリルが男性と絡むきっかけを作ったキャサリンが、ジャクソンに「レクシーが好きならマークに注意すべき」と忠告し、テディのホームパーティーでイーライと別れたベイリーが一人で酒をあおり、アリゾナが自分もソフィアの親であることを書面にしてほしいとカリーに頼み、カリーがそれを承諾するシーンで。

2012.8. 8|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(7)トラックバック(0)

8月1日(水) #4「男たちのホンネ」

04メレディスと相変わらずぎくしゃくしているデレク。耐えかねて家を出た彼は新居のデッキ作りを始め、モヤモヤする気持ちを釘打ちで解消する。そして、その釘打ちの行為は、イライラや悩みを抱えた男性スタッフたちの間にも、ストレス発散法として浸透していく。
一方、コミックのイベントに殺到したファンが将棋倒しになるという事故が発生。病院にはケガ人が大勢運ばれてくる。デレクと助手のアレックス、マークとその助手のジャクソンも、ケガ人の対応に当たるが……。


●コミックのイベントでファンが将棋倒しに!
コンベンションセンターで開かれていたコミックのイベントで、限定アイテム「ドクター・フーのターディス」を手に入れようと殺到したファンが将棋倒しになる事故が発生。大勢のケガ人が病院に運ばれてきます。中でも、キースというオタクの男性は頸椎を骨折し、耳も引きちぎれるというかなりの重傷。マークとその助手のジャクソン、デレクが彼のオペを行います。
オペは成功しますが、目覚めたキースは、友だちのグレッグがターディスを売ったと知って激怒。しかし、趣味のコレクションに全財産をつぎ込んでいるキースのことを心配し、グレッグがあえてしたことだと知ると、ちょっとは反省の表情を見せます。お金はもちろんのこと、コレクションのためにこんな大ケガまで負うなんて、確かにキースは今の生活を改めるべきですよね。
一方、同じく将棋倒しで負傷したカーターは、「本当は冒険家でいざというときはヒーローにさえなれる」というホビット族が大好きなオタク。ERで偶然見かけたエイプリルに一目惚れします。そして、後にERに暴れ者の患者が運び込まれてくると、彼をなだめてエイプリルを守ろうとします。勇気を出して“ホビット魂”を見せたカーターでしたが、結果的に、過剰なまでの反撃を受けて大ケガを負わされるハメに。でも、おかげで同じホビット好きの女性との出会いに恵まれたのは幸運でした。
なお、今回、暴れ者の患者の暴力を止めたのは新外科部長オーウェンの一撃でした。多少手荒なやり方ではありましたが、「訴えたいなら訴えてみろ」と暴れ者の患者にキッパリと告げるオーウェン、なかなか立派でした。

 

●まさに、“男たちのホンネ”があらわに!
相変わらずメレディスとぎくしゃくしているデレク。憂さ晴らしに、新居、いわゆる“森の家”のデッキ作りに着手。モヤモヤする気持ちを釘打ちで解消します。
そしてデレクは、外科部長に就任して新たなストレスを抱えることとなったオーウェンのこともデッキ作りに誘います。もちろん、オーウェンにとってもこの釘打ちがいい気分転換に!
その翌日、デッキ作りにはベンも加わります。デレクの一言から、ベイリーがイーライと付き合っていることを知ってしまったベンは、「余裕がないと言って別れたのに、別の男と付き合っているとは!」という悔しさと怒りを、やはり釘打ちにぶつけます。
ジャクソンもまた、自らデッキ作りに参加します。形成外科に進みたいのになかなかマークにオペを執刀させてもらえないジャクソン。今や4年目のレクシーの方がオペに入っている現実にイライラを抱えていたのです。
さらにその翌日、ついにアレックスもデッキ作りに加わります。あれこれうまくいかずに空回りしていたところを、ジャクソンに誘われたのです。「あれこれ」というのは、脳外科での研修時間数が足りないこと、そして、アフリカの論文がなかなか仕上がらないこと。アレックスは脳外科での点数を稼ごうと、とにかくそれだけを目的にデレクの下につきますが、その魂胆をデレクに見抜かれ脳外科を追い出されてしまった上に、論文でもリチャードからかなりのダメ出しを食らい……。すっかり意気消沈していたアレックスにとっても、きっとデッキ作りがいい気分転換になったはず。

 

というわけで、鬱憤を抱えた男たちで賑わう森の家。そこに今度は、愛弟子であるジャクソンをデレクが奪おうとしていることに腹を立てたマークがソフィアを連れて乱入してきます。そして、マークはデレクと話す中で、リチャードの後任として自分がまったく候補に上らなかったことに寂しさを覚えている胸の内を吐露。デレクもまた、臨床試験もゾラも失い、メレディスのことすら失いつつある辛さをマークに打ち明けるのでした。それにしても、カリーとアリゾナが3日間学会で不在のため、ソフィアを独り占めして幸せいっぱいに見えたマークですが、実はひそかに落ち込んでいたとは。オーウェンを悪く言っていたのは、そのせいだったんですね。

 

さて、そんな男性陣の中で、唯一明るい表情を見せていたのがリチャード。アレックスとジャクソンにオペができる喜びを教えつつ、自身も仕事を楽しんでいるように見えましたが、実は彼にも悩みが……。妻のアデルは、昼食を食べることすら忘れるほど、認知症の症状が悪化しているようなのです。

 

普段は感情を表に出すことが少ない男性陣ですが、それぞれが苦悩を抱え、悲しみや弱さを何とか隠して踏ん張っていることが分かった今回のエピソード。女性陣の登場を極力抑え、100%男性側の視点に徹して描くという試み、なかなか面白いなと思いました。趣向を凝らした脚本、さすがは「グレイズ・アナトミー」。“22のメイフィールド”も傑作でした。


【トリビア:ゲスト】
グレッグ役は、「30 ROCK/サーティー・ロック」のジェフリー役のトッド・ブオノパーネ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「What Is It About Men」は、Amy Winehouseの曲“What Is It About Men”からの引用。


【注目のセリフ】
「こう言うんだ。『22のメイフィールドに予約を入れたのが長引いた』と」by リチャード
 ……「22のメイフィールド」の正体は勃起不全専門医!
「待った!この患者はもらう!これは私のセクシーなゾンビ・ナースだ!」by リチャード
 ……傷だらけに見えたゾンビ・ナース。すべてメイクだとは知るよしもなく……。
「家にいてもずっと地雷原を歩いてる気分で、仕事で発散してたのに、今や職場も悪夢だ」by オーウェン
 ……地雷ってクリスティーナのこと!?
「家へ変えると自分の彼女がまだ4年目なのに俺よりオペに入ってる。それで『今日はどうだった?』って聞かれて答える。『最高だ。9時間じっと突っ立って君の元カレのオペを見てた!』」by ジャクソン
 ……言葉にするとジャクソンの悲惨さがよく伝わります。
「何週間か前まで、これからの10年がどんなかはっきりイメージできた。仕事に家庭。ところが失った。臨床試験に赤ん坊。FDAににらまれた揚げ句、メレディスも。彼女恋しさに押しつぶされそうだ」by デレク
 ……本当はメレディスが恋しかったのね!やっとホンネが聞けた!


【男性陣の一言】
男の脳と女の脳には明らかな違いがある
女性の脳の方が、海馬が大きい
よって普通は男性より記憶力がいい
男は頭頂葉皮質が大きい
攻撃をかわすのに役立つ
男の脳と女の脳じゃ問題への対処が違う
女は言葉でコミュニケーションを取ろうとする
全部話し、感情移入する
男はそうじゃない
だが別に、感情表現ができないわけではない
気持ちを語ることはできる
ただ、たいていの場合、できれば語りたくない


【鑑賞MEMO】
ドクター・フーのターディス

オタクたちが我こそはと購入を争ったターディスとは、BBC製作のSFドラマ「ドクター・フー」に登場する次元超越時空移動装置、いわゆるタイムマシンのような装置のレプリカ。オタクのカーターは、「ラッセル・T・デイヴィスのサイン入り」と説明していましたが、ラッセル・T・デイヴィスとは、「ドクター・フー」の製作総指揮者、脚本家のことです。


【曲情報】
♪"Devil Takes Her Man - Unreleased" Miss Li

オープニング、メレディスにイライラしながらデレクが家を出て、森の家のデッキ作りをし、リチャードがアデルのランチを冷蔵庫に準備し、パンティの洗濯物の件で怒るエイプリルをジャクソンとアレックスがかわし、学会に出かけるカリーとアリゾナをマークが送り出すシーンで。

♪"Tokyo!" Josh Ritter
デレクの森の家のデッキ作りをオーウェンが手伝い、マークがソフィアの初寝返りを確認するシーンで。
♪"Cheap Music" Handsome Furs
ERで暴れる患者を、オーウェンが殴り倒すシーンで。
♪"Dear Mr. President" Fitz and The Tantrums
リチャードがオペ室で音楽をかけ、別のオペでベンがデレクに文句を言うシーンで。
♪"Future Starts Slow" The Kills
森の家のデッキ作りにベンやジャクソンも参加するシーンで。
♪"Goshen" Beirut
ERで暴れた男に、「訴えたいなら訴えろ」とオーウェンがすごむシーンで。
♪"Hold On To Your Friends - Unreleased" Toro y Moi
オタクの患者キースとその友人のグレッグが仲直りし、ジャクソンがアレックスをデレクの森の家のデッキ作りに誘うシーンで。
♪"That Is To Say" Opus Orange
森の家に乱入したマークがデレクに胸の内を吐露し、デレクもマークに今の気持ちを打ち明け、アデルがランチを食べ忘れていることにリチャードが気付くシーンで。

2012.8. 1|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

7月25日(水) #3「ポストイットの重み」

03リチャードが外科部長を辞任し、オーウェンが後任と発表されたこの日、レジデントたちはアテンディングの立ち会いのもと、第一執刀医としてオペを行うことになる。そして、面倒なインターンの実習指導を誰が受け持つか決めるべく、レジデントたちはその日のオペの結果を賭ける。一方、ゾラの監護権について結果を待つさなか、デレクと話し合おうとするも彼に拒絶されてしまうメレディス。彼と険悪な状態のまま、第一執刀医として脳動脈瘤クリッピング術に臨む。一方、クリスティーナとオーウェンも中絶の件でぎくしゃくしており……。


●リチャードの後任はオーウェン!
臨床試験でのメレディスの不正の罪をかぶったリチャード。糖尿病の臨床試験を手放し、外科部長も辞任。そして、彼の後任の外科部長はオーウェンに決まります。突然の発表に、大半のアテンディングたちがあっけにとられる中、怒りの感情を見せたのがベイリー。何せ彼女はリチャードの右腕ですから、この交代劇に納得がいかないのも分かります。当然、オーウェンはベイリーの八つ当たりの対象に。オロオロしてベイリーのご機嫌を取ろうとするオーウェンには、部長の威厳はありませんでしたね(部長初日だし、仕方ないか……)。
でも、部長職を降りたことでアデルとの時間が増えるのが嬉しいというリチャードの言葉の意味、ベイリーなら理解したはず。オーウェンへの風当たりも少しずつ弱まっていくことになるかも。

 

●5年目のレジデントたちが第一執刀医としてオペの結果を賭ける!
5年目のレジデントたちは、この日から第一執刀医としてオペのローテーションに加わることに。インターンの実習指導が面倒なことから、「オペの結果が最悪だった者が今月の実習をすべて担当する」という賭けをすることにします。

 

クリスティーナは、ルースという患者の僧帽弁置換術を担当することとなりますが、オペの前にルースの虫垂炎が発覚。いったんルースを一般外科に回そうとするクリスティーナでしたが、彼女に基本を学ばせようとするテディの一言で、虫垂切除のオペをすることになります。「難しい心臓外科のオペを何度も経験しているクリスティーナなら、虫垂切除くらい目をつぶってもできるんじゃ?」と思ったら大間違い。基本をすっ飛ばしている彼女、虫垂切除の手順が分からず……。インターンを指導する振りをして、処置法を確認してから本番に臨みます。でも、途中で手順をド忘れ!オペを監督していたテディに助け船を求めますが、実はテディも手順を覚えていないことが発覚! 最後は、看護師に助けられる始末で、二人とも大恥をかく結果に。

 

一方、ジャクソンは赤ちゃんの口唇裂の形成術の担当に。けれども、ジャクソンがやろうとしている処置法に賛成できないと、アリゾナはマークにオペを任せようとします。しかし、“ガンター”はすぐに引き下がったりしません! アリゾナが望む処置法を練習し、最終的にはオペの執刀許可をもらいます。でも……、いざオペ室に入った後で、赤ちゃんの人生を左右するオペだとアリゾナに脅されると、土壇場で執刀医を降りてしまうというヘタレぶり。おかげでマークからは“ガンター”ならぬ“グズダー”と言われてしまう結果に。ジャクソン、いい人過ぎるのか、単なる小心者なのか!? もうちょっと自分に自信を持ってほしいところですが、あのアリゾナの脅し文句はひどかった……。あんな風に言われちゃ、怖じ気づくのも当然ですよね。

 

メレディスが担当するのは、脳動脈瘤クリッピング術。もちろん、このオペを監督するのはデレクですが、ゾラの監護権の行く末も見えていない状況で、彼とメレディスの仲はぎくしゃく。今後の結婚生活も含めて話し合おうとするも、デレクに拒絶されてしまったメレディスは、彼と険悪なムードのままオペに突入します。オペの途中では、デレクがメレディスの判断に異を唱える場面も。でも、メレディスは自分のやり方を曲げず、見事にオペを成功させます。
ところが、このオペでの一件が、デレクを余計怒らせることに。その夜、メレディスの家に帰ってきたデレクは、彼女に気持ちを吐き出します。「メレディスが不正を行った理由は理解できるが、仕事上ではもう信用できない」と。ここまで言われたメレディス、もう仕事ではデレクと組まないと宣言。ポストイットの誓いは今後も守られるのか、二人の関係が心配です。

 

アレックスは、慢性腸間膜動脈閉塞症の患者の試験開腹を担当。レジデントたちをまとめきれず、スケジュールの組み直しも追いつかず……とチーフ・レジデントの仕事に苦戦しているエイプリルは、半月板修復のオペの執刀を棒に振って、人手が足りないアレックスのオペの助手につきます。そんなエイプリル、アレックスの患者やその家族に対する素っ気ない態度にイライラ。けれども、それが緊張からくるものだと後に知ると、アレックスを励ます側にまわります。
しかしながら、アレックスのオペは残念な結果に終わります。実際に開腹してみたら、患者の腸の大部分が壊死していたのです。もはや手の施しようがなく、アレックスはやむなく閉腹するのでした。

 

そして、シフト明け。みんなの前で「アレックスがビリ」と言うジャクソンに、「あなたは患者に触りもしなかった」とエイプリルが一言。これにて、今回の賭けの敗者はジャクソンに決定! エイプリル、徐々にチーフ・レジデントらしくなってきた!?

 

●食あたりに助けられたクリスティーナとオーウェン
中絶以来、その話題を避け続けているクリスティーナとオーウェンは、会話すらぎこちない状態。クリスティーナはメレディスに忠告され、その夜、オーウェンと話し合おうとします。けれども、二人揃ってデリバリーの中華料理で食あたりに。そのおかげで二人には自然な会話が生まれるという意外な展開になりました。こうして、今回は食あたりに助けられた二人ですが、この件は一回きちんと話し合っておいた方がいいんじゃ? うやむやにはできないと思うのですが……。

 

というわけで、今回のエピソードの監督は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンでした。彼女の監督エピソードは今回で5話目。今シーズンは第21話でもメガホンをとっていますので、引き続き監督してのチャンドラにもご注目を。


【トリビア:ゲスト】
患者のルース役は、「ザ・オフィス」に複数話出演しているカーリー・ローゼンバーグ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Take The Lead」は、Bone Thugs N Harmonyの曲“Take The Lead (Wanna Ride)”からの引用。


【注目のセリフ】
「今ちょっと“ウェーバーの腸切除”って言いかけたら寝ちゃった」by アリゾナ
 ……アレックスにはっぱをかけたいからって、いちいち寝たふりまでしなくても……。
「話し合わなきゃ。会話ができない相性イマイチのルームメイトみたい」by メレディス
 ……メレディスの言う通り。クリスティーナとオーウェンの会話、よそよそしすぎ。
「もしかしたら、一生誰にも愛されずに死ぬかも」by アリゾナ
 ……ここまでジャクソンのこと脅さなくてもいいのに。


【メレディスの一言】
一瞬で決まる場合がある
一段上がるとき
リーダーになるとき
道を見つけるとき
道を見つけたら進んでいく
たとえ行き先が分からなくても


【鑑賞MEMO】
マクガイバー

いつ破裂するかも分からない動脈瘤の処置を担当することとなったメレディスに「頑張れマクガイバー」とジャックソンは声をかけていましたが、この「マクガイバー」とは、ドラマ「冒険野郎マクガイバー」の主人公アンガス・マクガイバーのこと。彼はドラマの中で、ベトナム戦争当時、軍の爆発物処理班に所属していたという設定。


【曲情報】
♪"Don't Stop (Color on The Walls)" Foster The People

オープニング、リチャードがアテンディングたちの前で外科部長の辞任と、後任がオーウェンであることを発表するシーンで。
♪"Each Other Brother" Mozella
アレックスがブタを使ってオペのシミュレーションをしているところに、レジデントたちが集まってくるシーンで。
♪"Lost and Found" Katie Herzig
アレックスがやむを得ず患者の腹を閉じ、虫垂切除の手順が分からなくなったクリスティーナとテディが看護師に助けられ、メレディスがオペを成功させ、ジャクソンがオペの執刀を降り、アレックスがやむなく患者の腹を閉じるシーンで。
♪"Nothing But Time" Opus Orange
賭けの敗者がジャクソンに決まり、オーウェンがベイリーにごますりをし、リチャードが部長辞任についてベイリーに説明するシーンで。
♪"Rain (Setting Out in The Leaf Boat)" The Innocence Mission
エンディング、家に戻ったデレクがメレディスに思いの丈をぶちまけ、食あたりに見舞われたクリスティーナとオーウェンがバスルームで過ごすシーンで。

2012.7.25|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

7月18日(水) #2「彼女が消えた時」

02_2メレディスがゾラを連れて姿を消した後、病院ではレジデントたちをチームで治療に当たらせる伝統的な訓練“ガンター”が始まる。クリスティーナ、ジャクソン、アレックス、エイプリルの4人は、陥没穴で重傷を負った女性の治療を始めるが……。一方、リチャードが突然、膵島(すいとう)細胞を入れた装置の体内埋め込み手術を行うとヘンリーを病院に呼び出す。テディはヘンリーの病状に何か不安な点があるのかと心配するが……。


●“ガンター”実施! 見事称号を勝ち取ったのは?
まとまりのないレジデントたちの様子を見て、“ガンター”をやると言い出したベイリー。実は、“ガンター”とはレジデントたちをチームで治療に当たらせる伝統的な訓練のこと。初めてこの訓練で見事なリーダーシップを発揮したのが、ガンターという名前のレジデントだったことから、以降、この訓練およびリーダーとなった者が“ガンター”と呼ばれるようになったようです。
さて、メレディスはクビになった上にゾラを連れて姿を消しているので、ガンターでチームを組んだのはクリスティーナ、アレックス、ジャクソン、エイプリルの4人。一同は、陥没穴で重傷を負ったスザンナの治療を始めます。言い合いばかりで治療がなかなか進まない中、主導権を握ったかに見えたのは心臓の治療を優先すべきと主張したクリスティーナ。けれども、オペ中に誤ってエピネフリンをアレックスの手に注射してしまい、潜在的に不整脈を持っていたアレックスは倒れて意識不明に(その後、無事回復)! 結局、混乱の中、スザンナのオペを仕切って治療を無事成功させたのはジャクソンでした。つまり、今回の“ガンター”はジャクソン! なかなかの大穴でした。彼の活躍を喜ぶマーク、調子がいいけれどかわいかったです。

 

●リチャードが辞任!?
突如、膵島細胞装置の体内埋め込みのオペを行うからと、ヘンリーを病院に呼ぶリチャード。簡単なオペのはずなのに、なぜかベイリーに助手を依頼します。ヘンリーとラブラブのテディは、ヘンリーの病状に何か不安な点でもあるのかと心配しますが、実はリチャードは自分の臨床試験の主任研究者をベイリーに変更しようと考えており、その指導のためにベイリーをオペに入れたのでした。というのもリチャード、クビになったメレディスを救済すべく、デレクの臨床試験で薬をすり替えたのは自分だとジェニングス理事長に申し出て、部長の職を辞したわけで……。すべては、妻アデルのため不正をはたらいたメレディスのため。彼女に代わって責めを負う決意を見せるとは、さすがはリチャードです。おかげでメレディスは病院に復帰できることになりそう。さて、その頃メレディスは……。

 

●ゾラを連れて姿を消していたメレディス、その後は?
ゾラの養子縁組がダメになるかもしれないと動揺したメレディス。ゾラを連れて病院内の倉庫に身を隠していました。出て行くに行けない状態となり困った彼女は、ポケベルでクリスティーナを呼び出し相談。機転をきかせたクリスティーナは、検査数値に疑問を持ったアレックスがゾラを診察していたという筋書きを作ります。自分の告げ口のせいでメレディスをクビに追い込んだ負い目があるアレックス、この筋書きに乗らないわけにはいきませんよね。自分を殺しかけた(!)クリスティーナの指示に従い、メレディスへの謝罪の気持ちを込めてこの役割を演じ切ります。
でも、ソーシャルワーカーのジャネットは、すでにデレクとメレディスに対する疑問を社会福祉事務所に報告していました。このため、ゾラの養子縁組の是非は再検討されることに。いったん、よその家庭に預けられることになったゾラは、ジャネットに連れていかれてしまうのでした……。これには、メレディスもデレクも大ショック。再検討の結果がどうなるのか、今後の展開が気がかりです。

 

●クリスティーナはついに……
陥没穴で大ケガを負ったスザンナに献身的に付き添う夫のダニー。スザンナとはケンカが絶えなかったというのに、ダニーは目覚めた彼女と互いの愛を確かめ合います。そんな二人の姿を見て影響されたのか、オーウェンもクリスティーナとのわだかまりを解こうと決意。どうしても子どもは生みたくないというクリスティーナの気持ちを尊重し、最終的には中絶のオペに立ち会うのでした。クリスティーナはさぞかしホッとしたことでしょうが、これがこの先、夫婦間に溝を残すことにならないとも限らない……。大丈夫かなあ……。


【トリビア:ゲスト】
前回に引き続き、「24 -TWENTY FOUR-」のシーズン7でカーラを演じたエイミー・プライス=フランシスがスザンナ役でゲスト出演。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「She's Gone」は、Hall & OatesやBob Marleyの同名曲からの引用。


【注目のセリフ】
「あたし、基本に立ち返るの楽しんでます。すんごく重要」by クリスティーナ
 ……クリスティーナの言い訳って、いつもセンスがある。
「クビになったから炭疽菌仕込んでんじゃない? カレフのロッカーに」by クリスティーナ
 ……毒舌冴え渡る!
「俺の弟子がガンター。仲良くやってこうな」by マーク
 ……ジャクソンの活躍にすっかりご満悦。
「アルトマン先生、君が好きだ。だから30、数を数えてから警備員を呼ぼう」by リチャード
 ……リチャードにここまで言わせるテディって……。
「俺には誰もいない。お前らだけなんだぞ! 俺を許すべきだ!」by アレックス
 ……彼らしい許しの請い方。
「この部屋に用なら待った方がいい。夫が戦争から帰ってきた夫婦みたい」by ベイリー
 ……ほんと、テディったら取り乱し過ぎ。


【メレディスの一言】
胸がキュンとなるのは恋愛だけだと思いがち
人生がそれ一色になり、華やいだり、破壊される
だが、それは恋愛に限らないと、母になると分かる


【曲情報】
♪"Bite Your Lip" New Cassettes

オープニング、ジャネットがデレクを捜す中、ベイリーがリチャードに“ガンター”実施の了解を取り、リチャードに呼び出されたヘンリーが病院にやって来るシーンで。
♪"Jungle" Emma Louise
“ガンター”の真っ最中のレジデントたちを、アテンディングたちが見学するシーンで。
♪"Atlas Hands" Benjamin Francis Leftwich
アレックスを診た後でクリスティーナがオーウェンと話をし、ベイリーがジャクソンからマウスの世話について教わるシーンで。
♪"Thinking About You" Big Scary
エンディング、アデルに電話をしながらリチャードが病院を後にし、クリスティーナがオーウェンに付き添われながら中絶手術を受け、ゾラがジャネットに連れて行かれてしまいショックを受けるメレディスをアレックスが支えるシーンで。

2012.7.18|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

7月11日(水) #1「しがみつく命」

01病院の研修も5年目に入り、チーフ・レジデントに就任したエイプリルはスタッフの朝食会でベイリーのように仕切ろうとする。しかし、彼女の話を聞こうとする者はなく……。また、不正をしたメレディスは理事会の決定により、突然解雇を言い渡されてしまう。一方、街では配水管の破裂で地面が大きく陥没し、ダニーとスザンナの夫妻が地中に開いた穴に飲み込まれてしまう。カリーとオーウェンは現場に駆けつけ、彼らを救出しようとするが……。


いよいよ始まりました!「グレイズ・アナトミー8」。今シーズンは、メレディスたちが大事なレジデント5年目に突入です!

 

●解雇通告を受けたメレディス、ゾラを連れて逃走!?
5年目に突入したメレディスたち。張り切って仕事に打ち込みたいところですが、メレディスの周辺には問題が山積み。ゾラの養子縁組はまだ正式に認められていないし、臨床試験の不正に怒ったデレクは家を出たまま。親友のクリスティーナはオーウェンに家を追い出された後、いまだ中絶に踏み切れずにずるずるとグレイ家で居候を続けているし。
そして、チーフ・レジデントに就任したエイプリルが仕切る5年目の始まりの朝食会の席でリチャードに呼び出されたメレディスは、なんとクビを宣告されてしまいます! これは理事会による決定とのことで、もはや病院復帰は絶望的!?
戸惑うメレディスはいっそのこと“ママ業”に専念しようかと言い出し、本当は自分もママになりたいのではないかとクリスティーナに言葉を向けます。でも、クリスティーナは「子どもは欲しくない」とキッパリ。それをオーウェンに理解してもらえない辛さをメレディスにぶつけ、相方であるメレディスだけは理解者でいてほしいと訴えます。エリスのような母親に育てられたがゆえ、母親に望まれない子どもの辛さを人一倍理解しているメレディスは、これ以上クリスティーナを追い詰めるなとオーウェンに一言!
でもメレディス、人の面倒を見ている場合じゃないのでは!? 実はこの後、託児所からゾラを連れ出して逃げる(?)という暴挙に出てしまうわけで……。いくら、ソーシャルワーカーのジャネットにデレクとの別居、解雇のことを知られてしまい、ゾラの養子縁組の雲行きが怪しくなってきたからって、こんなことをしたら余計まずいことになるんじゃ!?

 

●道路が陥没し、大勢が穴に飲み込まれる事故が発生!
街では配水管の破裂にともなって地面が大きく陥没し、大勢の人々が地中に開いた穴に飲み込まれるという事故が発生。解雇されて職なしの状態が続いているため夫婦の危機に陥っているダニー・ウィルソンは、妻のスザンナとともにこの事故に巻き込まれてしまいます。ダニーは何とか無事だったものの、スザンナは脚が車の下敷きになって身動きが取れない状態に。けれども、穴底まで救助に迎えないほど現場は危険な状態で、駆けつけたオーウェンとカリーは下に降りるのを断念。仕方なく、ダニーにスザンナの脚を切断させるべく上から指示を出します。ダニーはスザンナを救いたい一心で何とかやってみようとしますが、脚の骨を切断するという段階でついにギブアップ。結局、オーウェンが危険を承知で穴底に降り、ダニー&スザンナを救出するのでした。
それにしても、素人に妻の脚を切断させようとするなんて……。この無茶ぶりには、ダニーも驚いたでしょうね。オーウェンが言っていたように、本当に途中までよくやったと思います。これを機会に、夫婦仲も修復されるといいんですが。なお、ウィルソン夫妻は次週も引き続き登場します。

 

●まったくまとまりのないレジデントたち。ベイリーが「ガンター」を発動
メレディスのことを告げ口したせいで、仲間たちから総スカンをくらっているアレックスは病院に寝泊まりする毎日。そこに、メレディス解雇の知らせが入り、ますます気まずい立場に追い込まれたアレックスは、逃げるように道路の陥没現場へ。そこで、土に埋もれた少年を発見して救出、的確な処置を施します。このアレックスの働きはアテンディングたちに評価されることになりますが、仲間を売った男という汚名は返上できないままで……。
ジャクソンは、顔を負傷した少年の父親の縫合を担当。けれども、マークに仕事が雑だとなじられます。なじられて当然な部分もあるのは事実ですが、それにしてもマークのジャクソンに対する物言い、ちょっときつすぎるんじゃ? やっぱり、ジャクソンがレクシーと付き合っているのがマークには面白くないのかも。
一方、ヘンリーとラブラブでハイテンションのテディは、弟子のクリスティーナに医学の基礎知識を問う質問を繰り返します。テディは、優秀すぎるからこそ基本を飛ばして難易度の高いことばかりを求められてきたクリスティーナの弱点を何とかカバーしてやりたいと思っている様子。クリスティーナはうんざりしているようですが、テディの親心も分かってあげてほしいです。
チーフ・レジデントとしての仕事に苦戦するエイプリルは、朝食会をしらけさせたばかりか、あやうく患者を取り違えてオペをさせてしまいそうになります。これは、痛恨のミス!
そして、メレディスの解雇にともなうゴタゴタや人望のないエイプリルのチーフ・レジデントの仕事ぶりを見て、レジデントたちのまとまりのなさに業を煮やしたベイリーは、陥没事故の被害者のスザンナを使って「ガンター」をやると言い出します。この「ガンター」とは、一体何なのでしょう!? これは次回のお楽しみです。


【トリビア:ゲスト】
スザンナ役は、「24 -TWENTY FOUR-」のシーズン7でカーラを演じたエイミー・プライス=フランシス。
捜索救助隊のロレンツ役は、「コールドケース」のアンナ・メイズ役や「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」のカラミティ・ジェーン役、「Life 真実へのパズル」のカレン・デイビス役などで知られるロビン・ワイガート。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Free Falling」は、Tom Pettyの曲“Free Falling”からの引用。


【注目のセリフ】
「無理、セックスなんて。崩壊した夫婦の部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえる」by レクシー
 ……“崩壊した夫婦の部屋から赤ちゃんの泣き声”、確かにコワイ……。
「病院に寝泊まりしてホームレスみたいだし、息が臭い。ほんとすごく臭い」by アリゾナ
 ……ここまではっきり言ってもらえることに、アレックスは感謝すべき?
「喉の渇きを覚えた。それで水を230cc摂取して終わったとこ。これからボトルをリサイクル用の容器に入れてくる。埋め立て地がいっぱいにならないように」by クリスティーナ
 ……よくとっさにこれだけのことが言える! さすがクリスティーナ。
「クリスティーナに育てられたから。母はクリスティーナだった。母に望まれなかった子どもとして言う。クリスティーナを苦しめないで」by メレディス
 ……エリス=クリスティーナ、そういう見方もできると納得。


【メレディスの一言】
円満な夫婦もダメになる
固い地面の上に立っているつもりが、次の瞬間、崩れる
話は常に二通り
こっちの言い分
向こうの言い分
どちらの話も始まりは同じ
二人の人間が恋に落ちる
結婚するとき、ダメになるとは思わない
自分たちはうまくいくと思ってる
だから、終わりだと分かった瞬間、決まってショックを受ける
固い地面の上に立っているつもりが、次の瞬間、崩れる


【曲情報】
♪"Watching You Watch Him - Unreleased" Eric Hutchinson

オープニング、スザンナとダニーの夫婦が言い合いをし、ゾラの泣き声でメレディスが目覚め、デレクとオーウェンが森の家の石積みを行い、レクシーとジャクソンがベッドで盛り上がり、アレックスが病院で目覚め、ご機嫌のテディがカリーとアリゾナの娘ソフィアにハイテンションで話しかけるシーンで。
♪"Boundaries" AM
メレディスに解雇が告げられるシーンで。
♪"Gold" Delay Trees
オーウェンが陥没穴に降りてスザンナの脚を切断、救助するシーンで。
♪"Box Of Stones" Benjamin Francis Leftwich
エンディング、デレクを呼んでくるとジャネットに告げたメレディスが、ゾラを連れ出して足早に去っていくシーンで。

2012.7.11|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

12月14日(水) #22「崩壊の序曲」

Bamen22_5臨床試験におけるメレディスの不正がデレクとリチャードの知るところとなり、リチャードは不正を目撃したアレックスに報告書を提出させる。デレクは、善悪の判断ができないメレディスとは子育てをする自信がないと言い出すが…。その頃、ピュージェット湾に旅客機が墜落し、シアトル・グレース・マーシー・ウェストが搬送予定先に指定される。生存者が運び込まれてくるのを医師が待つ一方、クリスティーナとオーウェンの間にある問題が浮上し…。


メレディスの臨床試験での不正をオーウェンにバラしてしまったアレックス。もちろん、オーウェンはそれをデレクに…。デレクはメレディス本人に説明を求めますが、メレディスは何も語ろうとせず。デレクは、リチャードにこれを報告します。そして、不正の目撃者であるアレックスに報告書を提出させたリチャードは、メレディスがアデルに治験薬が渡るように工作したと知り…。
自分とアデルのためにやったこととなれば、リチャードは強く出られません。メレディスへの処分を停職にとどめ、臨床試験の今後についてはFDAに判断を委ねます。メレディス、何とかクビを免れましたが、問題はデレク。彼は、自分の臨床試験を台無しにしたメレディスに対して激しく憤り、「善悪の判断ができない人間とは子育てをする自信がない」と言い放ちます。メレディスは、「物事は善悪で割り切れるほど単純じゃない」と訴えますが、デレクにはまったく通じないようです…。

 

Bamen22_4一方、ピュージェット湾に旅客機が墜落するという事故が発生。シアトル・グレース・マーシー・ウェストが搬送予定先に指定され、乗客の家族たちが続々と病院へ集まってきます。オーウェンたちは受け入れの準備をしますが、負傷者たちは一向に搬送されてくる気配がなく…。要するに、生存者はいないということです。医師たちは負傷者の治療ではなく、身元確認が済んだ犠牲者の遺族に訃報を伝える役目をこなすことに。辛い立場です。

 

テディはパーキンスと一緒にドイツに発つ予定でしたが、出発の便を遅らせ、パーキンスともども事故の対応にあたります。そして、遺族への対応に心を痛めた彼女は、事故の影響でオペの予定が延期となったヘンリーに会いに行き、彼に癒しを求めます。でも、いったんは別れの挨拶をしたのに、都合よくまた会いに来たテディにヘンリーは憤慨。「君を諦めたことを後悔しているのに!」と思いの丈をぶちまけます。これには返す言葉がないテディ…。

Bamen22_3結局、この後テディは、自分が本当に一緒にいたい相手はヘンリーだと気付きます。そして、彼の元に戻って自らキス! シーズン・フィナーレにして、ようやく形だけの夫婦の間に本物の愛が。ヘンリー、病気のハンディを抱えながら、あのパーキンスからよくぞテディを奪ったものです。次シーズンは、ヘンリーの病状が2人の関係の焦点になりそうですね。

 

そんな中、唯一の生存者サラ・ゴードンという少女が見つかり、病院に搬送されてきます。彼女は同伴者なしで搭乗していた模様。すぐにオペ室へ運ばれます。ギルダとミゲルの夫妻をはじめ遺族の数人は、たった一人でオペを受けるサラを思いやり、彼女の家族が到着するまで病院に残ることに。とても胸が痛むシーンでしたね…。この後、病院に到着したサラの母親をギルダたちが励ますわけですが、ああすることでみんな自分自身のことも支えようと必死だったんだと思います。

 

さて、今回の事故の対応で、人一倍同様していたのはベイリー。事故機が以前利用したことのあるなじみのある便だったため、事態を重く受け止めずにはいられなかったのです。イーライはそんな彼女に寄り添い、仕事を終えた後、彼女の自宅に行くと言い出します。一瞬戸惑うベイリーでしたが、そろそろタックに彼を紹介してもいい頃だと判断。イーライが自宅に来るのを了承します。この2人、単なる“不適切な関係”かと思っていたけれど、どうやら真剣な交際に発展しているようです。

 

メレディスがアレックスのせいでクビの危機に追い込まれていると知ったクリスティーナ。これまでメレディスから受けた恩を忘れて、裏切りに走ったアレックスのことを突き放します。そして、そんな彼女には悩ましい問題が。実は生理が遅れていて…。ルーシーの診察を受けた結果、何と妊娠が判明します! あれだけ子どもは欲しくないと言っていたのに。
クリスティーナはオーウェンにこのことを打ち明け、「産むつもりはない」と断言。中絶の方向で話を進めようとしますが、子どもが欲しいオーウェンは、何とか妥協点を探ろうと必死。結局、2人の話し合いは平行線のまま。結局、クリスティーナは自分だけで結論を出し、中絶手術の予約を入れてしまいます。もちろん、オーウェンはこれに激怒! ついにクリスティーナを家から追い出し…。子どもを持つかどうか、その価値観のズレがいつか問題になるとは思っていましたが、こんなに早くその日がくるとは。
それにしても、聡明なクリスティーナ、以前と同じ失敗をどうして繰り返してしまうんでしょう。子宮外妊娠で片側の卵管を失っているので、妊娠しづらいと油断していたのか!? メレディスはあれだけ子作りをがんばっても妊娠できなかったというのに、本当に皮肉なものです。

 

ジャクソンが、リチャードの臨床試験から外れた理由を知ったマーク。ジャクソンのことを見直し、レクシーとの交際を認めます。それを知ったレクシーは、まだマークを愛していると認めた上で、今後は構わないでほしいとマーク本人に告げます。互いに気持ちはあるのにうまくいかないなんて…。個人的には、レクシー&ジャクソンよりレクシー&マークのハッピーエンドを期待していたので残念だなあ…。

 

問題のチーフ・レジデントの方は、何とエイプリルに決まります! オーウェンは、アレックスにするつもりでいたものの、彼がメレディスの不正を告げ口したことで考えを変えたんです。アレックス、あのままメレディスのことを黙っていればチーフ・レジデントになれたのに。思いっきり墓穴を掘りましたね。
そんなアレックスからアフリカの仕事を奪ったルーシー。「行くなって行って」と今さらながらアレックスにすがるものの、アレックスは「消え失せろ」と一蹴。なかなか似合いの2人でしたが、ほんの短い付き合いで終わってしまいました…。

 

Bamen22_aメレディスはゾラの一時的な監護権を認められ、彼女を自宅に連れ帰ります。でも、メレディスの家には誰もいません。デレクは行方知れずで連絡も取れず。アレックスもすでに部屋を引き払っていて…。
そこに、今度はオーウェンに追い出されたクリスティーナがやって来ます。そして、妊娠していること、中絶しようとしていることを報告します。(←メレディス、そんなクリスティーナに「上に来て(ゾラの世話を)手伝って!」はないんじゃいの?)

 

というわけで、テディとベイリーには前向きな展開が見られたものの、メレディス&デレク、クリスティーナ&オーウェンという2組の鉄板カップルの関係にヒビが。何だかんだ助け合ってきた、メレディス、アレックスたち同期の友情も壊れた!? なおかつ、今後レジデントたちをまとめていくのがエイプリルとくれば、以降の混乱は約束されたようなもの。シーズン6、シーズン5のようにショッキングな事件が起きたわけではないけれど、今シーズンのフィナーレには、ボディブローのようにジワリジワリと効いてくるインパクトがあります。
一体、メレディスたちはどうなってしまうのでしょう!? 今からシーズン8の日本での放送が待ち遠しいです。


【トリビア:ゲスト】
ギルダ役は、映画『クラッシュ』でグラハムの母を演じ、『最高の人生の見つけ方』ではバージニア役を演じたビヴァリー・トッド。
サラの母親役は、「ジェリコ ~閉ざされた街~」のヘザー・リシンスキー役や、「24-TWENTY FOUR-」のオリヴィア・テイラー役、映画『パラノーマル・アクティビティ3』のクリスティ役で知られるスプレイグ・グレイデン。
NICUのナース役は「トゥルーブラッド」のマキシン・フォーテンベリー役のデイル・ラオール。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Unaccompanied Minor」は、Tyler James Williamsの曲“Unaccompanied Minor”からの引用。


【注目のセリフ】
「メレディスだけがあんたのこと気にしてたのに、キャリア潰すなんてね。男好きのインターン味方につけたらどうよ? 火事に遭ったとしても誰もあんたを助けないから」by クリスティーナ
 ……このくらい言われても仕方ないかも。
「君はドイツへ行き、キャベツの酢漬けを食べる子ども作ればいい」by ヘンリー
 ……怒っていてもユーモアを忘れないヘンリーってスゴイ。
「善悪では割り切れないものがあると思ってるからよ。単純に割り切れないことがある。今回のことも複雑だった」by メレディス
 ……個人的にはメレディスの言い分、よく分かるんだけどなあ…。


【メレディスの一言】
「独りの方がいい」と言ったのには理由がある
別にそれを本気で思ったわけじゃない
愛する人がいて、その関係が壊れた時、私は立ち直れない、そう思ったから
独りの方が気が楽
愛が必要だと気付いても、失ったらどうなる?
大切にしてよりどころになっていたこと、人生の中心になっていたことが、ある日壊れてしまったら?
その苦痛を乗り越えられる?
愛を失うのは臓器の損傷と似ている
瀕死の状態
ただし、臓器の損傷なら死で終わる
でもこれは永遠に続くかもしれない


【医療用語MEMO】
トリアージ

多数の傷病者が一度に発生する災害医療において、最善の救命効果を得るために、傷病者の緊急度や重症度を判定し、治療の優先度を決定すること。
シーズン3の#25「誓いの言葉」では、メレディスたちがトリアージの訓練を受けるシーンがあった。


【曲情報】
♪"Way To The Future" Katie Herzig

オープニング、デレクとメレディスが建築中の森の家にソーシャルワーカーを招くシーンで。
♪"Brighter" Morgan Taylor Reid
医師たちが待機するも、患者が一向に運び込まれてこない中、マークがジャクソンにレクシーを頼むと告げるシーンで。
♪"Lippy Kids" Elbow
遺族たちが悲しみに打ちひしがれる中、唯一の生存者サラが運び込まれてくるシーンで。
♪"Anything But You" Civalias
テディがヘンリーの元に戻って彼にキスをし、マークがレクシーに身を引くと告げ、チーフ・レジデントに選ばれたことについて、エイプリルがジャクソンと話をするシーンで。
♪"In Front Of You - Unreleased track" The Quiet Kind
エンディング、ベイリーがイーライを自宅に連れて行くことに同意し、クリスティーナがメレディスの家に行って妊娠のことを打ち明け、アレックスがルーシーを拒絶し、デレクが一人森の家で過ごすシーンで。

2011.12.14|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

12月7日(水) #21「生き残る術」

Bamen21_8チーフ・レジデント選考の最終面接が行われる日となり、クリスティーナはオーウェンの下で精一杯アピール。メレディスは臨床試験の不正をアレックスに告げ口されるのではという不安を抱えつつ、ゾラの養子縁組に関するソーシャルワーカーの面接を受ける。一方、ルーシーはベイラー大学の募集に受かる。そしてアレックスは、アフリカのクリニックで働いたらどうかとアリゾナに勧められる。同じ頃、ヘンリーはテディがパーキンスとドイツに行くつもりだと知り…。


いよいよ、チーフ・レジデント選考の最終面接が行われる日がやってきました。

 

Bamen21_2_2オーウェンの下について最後のアピールに賭けているクリスティーナは、喀血で入院したポールを担当。検査の結果、肺にモミの木の芽が入り込んで育っていることが分かります。珍しい症例に恵まれ、クリスティーナはテディに報告せずに自分でオペをしようともくろみますが、エイプリルがテディらに告げ口! でも、患者本人の希望により、最終的にはクリスティーナが執刀を任されます。これにはご満悦のクリスティーナ。ただしこの一件が、彼女にチーフ・レジデントの資質がないことをあらためてオーウェンに悟らせる結果に…。「君はチーフ・レジデントに向いていない」とはっきり言われショックを受けるクリスティーナ。けれども、「最高の外科医を目指せ」というオーウェンの言葉にはグッときた様子でした。オーウェン、さすがは夫。妻の適正をよく見抜いています。
ちなみに、肺から木という今回の症例、実話が元になっているようです。2009年、胸の痛み、吐血などの症状などから肺がんと診断されたロシアの男性が生検のために組織の一部を採取する処置を受けた結果、肺の中でモミの木が5cm大に育っていたことが判明したんだとか。昨年は、肺からエンドウ豆の芽が出たという例もアメリカで報告されています。びっくりですね。

 

Bamen21_3さて、クリスティーナのことを告げ口したエイプリルは、診察用のチェックリストを導入し、その有用性をオーウェンに訴えて点数を稼ごうとします。一件地味なアピールポイントではありますが、その裏には、以前患者を死なせたことについての彼女自身の反省が。単純な手順を怠りさえしなければ患者は今も生きていただろうという思いが、チェックリストに込められていたんですね。クリスティーナには思いっきりこき下ろされていたエイプリルですが、彼女のひたむきさ、真面目さは評価してあげたいです。

 

リチャードの臨床試験の助手として成果を上げたジャクソン。せっかくチーフ・レジデントの椅子に近付いたのに、いきなり助手を降りてしまいます。臨床試験がハーパー・エイヴリー賞の候補となった場合、ハーパー・エイヴリーの孫である自分の名前があればリチャードが受賞を逃すことになりかねないと危惧したのです。オーウェンはなぜジャクソンが助手を降りたのか、その理由に気付いて彼を諭しますが、今のジャクソンはチーフ・レジデントを逃してもレクシーがいるだけで満足といった様子。ジャクソン、もうちょっと野心を持ってもいいのでは? リチャードを気遣う気持ちも、祖父の七光りで成功したくないという意地も分かるけれど、レクシーさえいれば…だなんて、何だかもったいない気がします。

 

メレディスは臨床試験の不正についてアレックスに告げ口されてしまうのではとヒヤヒヤ。そんな中、この日はゾラの養子縁組に関するソーシャルワーカーの面接を受けます。事前に準備はしていたものの、緊張のあまり模範的な答えができなかったメレディス。良い印象を与えなかったのではないかと不安になりますが、むしろソーシャルワーカーは、メレディスがゾラの1日を把握していることに好印象を持ったみたい。メレディスはゾラのママになれるのか!?

 

一方、パーキンスから一緒にドイツに行こうと誘われたテディ。どうやら、彼に付いて行く方向に気持ちが傾いているよう。それを知ったヘンリーは、患者としてではなく、一人の男性としてテディに見てもらいたい→そのためには自分の保険が必要→保険のためには仕事が必要→仕事のためには5分後に低血糖発作を起こしているわけにはいかない→糖尿病の臨床試験を受けたい、というわけで、リチャードに自分を被験者にしてほしいと頼み込みます。もともとヘンリーとテディの結婚を良く思っていなかったリチャードですが、ヘンリーがパーキンスと張り合おうとしているのだと知ると、「弱い方を応援したくなる」と言って、彼を被験者とすることに同意。晴れてヘンリーは前の仕事に復帰します。
けれどもその頃、テディはついにドイツ行きを決意! ヘンリーは、本心とは裏腹に離婚を申し出ます。切ないですね…。

 

Bamen21_7ケガからすっかり回復したカリーの方は、産休明けでいよいよ仕事に復帰。マークがソフィアを連れて病院にやって来たため、危うく母親モードに戻りそうになりますが、何とか仕事を片付けます。そして、ソフィアを抱いて家路へ。カリー、そしてアリゾナもマークも本当に幸せそう。その一方で、育児に幸せを見いだしているマークの姿を見たレクシーは、複雑な心境に陥っている様子。でも、彼の幸せを全面的に祝福します。レクシー、ちょっとは大人になったか!?

 

そして、チーフ・レジデントの椅子に最も近い男(?)アレックス。彼がアフリカから呼び寄せた子どもたちの治療も一段落。アフリカへ帰国するアベナとその姉のリボを見送りますが、病院を出た途端、リボが痛みを訴えて倒れてしまいます。原因は腹部出血。この時初めて、リボは自分が妊娠中であることを医師たちに告げます。妹のアベナにずっと付きそうつもりだった彼女は、妊娠のことを知られれば一緒に飛行機に乗れなくなるかもしれないと考え、今まで黙っていたようです。
アリゾナ、ベイリー、ルーシー、アレックスは、その後リボのオペを開始。開腹した結果、出血の原因は胎盤剥離と分かります。さらに、胎児が子宮の外で育っているという信じがたい事実も明らかになります。これはとてもまれなケース。どうやらエコーでも見逃されていたようです。結局、オペは成功して、リボ、取り上げられた赤ちゃんともに無事でした。
それにしても、子宮外妊娠で赤ちゃんが育つなんてことがあるのか? 肺から木と同様にこちらもちょっと調べてみたところ、2008年、オーストラリアで子宮外妊娠し卵巣で胎児が発育していた女性が、無事妊娠9カ月で帝王切開により赤ちゃんを出産したというニュースが。今年、子宮外妊娠と知りながら妊娠継続を望んだアメリカ・アリゾナ州に住む女性が32週で赤ちゃんを出産したというニュースも見つかりました。本当に、こういう事例があるものなんですね。
さて、姉妹の方はいよいよアフリカに帰るわけですが、アレックスは彼女たちのその後を心配します。すると、アリゾナは「2人と一緒にアフリカに行ったら?」とアレックスに提案。アフリカのナンボジ・クリニックが人材を募集しているというのです。メディカル・スクールのローン免除を受けられるというメリットもあるとのことで、アレックスはどうするか悩みます。

Bamen21_4そんな中、アレックスと交際中のルーシーにも動きが。彼女、かねてより応募していたベイラー大学に採用されたのです。しかし、ベイラー大学はテキサス。ということは、アレックスとは離ればなれに…。「行くな!」とアレックスに引き留めてほしかったルーシーですが、アレックスは「受かって良かったな」とあっさり。ショックを受けたルーシーは、な、なんと! ベイラー大学ではなく、アレックスにオファーが来ていたナンボジ・クリニックの仕事を横取り! これには、アレックスも怒り心頭です。ルーシーとのことを考え、シアトルにとどまると決断した矢先のことだっただけに、彼のショックがどれほどのものだったかは察するに余りあります。かわいそうなアレックス、まさに“シアトル・グレース・マーシー・デス”!
しかし、まずかったのはこの後のアレックスの行動。ルーシーに裏切られた鬱憤を晴らすために、メレディスの不正をオーウェンにバラしてしまったんです! 今までメレディスにはさんざん世話になってきたにも関わらず、彼女を売るようなマネをするなんて…。

 

次回はいよいよシーズン・フィナーレ。不正がバレたメレディスにはどのような処分が!? チーフ・レジデントは誰に!? そして、クリスティーナには新たな問題が勃発!? 何やら大荒れの予感がします…。


【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「I Will Survive」は、Gloria Gaynorの曲“I Will Survive”からの引用。


【注目のセリフ】
「私が縫うのは皮膚」by メレディス
 ……服を縫えなくても皮膚は縫える。さすが外科医。
「あんたが几帳面なのも当然だね。バージン力があるもん」by クリスティーナ
 ……バージン力、すごい例え。
「俺が嫉妬してるのはその髪じゃない。他に理由がある。お前なら大丈夫だ」by マーク
 ……デレクに対するユーモアのある励まし方がイイ。
「私も割り切っただけ。時にはサメにならなきゃ」by ルーシー
 ……女は怖い。心底そう思わされます…。


【メレディスの一言】
適応するか死ぬか
何度もそのフレーズを聞くけど、簡単にはいかない
結局、私たちは人間
愛を求める
成功を求める
最高の自分になりたい
そのために必死で闘う
そうじゃなかったら、むなしい


【病名MEMO】
鎌状赤血球症

遺伝性の貧血病で、赤血球の形状が鎌状になり酸素運搬機能が低下して起こる貧血症。ほとんど黒人に限って生じる。
アレックスは鎌状赤血球症のリボとアベナのことを心配していた。


【曲情報】
♪"Second Chance" Peter Bjorn & John

オープニング、クリスティーナがオーウェンとのセックスを拒み、メレディスがオーウェンとの面接についてアレックスと話をし、歯磨きをしながらレクシーがジャクソンにオーウェンとの面接で自分をアピールしろとけしかけ、ルーシーがベイラー大学の募集に受かったことをアレックスに伝えるシーンで。
♪"Come Home" Yael Naim
メレディスがソーシャルワーカーとの面接のアドバイスをクリスティーナに求め、クリスティーナがアレックスにアフリカ行きを勧め、ソフィアを抱くマークの姿を見て複雑な思いを抱いたレクシーがクリスティーナに愚痴り、肺に木が生えた患者のことをエイプリルがリチャードとテディに話したとは知らず、クリスティーナがエイプリルに礼を言うシーンで。
♪"Entwined" Tim Myers
ソフィアを抱くマークとレクシーが話をし、レクシーがマークの幸せを祝福するシーンで。
♪"The Night Will Always Win" Elbow
オーウェンがクリスティーナに、チーフ・レジデントの素質がないと言い切り、アレックスがルーシーにアフリカの仕事を横取りされたことを知るシーンで。
♪"I've Got A Feeling" Calahan
ジョーの店で、アレックスがルーシーにアフリカの仕事を奪われたことをクリスティーナに伝え、エイプリルがチェックリストの有用性をクリスティーナに訴えるシーンで。
♪"Love More" Sharon Van Etten
エンディング、パーキンスとドイツに行くと聞かされたヘンリーが彼女に離婚してくれと言い、ソフィア、カリー、アリゾナと一緒に帰って行くマークをレクシーが見つめ、そんなレクシーにジャクソンが臨床試験の助手を降りたことを報告してキスをし、アレックスがジョーの店でメレディスの不正をオーウェンにバラすシーンで。

2011.12. 7|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

11月30日(水) #20「誓いの儀式」

Bamen20_3カリーとアリゾナの結婚式に出席するため、それぞれの両親がやって来る。しかし、カリーの母のルシアは、カリーの結婚式と孫のソフィアを受け入れ難い様子で…。その頃、病院ではアレックスがアフリカから呼び寄せた子どもたちの治療が始まり、エイプリルは初めての外国での治療に怯える少女のために奮闘する。一方、チーフ・レジデント選出に向けて、ジャクソンもリチャードの下で努力を重ね…。


今回のメーンイベントは、カリーとアリゾナの結婚式! 番組ではすっかりおなじみとなったカリーのパパ、カルロスを始め、カリーのママのルシア、アリゾナのパパの“大佐”とママのバーバラも、結婚式のためにシアトルに集まります。事前の夕食会の席では、同席するマークに「なぜ精子の提供者がいる?」と聞く“大佐”。鋭いツッコミがなかなかステキです。
そんな中、一人だけ浮かない顔をした人が。ルシアです。あの堅物と思われたカリーのパパですら、今ではカリーとアリゾナの結婚を祝福しようとしているのに、ルシアはカリーが婚外子を産んで女性同士で結婚するという事実をどうしても受け入れられない様子。ついには、カリーに本音をぶつけて家に帰ろうと出て行ってしまいます。仕方なく、カルロスもルシアと一緒に家路へ…。母親に「天国に行けない娘」と言われてしまったカリー。ショックを受けるのは当然のことです。
Bamen20_11そして、さらにカリーに追い打ちをかけるような出来事が。何と、司祭が結婚式をドタキャン! カリーはついに「結婚式はやめる」と宣言。けれども、マークによって送り込まれたベイリーが、「愛する人と生きていく決意さえあれば、牧師も母親も教会も要らない。みんなの前で誓いを立てればいい」とカリーをうまく説得。結局、ベイリーが牧師の代わり、マークがカルロスの代わりを務め、式は滞りなく行われます。

Bamen20_14それにしても、ウェディングドレスを着たカリーとアリゾナ、それぞれとてもきれいだった! 女性同士の結婚式、人気シットコムの「フレンズ」にも登場したことがありますが、テレビで見る機会は少ないのでなかなか新鮮でした。ロケ地として使われた「デスカンソガーデンズ」(南カリフォルニアにある椿の森が有名な庭園)も非常に美しく、とても上品で華やかなお式でしたね。

Bamen20_9さて、その後の披露パーティーでは、父と娘のダンスタイムに突入。ここでもマークがカルロスの代わりを務めますが、そこに、カルロス本人が登場! 「娘と踊るのが夢だった」と会場に戻ってきた彼は、カリーと記念のダンスを踊ります。心温まるワンシーン…。いつかルシアも、カルロスのようにアリゾナとの結婚とソフィアのことを受け入れてくれたら…。

 

病院では、アレックスがアフリカから呼び寄せた子どもたちの治療がスタート。オーウェン、スターク、エイプリルは、内臓損傷の合併症に苦しむ上に、HIV陽性の少女アーシャを担当します。エイプリルは、初めての外国での治療に怯え切っているアーシャを安心させようと、一生懸命スワヒリ語で話しかけるなど親身に世話しようとしますが、スタークは「外国語を勉強するヒマがあるなら仕事に集中しろ」と辛くあたります。まだ、ふられたことを根に持っているよう。
そんな中、アーシャは腸結核による出血を起こし、緊急オペを受けます。そして、麻酔からアーシャが目覚めるまでの間に、エイプリルは東アフリカの伝統料理「シマ」のレシピをネットで検索し、病院食を口にしようとしなかったアーシャのために、食べ慣れた食事を作ってやろうと奮闘します。そんな真摯な彼女の姿を見たスターク。ふられたという個人的な立場はさておき、エイプリルこそチーフ・レジデントに向いているとオーウェンに推薦! うーん、スタークってやっぱり面白みのあるキャラです。

 

チーフ・レジデント戦で不利な立場に立たされたままのクリスティーナ。アリゾナとテディが担当する、カントレル五徴症という珍しい病気を抱えるコンドという少年のオペで助手を務めたいと、オーウェンに口添えを頼みます。けれどもオーウェンは、「テディに謝れ」とキッパリ。背に腹は代えられず…というわけで、とりあえずテディに謝るクリスティーナですが、口先だけなのが見え見え。テディは、「自分がいつも正しい」と信じ込んでいるクリスティーナに、思い上がって聞く耳を持たないことの危険さを教えたいだけなのに、クリスティーナはなかなかそこに考えが及ばないようです。結局、オペではレクシーがテディの助手に。クリスティーナはアリゾナの助手としてオペには入るものの、ただの吸引役をさせられて終わります。
不満を募らせたクリスティーナは、カリーとアリゾナの結婚パーティーの席でテディにかみつきます。「自分より弟子の方が腕がいいから拗ねているだけ」と。さすがにこのクリスティーナの言い草には呆れるテディ。クリスティーナ、早くテディの真意に気付いて自分から変わろうという気持ちになってほしい。そして、チーフ・レジデント争奪戦の前線に復帰してほしいのですが…。
そうそう、テディといえば、パーキンスとのつかの間の日々を満喫している最中ですが、何とパーキンスから「一緒にドイツに行こう。腰を落ち着けたい」と言われます。これって、実質的なプロポーズ! さて、テディの答えは!?

 

デレク、アレックスは二分脊椎のゾラという孤児の赤ちゃんを担当。そんな中、メレディスは次のグループの臨床試験の準備を粛々と進めますが、先日、メレディスが臨床試験の封筒を隠し持っていたのを目撃したアレックスは、彼女が偽薬と治験薬を入れ替えたことを見抜き、「病院の全医師がブラックリストに載せられかねない」と、メレディス本人に警告します。けれどもメレディスは、「試験の結果を曲げるようなことはしていない」の一点張り。
そんなやり取りの後、デレクに呼ばれたメレディスは、てっきりアレックスに不正を告げ口されたのかと身構えますが、デレクの口から出たのは「ゾラを養子にしよう」という意外な言葉でした!
Bamen20_13戸惑いつつも同意したメレディスは、里親の要件を満たすため、デレクと正式な結婚の手続きをすることに。これで、ポストイットでの結婚が、法的なものへと前進! でも…この時点でデレクはメレディスの不正のことをまったく知らないわけで。手放しで祝福してあげたいのに、裏事情を知っている視聴者としてはちょっと複雑な心境です。

 

一方、クリスティーナ同様、チーフ・レジデント争奪戦で遅れを取っていたジャクソン。リチャードの臨床試験の予備実験で、マウスの世話に翻弄されます。アレックスはアフリカの子どもたち、それに引き替え自分はマウス…。冷静に考えるとちょっと凹む状況ですが、地道な努力が功を奏し、リチャードの今の方法では装置の埋め込み方に問題があることに気付きます。これを改善すれば、きっと治療の効果が上がるはず! ジャクソン、驚異のスタートダッシュで、チーフ・レジデントの最有力候補に急浮上です!

 

…というわけで、チーフ・レジデント争奪戦は佳境に。アレックスはこのままライバルたちを振り切るのか? テディに見放されたクリスティーナに見込みは? はたまた、見事な追い込みを見せたジャクソンが逆転? スタークにお墨付きをもらったエイプリルの勝算は? そして、本来ならチーフ・レジデントの椅子に近いところにいたはずのメレディスは? 臨床試験の不正という秘密を抱えながら、ゾラを養子に…という新たな展開もあり、次回のメレディスは揺れに揺れそうです。

 

なお、今回のエピソードの監督は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンでした。彼女の監督エピソードは今回で4回目。すっかり監督業も板に付いてきた感じ? 現地アメリカで放送中のシーズン8でも、またまたチャンドラの監督エピソードがあります。次回も期待したいです。


【トリビア:ゲスト】
カリーのパパ役は、すでに番組でもおなじみ、映画『プリティ・ウーマン』でゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネートされ、「シカゴホープ」では外科部長のフィリップ・ウォッターズ役でエミー賞助演男優賞を受賞している名優ヘクター・エリゾンド。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「White Wedding」は、Billy Idolの曲“White Wedding”からの引用。


【注目のセリフ】
「恥知らずの自己満足」by クリスティーナ
 ……アレックス、言われちゃってます!
「ソフィアに免じて好きになるよう努力する。だが、今度私を舅と呼んだらはっ倒すぞ」by カルロス
 ……カリーのパパ、マークを一蹴!
「イケてる夫? イケてる彼?」by アリゾナ
 ……テディ、男運が悪い割には、本命に近いところにイイ男が揃っているのが不思議。
「愛する我が子が、天国に召されることはないなんて」by ルシア
 ……同性愛者だからって、自分の娘に地獄行きの烙印を押す母親って…。
「俺はろくでもないが嘘はつかない。お前もだと思ってた」by アレックス
 ……メレディスの不正を責めるアレックスの意見にも一理あり。
「教会で男と結婚式を挙げて法的に夫婦になった。だけど結局どうなった?」by ベイリー
 ……自分をネタにしてカリーを説得するベイリー。そのユーモア、さすが!
「ホントに申し訳ありません。あたしが先生を脅かすほど腕利きの外科医で」by クリスティーナ
 ……思い上がり過ぎ。確かにこのままじゃ危険かも…。


【メレディスの一言】
やっと答えが見つかったと思ったら、宇宙が変化球を投げてくる
だから即興で対処
幸せは思わぬところで見つかる
私たちは大切なことに立ち戻る
宇宙とはおかしなもの
時々、迷える私たちをこうして本来あるべき場所に戻してくれる


【鑑賞MEMO】
カントレル五徴症

心臓の心膜、横隔膜、胸骨、腹筋などが欠損し、心臓脱、心内奇形などが見られる先天性の病のこと。


【曲情報】
♪"The Infidel" The Republic Tigers

オープニング、カリーと両親、アリゾナと両親、そしてマークが席をともにする夕食会のシーンで。
♪"Never Let You Go" Calahan
亡き弟を思って泣くアリゾナをマークが受け止め、デレクが里親になる条件を満たすために正式に結婚しようとメレディスに告げるシーンで。
♪"Love You Good" Amy Stroup and Trent Dabbs
カリーとアリゾナの結婚式が始まり、デレクとメレディスが役所で結婚の手続きを進めるシーンで。
♪"Morning, Noon & Night" Ryan Shaw
カリーとアリゾナの披露パーティーが始まるシーンで。
♪"Tightrope" Janelle Monae
披露パーティーの席でクリスティーナがテディにかみつき、パーキンスがテディに一緒にドイツに行こうと誘うシーンで。
♪"Old Fashioned" Cee Lo Green
アリゾナとカリーが、それぞれ自分の父親とのダンスを楽しみ、正式に結婚したデレクとメレディスが、ゾラ可愛さにアリゾナとカリーの披露パーティーに行くのを取りやめるシーンで。

2011.11.30|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

11月23日(水) #19「孤独な道のり」

Bamen19_aアレックスはチーフ・レジデントとしての資質をアピールするため、アリゾナがアフリカで診た重病の子どもたちを、シアトル・グレース・マーシー・ウェストに呼び寄せてオペをする計画を立てる。渡米費用は小児外科の予算から出してもらうつもりだったが、スタークに却下されてしまい…。一方、回復途中のカリーは、感染症をうつす恐れがあるため娘ソフィアに直接会うことができず、いら立ちを隠せない。早く娘を抱けるようになろうとリハビリに励むカリーだったが…。


衝撃的なミュージック・エピソード(←たくさんのコメント、ありがとうござました!)の直後となる今回。最終的には、時計の針が3カ月進むかたちとなります。

 

Bamen19_5_2回復途中のカリーは、感染症をうつしてしまう恐れがあることからソフィアと名付けた自分の娘と面会できない状態。「1日も早く会いたい!」と、身もだえるような時を過ごしています。テディに心臓のオペから締め出され、カリーの担当を任されているクリスティーナは、そんな彼女を見て気の毒に思い、ガラス越しに対面できるようお膳立て。口が悪い割には、クリスティーナって本当に優しいところがありますよね。おかげで、ようやく自分の目でソフィアを見ることができたカリー、本当に嬉しそうで…。

Bamen19_2その後もカリーは、ソフィアを自分の手で抱きたい一心でリハビリに励みますが、無理がたたって傷口が開き、緊急オペを受ける結果に。そして奇しくも、ソフィアも同じ時に心不全となり、スタークによるオペを受けることとなります。スタークの執刀、ちょっと不安でしたが、彼は見事な手技でオペを成功させてソフィアを救います。しかも、オペの最中にはアリゾナに心遣いを見せるなど、今までにない一面を披露。これにはエイプリルも満足そうでした。スタークの優しさにみんなが気付き始めたことが嬉しかったというわけです。でも、ふられた痛手を引きずるスタークは、エイプリルに冷たい! いい年して大人げないなあ…と思いつつも、そんなスタークが何だかかわいく見えてきたり。演じるピーター・マクニコルの際立った個性のおかげが大きいのかもしれませんが、スタークはますます面白みのあるキャラに成長してます。

 

そんな中、アレックスは、末期ガンながらも口だけは達者な老女グラディスをオーウェンの下で担当するかたわら、アリゾナがアフリカで診た重病の子どもたちをシアトル・グレース・マーシー・ウェストに呼び寄せてオペをする計画を立てます。最大の目的は、チーフ・レジデントとしての資質をアピールすること。何せ、メレディスはデレクとの臨床試験に力を注いでいるし、リチャードの臨床試験の助手の座はとりあえずジャクソンで落ち着いたようだし、エイプリルは外科のチェックリストの見直しに着手しているしで、すっかり出遅れ気味でしたから。ただし、問題は子どもたちの渡米費用。小児外科の予算から費用を出してもらうつもりだったアレックスですが、スタークにあっさりと却下されてしまいます。さあ、困った!
追い詰められたアレックスは、意外な資金源に目を付けます。そう、あの老女グラディスです! 蓄えがあるという彼女に狙いを定め、「人助けのために遺産を寄付してくれ」と強引に頼み込むアレックス。口汚い言葉でののしり合ってきたことが、ある種の親近感を育てたのか、グラディスはついに遺産10万ドルを寄付することに同意します。
ところが、程なくしてグラディスが急逝。アレックスは遺産がもらえず、手配した子どもたちの渡米費用を立て替えるハメになり破産のピンチに! けれども、途方に暮れていたところに、グラディスの遺産管理人から20万ドルの小切手が届きます。これは予想外の展開! 無事子どもたちを迎え入れられることとなり、実際に子どもたちも続々と病院に到着します。アレックス、チーフ・レジデント争奪戦において一歩リードか!?

 

オペの影響で糖尿病になったヘンリー。苦しい闘病生活の中、彼にとって唯一のなぐさめがテディの存在。彼女の度重なるデートの失敗談に付き合ううちに、ヘンリーはテディとの距離を縮めていきます。でも、そこにあのイケメン精神科医パーキンスが再登場! このままテディと…というヘンリーの淡い期待は見事に裏切られる結果に…。

 

一方、デレクとメレディスの臨床試験で、オペ中に被験者が心臓病で亡くなるというアクシデントが発生。臨床試験にまた一つ空席ができ、メレディスは今度こそアデルを加えてはどうかとデレクに言います。アデルの認知症が急速に進行しているからです。あらためて病院でテストを行った結果、アデルの点数は基準値を下回ることが判明。デレクも今度ばかりは彼女を被験者として認めます。けれども、彼女に治験薬が当たるかどうかは別問題。治験薬と偽薬、どちらを投与することになるかは、オペの直前まで誰にも分からないからです。でも、アデルからエリスに間違われ、「夫を帰して」と泣きつかれてしまったメレディスは、どうしても運に任せておくことができず。アデルに治験薬が渡るよう不正を働いてしまいます。しかも、その現場をアレックスに見咎められてしまったから一大事! アレックスがメレディスを売ることはないと思うものの、今回、メレディスが一線を越えてしまったことは確か。たとえリチャードとアデルのためであったとしても、彼女の取った行動の責任は非常に重い…。このままで済むとは思えません。

 

さて、カリーとソフィアのその後は? カリーは娘を抱けるまでに見事に回復し、ついに母子ともに退院の許可をもらいます。カリー、さぞかし大喜びするかと思いきや、いざ家に帰ろうという段になると表情を曇らせた揚げ句、パニックに! 車の事故で大ケガを負ったカリーは、ソフィアを家に連れて帰る、つまり車に乗せることが怖かったんですね。でも、そこは母親業の先輩のベイリーの言葉に勇気づけられ、マークとアリゾナに連れられて娘と自宅へ帰ります。ようやく家族水入らずの生活がスタート! 本当に良かったです。
なお、ソフィアのフルネームは「ソフィア・ロビン・スローン・トーレス」。3人の親の名前が全部入っているんですね。


【トリビア:ゲスト】
グラディス役は、「Hey!レイモンド」のマリー・バローネ役のドリス・ロバーツ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「It's a Long Way Back」は、Ramonesの曲“It's a Long Way Back”からの引用。


【注目のセリフ】
「見た目、赤ちゃんて言うかニワトリ。羽とくちばしのない醜いニワトリ」by クリスティーナ
 ……相変わらずの毒舌。でもカリーのために動いてあげる優しさが。
「世の中にはそういう偉業を成し遂げる人もいるが、君じゃ無理だ」by スターク
 ……アレックス、スタークに聞き入れてもらえると思っていたなら甘い!
「あのクソババアは放っといたら財産を病気の子じゃなく飼い猫に遺しちまう。なついてもない猫に」by アレックス
 ……金をたかっておきながら、こんなひどいことを言うなんて…。
「不安に思うのは、あんたが親になったからなの」by ベイリー
 ……さすが母親業の先輩! いいことを言う!


【メレディスの一言】
回復期の長さは、傷の程度によって決まる
ただし、回復しないこともある
努力が報われないことも
決して癒えない傷もある
変化に順応することも必要
人生は劇的に変化しうる
決して元には戻らない
自分自身すら別人に思える
それは“回復した”というよりむしろ、生まれ変わる感覚
再出発する気分


【鑑賞MEMO】
PDA

動脈管開存症。本来出生後に閉鎖するはずである動脈管が閉鎖せずに残ってしまったために生じる心疾患。
ソフィアはPDAの治療として、結紮術を受けた。


【曲情報】
♪"Slow Motion" Little Red

オープニング、リハビリをがんばるカリーが、娘のソフィア会いたさに涙するシーンで。
♪"These Broken Hands of Mine" Joe Brooks
クリスティーナのお膳立てで、カリーがガラス越しにソフィアとの対面を果たし、メレディスが被験者候補にアデルを加えるべきだとデレクに提案するシーンで。
♪"Neighbors" Now Now
スタークが、ソフィアのオペにアリゾナが立ち会うことを許可し、リハビリの一環としてクリスティーナとメレディスを乗せたベッドを院内で押し回していたカリーが、無理したせいで傷口から出血してしまうシーンで。
♪"Love You Strongly" Amy Stroup
ベイリーがソフィアを抱くカリーに退院の許可を出すシーンで。
♪"Vanderlyle Crybaby Geeks" The National
エンディング、ソフィアを車に乗せて帰る怖さからパニックを起こしたカリーが、ベイリーの励ましによって落ち着きを取り戻し、無事母子ともに退院を果たし、アレックスが、アフリカから到着した病気の子どもたちを病院に受け入れるシーンで。

2011.11.23|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

11月16日(水) #18「ミュージック・エピソード 生命のメロディー」

Bamen18_a一泊旅行の道中、アリゾナが運転する車が前から来たトラックに衝突し、助手席に乗っていたカリーは頭と胸に重傷を負い瀕死の状態に! シアトル・グレース・マーシー・ウェストのスタッフが、搬送されてきた彼女の治療に総出であたる中、動揺するマークは担当を外れるよう言い渡されてしまう。処置は急ピッチで進められるものの、カリーの出血はひどく、その上陣痛まで始まってしまい…。そんな中、カリー自身は、大ケガを負った自分の姿を客観視するように幻想を見ていた。


ついにやって来ました! 今シーズンの目玉、ミュージック・エピソード。

 

(1)“Cosy in the Rocket”
前回、旅行に行く途中、車でトラックに衝突したカリーとアリゾナ。アリゾナは軽傷だったものの、カリーの方はフロントガラスから投げ出され、頭と胸に重傷を負ってしまいました! そんな中、カリー自身は、幽体離脱したかのように大ケガを負った自分を客観視。「グレイズ・アナトミー」のテーマ曲である“Cosy in the Rocket”を口ずさみます。さあ、いよいよミュージックのスタートです!

 

(2)“Chasing Cars”
すぐさま病院に搬送されたカリーは、待ち構えていた仲間たちにより治療を受けます。そして、幻想の中で歌い始めます。 曲は、シーズン2の最終話で使われた「グレイズ」を代表する1曲、“Chasing Cars”。処置にあたるオーウェン、ベイリーも歌に加わります。

 

(3)“Breathe (2AM)”
事故を起こしたアリゾナはもちろん、カリーの親友であり、彼女のお腹の子の父親でもあるマークは激しく動揺。リチャードから担当を外れるよう言われてしまいます。打ちひしがれて涙を見せるマーク…。この時のマークの涙、見ているのが辛くて。そんな中、レクシーはマークに寄り添って歌います。曲は、“Breathe (2AM)”。シーズン2の#17「死の予感 PartII」の挿入曲です。
ほどなくしてカリーのオペが行われ、デレクが硬膜下と硬膜外血腫を、オーウェンとベイリーが肝臓裂傷を処置します。ルーシーは胎児をモニター。ところが、出血がひどい上に陣痛が始まってしまったから大変! 今回の治療の責任者であるオーウェンは、このままではカリーの体が持たないと判断。オペは中断され、カリーはICUで体力の回復を待ってから再オペに挑むこととなります。

 

(4)“How We Operate”
とにかく万全の体制でカリーと赤ちゃんを救わなくては…ということで、リチャードはLAからアディソンを呼び寄せます。陣痛をコントロールできないルーシーでは役不足との判断ですね。アディソン、久々のシアトルですが、みんなと近況報告し合う暇もなく、アテンディングたちとカリーの治療方針をめぐって激論を交わします。カリーが心配だからこそみんな興奮して声を荒げますが、それを制したのがオーウェンの歌。曲は、シーズン2の#26「闘うか、逃げるか」に登場した“How We Operate”。

 

(5)“Wait”
体力が回復するまで無事持ちこたえられれば、外傷性心室中隔穿孔のオペを受けることになるカリーですが、場合によってはその処置の間に胎児が死亡する恐れが…。先に分娩させるかどうかの判断は、マークとアリゾナに委ねられます。マークは、胎児の命よりカリーを優先すべきだと主張。アリゾナは、そんなマークの意見に同意できず、2人は激しい口論に。ついにマークは、「俺は父親だが、君は何者でもない」とアリゾナに言い放ちます。この一言は強烈。打ちのめされるアリゾナ…。その間、カリーのそばに寄り添いながらベイリーが“Wait”を歌います。エイプリルとレクシーもコーラスに参加。これは、シーズン1の#2「越えられないライン」で使われた曲です。

 

(6)“Running On Sunshine”
一同は、カリーの再オペに向けていったん休憩。病院で、自宅で、カップルたち(イーライ&ベイリー、オーウェン&クリスティーナ、ヘンリー&テディ、アレックス&ルーシー、マーク&レクシー、デレク&メレディス)は思い思いの時を過ごします(本来、ヘンリー&テディは単なる書類上の関係だし、レクシーのお相手はジャクソンのはずですが…)。そして、クリスティーナ、ルーシー、マーク、デレクを除くみんなと幻想の中のカリーとアリゾナは、シーズン3の#2「衝動は嵐のように」で使われた“Running On Sunshine”を歌います。緊張感に満ちたエピソードの中、ほっと一息ついて素直に楽しめる一幕でしたね。
ちなみに、エイプリルの声を担当している植竹香菜さんは、今回のミュージック・エピソードの中でこの曲が一番のお気に入りだとか。
さて、そんな中クリスティーナは、以前バークと行った処置を応用すれば、心室中隔穿孔を修復しつつ、胎児も救える可能性があると思い付き、それを提案。けれども、テディに反対されてしまいます。

 

(7)“Universe & U”
その頃、アリゾナは病床のカリーの横で、「お願いだから生きて!」と涙ながらに彼女の回復を懇願。そんなアリゾナと、目覚めぬ自分を客観視し続けるカリーは、シーズン2の#26「闘うか、逃げるか」で使われた“Universe & U”をしっとりと歌い上げます。

 

(8)“Grace”
そうこうしている間に、カリーの容体が急変。ただちにオペが再開されることに。オペ室に運ばれていく間、シーズン2の最終話で使われた“Grace”をカリーが歌います。エイプリルとレクシーのコーラスと、ファンタジックな映像とがマッチして、とても美しいシーンに仕上がっていましたね。

 

(9)“How To Save A Life”
Bamen18_2そして、カリーの2度目のオペがスタート。一同は、肺水腫を起こしているカリーを必死で救おうとします。けれども、脳で再出血が起き、胎児までもが危険な状態に。クリスティーナは、今こそ自分の提案する処置法に切り替えるべきだと主張。もちろん、ここでもテディは反対しますが、オーウェンもリチャードもクリスティーナを支持。テディを交替させ、その後の処置をクリスティーナに引き継がせます。
ここからは、「グレイズ」の代表曲の1つである“How To Save A Life”(シーズン2の#21「迷信」の挿入曲)の大合唱。同時に、それぞれが自分の仕事を着実にこなしていきます。結果的に、クリスティーナの処置は成功するものの、カリーの容体は不安定に。アディソンは緊急帝王切開を開始します。でも、カリーの赤ちゃんはまだ23週目だったこともあり、取り上げた小さな女の子には息がなく…。見学室からオペを見守っていたマークとアリゾナも、この時ばかりはじっとしていられずオペ室へ! アリゾナは処置に加わって赤ちゃんを救います。一方で、いったんは心肺停止に陥ったカリーも無事蘇生。よかった~!! この一連のオペシーン、何度見ても涙腺が…。
こうしてカリーのオペは終了。けれども、脳に損傷があった場合、カリーは永遠に目覚めない可能性も…。まだまだ予断を許さない状況の中、アリゾナとマークは和解します。
その頃メレディスは、妊婦のカリーに嫉妬していたことをデレクに告白。自分には不妊という試練を与えられ、幸せの絶頂だったカリーは事故に…。メレディスは、そんな運命のいたずらを呪って涙します。このシーンでのメレディスの演技、リアリティにあふれていましたね。メレディスを演じるエレン・ポンピオは40歳での高齢出産でしたから、もしかして赤ちゃんが欲しくて涙した日々が彼女自身にもあったのかも…、と思わず想像してみたり。

 

(10)“The Story”
意識の戻らないカリーに付きそうアリゾナは、「赤ちゃんがあなたを捜している」と呼びかけます。この時もまだ幻想の中で自分を客観視しているカリーは、「グレイズ」の常連アーティストであるブランディ・カーライルの“The Story”を歌いながら、生まれたばかりの赤ちゃんの姿を笑顔で見守ります。
一方で、今回の一件でレクシーがまだマークを想っていると悟ったジャクソンは、「元彼に未練がある女をただぼーっと待つようなタイプじゃない」とレクシーにキッパリ。でも、レクシーはジャクソンとの関係を続けることを選択します。
また、オペで自分の意見を通したクリスティーナに腹を立てたテディは、「もう指導できない」と彼女に言い渡します。
そして、エピソードはいよいよクライマックス! カリーは引き続き“The Story”を力強く歌い上げながら、自らが横たわるベッドを揺らします。「目覚めなさい!」と言うかのように。そんな彼女自身の歌声の力なのか、カリーはついに覚醒。第一声はアリゾナへのプロポーズの答え、「結婚する」でした!! これでようやく一安心。怒濤の展開を見せたミュージック・エピソード、アリゾナの笑顔と笑い声が締めくくりました。


今回はこのように楽曲とともにエピソードを振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか? 製作総指揮のションダ・ライムズは、自身が大ファンと公言しているドラマ「バフィー ~恋する十字架~」のミュージック・エピソードみたいな仕上がりにしたいと言っていたようですが、それに匹敵する、いや、それを上回る出来だったんじゃないかと思います。現地アメリカでは賛否両論があったようですが、個人的には大満足でした!

 

そして、今回のミュージック・エピソードを、歌も含めて日本語に吹き替えるというスペシャル企画を実現させてくれた、カリー役の田村聖子さんをはじめとする日本語版キャスト、そして日本語版制作スタッフの奮闘に拍手を送りたいと思います!

 

なお、今回、日本語吹き替え版で本編をご覧になった方、19日(土)午前9:00から字幕版の放送がありますので、ぜひこちらもご覧ください! オリジナル・キャストの歌声も必聴ですよ。注目すべきは、日本語版キャストとオリジナル・キャストの歌声に似ている箇所が結構あるところ。もともと、オリジナル・キャストの声質を配慮して日本語版のキャスティングが行われていますから、当然と言えば当然なんですが、聞き比べてみると本当に面白いです。
ちなみに、日本語吹き替え版は23日(水)午前7:25からリピート放送がありますので、もう一度この感動を味わいたい方はこちらもぜひ!


【トリビア:ゲスト】
アディソン役のケイト・ウォルシュがゲストとして登場!

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Song Beneath the Song」は、Maria Taylorの曲“Song Beneath the Song”からの引用。


【注目のセリフ】
「俺はミケランジェロ」by マーク
 ……笑っていられたのはこの時まで。このあとカリーが…。
「ここはシアトル・グレース・マーシー・デスだ。ってことはルーシーも…」by アレックス
 ……エヴァ、イジー、ジョージ、確かにいろいろあった病院だけど“デス(death)”って…。


【カリーの一言】
人体のうち脳は最も謎めいている
学習し、変化し、順応する
視覚や聴覚、それらを伝達し、愛情を感知する
魂を司っているのかも
どれだけ研究を重ねても、頭蓋骨の内側で脳細胞がどう機能しているか、完全には突き止められない
そして脳は、損傷を受けた場合、そう、さらに謎めいたものとなる


【医療用語MEMO】
肺水腫

血液の液体成分が血管の外へ滲み出し、肺血管外の水分量が異常に多量に貯留した状態のこと。溜まった水分により、呼吸不全に陥る。
カリーの場合は、この肺水腫が急激に進行する電撃性肺水腫に陥った。

 

腹部コンパートメント症候群
腹腔内の大量出血などによって腹腔内圧が上昇し、呼吸・循環障害を生じる病態のこと。
カリーは肺水腫を起こすと同時に腹部コンパートメント症候群になり、緊急オペを受けた。

 

アプガースコア
出産直後の新生児の健康状態を表すスコア。0~2-点が重症仮死、3~6点が軽度仮死、7点以上が正常とされる。
カリーの赤ちゃんは、出産直後アプガースコアが「0」だったので、相当危ない状態だったということになる。


【曲情報】
♪"Cosy in the Rocket"

歌うのはカリー。原曲のアーティストはPsapp。
♪"Chasing Cars"
歌うのはカリー、オーウェン、ベイリー。原曲のアーティストはSnow Patrol。
♪"Breathe (2AM)"
歌うのはレクシー。原曲のアーティストはAnna Nalick。
♪"How We Operate"
歌うのはオーウェン。原曲のアーティストはGomez。
♪"Wait"
歌うのはベイリー、エイプリル、レクシー。原曲のアーティストはGet Set Go。
♪"Running On Sunshine"
歌うのはカリー、イーライ、オーウェン、ヘンリー、アレックス、ベイリー、テディ、アリゾナ、レクシー、メレディス。原曲のアーティストはJesus Jackson。
♪"Universe & U (Acoustic)"
歌うのはアリゾナ、カリー。原曲のアーティストはKT Tunstall。
♪"Grace"
歌うのはカリー、エイプリル、レクシー。原曲のアーティストはKate Havnevik。
♪"How To Save A Life"
歌うのはオーウェン、メレディス、テディ、ベイリー、マーク、アリゾナ、レクシー、エイプリル、アレックス、カリー。原曲のアーティストはThe Fray。
♪"The Story"
歌うのはカリー。原曲のアーティストはBrandi Carlile。

2011.11.16|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(23)トラックバック(0)

11月9日(水) #17「憧れのベビーシャワー」

Bamen17_8妊娠23週半を経過したカリーのために、院内でベビーシャワーのパーティーが開かれる。マークとアリゾナが相変わらずいがみ合う中、カリーはアリゾナが妊娠した自分をよく思わないのは当然だと言って、埋め合わせに彼女を一泊旅行に誘う。一方、院内のチーフ・レジデントの座を巡る競争は激化。リチャードの臨床試験の資金が確保できたこともあって、どのスタッフも助手にしてもらおうと躍起になってアピールし…。


Bamen17_2_2妊娠23週半を経過したカリーのために、院内でベビーシャワーのパーティーを企画したアリゾナとマーク。2人は準備の段階から何かにつけてやり合い、かなり険悪なムード。自分の方がカリーを理解しているとマークが自慢するもんだから、アリゾナはますます不機嫌に。そんな2人をよそに、無事にベビーシャワーを迎えられて幸せいっぱいのカリー。でも、自分ばかり浮かれていては…と、アリゾナの気持ちを思いやれるところが彼女の優しさ。埋め合わせにと、アリゾナを週末の一泊旅行に誘います。これにはアリゾナも大満足!

Bamen17_4それにしても、ベビー服のデコり、とても面白そうだったけれど、クリスティーナは心臓を描くし、嫉妬の表れなのか、メレディスが描いたのは怒りに満ちた(?)青の抽象画だし、アレックスの方は下手な手術着だし。この人たち、つくづくこういうのに向いてないなあ…。
ちなみに、“ベビーシャワー”というのはアメリカでは一般的な慣習。妊婦さんに出産の前祝いをするために友人たちが開くパーティーのことです。特徴的なのは、あらかじめ妊婦さんに欲しいプレゼントをリストアップしてもらい、ゲストたちはその中からお祝いの品物を買ってくるという点。とっても合理的なシステムですよね。このようにプレゼントを“シャワー”のように妊婦さんに浴びせることから、“ベビーシャワー”と言うらしいです。アリゾナとマークはお祝いのリストをなくしたって騒いでましたが、通常はベビーシャワーを開いた友人が、誰が何をお祝いにくれたか一覧に書き留めておくんだとか。妊婦さんはこれを見ながら後でお礼のカードを書くのが常なんだそうです。

 

一方、検査の結果、早期の認知症と診断されたアデル。リチャードは彼女を臨床試験の対象に入れてくれとデレクに頼みますが、すでに待機リストはいっぱいで…。
そんな中、デレクとメレディスは、臨床試験の被験者ソーニャのオペの準備を進めますが、最終的に彼女は臨床試験を降りてしまいます。なぜなら、「介護者が日常的にワシントン州で暮らしていること」という臨床試験の被験者の条件を満たすために、息子のタリクがロンドンにいる同性の恋人と別れたことをソーニャ自身が知ってしまったから。タリクにしてみれば、自分がゲイだとカミングアウトした時、夫を失っても自分の味方をしてくれた母親の世話をするのは当然のこと。でも、ソーニャはとても息子思いの女性。デレクが説得するも、ロンドンの恋人のところへタリクを帰らせるという決心を変えることはありませんでした。
その結果、臨床試験には一つ空席が。これにアデルが座る権利はあるのか、デレクたちはアデルをテストします。けれども、点数は臨床試験の基準を1点上回り、被験者には不適格との結果に。プロトコルに従わなければならない以上、いくらデレクでもアデルを被験者に加えることができない…。リチャードの気持ちが分かるだけに、デレクも辛い立場です。

 

チーフ・レジデントの座を巡る競走は激化の一途をたどっています。リチャードの臨床試験の資金が確保できたとあって、レジデントたちは自分を助手にしてもらおうと躍起に。そんな中、レクシーと寝るようになり、ところ構わず彼女とのセックスを楽しんでいるジャクソンは、ベイリーの下について1型糖尿病の患者クララを担当。彼女がリチャードの臨床試験の候補者としての条件を満たしていると知ると、FDAに緊急特例を申請してはどうかと提案。リチャードもそれに賛成します。
その後、クララの病状は悪化。FDAからまだ承認が下りていないものの、クララの命に関わると見たリチャードは、承認を待たずにオペを敢行し、見事成功させます。後出しのかたちにはなりますが、その後FDAからの許可も下りてホッ…。でも、一歩間違えれば、今回のリチャードの行為は、医師免許を剥奪されてもおかしくないもの。ベイリーが、デレクへのあてつけではないかと指摘していましたが、まさにその通り。プロトコルに反する前例をあえて自分で作って見せたというところでしょうか。
ちなみに、チーフ・レジデントの選考については、リチャードは全権をオーウェンに委ねることに。これじゃ、クリスティーナにはむしろ不利か!?

 

相変わらずイーライとの関係を続けているベイリーは、患者への対応を巡って彼と意見を戦わせていましたが、イーライが「病院の外では自分が主導権を握る」と宣言して一件落着。仕事を終えたベイリーはイーライの家へ…。

 

Bamen17_10ERには、ジョギング中に倒れたヘンリーが担ぎ込まれます。検査の結果、新たな腫瘍があることが判明。テディは自分がオペを執刀すると主張しますが、ヘンリーの言動には単なる書類上の夫婦以上のものがあると判断したリチャードは、医師が家族の治療を禁じられていることを理由に、クリスティーナに執刀を指示。テディは監督としてオペに入ることとなります。
オペ中、テディは緊張し、冷静さを失う場面すらあるものの、クリスティーナが見事に処置をしてオペは成功。目覚めたヘンリーはあらためてテディを口説きますが、テディの方は「2人の関係はただのいいお話に過ぎない」と言い捨てます。この2人の関係、一体どうなってるの!? テディもヘンリーに気があるように見えるのに…。

 

スタークと食事のデートを重ねるエイプリル。からかうアレックスに、「ただの友達」と言い張りますが、この日、スタークから自分の家で夕食を食べながら『地上より永遠に』を観ようと誘われていて。スタークの自宅でデート、ということは…!? さすがにビビり始めたエイプリル。自分たちは友達の関係だとスタークに念を押しますが、スタークは「友達でいたくない」とキッパリ。この2人の関係、進展はここまででしょうか!?

 

アレックスに興味を抱き始めているルーシー。メレディスから「彼はさまざまな苦労をしている。がさつに見えるのは演技」と聞かされ、ますますアレックスのことが気になるように。目下、チーフ・レジデント争奪戦を勝ち抜くためにはオペに一番乗りするしかないと、病院の駐車場にトレーラーを止めて一人暮らしを始めた彼を訪ね、何と自分からキス! アレックスを足蹴にしていたかと思えば、大胆なこの行動には驚かされました。

 

さて、カリーとアリゾナは一泊旅行に出発! アリゾナが車を運転している最中、レクシーとジャクソンの関係を知って動揺したマークが、カリーにメールをしてきます。思わず、折り返しマークに電話をかけようとするカリー。アリゾナは嫉妬をむき出しにします。アリゾナにもマークにも目いっぱい気配りしているつもりのカリーは、もう限界!とばかりに「あなたが喜ぶなら何でもする」と吐き捨てるように発言。すると、一瞬考えた後にアリゾナは、「結婚して」とカリーにプロポーズします。驚いてアリゾナを見るカリー。ところがこの直後、2人がふと前方に視線を戻した途端、彼女たちの車が何かに激しく衝突!!  これは大変なことに!!

 

そして、次回は話題のミュージック・エピソード。この事故がどう音楽に結びつくのか、見てのお楽しみです。
このブログでもお伝えしているように、日本語吹き替え版では日本語版キャストの役者さんたちが歌も吹き替えています。次回のミュージック・エピソードは、ぜひ日本語吹き替え版と字幕版の両方をご覧ください!


【トリビア:ゲスト】
ショーン役は「デクスター ~警察官は殺人鬼」のエリオット役や「ヴェロニカ・マーズ」のトム・グリフィス役などで知られるリック・ピータース。
ソーニャ役は、「新スター・トレック」のディアナ・トロイ役でおなじみのマリナ・サーティス。
タリク役は、「BONES」のバジリ役のペジ・ヴァーダト。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「This Is How We Do It」は、Montell Jordanの曲“This Is How We Do It”からの引用。


【注目のセリフ】
「あなたが“ベビー服デコり”なんて言葉使うとはね」by メレディス
 ……マークったら、意外と女性っぽいところが!?
「ブライズメイドが花嫁を絞め殺したいと思うのはお約束」by アリゾナ
 ……ご機嫌ななめのアリゾナ、ブラック発言炸裂!
「だからこいつはヤツのために今夜パンツを脱ぐ」by アレックス
 ……「スタークのためにパンツ脱いだりしない!」とエイプリルは反論!
「怯えた妻はやめて黙ってて!」by クリスティーナ
 ……ヘンリーを拒絶するわりには、オペ中、妙に動揺するテディって…。
「問題はそこだな。私は友達で終わりたくない」by スターク
 ……スタークの方は、エイプリルに本気!!!
「私から動くしかない」by ルーシー
 ……自分からアレックスにキス! 大胆!
「結婚して」by アリゾナ
 ……このプロポーズが思わぬ事態を招く結果に…。


【メレディスの一言】
医者はジレンマに悩む
安全第一でプロトコルに従うか
リスク承知でプロトコルを“作る”か
リスクは利益をもたらしうるが、思わぬ結果も招く
それでも、時にいちかばちか賭けに出なきゃならない
大きな賭けに
望んだ結果が得られたら、まさに最高の気分
でもどうでなきゃ…


【医学用語MEMO】
ラ音

聴診で確認できる副雑音のうち、肺や気道から発生するもののこと。
ジャクソンは、低血糖性昏睡に陥った患者のクララに、ラ音聴取を認めた。

 

腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓
術後の傷部分の腹壁が弱くなり、皮膚の下に脱出して膨らんだ腸管などが急に締め付けられる病態のこと。
アレックスは小児科でエイプリルを手伝い、この状態の子どもの意識下鎮静での整復をやり遂げた。


【曲情報】
♪"Rumour Has It" Adele

オープニング、ところ構わずいちゃつくレクシーとジャクソンにエイプリルが腹を立て、ベイリーの駐車スペースにトレーラーを止めたアレックスが、ベイリーから注意され、デレクたちがアデルの検査をするシーンで。
♪"Out Of Style, Out Of Touch" Eulogies
カリーのベビーシャワーのシーンで。
♪"Little Marriage" Lia Ices
臨床試験の対象になるか検査を受けたアデルが、自分の認知症に怯えて泣くシーンで。
♪"Middle Distance Runner" Sea Wolf
テディが口説くヘンリーを拒み、メレディスが臨床試験の待機リスト患者に電話を入れるべきだとデレクに言うシーンで。
♪"Someone Like You" Adele
エンディング、ルーシーがアレックスのトレーラーに立ち寄り、彼にキスをし、いちゃつくレクシーとジャクソンをリビングから追い出したエイプリルが一人で『地上より永遠に』を鑑賞し、オーウェンがチーフ・レジデントの選考役となったことにクリスティーナがショックを受け、一泊旅行に出かけたカリーとアリゾナが車の中で言い争い、アリゾナがカリーにプロポーズをした直後に、2人の乗った自動車が何かに激しく衝突するシーンで。

2011.11. 9|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

11月2日(水) #16「無責任な愛」

Bamen16_a認知症患者のアリソンが、夫と息子のカイルと一緒に臨床試験のために来院する。家計のために必死で働く父親に代わって、まだ10歳だというのにけなげに母親の面倒を見ている孝行息子のカイル。そんなカイルの首にしこりを発見したメレディスは、念のために検査を行うことにするが…。一方、カリー、アリゾナ、マークの3人は、赤ちゃんについて羊水検査(羊水穿刺)をするかどうかで議論する。また、メレディスは朝から視力の低下で悩み、排卵誘発剤の副作用を疑うが、普段通りオペには参加しようとする。けれども臨床試験中、ついに目が見えなくなってしまい…。


不妊治療の一環で、排卵誘発剤を投与し続けているメレディス。その副作用のせいか、だんだん目がかすむように。ちょっとした不安を抱えながら、病院では臨床試験のために来院した認知症患者のアリソンを担当します。彼女に付き添っているのは夫のハワードと息子のカイル。ハワードはアリソンの医療保険と家計のために働きづめで、実質的に母親の面倒を見ているのはカイルです。まだ10歳だというのに、アリソンが興奮した際には、彼女の好きなジョニー・キャッシュの曲を歌い、必死で母親を落ち着かせようとするなど、本当にけなげです。
メレディスはそんなカイルの首にしこりを見つけます。両親もこれに気付いてはいたものの、とにかく忙しくて医者に診せている余裕がなく…。メレディスは、念のためカイルの検査をすることにしますが、その結果、至急取り除く必要のあるリンパ管腫と判明します。スタークは、発見が遅れたのは病気の母と多忙な父の責任だと指摘。カイルの担当となったアリゾナとエイプリルに児童保護局に連絡するよう指示します。けれども、今親子が引き離され、臨床試験で治験薬をもらえずアリソンの症状が進行すれば、母親がカイルを覚えていられるのもあと数年という可能性も。アリソンとハワードがカイルをネグレクトしているわけではないことは一目瞭然であることから、メレディスに促されてアリゾナとエイプリルはスタークに考え直してくれないかと訴えますが、相手はあの頑固なスターク。そう簡単に話を聞き入れてはくれません。
Bamen16_8そんな中、カイルのオペは無事成功。エイプリルは、あらためてスタークの説得にかかります。どうやらスターク、患者の立場で物事を見ようとするエイプリルの姿勢に心動かされた様子。意外にも通報はしなくていいと承諾してくれました! さらに驚いたのが、その後、彼がエイプリルを食事に誘い、エイプリルも戸惑いつつOKしちゃったこと! エイプリルとスターク、奇妙な組み合わせだけれど案外うまくいきそうな…!?

 

一方で、メレディスの視力低下は徐々に進行。メレディスから相談を受けたアレックスは、産婦人科医ルーシーに意見を求めに行き、それにかこつけて彼女をデートに誘うものの断られます。ルーシー、アレックスに興味あるくせに冷たい! どうやら彼女はツンデレタイプみたい。
そんな中、メレディスはデレクの助手としてアリソンのオペに入りますが、途中でついに目が見えなくなってしまいます。そして、ルーシーからは排卵誘発剤の使用をやめるよう命じられ、リチャードからは眼科医の許可が出るまでオペ室への出入りを禁じると言われてしまいます。さらにデレクからは、視力のことを黙ってオペに入ったことを怒られるし。もう、踏んだり蹴ったりのメレディス。赤ちゃんが欲しくて悩む彼女にとって、治療もオペも取り上げられるというこの状況はかなり酷なことではないかと…。

 

メレディスとは対照的に、妊娠が順調に経過しているカリー。アリゾナとマークを含め、羊水検査を受けるかどうかでもめます。マークはわずかながら流産のリスクをともなう羊水検査には反対。けれども、アリゾナは検査すべきだと主張。最終的にはカリーも検査を受けたいと意思表明し、マークは多数決で負けてしまいます。ところがマーク、「親3人で話し合った結果だから」とカリーが羊水検査を受けることをあっさりと認めるからビックリ。予想に反して大人な対応を取ったマークにカリーは感動します。でも、アリゾナは好きでもないマークと一生家族としての話し合いが続くことになると思うとうんざり。“3人の親”の関係、こじれていくのか軌道修正されていくのか!?

 

テディ、レクシー、ジャクソンは、肺移植が決まった膵嚢胞線維症患者リッキーを担当しますが、オペ前に問題発生。リッキーには同じ病気を持つジュリアという恋人がいたことが分かったのです。膵嚢胞線維症患者同士が一緒にいると、感染症をうつし合う危険が。せっかくもらった肺をダメにしてしまう可能性は高く、医師たちは2人に別れるよう言いますが、「ほかに分かり合える相手はいない。危険を冒しても人生を楽しむ権利はあるはず」と2人は譲りません。
結局テディは、「彼女と別れるか肺移植を諦めるかの二つに一つ」とリッキーに通告。話し合いの末、リッキーはジュリアより肺移植を選びますが、2人がそう簡単に別れるとは思えません。案の定、ジュリアはリッキーのオペ終了後もまだ病院の前にたたずんでいました。レクシーは、そんな彼女にリッキーのオペの成功を伝えるとともに、やはり彼とは別れるべきだと説得。「ほかの人と出会える」と彼女を励まします。でも、そんな自分の言葉に一番懐疑的だったのは、レクシー自身。本当は、今もマークのことを引きずっているわけで…。その後、レクシーは、自分がジュリアに言った言葉を正当化するようにジャクソンの口説きに乗り、ついに彼と友達の一線を越えてしまいました。レクシーとジャクソン、予想していた通りの展開!

 

妊娠中のカリーの姿を見て、自分が妊娠していないことにつくづく安堵しているクリスティーナ。「あたしをはらませないでくれてありがとう」とオーウェンに言いますが、オーウェンは子どもが欲しい様子。どうやらオーウェン、いつかクリスティーナも子どもが欲しくなるだろうと楽観視していたみたいです。けれども彼女はオーウェンの意見に、一切聞く耳を持たず。さすがのオーウェンも、話し合いの土俵に上がろうとすらしないクリスティーナにご立腹です。それにしても、子どもを持ちたいか持ちたくないか、その価値観の違いはなかなか埋められるものじゃない。この2人、この調子で大丈夫かしら!?

 

Bamen16_4一方で、先日転倒してケガをしたアデル。またしても転倒してERに運ばれます。アデルは靴のせいだと言いますが、転んだ場所はスーパーなのに薬局だと言い出すなど、前回の転倒時同様、話が支離滅裂。ベイリーは、上司の妻であることにひるんだりせず、彼女にアルコールと薬物の検査をしますが結果は陰性。それなら、考えられるのはやはり認知症…。ベイリーは自分の見解をリチャードに伝え、リチャードも思い切ってデレクに相談しました。アデルの件、今後深刻化しそうです…。


【トリビア:ゲスト】
ハワード役は、「スターゲイト:アトランティス」のエイブ・エリス役や「サード・ウォッチ」のモンティ・パーカー役、「ER 緊急救命室」のアル・ブレ役などでおなじみのマイケル・ビーチ。
アリソン役は、映画『スリーメン&ベビー』『スリーメン&リトルレディ』『チャーリー』などで知られるナンシー・トラヴィス。
ジュリア役は、「ゴシップガール」にレイチェル・カー役で複数話出演しているローラ・ブレッケンリッジ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Not Responsible」は、Deep PurpleやTom Jones の曲のタイトルとして知られる“Not Responsible”からの引用。


【注目のセリフ】
「尊敬はもうされてる」by エイプリル
 ……この自信過剰っぷりがイイ。
「なおさらオペの方に気持ちが傾くんですけど…」by ベイリー
 ……外科部長の妻を診るより塞栓症のオペの方が魅力的なのは当然。
「だってどんなに虚勢を張ったってチワワ並みの自信しかないから」by ルーシー
 ……アレックス、ひどい言われよう。
「小児外科医だって薄情になりうる。私はその典型だろう」by スターク
 ……意外にも自分のことをよく分かってる!
「運命の人がもし一人だけだったら世の中不便すぎる」by ジャクソン
 ……確かに!
「急いで決めたし、あの時あたしPTSDのせいで震えるお人形だったし」by クリスティーナ
 ……今となっては、彼女が震えるお人形だったなんて信じられないくらい。
「それセールスポイント?」by エイプリル
 ……「人の意見など聞いたことがない」という点を売りにするスタークって…。


【メレディスの一言】
医者は責任感がある
ただし問題は、それを仕事中、患者のために使い果たすこと
私生活では後先を考えず、あり得ない選択をする
病院ではまともなのに、自分のこととなるとまるで無責任
そもそも、責任を果たす意味はあるのか?
ビタミン剤を飲み、税金を払い、列の順番を守っても、運命は愛する人を与え、そして容赦なく奪い去っていく
後に残るのは、ビタミン剤と空しさだけ


【鑑賞MEMO】
膵嚢胞線維症

遺伝性疾患の一種。外分泌腺の機能を司っているCFTRと呼ばれる遺伝子の異常により、全身(気道、腸、肝臓、膵臓、胆道などのあらゆる臓器)の外分泌腺の機能異常が起こり、それに基づく症状が起こる病気。たとえば、痰の粘性が強くなると気道を閉塞し肺炎を繰り返すようになる。
医療の発達にともない寿命は延びたが、それでもこの病気を持つ患者の寿命は30歳程度と言われている。


【曲情報】
♪"Julian Darling" Elizabeth & The Catapult

オープニング、デレクに新居の図面を見せられたメレディスが、目の不調を感じるシーンで。
♪"Come With Me" CEO
カリー、アリゾナ、マークがランチの席で羊水検査をめぐってもめ、メレディス、クリスティーナ、アレックスが、同じくランチの席でメレディスの新居について話をするシーンで。
♪"I Walk The Line" Cast
母親のアリソンを落ち着かせようと、カイルが歌ったアカペラ。ジョニー・キャッシュの曲。
♪"Riverside" Agnes Obel
ジュリアが去ったことをレクシーがリッキーに伝え、ベイリーがアデルのことをデレクに相談すべきだとリチャードに助言するシーンで。
♪"Forget It All Again" Rich McCulley
子どもを持つかどうかで、クリスティーナとオーウェンが言い合いをし、スタークがエイプリルをデートに誘い、マークについて感じていることをアリゾナがカリーに伝えるシーンで。
♪"Plans" The Submarines
エンディング、レクシーとジャクソンがシャワールームでキスをし、クリスティーナと話をしていたメレディスが、リチャードからオペ室への出入りを控えるよう言われ、屋上でマーク、オーウェンとともに屋上でゴルフの打ちっ放しをしていたデレクが、アデルを診てほしいとリチャードから頼まれるシーンで。

2011.11. 2|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

10月26日(水) #15「繰り返す時間の中で」

Bamen15_a救急医療の現場では、受傷(発症)からの1時間、いわゆる“ゴールデンアワー”が患者の生死を分ける鍵と言われている。今回は、ある日の午後6:00からの1時間にスポットを当て、メレディスが仕切るERでの出来事を描く。胸の痛みを訴えてERにやって来たオリヴァーは、息子とバスケ試合の観戦に行く予定があるため早く帰りたがる。レクシーは、頭痛患者のミッチをただの偏頭痛と診断。そんな中、バスケ試合前のパーティーでケンカをし、頭にナイフが刺さってしまった男が来院! 一方で、クリスティーナはカリーから子どもの後見人になってほしいと頼まれ…。


Bamen15_9ある日、混雑するERを仕切ることになったメレディス。午後6:00から1時間の間に、さまざまなことが起きます。1時間の中で何ができるのか、1時間の間に人の人生がどう変わるのか、それをメレディスの視点から描くという、なかなか面白いプロットです。
ドラマはほぼリアルタイムで、ちょっと「24 -TWENTY FOUR-」のように進行します。

 

この日、胸の痛みを訴えてERにやって来たオリヴァー。息子を連れてワシントン大のバスケの試合に行く予定があるため一刻も早く帰りたがりますが、メレディスはそんな彼を引き留め、一連の検査をして痛みの原因を突き止める必要があると説明。テディにコンサルを頼みます。でも実はテディにも予定が。ウィリアムという男性とデートの約束をしていて、すでに彼が病院に迎えに来ていたんです。さらには、テディがウィリアムに「少し待っていてほしい」と事情を説明していると、そこにテディの書類上の夫ヘンリーが! 彼は、テディの夫であることはあえて語らず、テディを待つウィリアムの話し相手になります。テディにとっては何とも複雑な状況…。
結局、オリヴァーはCT検査を受けることとなり、仕方なく息子に「試合に遅れる」と連絡を入れます。ところが、この電話がオリヴァーと息子の最後の会話になってしまいました…。オリヴァーは大動脈解離でCT検査中に心停止となり、テディとメレディスによる緊急オペを受けるものの、すでに手遅れの状態で…。このオペシーン、いつにも増して緊迫感があって見応えがありましたね。できればこの患者にはぜひ助かってもらいたかった…。
さて、そんなこんなでさんざん病院で待たされたウィリアム。長時間彼と話をしたヘンリーは、ウィリアムは退屈な男だとテディに忠告。ヘンリー、テディの幸せを邪魔するつもりはないと思うけれど、内心では自分を見てほしいという気持ちが強そうです。

 

Bamen15_5メレディスは脚の整復を待つ4歳の男の子ネイサンの両親から、痛がる息子が何時間も処置を待たされているとクレームを受けます。「処置には麻酔が必要だが、現在オペ室がすべてふさがっている」と説明するメレディス。オペ室が空き次第声をかけると両親に伝えます。

 

そんな中、意外な人物もERにやって来ます。それは、リチャードの妻アデル。彼女は脚立から足を滑らせて転んだと語りますが、その後の会話のつじつまがどうも合わない。メレディスは記憶障害を疑いますが、人づてにアデルがERにいると聞いて慌てて飛んできたリチャードは、「メレディスは認知症に取りつかれている」と反発し、彼女の懸念を一蹴します。でも、明らかにアデルの様子、変でしたよね。リチャードも本当は何か感じていたのでは?

 

バスケの試合前のパーティーでケンカしたあげく、ナイフが頭に突き刺さってしまったスチュワートという男性も、仲間のデーヴとともにERにやってきます。頭にナイフというホラーさながらの状況なのに、スチュワートは痛みも感じていない様子で、ビール瓶片手に平然と歩いたりしゃべったりしているから驚き。眉をひそめてナイフを動かして楽しむなど、スチュワート&デーヴ、本当におバカです。
メレディスはデレクに診てもらおうとしますが、あいにくオペ中。彼を待つ間、オーウェン&レクシー&ジャクソンが処置法を話し合っていると、何とその間にデーヴがナイフを抜き取っちゃいました! けれども、その後のスチュワートの様子には異変なし。脳に何の損傷もないと分かり、スチュワートは自主退院してバスケの試合へと向かいます。胸の痛みを訴えるオリヴァーより、頭にナイフのスチュワートの方が重症に見えたのに、結局試合に行けたのはスチュワートの方。人生、分からないものです。

 

休む暇なく動くメレディスは、合間にレクシーが退院させた偏頭痛患者ミッチのカルテを確認。退院時のミッチのサインに異変を感じ取ったメレディス、脳卒中の可能性があると見て、まだ駐車場にいた彼を病院に呼び戻します。おかげで、メレディスの予想通り脳卒中を起こしていたミッチは、適切な処置を受けることができて命拾い。メレディス、すばらしい洞察力&判断!
ちなみに、ミッチには恋人のジアが付き添っていましたが、彼女はミッチの病状よりも予定していたディナーや旅行のことを気にしてばかり。まさに「悪魔のような女」。最終的にミッチは彼女と別れることを決断しましたが、正しい選択だったと思います。

 

アレックスはこの日の夜はオフ。患者からバスケの試合のチケットを2枚もらった彼は、試合に行く前に病院に顔を出し、たまっているカルテのサイン書きに精を出します。途中、エイプリルにサイン偽造を頼んで断られるものの、バスケ好きのルーシーがカルテ書きに協力。何とか試合開始前に処理を終わらせました。
でも、アレックスは結局試合には行かず。脚の整復の件で、いつまでも手当を受けられずにいるネイサンのことを放っておけず、自らネイサンの処置を買って出たんです。ネイサンに好きな色を尋ねて、その色のギプスを用意してあげるあたり、アレックスって本当に優しいし子どもの扱いがうまい! その様子を見ていたルーシー、ますますアレックスに惚れちゃった!?
なお、アレックスからチケットを譲り受けたジャクソン。レクシーを誘ってました。この2人、急接近ですね。

 

Bamen15_7クリスティーナは、生まれてくる子どもの後見人になってほしいとカリーに頼まれますが、その話を聞いたメレディスは、「断るのが当然」とキッパリ。目下、不妊治療中のメレディス、クリスティーナが別の子どもの後見人になったら、自分には子どもができないと言われているような気がして、こんなことを言ったようです。不妊期間中にナーバスになるメレディスの心境、結構リアル。クリスティーナは、親友を苦しめてまで後見人になるのは気が引けたと見えて、カリーの申し出を断ることに。

 

そうそう! ベイリーがイーライに誘われて、ついに当直室を不適切な目的で使用!! しかもそれをデレクに見られてしまうという…。あのベイリーの悲鳴と、その後のデレクの反応、面白かったです。

 

というわけで、以上の出来事がすべて同時進行した1時間。ERを仕切りながら自分の不妊治療のことも忘れず、緊急オペ、患者の死亡宣告、遺族への連絡などを次々とこなしていくメレディス。彼女の心境が臨場感たっぷりに伝わってきました。
また、こうしてメレディスの視点で描きつつも、デレクやクリスティーナら、いつものメンバーもさりげなく全員登場。アレックス&ルーシー、レクシー&ジャクソン、ベイリー&イーライ、テディ&ヘンリー、リチャード&アデルらのドラマもバランス良く盛り込まれていて。ベイリー&イーライの件はもちろん、デレクとメレディス、エレベーターの中で何を始めるのかと思いきや排卵誘発剤の注射! と笑いのエッセンスもバッチリ。とにかくシナリオの完成度が高いな、という印象を受けました。テディやジャクソン、エイプリルら、魅力的なキャラクターが増えるのは嬉しいことですが、オリジナルのキャストの出番にもう少し時間を割いてほしいと思うことも多いので、今回は本当に大満足!
それにしてもメレディス、とてもいいキャラに成長したな、とあらためて感じますね。


【トリビア:ゲスト】
ネイサンの父親役は、「名探偵モンク」のランドール・ディッシャー警部補役でおなじみのジェイソン・グレイ=スタンフォード。
ウィリアム役は、「エド~ボーリング弁護士」のマイク・バートン役のジョシュ・ランドール。
ネイサン役は、「クリミナル・マインド FBI行動分析課」でホッチの息子ジャックを演じているケイド・オーウェンス君。


【注目のセリフ】
「潜在的利点を考えるべきだ。しびれるような快感とか、興奮を味わえる潜在的利点を」by イーライ
 ……ベイリーにまで当直室を不適切使用させないで~!
「バスケ好きならダメ男感がちょっと薄れた」by ルーシー
 ……バスケ好きと知る前からアレックスに興味があるように見えたけど。
「ナイフスタンドはどこ?」by クリスティーナ
 ……頭にナイフが突き刺さってるからって、スタンド呼ばわりはちょっと…。
「いや、何でもない。使用中だった。ドアの向こうで何を見たか聞かないでくれ」by デレク
 ……ベイリーの叫び声には笑えた!
「あっ、ちょと待って。ここ血が付いてる」by クリスティーナ
 ……メレディスの血をぬぐってあげるこのシーン、すごく良かった!


【メレディスの一言】
1時間、その間にすべてが変わる。永久に…
命拾いをする1時間
考えが変わる1時間
1時間が自分へのご褒美ということもある
ある人にとって1時間は何の意味もない
ある人にとって1時間がすべてを左右する
でも結局1時間に過ぎない
時間の一部
膨大な時が続く
60分、3600秒、それだけ
また1時間が始まる
次の1時間がどうなるかは分からない


【鑑賞MEMO】
ジェフ・バグウェル

MLBヒューストン・アストロズに所属した元プロ野球選手。
元プロのピッチャーだったというヘンリーは、彼と一度対戦したことがあるとのこと。


【曲情報】
♪"Love Like A Sunset Pt. 1" Phoenix

オープニング、メレディスのナレーションシーンと、オリヴァーの緊急オペのシーンで。
♪"Bourgeois Shangri-La" Miss Li
デレクがエレベーターの中でメレディスに排卵誘発剤を打ち、アレックスがエレベーターの中でルーシーに試されるシーンで。
♪"Lose Control" Back Ted N-Ted
エンディング、患者のミッチが恋人のジアに別れを告げ、ヘンリーがウィリアムの件でテディに助言し、ベイリーとイーライが不適切な休憩を終え、スチュワートを見送った後にジャクソンがレクシーをバスケの試合に誘い、ネイサンの処置をするアレックスをルーシーが見つめ、リチャードがアデルを連れ帰り、メレディスがERで対応を続けるシーンで。

2011.10.26|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月19日(水) #14「危険な賭け」

Bamen14_aアリゾナとマークは妊婦となったカリーに食生活を改めるよう要求し、毎日飲んでいたコーヒーも控えるよう迫る。その日、大手術の担当を予定していたカリーは、カフェイン不足によるイライラを募らせ…。一方、以前メレディスから提供された肝臓の移植を受けたザッチャーが腹痛を訴えて入院。レクシーは肝臓の拒絶反応が起きているのではと心配するが、そこに若い女性が現れてザッチャーとイチャイチャし始め…。


デレクの臨床試験の助手として張り切るメレディスに、リチャードが別の臨床試験の助手を頼みたいと持ちかけます。それは、亡きエリスによる糖尿病の膵島細胞移植がらみの治療法についての研究。リチャード、前回のツイッター騒動でエリスの研究のことを思い出し、それを引き継ぐことにしたようです。「娘である君に研究の相続権がある」というリチャードの言葉にメレディスは揺れます。

Bamen14_5そんな中、ザッチャーが腹痛を訴えて病院を訪れ、ベイリーが彼を入院させます。まさか、メレディスが提供した肝臓に対する拒否反応!? 知らせを受けたレクシーは急いでザッチャーのところへ。ところがそこに若い女性が現れて、いきなりザッチャーにキス! これにはレクシーも開いた口がふさがりません。実はこの女性、ザッチャーが断酒会で知り合って付き合うようになった恋人のダニエル。ザッチャー、娘と同じくらいの年齢の女性と付き合うなんて、隅に置けないですよね…。しかもダニエル、腕にタトゥーですよ、タトゥー! レクシーが怒る気持ちも分かります(とはいうものの、レクシー、かなり子どもっぽいですが…)。

Bamen14_4ただでさえ、マークから突然カリーの妊娠を告げられてショックを受けていたレクシーは、検査技師にまで当たり散らす始末。そんな彼女の姿を見かけたマークは、この日、美形を理由に自分の下につけたジャクソンに、レクシーがいらついている理由を探ってこいと命じます。オペの執刀というご褒美をちらつかされたジャクソン、すっかりマークの言いなり。しまいには、レクシーの話し相手になってやれと、彼女のお守り役まで仰せつかります。

Bamen14_7その後、ザッチャーは腎臓結石と判明。ベイリーによるオペを受けることに。レクシーは自然排出を待っていられないほど大きな結石を抱えることとなってしまったザッチャーのことを「自業自得!」とバッサリ。でも、メレディスから「大人になれ」とたしなめられます。メレディス、ザッチャーには散々傷つけられてきた経緯があるのに、なかなか寛容。さすがは姉ですね。
マークの指令を受けたジャクソンは、甘い物が好きなレクシーにチョコを差し出し、彼女の口を開かせることに成功します。でも、ジャクソンは「マークに子どもができることでも傷ついている」という彼女の本音をマークには報告せず…。
一方、ジャクソンにいたわられて気を取り直したレクシーの方は、たまには電話を入れるよう父に言ってくれとダニエルに告げます。事実上、彼女とザッチャーの交際を認めたかたちですね。
そして、仕事を終え、ロッカー室で一緒になったジャクソンとレクシー。ジャクソンはまたしても裸の上半身を見せつけ、その勢いで(?)レクシーをジョーの店に誘います。レクシーは明日行こうと返答。うわ、やっぱりこういう展開ですか!? レクシーの話を聞いてやっている時のジャクソン、マークに頼まれたからじゃなく、真剣にレクシーの力になろうとしているように見えましたもんね。それに、レクシーもジャクソンのことはまんざらでもない様子だし。個人的には、レクシーにはマークとのこと、もう少し踏ん張ってほしいと思っていたんですが…。

 

一方、妊婦となったカリーは、アリゾナとマークから食生活を改めろと、文句を言われっぱなし。特に、カフェインは母胎に悪いという理由から、大好きなコーヒーまで断てと言われたもんだから、イライラは募る一方です。
そんなカリー、オーウェンやエイプリルとともに、ネットにアップするおバカ動画を撮るために、自ら巨大ゴム銃の弾となって飛び、レンガの壁に激突して大ケガを負ったランディという若者を担当します。彼自身も相棒のマーカスも、こんな事態になってもまったくこりていないようで、マーカスは病院でもカメラを回し続け…。ほんとあきれる2人組です。
ランディのオペはかなり大がかりなものになるわけですが、カフェイン抜きでイライラが絶頂に達しているカリーは限界寸前。オーウェンはオペ中にもかかわらず、エイプリルにコーヒーを買いに行かせます。このオーウェンの判断にホッとするカリー。「どうしたいかは本人が決めること、周りにとやかく言われる筋合いじゃない」という結論に達したというわけですね。ランディのオペを無事に終えて家に戻ったカリーは、「これからはすべて多数決で決める」とアリゾナとマークに宣言。しかも、自分の票のほかに、お腹の赤ちゃんの1票、赤ちゃんを押し出す“ヴァギナ票”としても1票を持っているんだと、強引な理屈を持ち出してアリゾナとマークをねじ伏せちゃいました。さすが!
そうそう、今回、登場シーンの少なかったオーウェン、おバカな2人を改心させるのに一役買っていました。手榴弾の前に身を投げて6人の兵士を救うために大ケガを負った患者と、ネットで笑われるために大ケガを負った患者、この違いは歴然としてます。説得力のある比較をされたことで、ランディとマーカスもようやく自分たちの行動の浅はかさを思い知ったみたい。

 

Bamen14_9アレックスは、まだ予定日前ながら心臓に問題がある胎児をアリゾナと担当。胎児は、脳死で生まれた赤ちゃんから心臓をもらい移植手術を受けることになっていたのですが、そのドナーの赤ちゃんの出産を担当した産婦人科医のルーシーに対し無神経な言葉を吐き、彼女の怒りを買ってしまいます。ドナーの赤ちゃんの心臓のことを「キャベツ畑のカブ」と表現するなんて、確かにデリカシーないですよね。ルーシーはこのことをアリゾナにも報告。その結果、アレックスは担当を外されてしまいます。
結局、アレックスが担当するはずだった胎児は、無事帝王切開で産まれ、そのまま心臓移植手術を受けることに。もはや自分の担当ではなくなっても、経過が心配なアレックスは見学室からルーシーとともにオペを見守ります。ルーシーはアレックスの謝罪も受け入れず、相変わらず彼に冷たい態度を取りますが、後から「乱暴だけど思いやりがある男」とアレックスの人柄についてアリゾナから聞かされ、ちょっと見方を変えた様子。エンディング、2人でエレベーターに乗り合わせるシーンには、「この2人、絶対にこの先何かある!」と感じさせる瞬間が!

 

Bamen14_1そして、デレクによる認知症、リチャードによる糖尿病、どちらの臨床試験の助手になるか迷っていたメレディス。最終的にはデレクの助手を続けると決めます。「日記に記された外科医としてのエリスは自分の知っている母親とは別人。研究はリチャードが引き継げばいい。自分は母を苦しめた病気の治療法を研究したい」、それが彼女の出した答えでした。では、リチャードの臨床試験の助手は誰に? これについては、おいおい明らかになりそうです。


【トリビア:ゲスト】
ダニエル役は、「秘密情報部 トーチウッド」の最新第4シーズン(日本未放送)にエスター・ドラモンド役でレギュラー出演しているアレクサ・ハヴィンズ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」は、マイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』からの第6弾シングル“P.Y.T. (Pretty Young Thing)”からの引用。


【注目のセリフ】
「医学の歴史に自分の名前を残すチャンスを2つも与えられて、選べない~とかグチ言ってると横っ面殴るよ」by クリスティーナ
 ……おお、コワっ…。
「じゃ何? こっそりきて騒がれないうちにメレディスの肝臓を拒絶しようって魂胆?」by レクシー
 ……肝臓を拒否する魂胆って。レクシー、面白い!
「そうか緑の瞳よ。美形な男の悩みは置いておけ」by マーク
 ……マークからも、美形を武器にしろと言われるジャクソンって…。
「母親になるのをあれだけためらってた人がスゴイ。完全に罪悪感植え付けてる」by テディ
 ……アリゾナに鋭い指摘! 図星!
「家族じゃない。あなたは中年男の強壮剤」by レクシー
 ……ザッチャーの恋人に、強烈過ぎる一言!


【メレディスの一言】
医者は優先順位の付け方を苦労して学ぶ
命も手足も全力で救えと教わる
でも命を救うためにやむを得ない時は迷わず手足を切る
容易な判断じゃない
決め手になるのは常にこの問いかけ
「どんなリスクがあるか」
「どれだけ損してどれだけ得するか」
医者はギャンブラー
目指すは一文無しにならないこと


【鑑賞MEMO】
ヘルズ・エンジェルス

アメリカのオートバイ・クラブ。
クリスティーナいわく、ザッチャーの恋人のダニエルは「ヘルズ・エンジェルス風」とのこと。


【曲情報】
♪"Speed Of Sound" Communist Daughter

オープニング、臨床試験の助手として仕事をこなすメレディスに、新たな臨床試験の助手になってほしいとリチャードが誘うシーンで。
♪"Everything At Once" Lenka
カリーがコーヒーを飲むのを我慢し、ランチ中、クリスティーナたちがメレディスに与えられた2つの臨床試験の選択肢について話し、レクシーがザッチャーの件をメレディスに伝えるシーンで。
♪"Soundtrack To The End" Communist Daughter
アレックスは乱暴だか思いやりがあると、アリゾナがルーシーに話し、ジャクソンがマークのオペに入り、メレディスが臨床試験の被験者にテストを行うシーンで。
♪"I Want A House" Twin Sister
エンディング、リチャードの臨床試験には参加しないと決めたメレディスが、それをリチャードにもデレクにも伝え、ジャクソンがレクシーをジョーの店に誘い、カリーが「食生活に気をつけるが、1日1杯コーヒーを飲む」と宣言するシーンで。

2011.10.19|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

10月12日(水) #13「真実の痛み」

Bamen13_3認知症の臨床試験が始まる。薬の効果を調べるため、被験者の半数には治験薬、残りの半数には偽薬(プラセボ)を投与。2年間経過を見ることに。メレディスはデレクが自分ではなく、アレックスを助手にしたことに腹を立てていたが、認知症患者の扱いに困っていたアレックスに的確なアドバイスを与える。一方、クリスティーナとジャクソンはチーフ・レジデントの座に少しでも近付くため、テディの助手になろうと争い合い…。


デレクによる認知症の臨床試験がいよいよ始まりました! 治験薬の効果を調べるため、被験者の半数には治験薬、残りの半数には偽薬(プラセボ)を与えるというこの試験、被験者の誰に治療薬を、誰に偽薬を与えるかは直前まで分からないというから、被験者の運も試されます。

Bamen13_4そして、デレクがこの臨床試験の助手に選んだのはアレックス。助手を希望していたメレディスは怒る、怒る! アレックスは実力で選ばれたと得意顔ですが、この後、認知症患者とその家族への対応に頭を悩ませることになります。たとえば、献身的な自分の妻を認識できず、別人を妻だと思い込む被験者ダニエルの件では、妻のアリソンから「自分の夫には偽薬ではなく治療薬を与えてほしい」と懇願されて…。すっかり気が滅入るアレックスは、認知症の母エリスの面倒を見た経験を持つメレディスからアドバイスを受けます。そして、オペで偽薬を投与され、術後も症状に変化のない夫に絶望する妻アリソンに、今度はすばらしい励ましの言葉をかけます。アリソンはおかげで気を取り直して前向きに。デレクはそんなアレックスに感心しますが、実は全部メレディスの受け売りと知り、やはりメレディスを助手にすると決めます。そもそも、アレックスが痴呆症の臨床試験っていうのも、ちょっとピンとこないですしね。

 

Bamen13_11前回、妊娠という衝撃的な事実をアリゾナに明かしたカリー。もちろん、父親であるマークにも打ち明けます。マークは想像していたとおり妊娠報告に大喜び。でも、問題はレクシー。ようやくマークと復縁したというのに、ここにきてカリーがマークの子を妊娠していると知ったらどうなることか。結果は見えてますよね。
レクシーのことはひとまず置いておいて、アリゾナの方もやっぱり怒ってます。別れていた期間とはいえ、カリーが男であるマークとまた関係を持ったとなれば、面白くないのは当然のこと。でも、カリーのことを本気で愛しているアリゾナ。戸惑いながらも子育てに参加することを決めます。赤ちゃんには3人の親、というわけですね。

Bamen13_6そんな中、ホルモンの関係か情緒不安定になっているカリーは、問題のない出血にも不安を覚え、産婦人科医ルーシー・フィールズ(←新キャラ登場!)の診察台に座ったきり。マークとアリゾナはそんなカリーに振り回されるものの、ついに赤ちゃんの心拍を見たときには3人ともすばらしい感動を覚えて…。
で、問題はレクシーですよ、レクシー。マークはカリーの妊娠をついにレクシーに打ち明けますが、以前も子供をめぐる価値観の違いで別れた経緯があるだけに、同じことを繰り返すマークの無責任さにレクシーは怒り心頭。復縁して間もないというのに、また破局!?

 

クリスティーナとジャクソンはチーフ・レジデントの椅子に少しでも近付こうと、テディの助手についてバイパス術に参加しようと火花を散らします。結局、泥仕合の末に助手の座を手にしたのはクリスティーナ! ジャクソン、彼女の前でトラウマの話を持ち出したりするから、彼女の泣き真似にだまされて出し抜かれる結果に…。まあ、相手は手強いクリスティーナだから仕方ないか? オペに入るためなら手段を選ばない邪悪なクリスティーナが戻ってきたのは、ある意味喜ばしいことでもありますしね。

 

Bamen13_a一方で、今回は番組内にツイッターが登場。こういうコミュニケーション・サービスが番組のネタになるというか、医学の現場で使われるような時代になったんですね。
で、その先駆けがベイリー。彼女は後進育成のためツイッターでオペを実況解説します。それを知ったリチャードは、訴訟の種になると考えてツイッターの使用を禁止しますが、その後、ツイッターのおかげで自家膵島細胞移植が成功したことをきっかけに態度を軟化。ついには在りし日のエリスの妙技をツイッターで教授するようベイリーに指示するまでに! こういうリチャードの乗りやすいところ、好きです。

 

さて、今回のエピソード、オーウェン役のケヴィン・マクキッドの監督エピソードでした。「グレイズ・アナトミー」のWebサイトにアップされる“ウェビソード”(ウェブ配信のミニシリーズ)の監督は経験済みのケヴィンですが、本格的なエピソードの監督は今回がお初。本人の登場シーンが少なかったのは、監督業に集中していたせいだったんですね。


【トリビア:ゲスト】
産婦人科医のルーシー・フィールズ役は、映画『トランスフォーマー』『シャッター』などで知られるレイチェル・テイラー。
アリソン役は、「LOST」のローズ役のL・スコット・コードウェル。
ダニエル役は、「犯罪捜査官ネイビーファイル」の裁判長役のハリソン・ペイジ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Don't Deceive Me (Please Don't Go)」は、Chuck Willisの曲“Don't Deceive Me (Please Don't Go)”からの引用。


【注目のセリフ】
「雑草なんかじゃない。力強いオークだ。俺たちは最高の親になる」by マーク
 ……力強いオーク、胎児のたとえとしては微妙。
「マークは一応人間だし遺伝子はいい」by アリゾナ
 ……“一応”って…。
「ネットでベイリーのスリットを見たいんだが」by リチャード
 ……ツイートをスリットだなんて。かわいい言い間違い。
「あなたって邪悪」by メレディス
 ……クリスティーナは邪悪でなんぼのもの。
「自分の妻って色眼鏡なしで見てください。この仕事に耐えられる根暗はあいつぐらいです」by アレックス
 ……確かに根暗さではメレディスが上かも。


【メレディスの一言】
医者は毎日人を欺く
患者を、家族を
誰よりも欺いているのは自分自身
だからこそ気付くのに時間がかかる
真実が目の前にあることに


【鑑賞MEMO】
トゥーペ手術
逆流性食道炎の治療として行われる手術。胃で食道を巻きつけて逆流防止弁を作成する。
レクシーたちはリチャードのオペ中、ベイリーによるトゥーペ手術の経過をツイッターでフォローしていた。

 

胃亜全摘手術
胃全体ではなく半分や1/3など部分的に摘出する手術のこと。

 

リコルディ・チャンバー
膵臓を化学的および機械的に分解し、膵島を分離するために使用される器具。分離された膵島をインスリン依存糖尿病患者の肝臓の門脈の中に移植、それが生着すると、血糖値に反応してインスリンが分泌されるようになり、インスリン注射が不要になったり、インスリンの減量が可能となって血糖のコントロールが容易になったりといった効果が期待できる。
ツイッターのおかげで、ベイリーは摘出した患者の膵臓を持ってリコルディ・チャンバーのある病院に出向いて膵島を分離、それを患者に移植するというオペの成功にこぎ着けた。


【曲情報】
♪"Get Some" Lykke Li

オープニング、デレクの臨床試験の第一号となる被験者のオペが行われるシーンで。
♪"Fresh Pair of Eyes" Brooke Waggoner
デレクの臨床試験の助手となり、認知症患者のケアに戸惑うアレックスに対し、メレディスが認知症の母エリスの世話をした経験を話してやるシーンで。
♪"Hero's Welcome" Archangel
リチャードがオペ中のツイッターへの返信をレクシーに口頭で伝え、クリスティーナがテディの助手として冠動脈バイパス術のオペで吻合をし、デレクとアレックスがダニエルのオペで彼に偽薬を投与するシーンで。
♪"Both Sides Are Even" The Boxer Rebellion
エンディング、カリーとアリゾナが和解し、カリーの妊娠をマークに告げられたレクシーが、怒って彼の部屋を出て行き、デレクが臨床試験の助手をメレディスに変えることを、メレディス本人に伝えるシーンで。

2011.10.12|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

10月5日(水) #12「私の評価」

Bamen12_aメディカルスクールの1年生が病院見学に訪れ、レジデントたちがマンツーマンで指導にあたることに。リチャードが次期チーフ・レジデントを選考中だと発表したため、みんなのやる気もグッと上がる。そんな中、トリチャー・コリンズ症候群で頬骨を再建したいと考えているアリゾナの担当患者に、マークが実験的なオペを提案。アリゾナは真っ向からそれを否定するが…。一方、テディと結婚したヘンリーはついに手術を受けることとなり…。


今回は、メディカルスクールの1年生が病院見学に訪れます。レジデントたちは、彼らのことを“ひよこちゃん”や“トイレも探せないバカども”と呼んで言いたい放題。そんな中、リチャードが次期チーフ・レジデントを選考中と発表!メレディスたちは一気にソワソワし始めます。

 

テディと形ばかりの結婚をしたヘンリーは、彼女の医療保険に再加入したためオペを受けられることに。でも、ヘンリーの腫瘍は予想以上に大きく、副腎だけでなく腎臓も取る必要があると判明。しかも、いざ開腹してみたら膵臓にも嚢胞が見つかって…。テディが保険のためにヘンリーと結婚したと知り、「倫理にもとる」と批判的だったリチャードは、緊急連絡先に指定されていたテディを呼び出して、治療の判断を迫ります。そこで、焦ったのはテディ。まさか、自分がヘンリーの生死に関わるような判断をしなくてはならなくなるとは予想していなかったみたい。ちょっと読みが甘いですね。結局、戸惑いながらリチャードの判断に委ねるかたちに。ヘンリーは膵臓の大部分も失い、今後一生糖尿病に苦しむ可能性を背負い込むことになって…。
そんなヘンリー、生死に関わる判断をさせたテディに謝罪し、彼女を緊急連絡先に指定した事情を説明します。両親は他界し、姉はプラハにいる上に破産しており、友人は自分の元を去り、保険のために職場を転々としているため親しい同僚もおらず、テディの名前を緊急連絡先とするしかなかったのだと。ざっと聞いただけでヘンリーの状況、かなり悲惨。しかも、今後は糖尿病になるかもしれないわけだし…。テディのことをただの偽装結婚の相手ではなく唯一の友達なのだと訴えるヘンリー。テディとヘンリーの関係は、徐々に変化していく可能性が高いかも。

 

一方、再雇用が認められたアリゾナは、マークと一緒にトリチャー・コリンズ症候群のサラを担当。頬骨を再建してスポーツを楽しみたいと願っているサラに、マークは実験的なオペを提案しますが、アリゾナは真っ向から反対します。するとマークは、「聞く耳を持たないのが欠点」とアリゾナを批判。カリーに復縁を拒まれていることで反省し、少し謙虚になっているアリゾナはマークの提案を受け入れます。頑固なアリゾナにしては柔軟な判断でしたね。そして、サラのオペは大成功!
さらに、マークから「最大の欠点は逃げることだ」と指摘されたアリゾナ。辛いときに逃げたことをカリーに謝罪。もう一度やり直すチャンスを与えてほしいと懇願します。でも! カリーの答えはあまりにも衝撃的でした。何とマークとの子どもを妊娠しているとのこと! オープニングでカリーが取り乱して泣いていたのは、妊娠しているって気付いたからだったんですね。
個人的には、いつかカリーはマークの子を産むんじゃないかと予想してました。ただし、アリゾナとの子どもを持つためにマークの精子提供を受けて人工授精…なんて流れを考えていたので、この展開はちょっと意外でした。この先、カリー、アリゾナ、マークの3人は、どう関わっていくんでしょうか。

 

Bamen12_3_3そんな、大問題を抱えたカリーは、暴走した馬に踏まれてしまったブレイディという患者をオーウェンと一緒に担当します。実は、このブレイディ、今日同性の恋人カイルと役所へパートナー申請に行くはずでした。「ワシントン州では同性婚が禁止されているため、パートナー申請するしかないが、書類を出すだけではあまりにもムードがない。単なる事務手続きではなく、特別な記念日にしてブレイディを喜ばせたかった」と語るカイル。スコットランド人のブレイディを驚かせるために、馬車とバグパイプの楽団を手配したまではよかったものの、馬がバグパイプの音に驚いて暴走しちゃったというから災難。良かれと思ってしたことがすべて裏目に出て落ち込むカイルですが、「もうお前を許すから謝るな」とブレイディ。異性間の結婚と同等の権利が認められなくても、懸命に幸せを掴もうとする2人の姿を目の当たりにしたカリー、いろいろ考えさせられたと思います。

 

さてさて、インターンの面倒を見ているレジデントたちはというと…。

 

メレディスはキーラという学生と組みますが、目下子作り中で1日中妊娠検査に気を取られていたため、指導の方はおろそかに。
エドワードの面倒を見ることになったジャクソンは、端っから学生を過小評価。インターンよりも自分が学ぶことを優先。

Bamen12_11ハドソンと組んだエイプリルは、彼にうまく仕事を振れず、管理能力が問われる結果に。
フレッドという男子学生の担当となったクリスティーナは、相手が不慣れな学生でも容赦せず冷たい態度。でも、オペの見学中に気絶したフレッドのことを、あとで不器用ながらも慰めるという優しさも見せました。これには、クリスティーナを冷血漢と思っていたフレッドも見方を改めますが、時すでに遅し。実は、指導係に対する評価を学生たちはすでにリチャードに提出していたんです。もちろん、先にフレッドが提出したクリスティーナの評価は惨憺たるもの。メレディス、ジャクソン、エイプリルも同じくです。
では、リチャードから合格点をもらえたのは? セクシーな医学生のローレルに、下心見え見えで親切にしたアレックスだけでした。しかもローレルをメレディスの家にお持ち帰り!? アレックスってなかなか悪運が強い。

 

Bamen12_2というわけで、カリーの妊娠が衝撃的だった今回。妊娠検査薬を使いまくって空振りに終わったメレディスとは対照的でした。カリーの想定外の妊娠、そしてメレディスの不妊というこの状況、現地では放送後にファンの間でずいぶんと物議をかもしたようです。みなさんはこの展開、どう感じましたか?

 

Bamen12_7そうそう、その裏で看護師のイーライと不適切な関係を築きつつあるベイリーのことも忘れちゃいけません。イーライったら、仕事中にいきなりベイリーにキスをするなんて大胆。ベイリーもそれを楽しんでいる様子だし。彼女、いつからこんなキャラに!?

 

さて、次回はオーウェン役のケヴィン・マクキッドの監督エピソードです。お楽しみに!


【トリビア:ゲスト】
カイル役は、「アンジェラ15歳の日々」のリッキー・バスケス役で知られるウィルソン・クルーズ。
フレッド役は、「バフィー~恋する十字架~」のウォーレン役でおなじみのアダム・ブッシュ。
キーラ役は、「フラッシュフォワード」のマーシー役のエイミー・ロソフ。
ローレル役は、「GREEK ~ときめき★キャンパスライフ」のアシュリー役のアンバー・スティーヴンス。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Start Me Up」は、Rolling Stonesの曲“Start Me Up”からの引用。


【注目のセリフ】
「あんたらは食卓の子どもと同じ。見えるところにいて黙ってて」by クリスティーナ
 ……メディカルスクールの1年生って、本当に言われ放題。
「これ、油性マジックだったかもしれない。悪いな」by マーク
 ……スキンヘッドだったばかりに実験台にされた学生、お気の毒さま。
「これが不適切だって言うなら、この病院にはびこってるのも不適切な関係ばかりでしょ」by テディ
 ……ベイリーまでもが不適切組に仲間入りとは。
「ちょっと何? オシッコで疲れてんの? そんなんじゃ持たないよ。ウンチまみれの赤ん坊がずっとオッパイにぶら下がるようになったら」by クリスティーナ
 ……露骨過ぎるー。


【メレディスの一言】
すべてを白紙にしてやり直したいと誰もが願う
でも簡単なことじゃない
神話の中で、繰り返し岩を運ぶ男(※)は言うだろう
「やり直しも楽じゃない」

※神話の中で繰り返し岩を運ぶ男とは、ギリシア神話でゼウスの怒りに触れ、死後、地獄に落とされて大石を山頂まで押し上げる罰を受けたシシュフォスのこと。大石は、あと一息のところで必ず転げ落ち、シシュフォスは何度も大石を運び続ける運命に…。


【病名MEMO】
トリチャー・コリンズ症候群

顔の骨の形成が阻害される稀有な遺伝子疾患。


【曲情報】
♪"Cry Baby" Cee Lo Green

オープニング、妊娠検査薬が陰性と出たのにメレディスががっかりし、カリーがバスルームで取り乱したあと、又貸ししているアパートに越してこようとするアリゾナに出て行くよう言い放つシーンで。
♪"Under Rays" Eux Autres
メレディス、クリスティーナ、レクシー、エイプリル、ジャクソンがランチを取るかたわら、アレックスが下心見え見えで学生のローレルを指導するシーンで。
♪"Harder Than Easy" Jack Savoretti
テディを緊急連絡先に指定した理由をヘンリーが説明するシーンで。
♪"England" The National
エンディング、「逃げるのが欠点」だと認めた上で謝罪するアリゾナに対し、カリーがマークの子を妊娠していると告げるシーンで。

2011.10. 5|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月28日(水) #11「甦る悪夢」

Bamen11_a病院での乱射事件から数カ月が経ったある日、シアトルの大学で乱射事件が発生し、銃弾を浴びた学生や教員が次々に搬送されてくる。よみがえる感情をこらえ、懸命に治療にあたる医師たち。デレクとメレディスは、学生と逃げる途中で窓から転落した教授を担当。メレディスは待合室にいる教授の妻に、治療の状況を逐一報告しに行くが…。一方、ひとりシアトルを市内観光する途中で乱射事件を知ったクリスティーナは…。


Bamen11_9前回、いきなり患者ヘンリーと結婚すると言い出したテディ。本当に結婚しちゃった! 結婚の立ち会いを求められたオーウェンもビックリです。でも、これって一種の偽装結婚ですよね? 医療保険詐欺防止調査協会によると、保険金詐欺には当たらないらしいんですが、倫理的には問題がないとは言えないし…。

そんな中、シアトルのパシフィック大学で乱射事件が発生し、撃たれた学生や教員がシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院にも搬送されることに。まだ病院での乱射事件から数カ月しか経っておらず、医師たちもそれぞれがトラウマを抱えたままだというのに、何とも皮肉な…。レクシーは半ばパニック状態、エイプリルも泣きべそ状態。

 

病院には続々と救急車が到着。デレクとメレディスは、学生と一緒に窓から逃げる途中で転落し、頭を強打したスタージョン教授を担当します。知らせを受けて病院に駆けつけた彼の妻は、待合室で涙に暮れていて…。メレディスは彼女に逐一状況を報告しに行きますが、デレクはそんなメレディスの態度が面白くない。オペより患者の妻を優先するのは本末転倒と言いたかったのでしょう。でも、メレディスの気持ちもよく分かります。彼女も病院での乱射事件の際、“待合室の妻”という立場を経験し、その辛さを味わったのだから。デレクやクリスティーナと同様に、自分もトラウマを抱えているのだと訴えるメレディス。デレクも、メレディスの気持ちがようやく分かったみたい。

 

Bamen11_7アレックスはスタークの下につき、脚と腹部を撃たれた15歳の少女ケリー・ケックを担当。スタークは「命を救うには脚を切断するしかない」と主張しますが、カリーなら脚を救えるはずだと直感したアレックスがそこで待ったをかけます。そして、カリーに拒まれた上に、再雇用も認めてもらえず、すっかり居場所を失って見学室にたたずんでいるアリゾナに、「何とかしてくれ!」とアピール。アレックス同様、スタークの判断もその言い草も気に入らないアリゾナは、非常事態を理由にリチャードから診療の許可を取り付けると、カリーをつかまえてケリーのオペ室へ。アレックスの体を張った妨害により何とか脚の切断を免れていたケリーは、カリー、アリゾナによるオペのおかげで、脚を失わずに済みました。アレックス、お手柄!
その後、オペの結果に気をよくしたアリゾナは、これぞ関係修復のチャンス! と言わんばかりにカリーに謝罪し、愛してると伝えますが、こちらはオペのようにはうまくいかず。今のカリーは、アリゾナを受け入れられる状態にはない模様。アリゾナ、とりあえず再雇用を認めてもらえただけでも良しとしなくちゃ…ですかね。

 

オーウェンの指示のもと、エイプリルは急遽外傷治療の場と化した外来回復室をてきぱきと切り盛り(やっぱりエイプリルって外傷外科向き?)。ケリーの治療をアリゾナとカリーに託したアレックスは外来回復室に合流し、ベイリーから任された青年チャック・ファウラーを治療します。チャックは一時心肺停止に陥るものの、チャールズの記憶を重ねて励ますベイリーの言葉が効いたのか、心拍が戻ってホッ。いっぱいいっぱいの様子だったレクシーも、マークの冷静な指示のおかげで徐々に落ち着きを取り戻し、頭蓋内出血の患者にバーホールを開けるという処置を見事にこなします。外来回復室、見事な連携プレーの連続!

 

リチャードは、乱射事件の時に出会ったマーティ巡査部長の部下のマイケル・ファジオリ巡査の治療にあたります。彼は唯一、犯人の顔を見た人物。リチャードたちは薬で巡査を目覚めさせ、痛みに苦しむ彼から犯人の特徴を聞き出すと、オペ室が確保できない中、外傷室でオペを敢行。無事、巡査の命を救います。

 

その頃、テディは胸に銃弾を受けて心臓に穴が開き、現場で緊急開胸術を施されたという青年ジャレッド・スウォークのオペを行っていました。それも、クリスティーナと一緒に! 実は、シアトル観光に行くつもりだったクリスティーナは、何台もの救急車が通りを行き交う様子を目の当たりにし、誘われるようにパシフィック大学へ。そこで、すぐに胸を開く必要があるジャレッドの姿を見かけると、自ら開胸術を施して一緒に救急車に同乗して病院へとやってきたのです。そして、心配するオーウェンをよそに、クリスティーナはそのままオペ室へ。ついに、ついに、外科医クリスティーナの復活です!
ところが、しばらくしてオペ室にやって来たリチャードの話から衝撃的な事実が判明します。何とこのジャレッドこそ乱射事件の犯人!! 一緒にオペに入っていたジャクソンは、罪のない多くの人を撃った犯人を救おうとしているという事実に拒絶反応をあらわにすると、オペを放棄して出て行ってしまいます。でも、クリスティーナは医師としての誓いに背くことなく、そのままオペ室に残ります。しかも、この判断は難しいことじゃなかったと後にテディに語っています。さすがクリスティーナ!
それにしても、この一連の流れ、「プライベート・プラクティス」で、マヤにケガを負わせた相手と知らずに治療していたサムを思い出させる展開。考えさせられる話ですよね。

 

一方、オペ室を出たジャクソンは犯人への憎しみを募らせていましたが、弟アーロンが自分の妹を殺しかけたと話すアレックスの「犯人は心を病んでいる」という言葉にハッとします。そして、犯人の母親が息子の無事を祈って涙する姿を見かけると、自ら進んで治療の状況を彼女に説明。ジャクソン、一皮むけた瞬間かな?

Bamen11_2_2

そして、それぞれの担当患者の治療を終えた医師たちは、まだ治療が続いている唯一の患者、犯人ジャレッドのオペを見ようと見学室に集まってきます。大勢が見守る中、テディとクリスティーナによるオペは成功。ジャレッドも命を取り留めます。
これで、シアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院に運び込まれた26人の患者たちは全員無事。たった一人の死者も出さなかったというのは本当にすごいこと。見学室に詰めていた面々のすすり泣きは、やがて笑いへ…(涙)。

 

というわけで、かなり感動させられる場面が多かった今回。最初は「どうしてよりにもよってまたシアトルで乱射事件が!?」と思ったけれど、結果的にこの事件がそれぞれのトラウマ克服に一役買った形になった点が良かったです。クリスティーナの復活がとにかく嬉しかったし(釣りの効果絶大!)、メレディスとの自然な和解シーンにもジーン…。病院前で繰り広げられるパシフィック大学の校歌の大合唱もとても印象的でした。
今回のエピソードを監督したのは、米国で始まったシーズン8でジャクソンの母親役を演じることになっているデビー・アレンなんですが、かなりいい仕事をしてくれたと思います。ちなみに、第16話も彼女の監督エピソードです。お楽しみに。


【トリビア:ゲスト】
「女捜査官グレイス ~天使の保護観察中」のジョン・ハナダルコ役のトム・アーウィンが、シーズン6の#23「サンクチュアリ」、#24「汚された聖域」に引き続きマーティ役で再登場。
犯人の母親役は、「L.A.ロー 七人の弁護士」のロクサーヌ“ロクシー”・メルマン役のスーザン・ラッタン。

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Disarm」は、Smashing Pumpkinsの曲“Disarm”からの引用。


【注目のセリフ】
「まず我々の務めを果たすことに全力を注ごうじゃないか。感傷に浸るのは後でいい」by リチャード
 ……まさに、この言葉通りの結果に!
「そいつをブロックしてカレフ! 脚に近づけないで!」by アリゾナ
 ……アレックス、アイオワ州選抜のレスラーだったの!?
「医者の務めを果たせ! 人が死にかけてる。ごちゃごちゃ言わずに命を救え!」by リチャード
 ……さすがのスタークも言い返す言葉なし。
「なぜクリスティーナは好きなようにしていいけど私はダメなの? 手術台の下に隠れたりバーテンやらないから?」by メレディス
 ……抗議の中にもユーモアあり。
「このボケナス! あんた、この青年をこっちの世界へ返しなさい。今すぐ!」by ベイリー
 ……ベイリーにかかると神もボケナス呼ばわり。


【メレディスの一言】
オペは非常手段
身体を刃物で切り、組織を取り出し、残りを元通りにする
人生を切り刻むメス、もしそんなものがあったら、ちょっと痛みを感じただけで、きっと切って、切って、切りまくる
いったんメスで切り取ったものは、元には戻せない
だから人生にメスはなくていい


【鑑賞MEMO】
映画『M★A★S★H マッシュ』

朝鮮戦争を舞台に、型破りな3人の軍医の暴走っぷりを描くブラック・コメディ。
「映画の『M★A★S★H マッシュ』、あれと同じだ」なんて言い方でエイプリルに外来回復室を任せるオーウェン。分かりやすい例えではあるけれど…。


【曲情報】
♪"Humanity (Love The Way It Should Be)" John Legend

オープニング、クリスティーナとの釣りの件でメレディスがデレクに不満をぶつけるシーンで。
♪"State Of Our Affairs" Mt. Desolation
エンディング、テディとヘンリーが形だけの結婚に祝杯をあげることにし、メレディスとクリスティーナが自然と和解するシーンで。

2011.9.28|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

9月21日(水) #10「あふれ出す感情」

Bamen10_aクリスティーナを一人にするのが心配なオーウェンは、日中釣りに行くというデレクに彼女を託す。クリスティーナを仕事に復帰させるべきだと考えているメレディスは、彼の過保護ぶりに反発し、病院で言い争いに…。一方、フォン・ヒッペル・リンドウ病を患うヘンリーは、保険金で医療費が払いきれなくなり、退院を余儀なくされる。それを知ったテディは、彼が優先医療給付金を受け取れる方法はないか考えを巡らし…。


Bamen10_2シーズン6の#18「重なる記憶」のイラクエピソード以来となる、本格的な野外ロケが組まれた今回のエピソード。クリスティーナとデレクの2人が、何と湖に釣りに出かけます。というのも、クリスティーナを一人にするのが心配なオーウェンが、日中釣りに行くというデレクに彼女を託したという流れ。クリスティーナが大自然嫌いなのを知っているメレディスは、クリスティーナが釣りに行くはずないと断言しますが、意外にもクリスティーナは釣りの支度をしてメレディスの家にやって来ます。1日も早く仕事に復帰させることがクリスティーナには必要だと考えているメレディスにしてみれば、デレクの釣りにクリスティーナを同行させるなんてことを思いついたオーウェンは過保護にしか見えないんでしょうね。クリスティーナとめっきり口をきくこともなくなったメレディスの歯がゆい気持ちも分かります。

Bamen10_5そして、そんなメレディス、病院ではオーウェンの下について、山で滑落してERに運び込まれた新婚夫婦を担当することに。妻のトリーナは軽傷で済んだものの、彼女の下敷きとなった夫は腹腔内出血がひどく重傷。メレディスはオーウェンと一緒に緊急オペを行いますが、結局、オーウェンの指示に従わなかったためオペ室を追い出されるハメに…。怒り心頭のメレディスは、オペを終えたオーウェンを捕まえて猛抗議。話はクリスティーナの扱いに及び、「クリスティーナが自分を保てなくなったのは、結婚してあなたに支えてもらえる環境ができてしまったから」とオーウェンを非難。けれどもオーウェンは「無謀で恐れ知らずのメレディスには、クリスティーナのオペを恐れる気持ちは分からない」と反論します。さすがのメレディスもこれには返す言葉がない…。確かに、銃を持った男に撃てと言えたり、患者の体内の砲弾をつかんだり、水難事故に遭ってももがくことをしなかったり…という人間はなかなかいないですから。

 

「瘻孔」というライフワークに取り組んでいるベイリーは、瘻孔をなくすのに効果的な方法を見つけた者に、胆嚢を口から摘出するオペを担当させると宣言。レクシー、エイプリル、ジャクソンは、「我こそ!」と競い合ってリサーチを開始します。でも、その方法を示せたのは、レクシーでもエイプリルでもジャクソンでもなく、ちょっと癖のある、でもイケメンのベテラン看護師イーライでした。彼は長年の経験から、術後3日目にドレーンを外せば瘻孔が生じる可能性が低いことを学んでいたんですね。ベイリーはこれにすっかり機嫌を良くし、何とイーライからの突然のデートの誘いにOKしちゃった! イーライ、確かに“瘻孔を語れる相手”だけれど、ベイリーのタイプには見えないし、ベンの方がずっと良かったと思うんだけどなあ…。

 

Bamen10_6医療保険金の給付が上限を超えて医療費が払えなくなり、退院を余儀なくされることとなったフォン・ヒッペル・リンドウ病という難病を患うヘンリーと出会ったテディ。彼の口から、「優先医療給付を受け取りたいがためにプロポーズしたが振られた」という話を聞くと、何とかして彼の力になれないかとリチャードに直談判。最終的には、自分が結婚してあげると言い出すからビックリ! いくらクリスマスシーズンだからって、いくらクリスティーナを追い込んだ責任を感じているからって、いくら何かいいことをして埋め合わせをしたいと思ったからって、初対面の患者と結婚を決めるなんて。完全に善意の範疇を超えてます! それにしてもテディ、相手がヘンリーのようなイイ男じゃなくても、やっぱり同じように結婚を申し出たかしら?

 

さてさて、釣りをするクリスティーナとデレクは? 釣りは静かにやるものだというのに、クリスティーナは落ち着かずにしゃべりっぱなし。でも、デレクに諭されて口を閉じた彼女は、静寂を味わううちについに大魚を釣り上げました! そして、記念撮影のため大魚を抱えたクリスティーナは、突然開眼でもしたかのように泣き出して…。その時の表情、とても良かった! 見守るデレクのまなざしも。
ちなみに、中国には「1時間幸せになりたいなら酒を飲みなさい。3日間幸せになりたいなら結婚しなさい。1週間幸せになりたいなら牛を飼いなさい。一生幸せになりたいなら釣りをしなさい」という古いことわざがあるんだとか。うつ病や総合失調症の集団レクリエーション療法として釣りを取り入れている病院もあるとのことだから、デレクは釣りの効果をある程度予測していたのかもしれませんね。

 

Bamen10_8レクシーを丸め込んで、強引にジョーの店に誘ったマーク。「いきなりキスされたのが夫との交際のきっかけ」という患者のトリーナのなれ初めにヒントを得たのか、「私たち、求めるものが違ってる」というレクシーの言葉を遮るように彼女に熱いキス! 復縁を拒んでいたレクシーも、久々のマークとのキスにすっかり酔いしれてしまい…。この2人、ついに復縁するんでしょうか!?

 

マークとのセックスで余計にアリゾナが恋しくなってしまったカリー。マークと寝る代わりに、集中できるほかの“何か”を探そうとします。そして見つけた“何か”が、スタークに冷たくあしらわれているアレックス。人工股関節置換術でその腕を見込んだカリーは、彼を自分のお抱えレジデントとして育てることに情熱を見いだすことに。でも、アレックスは再びスタークにつくことになり…。カリーの野望はあっという間に夢と消えました。
そして、そんなカリーに衝撃の展開が! アフリカに行ったはずのアリゾナが、カリー恋しさに戻ってきたんです! けれどもカリーは、彼女を受け入れるどころか、アパートのドアをバタンと閉めてしまった…。あんなにアリゾナを恋しがっていたはずなのに…。
なお、今回のアリゾナのアフリカ行きには、演じているジェシカ・キャプショーの出産という裏事情があったわけですが、思ったより復帰が早くてビックリです。

 

さて次回は、米国で9/22からスタートするシーズン8にジャクソンの母親役として登場することが決まっている、監督や振付師としても活躍するデビー・アレンがメガホンをとったエピソードです。どうぞお楽しみに!


【トリビア:ゲスト】
ヘンリー役は、「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」や「フェリシティの青春」などでお馴染みのスコット・フォーリー。
イーライ役は、「レスキュー・ミー NYの英雄たち」で消防士フランコ・リヴェラを演じたダニエル・サンジャタ。
トリーナ役は、映画『DRAGONBALL EVOLUTION』のチチ役などで知られるジェイミー・チャン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Adrift and at Peace」は、Nine Inch Nailsの曲“Adrift and at Peace”からの引用。


【注目のセリフ】
「明日は彼女に何をさせる? ベイリーとボウリング?」by メレディス
 ……オーウェンの言うように、この案、意外と面白そう。
「この医学賞は受け取っておかないと」by アレックス
 ……カリーに対する絶妙なフォロー!
「もう一人“私”を育てないと。あんたは男の“私”になれる」by カリー
 ……せっかくアレックスに生き甲斐を見いだしたのに…。
「あたし、ミランダ・ベイリー。瘻孔を治す医師です。ええ言いましたとも。ジョナス・ソークが治したのはポリオ。そしてミランダ・ベイリーが治すのは瘻孔」by ベイリー
 ……このセリフのあと、会議室を出て行くベイリーの身のこなしが笑えた!
「いいから撮って。今を忘れないように」by デレク
 ……ポラロイド写真のクリスティーナの表情、最高。


【メレディスの一言】
オペの目的は完全な回復
負った傷を癒やすこと
回復が早ければ早く安心できる
回復の遅い人は、何カ月も何年も時間をかけて、ようやく痛みを感じなくなる
オペのあとはただひたすら、耐えるしかない
何週間か何年かを耐え抜いて、いつか傷は癒えると思えたら、人生を取り戻せる
でもその保証はない


【病名MEMO】
フォン・ヒッペル・リンドウ病

血管が豊富な臓器において血管の異常な増殖が起こり、網膜の血管腫や中枢神経の血管芽腫、褐色細胞腫、腎臓癌などを生じる疾患。常染色体優性遺伝性疾患。

 

【医学用語MEMO】
低侵襲人工股関節置換(MIS-THA)

すり減った軟骨と傷んだ骨を切除して金属やプラスチックの人工の関節に置き換えるオペを、患者の負担を減らすために手術創を小さくして行う方法。
カリーはこのオペに自信あり!

 

【その他MEMO】
ジョナス・ソーク

ポリオ・ワクチンを開発したアメリカの医学者。


【曲情報】
♪"It's Christmas Time" Jules Larson

オープニング、メレディスの予想に反して、釣りに行く準備をしてクリスティーナがデレクのところにやって来て、マークとカリーがシャワーを浴びながら言い合いするシーンで。
♪"Merry Xmas" Basement Apartment
リチャードとのオペ中、ベイリーが胆嚢摘出のオペの権利をかけたコンテストをレクシー、
エイプリル、ジャクソンに提案し、エレベーターの中でメレディスからクリスティーナが釣りに行っていると聞かされたテディが、患者のヘンリーと出会うシーンで。
♪"Nun Gimmel Heh Shin" The Lee Vees
ヘンリーが優先医療給付金目当てでプロポーズしたものの振られたとテディに報告するシーンで。
♪"O Come All Ye Faithful" Ashton Allen
テディがヘンリーの件でリチャードに直談判するシーンで。
♪"The First Snowflake" Boy Least Likely To
クリスティーナが釣り上げた大魚を手に、泣きながら記念写真を撮ってもらうシーンで。
♪"Silent Night" Low
エンディング、マークがレクシーにキスをし、クリスティーナが釣りから自宅に戻り、メレディスがクリスティーナの様子をデレクに尋ね、カリーのところにアリゾナが戻ってくるシーンで。

2011.9.21|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月14日(水) #9「長い夜」

Bamen9_2デレクの助成金申請が通ったお祝いに、アテンディングたちはジョーの店へ向かい、バーテンダーとなったクリスティーナに遭遇する。一方、レジデントたちは夜勤へ。ERには、踏切を突破して列車と衝突した10代の兄弟が運ばれてくる。ジャクソンとレクシーは、ジョーの店にいたハントを呼び出してオペを始めるが…。また、メレディスは漏斗胸の術後に腹痛を訴えるようになった少年を担当する。


いやあ、驚きました! 何とクリスティーナがジョーの店でバーテンダーに!! 「仕事をしろ」とオーウェンにアドバイスされたそうですが、まさかバーテンの仕事を選ぶとは(しかもあの服装!)。ジョーの店にやって来たアテンディングたちが、カウンターの中にいる彼女を見つけて唖然とするのは当然です。しかもクリスティーナ、途中からは独身さよならパーティーを楽しむ客たちと一緒になって酔っ払い、ラップダンスを披露するに至る暴走っぷり。彼女のバーテン姿、もう見たくない…。

 

Bamen9_3ちなみに、この日アテンディングたちがジョーの店に集まったのは、認知症の臨床試験の助成金をもらえることになったデレクをお祝いするため。ところが、みんなデレクのお祝いそっちのけで、クリスティーナに負けじと(?)暴走し始めます。テディはネットで知り合った男性とのデートがうまくいかずに愚痴るわ、カリーもアリゾナとの破局にウジウジするわ、ベイリーは珍しくベロンベロンになるわ、とにかく女性陣がボロボロ。酔い覚ましに病院に戻ったベイリーは、聞かれてもいないのにベンとのことをエイプリルにペラペラ。おまけに“処女航海”についてのアドバイスまで。エイプリルはそんなベイリーに親近感を抱きますが、酔いが覚めればいつものベイリーに。エイプリル、ちょっと残念そうでしたね。

 

そんなエイプリル、離ればなれになるのがいやだと、互いの腕を接着剤でくっつけた10代のカップル、ローレン&ケンドリックを担当します。そして、アセトンを使って剥がそうとしますが、これがうまくいかない。結局、酔いが覚めた後のベイリーのアドバイスに従い、2人の腕を剥がすことに成功します。それにしても、接着剤で腕をくっつけるってかなりの荒技ですよね。そこまで思い合えるのはすごい。エイプリルも、アレックスと腕をくっつけるくらいの勇気があるなら、いっそのこと“処女航海”もいいかも。でも、今のところはベイリーの助言に従っておくのが得策かと。

 

エイプリル同様、夜勤のメレディス。スタークの後を引き継ぎ、漏斗胸の術後患者の少年ドリューを担当しますが、ドリューはしきりに腹痛を訴え…。自身が看護師である母親は「明らかに異常がある」と主張。メレディスもスタークを呼び出しますが、相手はあのスターク。不満げな顔で現れた彼は、ガスが原因だと決めつけてそそくさと帰って行ってしまうという怠惰ぶり。患者よりティラミスを取る医師って…。スターク、やはり強烈なキャラクターです。
ドリューの方はその後も腹痛が治まらず、母親は原因を突き止めるようメレディスを催促。自宅にいたリチャードにまで苦情の電話を入れたため、リチャードも病院へやって来ます。そして、CT検査が立て込んでいると知るや否や、リチャードは技師を一喝。おかげでスムーズにCT検査の結果が出て、ドリューは穿孔性潰瘍でオペが必要だと判明します。メレディスはあらためてスタークに連絡しますが、案の定応答なし。メレディスから相談をもちかけられたアレックスは、リチャードの強引な仕事の進め方を見習って強硬手段に出ることに。つまり、スターク抜きでオペをするということ! メレディスと一緒にオペをやり抜きドリューを救います。もちろん、後でこの経緯を知ったスタークはカンカン! でも、正しいことをしたのは誰なのか、ちゃんと見抜いているのがリチャード。スタークから大目玉を食らうアレックスとメレディスを見守る、彼の満足げな表情が良かった!

 

乱射事件で生き残った罪悪感に襲われ今も悪夢にうなされ続けているジャクソン。(←上半身裸はサービスカット!?) レクシーとともに、踏切を突破して列車と衝突したためERに運び込まれた10代の兄弟ルーカスとライリーを診察し、2人が重傷だったことからジョーの店にいるオーウェンを呼び出します。そして、駆けつけたオーウェンとともに必死で治療にあたるものの、弟のライリーの方は損傷がひどく、搬送直後に死亡。兄のルーカスは、事故に至ったのは自分のせいだと責め、弟の安否を心配します。そして、弟の死を知らないままオペを受けることに。
結局、ジャクソンの頑張りもあり、ルーカスのオペは成功。でも、合併症が起きる可能性が…。レクシーは、ライリーの死で打ちのめされている両親に、ルーカスのリスクについて説明すべきか悩みます。ジャクソンはそんなレクシーに「合併症のことより、ライリーが抱える罪悪感を気遣ってやるよう伝えるべき」と、自分の経験を踏まえてアドバイス。さらに、「気遣いは嬉しいはずだ」と言い添えます。実はこの言葉、悪夢にうなされ続けている自分に手を差し伸べようとしてくれたレクシーへの感謝の気持ちが込められていたんですね。いったんは「俺は何の問題も抱えていない。余計なことを言うな」とレクシーを突っぱねたジャクソンだけれど、やはり気遣ってもらえるのは嬉しかったというわけ。何だかジャクソン、どんどんレクシーに惹かれ始めているような…?

 

Bamen9_6さて、デレクのお祝いの席で、ベイリー同様すっかり酔っ払ったカリーはというと…。マークと一緒に彼のアパートに帰ったまでは良かったけれど、失恋の反動から何とまたマークと寝てしまった! カリー、もう男とは寝ないと思ってたんだけどなあ…。結局、デレクのお祝いにかこつけて、一番ハメを外しちゃったのはカリーか!?

 

余談ですが、「初日、部長に言われたわね、残るのは2人だって」とメレディスがアレックスに言い、2人とも自分とクリスティーナが残ると思っていたと話すシーンがありましたよね。初日か…と懐かしくなり、久々にシーズン1の第1話を見てみました! リチャードはメレディスたちに「8人は楽な専門に移り、5人はプレッシャーに押しつぶされ、2人は追い出される」とスピーチ。このリチャードの言葉には当てはまらないものの、結局イジーも、ジョージも…。あらためて、2人がいなくなった寂しさを感じた次第です。


【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Slow Night, So Long」は、Kings of Leonの曲“Slow Night, So Long”からの引用。夜勤で奮闘するレジデントたちにピッタリな原題。


【注目のセリフ】
「森ん中で木ぃ削ってメスを手作りしてた時代ですか?」by アレックス
 ……昔はもっと働きづめだったと威張るスタークに嫌みで応酬!
「これ名付けて“早期発症型認知症”。飲んだら最後、記憶なくす」by クリスティーナ
 ……デレクを前に、この言い方はないんじゃないかと…。
「君に必要なのは、たぶん性的な口直し」by マーク
 ……ベイリーに言わせるなら“性的なシャーベット”!
「『瘻孔』って項目ある? それが理想の条件。瘻孔の話ができる男」by ベイリー
 ……そんな男、そうそういるはずない…。
「相手を選ばなきゃ。処女航海は好青年とするの。優しくて愛してくれる人」by ベイリー
 ……エイプリル、ベイリーにこんな話をされるとは思っていなかったはず。
「生き地獄を味わわせてやる、覚悟しろ。私は心から楽しませてもらう」by スターク
 ……「CSI:マイアミ」のホレイショが言いそう!


【メレディスの一言】
人は闇に紛れて、まぶしい光のもとでは絶対にしないことをしてしまう
いい決断をしたと思い込む
そして大胆になる
でも日が昇ると、夜に取った行動の責任を取らなければならない
そして、残酷に照りつける光のもと、自分と向き合う


【鑑賞MEMO】
アイリッシュ・カー・ボム

ハーフパイントのギネスの中に、ベイリーズとアイリッシュウィスキーが入ったショットをグラスごとそのままドボンと入れて、一気飲みするというカクテル。
クリスティーナが、まさか独身さよならパーティーの客にアイリッシュ・カー・ボムを作る日が来るなんて…。


【曲情報】
♪"Run To The Sun" Vassy

オープニング、メレディスたちレジデントが夜勤のため病院に向かうシーンで。
♪"Celebrate" Imani Coppola
アテンディングたちが、ジョーの店でバーテンとして働いているクリスティーナを見つけて驚くシーンで。
♪"Immune" Amateur Night
クリスティーナが「早期発症型認知症」と名付けた強いカクテルをアテンディングたちにふるまうシーンで。
♪"Open" Free & Easy
遅れてジョーの店にやって来たテディが、クリスティーナがバーテンをしているのに気付くシーンで。
♪"Runaway" The National
兄のルーカスが事故に至った経緯を必死で説明している最中、隣のベッドで弟のライリーが息を引き取るシーンで。
♪"Bleeding" Calahan
独身さよならパーティーの客たちと盛り上がるクリスティーナの様子を見ながら、カリー、テディ、マーク、ベイリーらが話をするシーンで。
♪"She's Goin' Down" Ali Dee
ネットで男探しをしているテディを、ベイリーが一喝するシーンで。
♪"Feels Like Rain" Calahan
客たちとハメを外すクリスティーナを、デレクが見張るシーンで。
♪"Made For Us" Mackintosh Braun
アレックスとメレディスが独断でドリューのオペを行い、アパートに戻ったカリーがマークを誘うシーンで。
♪"You Are Invisible" Anya Marina
客にラップダンスをするクリスティーナをオーウェンが自宅に連れ帰り、酔いから覚めたベイリーが正気に戻るシーンで。
♪"Alive" Goldfrapp
エンディング、スタークから大目玉を食らうアレックスとメレディスの様子をリチャードが満足げに見守り、夜勤を終えたレジデントたちがメレディスの家に帰り、自宅に戻ったクリスティーナがトイレで吐き、ベッドに潜り込んだメレディスと入れ替わるように、デレクがベッドを出るシーンで。

2011.9.14|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

9月7日(水) #8「高まるプレッシャー」

Bamen8_3医者を辞めると宣言したクリスティーナは、転居したばかりの家で引きこもっていた。家まで様子を見に行ったカリーは、部屋を一気に片付けるためにもパーティーを開こうと提案するが…。一方、病院には、極秘会談のためにシアトルを訪れていたアラブのとあるイスラム教国の首長が、交通事故に遭って搬送されてくる。そんな中、アレックスはエイプリルとともに、アリゾナの後任の小児外科医スタークの下でオペを行うことになり…。


クリスティーナの「医者を辞める」宣言、案の定波紋を呼んでます。テディによるロイの症例発表の席で初めてそのことを知ったマークは一人動揺(ほかのみんなは知っていたというところがミソ)。アリゾナと別れ、現在休暇中のカリーに連絡し、クリスティーナの新居に差し向けます。クリスティーナは、半分ヤケになって今の状況を楽しもうとしている様子で、カリーがイメチェンのために髪を切ろうと思っていると話した途端、「やっぱりやめよう…」という彼女の言葉を無視して、いきなりハサミで彼女の髪をパッツン! これ、普通の人なら怒るところ。相手がカリーで幸いでした。
そして、カリーはそんなクリスティーナに新居披露パーティーを開いたらどうかと提案。部屋を一気に片付けるいいチャンスだというカリーの言葉に、クリスティーナも乗り気に。2人はパーティーの準備のためショッピング・モールへ買い物に出発! クリスティーナは家具を大人買いし、カリーはモールの美容室へ。そして、カリーのカットの最中、モールの客たちの様子を観察していたクリスティーナは、「皮膚科」の空気と共通するその平和な空気に脱力。そりゃあ、モールが彼女にふさわしい場所であるはずがない。クリスティーナ自身も本当はそれに気付いているはずなんだけど…。

 

一方、病院には極秘会談のためにシアトルを訪れていたアラブのとあるイスラム教国の首長が交通事故に遭ったため搬送されてきます。首長の安否は国際政治に関わるため、VIP棟は関係者以外立ち入り禁止に。物々しい雰囲気の中、リチャード、オーウェン、テディが治療を担当。後から、メレディスも助手としてチームに加わります。
テディはイラクにいたことがあるだけあり、さすがに中東の政治事情には詳しく、国務省の役人の信頼を勝ち得るあたりはさすが。でも、そんなテディ、デレクには辛くあたられます。デレクは、クリスティーナを追い詰めたのはテディだと考えているんです。だから、症例発表の場でもテディに手厳しい言葉を投げつけ…。2人の間の雰囲気は最悪。ところが、そんなテディとデレク、一緒に仕事をすることになります。首長を父親のように慕う側近アーシフの話から、首長には心臓にトラブルがあるのに加え、脳動脈瘤もあることが判明したから。テディとデレクは首長の胸と脳を同時にオペすることに。
反目し合うデレクとテディは、要人のオペ中にも言い争います。とにかく、デレクが言いたいのはクリスティーナにプレッシャーをかけるのは得策ではないということ。自分も医師を辞めようとして酒浸りになった経験があるだけに、干渉や説得が逆効果になる場合もあると身を持って知っているというわけです。そして最終的には、みんなの願いは共通してクリスティーナの復帰であることを確認し、言い争いは収束。オペも無事成功し、首長たちは、術後のフォローをする間もなく母国へと飛び立って行ったのでした。
それにしても、いつの間にか、VIP棟の患者はU2のボノだということになってしまったのは面白かったですね。

 

一方、「ヘマ続きの自分はアテンディングに見放された、誰も使ってくれない!」と落ち込んでいるジャクソン(←意外と被害妄想癖が…)。唯一まだ希望ありと思われたベイリーに頼み込んで自分を使ってもらいますが、与えられた仕事はオペの助手ではなく、膵臓手術後の合併症を起こしたコルテスという女性患者のケア。メアリーの死のショックを引きずっているベイリーは、膵臓を甘く見て万一のことが起きたら困ると、ジャクソンに決して患者から目を離さないよう指示しますが、途中で恐れていたことが現実に…。コルテスは急変してしまい、ほかのオペで手が離せないベイリーに変わってジャクソンが開腹するものの、結局亡くなってしまいます。思わず、「俺のせいじゃない!」とベイリーに猛アピールしてしまうジャクソン。彼もまた、今プレッシャーに押しつぶされそうになっている1人なんですよね。
ベイリーの方は、膵臓の術後にしばしば起こる合併症、「瘻孔」の発症率をいかに下げるかというライフワークに、今後取り組むことになりそう。

 

Bamen8_a_2アレックスは、「車が故障した」と言って汗と酒の匂いをさせながら遅刻して出勤。エイプリルとともに、アリゾナの後任の小児外科医スタークの下で、生後4カ月の乳児リサへの肝臓移植を担当することになるんですが、このスタークがとんでもなく怠惰なヤツ(「アリー my Love」のジョン・ケイジ役でおなじみのピーター・マクニコルが演じているだけに、その第一印象は強烈!)。オペでは、成人の肝臓を分割して移植するスタークですが、肝臓が収まりきらず。スタークは、肝臓の腫れが引くまでリサのお腹を開いたままにしておくと言います。けれども、アレックスもエイプリルもその対処法が納得いかない。そして、アレックスはふとしたことからピンポン球を使った名案を思いつきます(メレディスの護衛に向けてレクシーがピンポン球を撃ったのには爆笑!)。しかし、スタークはそのアレックスの名案を横取りにし、自分の手柄にしてしまうんですね、これが。これには、一部始終を知るエイプリルも怒り心頭。そして、当直室でアレックスを慰めるうちに2人はキス! このままエイプリル、処女喪失!? という展開でしたが、緊張するエイプリルが「もっと優しくして」と要求したのがアレックスをブチ切れさせる結果に。アレックスは、彼女を怒鳴り散らして出ていってしまいます。
「何もそこまで言わなくても…」という感じでしたが、アレックスが怒るのには理由があったことが後から分かります。実はアレックス、週末は故郷のアイオワに行っていたんです。しかもその理由は、あの弟アーロンが妹を殺そうとし、統合失調症と診断されたから。長男であるアレックスは、アーロンを施設に入れる手続きをしてきたというわけ。あのアーロンが、妹を殺そうとした!? にわかに信じられない話ですが、残念ながら事実。アレックスは本当に辛い立場…。ただし、だからと言ってむやみに人を傷つけるようなまねをするのはいただけない。エイプリルの友人であるジャクソンは、事の真相を知って激怒。クリスティーナの新居披露パーティーでは、アレックスに殴りかかり…。仕事ではヘマ続きのジャクソンも、友人思いの一面についてはしっかりアピール!

 

Bamen8_5_2そうそう、クリスティーナのパーティー。肝心のクリスティーナは、早めに訪れたデレクと屋上に避難。デレクは、クリスティーナがみんなから説得攻撃を受けることになると予測し、クリスティーナを逃がすという心憎い気遣いを見せます。クリスティーナといるのがメレディスじゃなくてデレクというのは、いまだに見慣れない光景ですが、それはそれでなんだかしっくり見えてくるから不思議。深刻そうな顔をして新居の内装について語り合う2人、なかなか絵になるエンディングでした。

 

さて、次回はそんなクリスティーナが何とバーテンダーに!?


【トリビア:ゲスト】
スターク役は「アリー my Love」のジョン・ケイジ役や、「24 -TWENTY FOUR-」のシトム・レノックス役、「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」のラリー・フラインハート役などで知られるピーター・マクニコル。
アーシフ役は、「24 -TWENTY FOUR-」のジブラーン・アルザリアン役のオミッド・アブタヒ。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Something's Gotta Give」は、ジョージア州の作詞・作曲家ジョニー・マーサーによる1954年の作品「Something's Gotta Give」から借りたもの。映画『恋愛適齢期』の原題でもある。


【注目のセリフ】
「金髪女に心をズタズタにされたからって、あんまり過激に変わろうとするのは考えもの…」by カリー
 ……この直後、いきなりクリスティーナに髪を切られることになるなんて!
「部長、ボノですか?」by ベイリー
 ……いつからアラブの首長がU2のボノに!?
「1日何してんだろ、このモール人間ズ」by クリスティーナ
 ……“モール人間ズ”って…。何か異星人っぽい。
「今日のあなたはすばらしかった。こんな目に遭うのは筋違い。そう分かってる人間がいることを知っててほしい。私は分かってる」by エイプリル
 ……この言葉でアレックスをその気にさせたまでは良かったけど…。
「処女の手を引いて優しくリードなんてまっぴらだ。お前はガキじゃないだろ、甘えんな。何で俺があっちもこっちも面倒見なきゃなんない」by アレックス
 ……いくら何でもエイプリルがかわいそう。


【メレディスの一言】
圧力が加わるものには安全弁が必要
緊張や圧迫感を和らげる方策が必要
耐えきれなくなる前に緊張を解く方法は必ずある
逃げ道がないという圧力は、逃げ道を作る
爆発する
一番耐えがたいのは自分で自分にかけるプレッシャー
がんばるためのプレッシャー
自分に無理を強いるためのプレッシャー
決して和らぐことはない
プレッシャーはどんどん高まる


【病名MEMO】
膵液瘻

破損した膵管から膵液が漏出する状態のこと。膵臓の手術に特有の合併症。


【曲情報】
♪"Gone Man" Eels

オープニング、症例発表の席でクリスティーナが医者を辞めると言い出したことを知ったマークが、一人動揺するシーンで。
♪"Dead Disco" Metric
新居でクリスティーナが踊りまくるシーンで。
♪"Dreamer" K'naan
ジャクソン、エイプリルたちとのランチ中、レクシーがアレックスからピンポン銃を取り上げて遊ぶうちに、アレックスが名案を思いつくシーンで。
♪"Shouldn't Have Loved" Azure Ray
ジャクソンによる開腹のかいなく患者のコルテスが死亡。首長のオペ中、テディ、デレク、オーウェン、メレディスがクリスティーナへの対処についてもめるシーンで。
♪"Could It Be" Mackintosh Braun
クリスティーナがデレクと屋上に避難する中、クリスティーナの新居披露パーティーが開かれ、そこにエイプリルが泣きながらやって来るシーンで。
♪"Sing Me To Sleep" Fran Healy
エンディング、アレックスに殴りかかったジャクソンがレクシーに傷の手当てをしてもらい、メレディスによって外に連れ出されたアレックスが、アイオワに行っていた事情を打ち明け、クリスティーナが屋上でデレクとの会話を続けるシーンで。

2011.9. 7|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(3)トラックバック(0)

8月31日(水) #7「探していた答え」

Bamen7_5肺移植を待つロイのドナーが見つかり、テディは肺を取りに別の病院へと向かう。その間、クリスティーナがロイのモニターをすることになるが、娘のコリーヌが面会に来た直後、ロイの容体が急変し…。一方、カリーはアリゾナのアフリカ行きに同行すると告げたものの内心では気が乗らず、彼女に愚痴をこぼし続ける。そんな中、オーウェンはレジデントたちに外傷実習を行うが、無理難題を言うオーウェンにレジデントたちは反発し…。


Bamen7_6アリゾナと一緒にアフリカに行くと決めたカリー。出発の準備を進めるものの、気が乗らず。本当はアフリカに行きたくないという気持ちが態度にも表れてしまい…。リチャードは“大きな計画”をちらつかせて、カリーをシアトルにとどまらせようとするし、マークとレクシーが準備したアリゾナ&カリーの送別会は、とんでもなくショボいし。結局、カリーの愚痴を聞かされ続けることに耐えきれなくなったアリゾナは、空港で別れを決断。一人でアフリカへ行ってしまいました! せっかく、元サヤに収まって順調なはずの2人だったのに…。このまま2人は破局してしまうの!?

 

クリスティーナの意見のおかげで、肺移植の待機リストに名前を連ねることができた肺高血圧症の患者ロイ。彼のドナーが見つかり、テディが急遽肺を受け取るため他院へ。戻ってくるまでの間、クリスティーナがロイのモニターをすることになります。父親とは疎遠にしていたロイの娘コリーヌも病院にやって来ますが、その直後、ロイは急変。肺疾患が原因で心機能が低下し、容体はどんどん悪化! クリスティーナは、一杯一杯になりながらも何とか適切に処置します。その一方で、オーウェンに頼まれて手伝いにやって来たメレディスに対しては刺々しい態度。実は、乱射事件のことでメレディスを責めていたんです。「デレクのオペをやることになったために、自分は抜け殻の状態になった」と。これがクリスティーナの本音だったんですね…。メレディスがショックを受けるのも無理はない。
その一方で、ロイの肺移植オペは成功し、心機能も改善。クリスティーナは医師としての自信を取り戻しますが、仕事への情熱は取り戻せず。何といきなりの辞職宣言! 本当にクリスティーナ、外科医を辞めてしまうの!? 信じたくない!

 

見事100万ドルの予算をGETしたオーウェンは、さっそくレジデントたちを集めて外傷実習を実施。チャーター機が緊急着陸の際、長距離バスと衝突したという設定で、4人1組のチームを作らせ、それぞれに負傷者(ダミー人形)9人を割り振ります。救急ヘリに担当患者を乗せるというゴールを目指し、限られた備品を使って治療を進めていくレジデントたち。当初、“ブルーチーム”のメンバーは、メレディス、アレックス、エイプリル、ジャクソンの4人でしたが、メレディスは途中でクリスティーナのヘルプにまわったため、残ったのは3人。彼らは降りしきる雨の中、オーウェンの無理難題に必死で対応します。でも、乱射事件でチャールズとリードの2人を亡くしたジャクソンにとって、外傷外科なんて理不尽としか思えない。何と、大胆にも途中で実習を放棄! そんな中、優勝目指して必死で治療を続けるエイプリルは、徐々にナチュラル・ハイ(?)な状態に。オーウェンの言葉を無視して、救急車に人形を乗せると、みずからが運転して本当にオペ室に運び込もうとするもんだからビックリ! オーウェンは根負けし、エイプリルにブルーチームの優勝を告げます。喜んだエイプリルのガッツポーズ、怖いくらいの迫力。

Bamen7_3アレックスは、そんな意外性のある彼女のキャラを気に入ったようです。そして、そんなアレックスをエイプリルも!?
なお、実習を抜け出したジャクソンは、「仲間の死を言い訳にするな」とオーウェンに諭され、居残りを命じられるハメに。乱射事件のショックが影響しているのは分かるけれど、最近のジャクソン、とにかくいいところがない。今のところ、ビジュアル先行になってます…。

 

マークとレクシーは、豊尻手術を受けるクリスティを担当。彼女が男性を喜ばせるためにオペをするのだと思い込んでいたレクシーは、オペを思いとどまるよう説得しようとします。でも、オペはあくまでも自分のためだと語るクリスティ。彼女の真意を知ったからには、レクシーにも反対する理由はありません。
この後、ジョーの店でマークからお尻をジロジロ見られることになるレクシーですが、いやがるどころか、何だか嬉しそうで。

 

デレクは認知症研究の助成金を得るため、財団に提出する申請書を準備。けれども、認知症について調べれば調べるほどその深刻さが分かり、だんだん憂鬱な気分に…。メレディスはデレクの研究のパートナーになる気満々のようだけれど、今回ばかりは関わってほしくないというデレクの気持ちも分かります。

 

メアリーの死から立ち直れないベイリーは、彼女の解剖に立ち会うことに。死因を突き止めたいと思うあまり、病理医スタンリーの進め方につい口を出してしまいます。そして、彼女のやり方が納得できないと、デレクに不満をぶつけます。何だかんだで、ちょくちょくベイリーの聞き役にまわっているデレク。でも今回は、ちょっとやそっとのなぐさめではベイリーの気持ちは晴れなかった模様。彼女の答え探しは、まだまだ続きそうです。


【トリビア:ゲスト】
スタンリー役は「MAD MEN マッドメン」のアンナ役や、「デスパレートな妻たち」のシスター・メアリー・バーナード役で知られるメリンダ・ペイジ・ハミルトン。
ロイの娘コリーヌ役は、「バフィー~恋する十字架~」のタラ・マックレイ役でお馴染み、「プライベート・プラクティス」シーズン2の#18「終わりなき誘惑」にもジル役でゲスト出演しているアンバー・ベンソン。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「That's Me Trying」は、William Shatner の曲“That's Me Trying”からの引用。


【注目のセリフ】
「これからは泥から骨を作る。それに紛争ダイヤから折れない関節作る方法を研究する。あとは象牙使って義足作るっていうのもいいかもね」by カリー
 ……これじゃあ、アフリカ行きが嫌だと言ってるのと同じこと。
「そっちこそ何? 妻が認知症になるかもしれないってことが頭から離れなくて、申請用の書類をさっぱり書けずにいるくせに」by ベイリー
 ……ベイリー、辛辣! デレク、災難…。
「あんたのせいだよ! オペ台にいるのがデレクじゃなくて、あんたがあの場にいなかったら、あたしは逃げてた」by クリスティーナ
 ……ついに、メレディスへの怒りを爆発!
「君の話を聞いているとこう思うんだ。巨乳好きの恋人のためにFカップにするみたいだって」by マーク
 ……いかにもマークらしい比喩!
「俺は戦場で仲間を失った。大勢な。だがこれまで一度も仲間のことを言い訳の材料にしなかった」by オーウェン
 ……この言葉、ジャクソンに響いていることを願います。
「あたしはやれた。まだ外科医でいられる。ただ、もう外科医でいたくない」by クリスティーナ
 ……まさか配管工に!?!?


【メレディスの一言】
みんな答えを探している
医学においても
人生においても
どんなことにおいても
ある時は、探していた答えがすぐそこに隠れている
ある時は、自覚のないまま抱いていた疑問の答えを見つける
思いがけず、答えを見つける場合もある
そして時には、探していた答えが見つかったとしても、別の疑問が山ほど残っていたりする


【曲情報】
♪"Ching Ching Ching" Nikka Costa

オープニング、カリーとアリゾナが荷造りするシーンで。
♪"Never Gonna Leave Me" Sia
メアリーの解剖に立ち会ったベイリーが、病理医スタンリーのやり方に口を出すシーンで。
♪"Bang Bang Feat. Adam Levine" K'naan
エイプリルが人形を救急車に乗せ、本当にオペ室に運び込もうとするシーンで。
♪"Daydreaming" Dark Dark Dark
エンディング、アリゾナがカリーと口論の末、一人でアフリカに発ち、リチャードがクリスティーナの働きをねぎらい、レクシーがジョーの店で自分のお尻を見つめるマークの視線に気付くシーンで。

2011.8.31|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月24日(水) #6「復活への道」

Bamen6_5乱射事件から立ち直りつつあるシアトル・グレース・マーシー・ウェストの医師たちの姿を追うドキュメンタリー番組が制作されることになり、事件後にヒーロー扱いされているクリスティーナも取材を受ける。そんな中、病院では脳死した男性から両腕をなくした男性へ、両腕の移植手術が行われることに。けれども、手術の直前、ドナーの腕に問題が発覚し…。一方、アリゾナは名誉ある賞を受賞し、アフリカ行きの権利を得るが…。


今回のエピソードは、異例なドキュメンタリー仕立て。脚本を担当したステイシー・マッキーは、昨年夏にABCで放送された医療ドキュメンタリー「Boston Med」をヒントにしたんだとか(「Boston Med」は、ボストンを代表する3つの教育病院を4カ月にわたって取材し、編集した番組で、今回のエピソードのように、医師たちの私生活にも踏み込んだ取材もあり!)

 

さて、ドキュメンタリー番組の取材がスタート。リチャードは、事件の後に導入した最新式のセキュリティ・システムを自慢げに記者に紹介しますが、実はこのシステム、何とも使いにくい。事件後、ブロンドヘアをブルネットに戻したレクシーは、身分証の写真と現在のビジュアルの違いから、出入りの度に警備員に引き留められる始末。いら立った彼女は、ついにゲートを強行突破しちゃいます。すると、案の定警報装置が作動。患者を連れて移動中だったジャクソンは、廊下のワンコーナーに閉じ込められてパニック状態に! 結局、患者は無事だったけれど、今もなおジャクソンが乱射事件のトラウマに悩まされていることが露呈したかたちとなりました(その後、システムは撤去されることに…)。

 

事件のヒーローと言っても過言ではないクリスティーナも、メレディスとともにカメラの前に座り、インタビューを受けることに。けれども、いまだオペに参加できない彼女、インタビューでも言葉を詰まらせてしまいます。メレディスはそんな彼女を一生懸命フォローしますが…。

 

アレックスは、アリゾナの下について、喉の腫瘍のせいで呼吸困難に陥った少女リリーを担当します。彼女は何度も腫瘍摘出のオペを受けているにもかかわらず、その度に再発してもはやオペでも命を救えない状態。でも、乱射事件の修羅場をくぐり抜けたアレックスは、決して諦めたりしない! 本人の軟骨を使って気管を再生する実験的治療を提案し、自ら気管の培養を担当。小児科医を目指しているのは子ども好きだからじゃないと公言しながらも、リリーを温かく励まし続けました。彼女のお気に入りであるディズニー・チャンネルのオリジナル映画『キャンプ・ロック2  ファイナル・ジャム』の挿入曲"Wouldn't Change a Thing"(歌っているのは、シーズン6の#22「忘れえぬ人」にゲスト出演したデミ・ロヴァートと、ジョナス・ブラザーズの次男ジョー・ジョナス)を、検査の最中に歌ってあげるなんていうワンシーンも。子供心をつかむコツをしっかり心得てます! 元気になったリリーが闘病生活で得たものを発表することになり、学校にアレックスを招いたという後日談も良かった!

 

Bamen6_4そしてアリゾナは、名誉あるカーター・マディソンの助成金を獲得。念願叶って、アフリカで小児医療に従事できることに。でも、アフリカに行けばカリーとは離ればなれに…。結局、2人で一緒にアフリカに行くと決断します。けれども、どうもカリーが一方的にアリゾナに合わせているように見えて…。

 

Bamen6_7一方、バイク事故でサムという男性が死亡。彼がドナー登録していたため、仕事で両腕をなくしたザックにサムの両腕の移植手術が行われることになります。両腕の移植手術は希な事例で、過去の成功例は1件だけ(実際、ドイツの男性が2008年、世界で初めて両腕の移植手術を受けています)。カリー、マーク、デレク、オーウェンらが協力し、エイプリル、レクシーらも加わってこの大仕事にあたることに。
ところが途中で問題発生! ドナーであるサムが腕に奥さんの名前(ニコール)のタトゥーを入れていたことが分かったのです! 他人が愛した人の名前が刻まれた腕…。一同は、これですべて台無しになるかも…とがっかりしますが、さすが、後のリハビリの辛さを承知の上で、両腕の移植を望んだザック。こんなことくらいじゃ決意はぐらつかない! ポジティブ思考でタトゥーも受け入れます。
そして、いよいよオペ。一時は片腕に合併症の兆候が現れ、最悪の場合、片腕は失うかもしれないという状況に陥ったものの、結果的にオペは大成功。これには一同も笑顔! ザックは術後、痛みの感覚が戻る前に「ありがとう」の文字を「ニコール」というタトゥーの下に彫り足しました。本当に前向きな患者です。
それにしても、ザックの妻のノラ役が「プライベート・プラクティス」でヴァイオレットのお腹を切り裂いて赤ちゃんを奪ったケイティ役のアマンダ・フォアマンだったことにビックリ! スピンオフであんなに強烈な役を演じている女優を、よくこんなかたちでゲストに使ったなあ…。

 

さて、ベイリーは乱射事件の時にオペを受けるはずだった患者、メアリーの人工肛門閉鎖術を行うことに。瀕死のチャールズとともに同じ時を過ごした彼女は、いわばベイリーの戦友のようなもの。ベイリーはメアリーとの再会を喜び、彼女のオペを担当しますが、簡単なオペだったにもかかわらず、メアリーはオペ後麻酔から覚めず。何と、そのまま昏睡状態に陥ってしまった! チャールズのみならず、メアリーのことも救えなかったという事実に打ちのめされるベイリー…。昏睡状態となってから1カ月後、メアリーの夫はついに生命維持装置を外すことに同意します。あの乱射事件を生き抜いたのに、まさかこんなオペで死ぬなんて。ベイリーはメアリーの死を背負い込むことになりそう。辛いですね…。

 

…というわけで、動きのあるカメラワークやぼかし、ピー音なんかが、いかにもドキュメンタリー番組っぽくてリアルだった今回。最後に、シーズンを重ねても新たな挑戦をしかけてくる製作スタッフの意気込みに敬意を表したいと思います。


【トリビア:ゲスト】
両腕の移植手術を受けたザックの妻ノラ役は、「プライベート・プラクティス」のケイティ役のアマンダ・フォアマン。
メアリー役は、シーズン6の#23、#24(最終話)話に登場したアイドル歌手で女優のマンディ・ムーア。「ヴェロニカ・マーズ」のマーサー・ヘイズ役でも知られるライアン・デヴリンも、メアリーの夫ビル役として再登場した。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「These Arms of Mine」は、Otis Redding の曲“These Arms of Mine”からの引用。
まさにザックのために用意されたようなタイトル。


【注目のセリフ】
「俺のベターハーフだ。見た目は俺の方がベターだけど」by マーク
 ……デレクとマーク、どちらの見た目がベターだと思いますか?
「もう1つ事件で俺が大きく変わった点を挙げるとすれば、『きっと何か手はある』、そう思えるようになったことです」by アレックス
 ……これは事件から学んだ偉大な教訓。
「あたしはそういう外科医じゃないんです。スーパーミラクル名外科医とかじゃないんですよ。あたしは単純に…」by クリスティーナ
 ……この後、クリスティーナは言葉を詰まらせてしまい…。


【クリスティーナの一言】
だから、生きてるだけでもうけもの
みんな恵まれてる
今ここで自分の得意なことをやれる
命を救ってる
毎日、命を1つずつ
傷は癒えた
これからは人を癒やす番


【鑑賞MEMO】
リリス・フェア

1997年にシンガーソングライターのサラ・マクラクランがスタートさせた、女性アーティストだけのライブイベント。1999年以来、11年振りに開催された昨年のリリス・フェアには、シェリル・クロウ、コリーヌ・ベイリー・レイ、メアリー・J・ブライジなど、多彩なアーティストが参加している。
アレックスは、ライブでダイブなんかするなとリリーに釘を刺しつつも、リリス・フェアならまだいいとコメントしている。


【曲情報】
♪"All My Life" Calahan

カリー、マーク、デレク、オーウェンがオペの成功を祝って乾杯するシーンで。
♪"You Know The Way" (Acoustic)" Right The Stars
エンディング、ベイリーがビルに辛い事実を伝え、リリーが元気になり、アリゾナとカリーがアフリカ行きの準備をするシーンで。

2011.8.24|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月17日(水) #5「ステップアップは突然に」

リチャードは、どこか一つの診療科に特別予算として余剰金100万ドルを与えると発表。自分の科で予算を獲得したいアテンディングたちは、プレゼンの準備で大忙しとなる。そこで、4年目のレジデントたちは、1日だけアテンディングとして濃紺の手術着を着て現場を仕切ることに! メレディスとジャクソンは、オペでの執刀の権利を賭けてドリルを扱う技術を競い合い、クリスティーナとエイプリルは、テディから託された末期の肺高血圧症患者を診る。


今回のエピソードの監督は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソン! シーズン6の#7「希望のかけらを集めて」、#17「大人のアプローチ」に続き、今回で彼女の監督エピソードは3本目です。シーズン6の#7「希望のかけらを集めて」では、脊髄腫瘍を患う病院スタッフ、アイザックのオペに入る助手の座をめぐって、インターンたちによる顕微鏡の扱いのうまさを競い合うコンテストが行われ、#17「大人のアプローチ」では、巨大な腫瘍を抱えた患者の治療法をめぐってリチャードとオーウェンによる最善のプランの競い合いが繰り広げられましたが、今回は、特別予算の獲得を賭けてアテンディングたちがプレゼン合戦を展開! そして、オペでの執刀の権利を賭けて、メレディスとジャクソンがドリルを扱う技術で勝負! ベイリーの監督エピソードは、何かと火花を散らすシーンが多いですね。

 

さて、アテンディングたちの特別予算の獲得を賭けたプレゼン合戦。テディ、アリゾナ、カリー、マークは、それぞれプレゼンの途中で個人的な悩みに話を脱線させてしまい…。テディは、1度は自分をクビにしようとしたデレクへの恨み節をつらつら。マークは、女性と寝ていないおかげでエネルギーが有り余っているとのたまってリチャードを唖然とさせるし、アリゾナは泣き虫の汚名を返上すべく、自分は感情をコントロールできると過剰にアピールするあまり、海兵隊員の娘だから殴り方は心得ているなんて過激発言を! 策士の一面を見せ、勝負に勝つ気満々だったカリーも、自分は遅咲きのレズビアンでアリゾナにバカにされているなんて言い始めて自爆。みんな、これじゃあ、まるで説得力がないというもの。
結局、魅力的なプレゼンは、外科医全員に救急医療のノウハウを学ばせるというオーウェンのプランと、認知症の新たな治療法開発のために臨床試験を進めたいというデレクの提案のみ。そして、最終的にリチャードが選んだのはオーウェンのプランでした。悲惨な銃乱射事件で多くの命を失った直後だけに、このオーウェンのプランが採用されるのは当然のことかも。
けれども、惜しくも選に漏れたものの、デレクの提案内容も実に興味深い。彼が認知症をテーマに取り上げた背景には、メレディスと若年性痴呆症を患った彼女の母エリスの存在があるわけですから。エンディングで、自分が手に持っている鍵に気付かないメレディスを心配そうに見つめるデレクの表情には、いつかメレディスも…という不安が。
また、個人的には、壊れている検査装置を修理し、予算が余れば夜勤の看護師を増やすという超現実的なベイリーのプランも説得力があると思いましたね。でも、リチャードはこの夢のないプランに幻滅。女性と男性の価値観の違いかな!? ベイリーの出番は抑えめだったけれど、その分、彼女が光となって、ほかのキャラクターの内面を照らし出してくれていたような気がします。さすが監督!

 

そして、アテンディングの印である濃紺の手術着を渡されたメレディスたちは、クリスティーナを除いて浮かれまくり。対象は4年目のレジデントということで、蚊帳の外に置かれたレクシーは、史上最高の“使いっぱ”として本領発揮! 1日を終えて燃え尽きたのか、ロッカー室で寝てしまうところがかわいかったですね。

 

そして、紺色の手術着の重みを感じまくりのクリスティーナは、人一倍張り切るエイプリルと一緒に、テディに託された肺高血圧症で呼吸困難に陥った患者、57歳のロイ・ヘンリーを担当。もはや移植を受けるしかないほど症状は悪化しているものの、肺炎を併発しているなど、移植の適応ありと簡単には判断できない状況で、エイプリルはどうするものかと頭を悩ませます。そしてエイプリルは、相変わらず無口なクリスティーナに代わって移植委員会を招集。クリスティーナから助言されたテディの考え、すなわち彼は移植の適応ではないという見解を提示します。ところが、その見解に内心同意しかねていたクリスティーナは、生きたいという強い意志のある患者だからきっとうまくいくと述べ、逆にその主張を委員会に認めさせてしまった! もちろんエイプリルの面目は丸つぶれ。すっかり落ち込むエイプリルでしたが、テディの表情は満足げでした。何せ、自分の愛弟子のクリスティーナが、久々に医師らしい顔を見せてくれたのだから。これをきっかけに、クリスティーナも浮上してくれるといいなあ。

 

メレディスとジャクソンはデレクの指導の下、どちらかが脳圧を下げる脳室ドレナージのオペを担当させてもらえることに。「我こそが執刀医!」と、2人はドリルの扱いのうまさを競います。そしてジャクソン、練習で不器用さを装いメレディスを油断させる作戦に出た! 前回は、テディへの色目作戦に失敗したばかりだというのに、懲りない男です…。
そして、結局この勝負に勝ったのはジャクソン。メレディスは執刀の権利を奪われてしまいますが、これが思わぬチャンスを呼びます。ジャクソンとデレクがオペをしている最中に、レクシーから脳外科のコンサルの依頼が。デレクの代理を任されたメレディスは、脛骨高原骨折の患者メグを診察。硬膜下血腫と診断し、オペの準備を進めます。その頃、ジャクソンはオペでミスをし、血管に傷を付けてしまい…。修復に回ったデレクは、とてもじゃないけれどオペ室を出られない状態。メレディスは、自ら緊急開頭術を1人でやり遂げます! その姿はまるで本物のアテンディング。やはり彼女はあのエリス・グレイの血を分けた娘ですね。公私ともに本当に成長したメレディス、実に頼もしかった!

 

アレックスはマークとアリゾナから相談を持ちかけられ、女性化乳房の13歳の少年セスを担当します。セスの母親は、息子を心配するあまり身体にメスを入れることに反対しますが、胸のせいでさんざんバカにされているセスの気持ち、アレックスにはよく分かるわけで…。結局、アレックスは見事母親を説き伏せ、セスのオペを自ら執刀。平らな胸を手に入れたセスは大喜び。母親もホッとして号泣。アレックス、またまたお手柄です。

 

というわけで、メレディスたちの“1日アテンディング”も終了。彼らが再び紺色の手術着を着る日が来るのが楽しみです。

 

さあ、次回はドキュメンタリー仕立てのエピソード! かつてない演出にご期待ください!


【トリビア:ゲスト】
ロイ役は、「Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―」や「HEROES/ヒーローズ」では医師役でゲスト出演しているロン・パーキンス。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Almost Grown」は、Chuck Berryの曲“Almost Grown”からの引用。
今回、“1日アテンディング”を務めたメレディスたちにふさわしいタイトル。


【注目のセリフ】
「自分はいい男でチャーミング、思いつきで調子のいいことをペラペラ言える、だから何とかなると思ってる」by カリー
 ……さすが親友。マークのことをよく理解してます。
「誰とも寝てない。そのおかげでエネルギーが有り余ってるんです。今の俺は10人分の仕事ができる。部長の100万ドルと俺のエネルギーを持ってすれば山だって動かせる」by マーク
 ……じゃあ、女遊びしていた頃のマークは何人分の仕事をしてたの?
「海兵隊の娘だから殴り方は心得てます」by アリゾナ
 ……これなら泣き虫の方がマシかも。
「まだ自分をなくしちゃいない。今日がどうあろうと、終われば一緒にうちへ帰れる」by オーウェン
 ……クリスティーナの慰め方がどんどんうまくなってる!?
「突破口を開くのは医学じゃない。努力するのをやめない人間が現れた時、道は開ける」by デレク
 ……これは格言だ!
「パリに行くのはやめてスーパーで食料を買いましょう」by ベイリー
 ……分かりやすい喩え!


【メレディスの一言】
成長したくて誰もが必死
あらゆるチャンスを捕らえるため
生きるため
早く巣から飛び立とうと懸命
でも、目指す外の世界は恐ろしく寒い
凍えるほど
成長とは、時にみんなと離れることだから
そして、一人前になる頃には、周りに人はいない


【医学用語MEMO】
肺高血圧症

肺にかかる血圧が通常より高い状態となる循環器における重い病態の一つ。

 

脳室ドレナージ
頭蓋骨に穴を開け、そこから柔らかいチューブを挿入し、脳脊髄液を外に排出すること。

 

脛骨高原骨折
膝の外傷のうち最も多い骨折の一つで、膝関節に外力が加わった時に起こる関節内の骨折。


【その他MEMO】
ジョンズ・ホプキンス大学

医学ではハーバード大学、ペンシルベニア大学とともに、世界最高峰と言われているアメリカの私立大学。アリゾナは、ここの出身という設定。


【曲情報】
♪"On The Sly" The Bamboos

オープニング、リチャードが特別予算をいずれかの診療科に与えると宣言。メレディスたち4年目のレジデントたちに紺色の手術着が支給されるシーンで。
♪"You Always Make Me Smile" Kyle Andrews
カリー、マーク、アリゾナ、テディらのランチシーンで。
♪"Look Alive" Wait.Think.Fast.
メレディスとアレックスがそれぞれ執刀医としてオペをするシーンで。
♪"Head on Your Heart" Mat Kearney
エンディング、クリスティーナがロイを診て、メレディスたちがロッカー室で紺色の手術着を脱ぎ、リチャードがオーウェンにプラン採用を伝えるシーンで。

2011.8.17|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月10日(水) #4「引き継がれる運命」

Bamen4_aコインランドリーに車が突っ込む事故が発生し、シアトル・グレースにケガ人が搬送されてくる。メレディスは、現場に居合わせて横隔膜が破裂してしまったライラという女性を担当。彼女はハンチントン病の保因者で…。また、事故を起こした車の運転をしていた老婦人のエレノアはオーウェンのオペを受ける。コインランドリーにいた彼女の夫も負傷。彼もまた、オペを受けることとなるが…。


前回、カリーから“学生寮”と称されたメレディスの家。確かに、ジャクソンやエイプリルも同居を始めたから大賑わい。でも、レクシーは面白くない。特にエイプリルのことが。だって、自分は今も屋根裏部屋を使っているのにエイプリルが使っているのはイジーの部屋! それに、メレディスは何だかエイプリルと仲良さそう…。レクシーはどんどん疎外感を味わうように。

 

そんな中、コインランドリーに車が突っ込むという事故が発生し、ERにはケガ人が運び込まれます。レクシーは、車を運転していた初老の女性のエレノアを、エイプリルとともにオーウェンの下について担当。エレノアは、どうして事故を起こしてしまったのか記憶がない様子で、コインランドリーの中にいた夫ラリーの無事を心配します。ところが、検査の結果、異常なしと診断された彼女はとんでもない事実を告白! 「実は、自分を捨てて別の女性に走った夫への復讐で、コインランドリーに突っ込んだ」と。「シックス・フィート・アンダー」のフランセス・コンロイの熱演で、嫉妬にかられたエレノアの怨念が妙にリアルでゾゾーっ…。でも、レクシーはそんな彼女に同情。だって、メレディスはエイプリルと親しげだし、マークはアメリアと寝たし、アレックスは精神科に入院した自分を捨てたし…。エレノアに自分を重ねたレクシーは、その気持ちをメレディスにぶちまけます。メレディスは、レクシーに自分の流産のことを打ち明け、疎外感を持つ必要はないのだと説明。ホッとしたレクシーはエイプリルと仲直りして一件落着でしたが、すねてエイプリルに悪態をつくレクシーは見ていてなかなか面白かったですね。

 

メレディスは、コインランドリーの中に居合わせて事故に巻き込まれたライラという女性を診ます。彼女は来週ブラジル旅行に行く予定らしく、向こうで男遊びする気満々。ハンチントン病の保因者なので、余命のあるうちに人生を楽しむつもりだというんです。ライラによると、自分の母親が亡くなった際に遺伝子検査を受け、自分がハンチントン病の保因者だと知ったとのこと。“遺伝子検査”と聞いて、メレディスの頭には若年性認知症だった母エリスのことがよぎります。自分も、遺伝子検査を受けるべきかも…。なぜなら、メレディスは今子作りの真っ最中。産婦人科で検査を受けて、流産の原因は“攻撃的な子宮”(巨大な子宮筋腫)にあると聞かされたばかり。そんな今だからこそ、自分にも若年性認知症になる可能性があるのか知っておくべきだとメレディスは考えたんでしょうね。デレクはそんなメレディスに、「力まず、流れに任せよう」とアドバイスします。
余談ですが、ハンチントン病と言えば、「プライベート・プラクティス」シーズン1の#6「優しい嘘」に、遺伝子検査でハンチントン病と分かった女性と、その夫の物語がありましたね。切なかった…。

 

一方、ライラの横隔膜修復術を担当したのはテディ。最近、仕事でミスを連発していたジャクソンは、彼女を誘惑して取り入ろうと画策。最初はまんまと乗せられてしまうテディですが、最終的には彼の狙いを見破り、実力で勝負するよう一喝します。それにしてもジャクソン、セクシー過ぎる! 騙されていると分かっていても、あの体、あの目で誘惑されたら、進んで騙される女性は多いかも。

 

一方、アレックスはカリーとアリゾナと一緒に、脛骨骨肉腫を患うバレエダンサーの15歳の少年ジェイクを担当。化学療法では効果が得られなかったことから、一同はジェイクに脚の切断を進めるものの、バレエ命のジェイクにとって脚を失うなんてとんでもない話。彼は医師たちにバレエのダンスを見せ、切断以外の方法を探してほしいと懇願します。アレックスはそんなジェイクのために必死で治療法を調べ、腫瘍骨を取り出して放射線治療をした後で骨を戻すという方法を発見。再発のリスクを承知の上でジェイクはこの方法を選択。オペは無事に成功します。こうして、アレックスはまた一つお手柄を立てたかたちに。見た目の印象とは裏腹に、アレックスには本当に小児外科医としての素質がある!

 

クリスティーナはオーウェンと新居を探し始めるけれど、まったくテンションが上がらない様子。オーウェンは、“滑り棒”が備えられた元消防署だった空き家を気に入りますが、クリスティーナは興味なし。
そんなクリスティーナはこの日、ベイリーの下について自分を実験台にして喘息に対する寄生虫療法を試していた腹痛患者フィンクを担当。彼は腸閉塞でオペが必要と分かるものの、本人は実験を台無しにしたくないと主張してオペを拒否します。そこで、いったんは別の治療法が採られるものの症状は改善せず。結局、オペが行われることに。クリスティーナはオペへの参加を断りますが、フィンクの腸から摘出された寄生虫を救おうと奮闘。残念ながら、寄生虫は全滅していましたが、彼の実験に対する情熱がクリスティーナの心を動かします。その後クリスティーナは、愛するオーウェンが気に入った元消防署の家を購入。こうして、2人の新居は滑り棒のある家に決定!
ちなみに、フィンクのようにアレルギーの実験的な治療のために自分の体内に寄生虫を入れた研究者は実在します(ノッティンガム大学の免疫学者兼生物学者プリチャード博士)。さらに、鞭虫を飲み込む、あるいは十二指腸虫のバンドエイドを貼るという方法で、アレルギーなどの治療を行う企業も実在しているそう。そう言えば、寄生虫ダイエットなんてものもありますね。ダイエットのために寄生虫の卵を大量に摂取した中国の女子大生が、体内で寄生虫が孵化したために病院に搬送されたというニュースも耳にしたことが…。

 

さて、カリーと仲が良すぎるくらいのマーク。アリゾナは自分の胸を凝視するマークのことが苦手。何かとカリーと自分の間に割り込んでくる彼を厄介払いしようと、テディに「またマークと寝るべき」と勧めちゃうんだから勝手! でも、テディは今、そんな気分じゃない。それにカリーは、「はなからマークを毛嫌いして、好きになろうと努力していない」とアリゾナを責めます。マークが愛するカリーの親友なのだと改めて認識したアリゾナは、マークと2人で食事に行くことに。おかげで、アリゾナとマークという珍しい2ショットが実現! 2人の後ろ姿を見送る、カリーの笑顔が可愛かったですね。

 

さあ、次週はベイリーが監督するエピソード。あれ!? メレディスたちインターンがみんなアテンディングに!?


【トリビア:ゲスト】
エレノア役は、「シックス・フィート・アンダー」のルース・フィッシャー役でおなじみのフランセス・コンロイ。
ライラ役は「レスキュー・ミー ~NYの英雄たち」のローラ役や「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」のミーガン・リーブス役で知られるダイアン・ファール。
フィンク役は、「CSI:マイアミ」の検視官トム・ローマン役や「ボストン・リーガル」のジェリー・エスペンソン役で知られるクリスチャン・クレメンソン。

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Can't Fight Biology」は、Drop Dead Gorgeousの曲“Can't Fight Biology”からの引用。
DNAには逆らえない!? 痴呆症の遺伝子検査を受けようとしているメレディスの状況を連想させるタイトル。


【注目のセリフ】
「ほんとに? あんたの方がイラつくけど」by クリスティーナ
 ……エイプリルとレクシー、どっちがイラつくかなあ?
「おバカなブロンド扱いだな」by アレックス
 ……ブロンドもジャクソンも売りはルックス!
「俺は今回のオペに加わりたい。いいでしょ?」by ジャクソン
 ……ジャクソンに色目を使われたら、テディじゃなくても…。
「マークよ。見たまんまのああいう人。魂が筋肉って人」by アリゾナ
 ……魂が筋肉だなんて…。尻軽と言われるのとどっちがマシ!?
「先生がレズビアンの胸を男に見られたくないと思っても、男は乳を分け隔てしない」by アレックス
 ……分かりやすい説明に、アリゾナも納得したはず。
「正直言うと、車であなたを轢きたいと思った。だから部屋を取ったら罪悪感が残る。ただし、家事の当番制始めたら殺すわよ」by レクシー
 ……これでレクシーとエイプリルも仲直り。


【メレディスの一言】
生物学によると人は生まれた時のまま変わらない
DNAは決定的
変わらない
でも、DNAがすべての原因じゃない
私たち人間は、人生によって変わる
新たな性質を持つ
なわばり意識を捨てる
競争をやめる
失敗から学ぶ
最大の恐怖に立ち向かう
良かれ悪しかれ、人は生物学で決まった以上の存在になれる
もちろんリスクはある
あまりにも変わりすぎると、自分自身を見失ってしまう
引き返すのは難しい
コンパスも地図もない
そういう時は目を閉じて一歩踏み出し、引き返せるよう祈る


【病名MEMO】
ハンチントン病

遺伝性の神経変性疾患で、不随意運動(舞踏様運動)、精神症状、行動異常、認知障害などが臨床の特徴。日本では特定疾患として認定されている。


【その他MEMO】
パドブレ

両足をクロスさせてリズムを取るステップ。


【曲情報】
♪"Don't Be Fooled" Walking Sleep

オープニング、メレディスの家のバスルームで、みんながスペースを奪い合い、マークがいちゃつくカリーとアリゾナの間に割り込み、クリスティーナとオーウェンが元消防署だったという家を見に行き、メレディスとデレクが産婦人科クリニックを訪れるシーンで。
♪"You Got What I Need" Joshua Radin
ジェイクが、どれだけ自分が脚を必要としているか医師たちに伝えるべく、バレエの踊りを見せるシーンで。
♪"Refresh Me" V V Brown
クリスティーナ、メレディス、エイプリルらが廊下で話をし、カリーがマークを嫌うアリゾナを非難している間に、アレックスがジェイクの治療法を見つけるシーンで。
♪"Until The Last Falling Star" Matthew Perryman Jones
テディがジャクソンを叱責し、メレディスが遺伝子検査のための採血をクリスティーナに頼むシーンで。
♪"Tumblin Down" Jenna Andrews
自分の研究の大切さを語るフィンクに、クリスティーナが心を動かされるシーンで。
♪"Further" Correatown
エンディング、レクシーがエイプリルと和解し、メレディスが遺伝子検査についてデレクに話し、クリスティーナが空き家を購入してオーウェンを驚かせるシーンで。

2011.8.10|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

8月3日(水) #3「いびつな愛情」

Bamen3_2外科医たちのカウンセリングを担当してきたパーキンスが、後のことをワイアットに託してシアトル・グレースを去る。クリスティーナは依然としてオペの許可が下りず、デレクはそんな彼女を気遣って、彼女を自分の助手にする。そんな中、デレクの妹で脳外科医のアメリアが、兄を心配してLAからやってくる。一方、ERには結婚間近の女性がやって来て、胸の痛みと息苦しさを訴え…。


Bamen3_aデレクの妹アメリアが、撃たれた兄を心配してシアトルへ! 「プライベート・プラクティス」ではお馴染みの彼女も、「グレイズ・アナトミー」には初登場です。…で、アメリアとデレクの関係、「プライベート・プラクティス」での会話から、どうやら円満なものではないと想像はしていましたが、本当にデレクはアメリアに冷たい。デレクは、昔から薬の過剰摂取など、家族を困らせることの多かったアメリアのことが信用できないようです。一方のアメリアは、撃たれた兄も気がかりだし、過去に父親が強盗に射殺されたことについても、あいまいな記憶を補ってきちんと向き合いたいという気持ちがある。でも、デレクは…。兄妹の気持ちはすれ違います。
けれども、結局デレクは父親が射殺された時の状況を、初めてアメリアに詳しく話して聞かせます。飛び出そうとするアメリアを必死で抑えながら「静かにじっとしていろ」と祈った時のことを。そして、その感情を今も引きずっているせいか、破天荒なアメリアを見ていると心配で仕方がないこと、自分が撃たれたことを言えなかったのは妹に苦痛を感じさせたくなかったからであることを打ち明けます。アメリア、ようやくデレクの真意に触れることができて良かった! ロスに戻った彼女に、「プライベート・プラクティス」で出会えるのが今から楽しみです。

 

相変わらずオペの許可が出ないクリスティーナ。依然として不安定な彼女は、オーウェンが当直だとメレディスのベッドに潜り込むありさまで、オペなんてとんでもないといった状況。デレクはそんな彼女を気遣い、自分の助手につけます。けれども、クリスティーナは、アメリアが連れてきた患者のオペの途中でまたもフリーズ。アメリアはクリスティーナを無能呼ばわりするけれど、そこはデレクがクリスティーナをかばいます。だって、クリスティーナは自分の命の恩人ですもんね。妻メレディスの“パートナー”でもあるわけだし。デレクは、メレディスとクリスティーナの関係を「ET」のエリオット少年とETの関係になぞらえます。そして、自分やオーウェンを“白い防護服を着た政府の連中”と表現。2人の関係を「理解できない」としながらも、ユーモラスに尊重しているところが素晴らしい!

 

さらにデレクは、「デレクの胸から弾を取り出したオペで何をしたか、記憶がぶつ切れ」と言うクリスティーナのために、献体された遺体を用意。オペを再現することで、彼女のトラウマ克服を助けようとします。これまであまり見ることがなかったデレクとクリスティーナのコンビはなかなか新鮮。いい化学反応が起きていたと思います。けれども、残念なのは、このデレクのこの試みも失敗に終わったこと。クリスティーナは、オーウェンに外科医を辞めることさえほのめかし…。メレディス、デレク、オーウェンらの心配は、まだまだ続きそうです。

 

メレディスとエイプリルは胸の痛みと息苦しさを訴えてERを訪れたグレッチェンという女性を担当します。婚約者ダニーとの結婚を間近に控えている彼女は、自分はまだヴァージンだと公言。それなのに、何と肺からコンドームが摘出されてビックリ! 一同は浮気を疑い、ダニーも怒って病室を出て行って…。でもよくよく話を聞いてみると、実は独身さよならパーティーで誤って肺に吸い込んだのが原因と判明。事実を知ったダニーは、より一層グレッチェンのことが愛しくなったみたい。一件落着。

 

そして、この驚きの症例をきっかけに、レジデントたちはそれぞれの初体験を披露。エイプリルは沈黙を貫いていたのに、最終的には“夕暮れのビーチで初体験をした”と作り話をしてしまったのが災いし、28歳にしてまだ処女だと告白するハメに。みんなにバカにされてちょっとかわいそうなエイプリルだけれど、「アレックスはエレベーターが怖くて階段を利用している」「ジャクソンは悪夢にうなされてばかり」「メレディスはクリスティーナの話題を避けてる」など、それぞれが問題を抱えているとズバリと指摘! これにはみんな反論の言葉が出ない…。エイプリル、なかなか侮れないです。

 

そうそう、アレックスのエレベーター恐怖症に気付いていたのはエイプリルだけじゃなかった! リチャードもちゃんと見抜いていました。リチャードとアレックスが何度もエレベーターで上り下りするシーン、とても良かったですよね。

 

レクシーは、ベイリーとマークの元で、HPV感染が原因のイボが全身にできた男性ジェリーを担当します。彼は容姿を気にして家に引きこもっているらしく、妻のテスはそんな夫との生活に精神的疲労が募るばかり。イボを切除するオペを受けてもすぐに再発することに絶望している夫を説得し、半ば強引にオペを受けさせます。ところが、実際にオペをしてみると思った以上に正常な皮膚がなく、皮膚移植は行えず…。容姿の異様さが改善されないことから、今後も夫は家にこもり続けるだろうと考えたテスは、「夫を愛しているが愛だけではやっていけない」という言葉を残し、オペ後、まだ目覚めぬジェリーを置いて病室を出て行きます。何ともやり切れない…。
なお、今回のジェリーにはモデルとなった人が。そのイボの形状から、“ツリーマン”の名で知られるようになったインドネシアの男性デデ・コサワさん。2008年、彼はアメリカで全身のイボの95%を除去する手術を受けていますが、残念ながら現在は再びイボが増殖している模様。ちなみに、デデさんは過去に結婚しており、お子さんにも恵まれていますが、奥さんは彼の元を去ったんだとか。デデさんは、お金を稼ぐために見世物小屋で働いていたこともあるそうです…。

 

話を戻しましょう。テスの決断に影響を受けたマークは、レクシーを気にしてジロジロ見つめる(←目つきが笑える!)ことをやめ、彼女への気持ちに踏ん切りをつけることに。そして、何とアメリアを誘ってしまう! マークが自分を変人扱いしていると腹を立てていたレクシーは、「マークは愛してるから見つめてるだけ」とエイプリルに諭され、マークに会いに行くんですが、ちょうどそこでアメリアとイチャつくマークを目撃。ショックを受けてその場を後にします。結局、今回もマークとレクシーはすれ違いです。

 

外科医たちのカウンセリングを担当してきたパーキンスは、ワイアットに後を託してシアトル・グレース・マーシー・ウェストを去ることに。すっかりパーキンスに情が移ってしまっているテディは寂しさを隠せません。「あなたを思ったより好きになった」と告白しますが、パーキンスは「もっと君にふさわしい男を選べ」と。テディの幸せは長く続かなかったというわけですね。

 

そんなテディのなぐさめ役に回ったのがカリーとアリゾナ。2人はクリスティーナにそろそろアパートを出て行ってほしいと思っているのに、彼女を気遣ってそれを言い出せず。でも、アパートで人目もはばからずイチャついたのが図らずも功を奏し、クリスティーナとオーウェンに「出て行かなくちゃ!」と思わせちゃった! こんなアプローチもあったのね、と驚きでした。


【トリビア:ゲスト】
「プライベート・プラクティス」でアメリア役を演じているカテリーナ・スコーソンがゲスト出演。
グレッチェン役は、「HEROES/ヒーローズ」のモニカ・ドーソン役のダナ・デイヴィス。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Superfreak」は、Rick Jamesの曲“Super Freak”からの引用。


【注目のセリフ】
「G.I.ジェーンどころか、私は甘えん坊バービー」by テディ
 ……なかなか自分を客観的にとらえている!
「女姉妹は大勢いる。いちいちコーヒーをおごってたら破産だ」by デレク
 ……そうそう、デレクには4人の女姉妹がいるんだった!
「シェパードから離れたかった。10分でいい。KGBみたくしつこいんだもん」by クリスティーナ
 ……彼女から毒舌が消えていないのが唯一の救い。
「彼(エリオット少年)とETは奇妙かつ面倒な絆で結ばれてる。彼が病気になるとETもなる。ETが酔っ払うと少年も酔っ払う。クリスティーナとメレディスも同じだ」by デレク
 ……デレクに座布団1枚!
「クモよ!クモ!あ~っ、やだやだ誰か何とかして、お願い!」by ベイリー
 ……ベイリーの弱点発見!
「でも君は類い希な才能を持ってる。放ってはおけない」by デレク
 ……そう、今やクリスティーナはデレクの家族だもの。
「撃たれたなんてお前に連絡できるわけがない。痛いなんてお前には言えない。苦痛を感じさせたくない」by デレク
 ……デレクの妹思いの一面がチラリ。


【メレディスの一言】
誰も変人になりたくない
たいてい後戻りできなくなるまで自分が変人とは気付かない
でも、たとえどんな変人だろうと、まだあなたのことを気遣ってくれる人はいる
相手が見限ってなければだけど
こと恋愛に関しては、変人もずっとは待ってくれない


【病名MEMO】
HPV(ヒトパピローマウイルス)

ウィルスの一種で、イボの原因となるものや、子宮頸がんの原因となるハイリスク型など、その種類は100種類以上。日本では2009年12月22日より、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンが、一般の医療機関で接種可能になった(いわゆる子宮頸がんワクチン)。


【その他MEMO】
ブレット・ファーヴ

1969年生まれの、有名なアメリカンフットボール選手。
アメリアが連れてきた患者のトッドを見て、マークは「ブレット・ファーヴのそっくりさん?」と言っていたけれど、確かに似ている…。


【曲情報】
♪"Worried About" Lissie

オープニング、自分たちのベッドに潜り込んでいるクリスティーナを見つけて、デレクが驚くシーンで。
♪"Sheep in Wolves Clothing" Ash Koley
メレディス、クリスティーナ、アレックス、ジャクソンが自分たちの初体験を告白するシーンで。
♪"Goodbye (Acoustic)" Greg Laswell
デレクをオペした時の記憶がぶつ切れだとクリスティーナがデレクに告白。リチャードがアレックスをエレベーターに誘い、テスが夫ジェリーへの思いをマークに語るシーンで。
♪"Belong" Cary Brothers
エンディング、エイプリルが自分は処女だと認めた上で、それぞれの抱える問題を指摘。レクシーがマークに会いに行き、彼とアメリアがイチャついているのを目撃してしまうシーンで。

2011.8. 3|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(3)トラックバック(0)

7月27日(水) #2「刻まれた衝撃」

Bamen2_aオーウェンと結婚したクリスティーナは、妻という立場になったことに戸惑いながらも、医師としてオペに参加する。しかし、オペの最中、彼女は乱射事件のことを思い出して倒れてしまう。すっかり自信をなくしてしまったクリスティーナは…。そんな中、フラッグ・フットボールのチームが練習中、落雷事故に遭ってERに搬送されてくる。チームの中で紅一点のケリーのことが好きなメンバーの3人は…。


まだまだ乱射事件のトラウマを引きずる面々。やはり、中でも特に深刻なのがクリスティーナ。あれほどオペを愛し、心臓外科の経験を積むためならオーウェンさえテディに差し出す勢いだった彼女が、今は見る影もなし。せっかくオーウェンたちの計らいでオペに参加できることになったのに、その表情は暗くて…。しかも、オペの最中に乱射事件の悪夢をよみがえらせてバッタリと倒れてしまったからビックリ! オペ室の床で動けなくなってしまったクリスティーナ、その姿はあまりにも痛々しくて…。そして、そんな彼女に駆け寄るメレディス。この2人の友情は本当にただものじゃないと、このシーンで再認識させられました。あのカメラアングル+クリスティーナ役のサンドラ・オーの名演技がすごかった!

 

Bamen2_2さて、そんなクリスティーナ、オーウェンと結婚し、妻の立場になったことにも戸惑いを見せます。すっかり結婚生活にも自信をなくし、結婚指輪をオーウェンに突き返してしまい…。けれども、ここで再び親友メレディスがいい働きを見せる! クリスティーナにオーウェンの元に戻るよう説得します。そうそう、メレディス、流産のこともちゃんとデレクに打ち明けました! もちろんパーキンスにも。こうしてメレディスはようやくオペに入る許可をGET。デレクの無謀運転も、これでしばらくは収まることでしょう。

 

そして、今回何よりも印象的だったのがオーウェン!「俺は君から離れない。何があろうとずっと君のそばにいる」とキッパリ。シーズン6では煮え切らない態度で視聴者をイライラさせたオーウェンが、頼りがいのあるところを見せてくれました。トラウマに苦しむ自分を支えてくれたのがクリスティーナであること、しっかり彼の胸に刻まれているんでしょうね。「俺はそばにいる!」と、とにかく言葉に力強さがある。メレディスが「いいスピーチだった」と褒めたのも納得です。また、そんなオーウェンの言葉を聞いたクリスティーナの表情もイイ!
…というわけで、何とかオーウェンとの結婚生活を続けることにしたクリスティーナだけれど、やはり今後が心配であることには変わりなし。彼女のトラウマは相当根深そうです。

 

一方、オーウェンやメレディスがクリスティーナを心配するように、マークはレクシーのことが心配でたまらない様子。彼女を自分の下につけ、オペを担当させないよう見張りまくり。今も彼女を愛しているからこその思いやりなんですが、レクシーにはそれが煙たい…。いざプロポーズ!と覚悟を決めたマークを、「放っておいて!」と突っぱねます。マークとレクシー、このまますれ違いでしょうか…。

 

撃たれた時の弾を、体内に残したままにしているアレックス。被弾しても生き残った自分をヒーロー視するのに、この弾は絶好のアイテムというわけ。でも、ベイリーはそれを見る度に乱射事件のことを思い出してしまう。ついに、「弾を取り出すまでオペに参加するな」とアレックスに命じます。自分の腕の中でチャールズを死なせたあの日が、ベイリーにはまだ生々しいのでしょう。そして、アレックスの了解を得て、ベイリーは自らの手で彼の体から弾を取り出します。弾と同じように、ベイリーの頭から乱射事件の記憶も取り出してあげたい…。

 

復縁してニコニコなはずのカリー&アリゾナ。2人はカリーの部屋で同居を始めるも、カリーの趣味が反映された“ギスギス部屋”がアリゾナはお気に召さない模様。もっと温かみのある部屋にしたいと壁紙の貼り替えを提案します。思わずグッタリしてしまうカリーだけれど、最終的にはアリゾナの望みを叶えてあげる!?

 

テディはパーキンスと順調に交際。でも、どこかで患者と精神科医の関係になっていやしないかと思い始め…。その気持ちを素直にパーキンスに打ち明け、自分も交際を楽しんでいるという彼の言葉にホッとします。テディ、前シーズンはあれだけオーウェンとクリスティーナの関係を不安定なものにしたというのに、今はかなりパーキンスにご執心といった感じ。なかなか切り替えが早い!

 

気になる患者もいましたね。落雷事故に遭ったフラッグ・フットボールの選手たち。ウォーレン、ミッチ、ラスの3人は、紅一点のケリーに夢中。死にそうな目に遭ったことで、3人はみなケリーに告白!(どうしてあんなにケリーはモテるの!?) レクシーのお手柄で脊髄硬膜外血腫が判明したケリーは、無事オペを終えて目覚めると、自分もウォーレンを愛していると告白します。医師たちの暗い胸の内が浮き彫りにされたエピソードだっただけに、このハッピーエンディングには救われました。

 

このようにいまだ乱射事件のショックを引きずるシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院。次回は“ハリケーン・アメリア”こと、デレクの妹アメリアがやって来るというから興味深い! 兄デレクが彼女にどんな態度を取るのか、早く見てみたいですね。


【トリビア:ゲスト】
クリスティーナが担当した患者のリンダ役は、「HEROES/ヒーローズ」でクレアの母親サンドラ・ベネットを演じていたアシュレイ・クロウ。

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Shock to the System」は、Billy Idolの同名曲“Shock to the System”の引用。


【注目のセリフ】
「あの部屋はヤンがコーディネートしたからギスギスしてて冷たい」by アリゾナ
 ……カリーの部屋って前衛的!? バットマンの基地みたい!?
「あんたの結婚は秘密と犯罪が付きまとってる。参考になんない」by クリスティーナ
 ……毒舌だけど、言い得ている…。
「精神科に逆戻りするに50ドル」by クリスティーナ
 ……かわいそうなレクシー、今度はクリスティーナの賭けのネタに。
「それがパターンになんの? 不安や辛い気持ちをあたしに打ち明ける? お互い撃たれそうになったから」by クリスティーナ
 ……ジャクソンが思ったように、これで完全復活なら良かったのだけど。
「いつも通りに終わっただけだ。俺が近付く女はみんなおかしくなる。レベッカ、イジー、それにお袋」by アレックス
 ……こうして並べて見ると、確かに…。
「一生かけて幸せにしたいんだよ」by マーク
 ……マーク、こんなにレクシーを愛してるのに。切ない。
「俺と一緒に怖がったり怒ったりすればいい。俺に対して怒ってもいい。どうなろうが俺はそばにいる」by オーウェン
 ……このセリフを含めた一連のスピーチ、本当にお見事!


【メレディスの一言】
雷が2度落ちることは滅多にない
一生に1度のこと
何度も衝撃が来るように感じたとしても
やがて痛みは治まり、衝撃は消えていく
そして自然に回復へ向かう
予期せぬ出来事から立ち直る
形勢が有利な場合もある
しかるべき時にしかるべき場所にいれば、大打撃を受けても生き残る見込みがある


【病名MEMO】
蜂窩織炎(ほうかしきえん)

皮膚の下部からその下の組織にかけての細菌感染症。原因となる細菌は多数あり、ブドウ球菌もその一つ。

 

MRSA感染
抗生物質が効かなくなった多剤耐性の黄色ブドウ球菌による感染症。敗血症や肺炎、などを引き起こす。
ベイリーは、体内に弾を残しているアレックスに、ゆくゆくはMRSA感染から敗血症になって死ぬ場合もあると指摘した。


【その他MEMO】
スカーレット・ピンパーネル

ハンガリーの作家、バロネス・オルツィの小説。邦題は「紅はこべ」。
クリスティーナは、クイズにも強いらしい。

 

フラッグ・フットボール
アメリカンフットボールを基に米国で考案されたスポーツ。「タックル」がプレーヤーの腰につけた「フラッグ」を取ることに置き換えられており、原則として敵味方の選手同士の身体的接触は禁止。安全で、子どもから大人まで楽しめる。


【曲情報】
♪"Precious" Tobias Froberg

オープニング、メレディスがパーキンスとの面談で嘘の涙を見せるシーンで。
♪"Wishing He Was Dead" The Like
テレビを見ていたメレディスとクリスティーナのところにやって来たレクシーが落雷事故のニュースを見て、ケリーの麻痺の理由に気付くシーンで。
♪"Into The Mystic" Greg Laswell
クリスティーナのオペの見学中、メレディスがアレックスをなぐさめるシーンで。
♪"The Wait" School of Seven Bells
メレディスがオペ室に入り、倒れたクリスティーナを助けようとするシーンで。
♪"Calling Me" Alva Leigh
メレディスが流産のことをデレクに打ち明け、クリスティーナが結婚指輪をオーウェンに返すシーンで。
♪"Business Transaction" Home Video
パーキンスも自分との交際を楽しんでいると知ってホッとしたテディが、彼とキスをするシーンで。
♪"White Blank Page" Mumford & Sons
ベイリーがアレックスの体内の弾を摘出し、メレディスがクリスティーナに離婚を思いとどまるよう説得。オーウェンがクリスティーナを迎えに来るシーンで。

2011.7.27|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(0)トラックバック(0)

7月20日(水) #1「生まれ変わるために」

Bamen1_2病院内の乱射事件に巻き込まれた医師たちの多くは、精神的な後遺症(PTSD)に苦しめられていた。精神科医のパーキンスはスタッフのカウンセリングを実施。それぞれがオペを担当できる状態にあるか判断していく。そんな中、デレクは復帰初日に高速道路でスピードを出し過ぎ、無謀運転で逮捕される。その後、彼は衝動的に部長職を辞任してしまい…。一方、クリスティーナは事件後に孤独におびえるようになり、オーウェンのプロポーズを即座に受けて結婚を決めるが…。


Bamen1_a_2衝撃的な乱射事件に見舞われたシアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院。その後、みんながどうなったかと思っていたら… 何とクリスティーナとオーウェンが結婚!! いきなりシーズン7の初回に2人の結婚式とは、意表を突かれました。しかも、クリスティーナがオペの許可をもらえないことに焦っていないというのが怖い。ウェディング雑誌を読みふける、何かに憑依されたようなクリスティーナのあの目。サンドラ・オーの演技力のすごさを、またまた思い知らされました。
そうそう、“目”と言えば、結婚式で誓いの言葉を言うクリスティーナを見守るオーウェンのまなざしが良かった! ケヴィン・マクキッドも名演技でしたね。

 

一方、撃たれてイジーの名を呼んでいた哀れなアレックスは、傷から回復するなり自分で自分をヒーロー視。事件の際、レクシーがどんなに必死に自分を助けようとしてくれたのかも忘れて、彼女が精神を病んだ途端ポイっと捨てちゃったって!? 前シーズン、成長が著しかったアレックスだけにちょっと残念な展開。残念と言えば、ベイリーとベンも別れちゃうし…(ぜひ2人にはうまくいってほしかったのに!)。

 

レクシーは、事件のショックから一時は精神科に入院していたとのこと。そのお膳立てをしたのがマーク。やっぱりマークはレクシーのことが気になるんでしょう。それにしても、患者の前であそこまで取り乱すような失態を見せたレクシー、あっさりオペの許可をGET。「睡眠障害だから眠れば治る」って…。マークでなくてもパーキンスに抗議したくなるかも。

 

そして、デレクは無謀運転で何度も警察に捕まっているという状況。デレクを演じるパトリック・デンプシーは無類の車好き。カーレースに出場するのが趣味で、クラシックカーやスポーツカーのコレクターとして知られているだけに、彼が車をかっ飛ばすことでPTSDに対処しようとしているというのは、良くできた脚本だなと感心しました。
そしてそんなデレク、いきなり部長を辞めると宣言! それで喜んだのがリチャードです。部長への返り咲きがよほど嬉しかったのか、みんなが半端ないPTSDに見舞われているというのに、ハイテンションで踊りまくり! ちょっとちょっと、浮かれている場合ではないのでは!? と言いたいところですが、暗い状況の中こそ光が必要というもの。リチャードの部長職復帰&ダンスは、間違いなく今回のエピソードの中でも大きな見せ場になっていました。

 

比較的、PTSDから遠いところにいるのがカリーとアリゾナ。アリゾナは、カリーがいつ子作りのことを話題にするかドキドキ。あれほど子どもは欲しくないと言い張っていたアリゾナが、カリーとなら子どもを持ってもいいと言い出したのには驚きでしたが、やはり内心ではまだ覚悟ができていないよう。ともかく、この2人は正式な同居を始めることに。今後の展開が気になります。

 

テディもまた、今回の銃撃事件によるPTSDの影響は軽そうな部類ですが、この人、なかなか隅に置けない! ちゃっかり精神科医のパーキンスと付き合い始めてるし!

 

また、今シーズンからジャクソンとエイプリルが正式にレギュラー入り。イケメンのジャクソンはいいとして、エイプリルは目の上のたんこぶのような存在(←と思っているのは私だけ!?)。だからこそ、この2人のマーシー・ウェスト組が、今後シアトル・グレース組とどう関係を築いていくのか、その動向にも注目していきたいです。

 

それにしても、クリスティーナが気になる…。
流産のことをいまだデレクに言えず、オペの許可がもらえないメレディスも心配だ…。


【トリビア:ゲスト】
パーキンス役は、「マーシー・ホスピタル」でDr.クリス・サンズを演じていたジェームズ・タッパー。
オーウェンの母親役は、「エバーウッド 遥かなるコロラド」のエドナ・ハーパー役で知られ、「グレイズ・アナトミー」のシーズン5にも同役ですでにゲスト出演を果たしているデブラ・ムーニー。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「With You I'm Born Again」は、Syreeta Wright and Billy Prestonの同名曲“With You I'm Born Again”からの引用。
オーウェンと結婚して新しい人生を歩み始めたクリスティーナの状況にピッタリとハマっている!


【注目のセリフ】
「パーキンスはバカじゃないかも。メレディス・グレイの内なるヤバさをちゃんと見抜いてる」by クリスティーナ
 ……歯に衣着せぬ、この言い方が好き!
「ドレスをさがすことに幸せを感じるような人間になりたい。単純になりたい」by クリスティーナ
 ……彼女の心の傷の深さがよく表れたセリフ。
「あなたと向き合ってる余裕がない。あたしは自分をつなぎ止めるだけで精一杯なの」by ベイリー
 ……恋人と向き合う余裕すらないなんて。あまりにも切ない
「危篤状態になった時、あなたは出て行った奥さんの名前を呼んだ。そういうのって最強の反対。どうでもいいけど」by レクシー
 ……このセリフにはスカッ! このくらい言ってよし。


【メレディスの一言】
ヒトの体の細胞は入れ替わる
平均すると7年ごとに
ヘビのように、ヒトは自力で皮膚を脱ぎ捨てる
生物学上、新しい人間となる
見た目は変わらない、前と同じ
変化は目に見えない
ほとんどの人はそう
でもみんな変化している
完全に、すっかりと


【病名MEMO】
頭蓋底脊索腫

胎児期にみられる脊索と呼ばれる組織の遺残組織から発生する腫瘍。


【曲情報】
♪"Midnight Hour" Reflection Internal: Talib Kweli & Hi-Tek

部長職に復帰したリチャードがオフィスで満足げに踊るシーンで。
♪"Undertow feat The fray & Esthero" Timbaland
メレディス、クリスティーナ、レクシーが冗談を言いながら廊下でランチをするシーンで。
♪"Teach You To Fly" Wiz Khalifa
デレクがスピードを上げて車を運転するシーンで。
♪"Thistle & Weeds" Mumford & Sons
グレッグのオペが行われるシーンで。
♪"Backed Into The Corner" Amy Stroup
ベイリーがベンと話をし、別れを告げるシーンで。
♪"Stare Into The Sun" Graffiti6
デレクが無謀運転で捕まり、メレディスが彼を留置所まで訪ねるシーンで。
♪"Salt In The Wound" Delta Spirit
メレディスに祝福されながら、クリスティーナがオーウェンと結婚するシーンで。

2011.7.20|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|コメント(2)トラックバック(0)

4月13日(水) #24「汚された聖域」

Bamen24_aデレクを撃ってからも復讐に燃えるゲーリーは、次なる標的を捜して再び姿を消す。デレクへの発砲を目の当たりにしたメレディス、クリスティーナ、エイプリル、そして、撃たれたアレックスを手当てするマークとレクシーは!? 一方、術後の患者を連れてICUへ向かうオーウェンとテディは、廊下で死体を発見してICU行きを断念。ベイリーは、患者のメアリーと一緒にチャールズを救おうと奮闘するが…。


【STORY】
Bamen24_4_2 デレクを撃ったゲーリー。今度はエイプリルに銃を向ける。命乞いをする際、個人的なことを言うと効果的だと覚えていたエイプリルは、父や母、姉妹のことを引き合いに出し、撃たないでほしいとゲーリーに懇願。ゲーリーはそんなエイプリルを解放し、突入したSWATの姿を見て逃走する。
メレディスはデレクの元に駆け寄り、「目を閉じちゃダメ!」と必死で彼を励ます。エイプリルは完全に取り乱していて茫然自失状態。そんな中、クリスティーナは何とか平静を保とうと踏ん張り、デレクをオペ室に移すよう2人に指示する。そして、自分はオペを頼むため、エイプリルとともにテディを捜しに行くが、ジャクソンからテディもオーウェンも移動して不在だと聞かされ…。
ジャクソンは、看護師と麻酔科医にデレクのオペの準備をさせるようエイプリルに言い、クリスティーナに執刀を促す。緊急事態だけに覚悟を決めたクリスティーナは、ジャクソンと一緒にデレクのオペを行うことに。オペに集中するため、メレディスにはオペ室に入らないよう告げ、エイプリルにはメレディスの監視役を頼む。そして、「全力を尽くす」とメレディスに誓い、デレクのオペに取りかかる。オペ室の外で待機している間、メレディスは涙するエイプリルに「やっとデレクしかいないと気付き、結婚して子どもを作ろうと決めたのに、こんなことになった。今、泣いていいのはあなたじゃない」と言い放つが、「リードは親友だったのに彼女を亡くした」という言葉を聞き、彼女も辛いのだと理解する。

 

一方、撃たれたアレックスに輸血する血液を手に入れるため会議室を出たレクシーは、途中でゲーリーと鉢合わせる。ゲーリーは、妻の死に直接関わったデレク、リチャード、レクシーに復讐する計画だったとレクシーに告げ、彼女に銃を向ける。すると、SWATがゲーリーに向けて発砲。ゲーリーが撃たれた隙にレクシーは逃げ、何とか会議室へと戻る。そして、瀕死のアレックスに「愛してる」と連呼。けれども、朦朧としたアレックスはレクシーではなくイジーの名前を呼ぶ。「イジー、置いてかないでくれ」とすがるアレックス。レクシーは、イジーに代わって「置いていったりしない」とアレックスを励まし続ける。そんな中、会議室にSWATが。フロアの安全が確認されたと聞かされ、マークとレクシーはアレックスを連れて外に避難。アレックスは、シアトル長老派病院へ運ばれる。

 

オーウェンとテディは、オペ中に低体温となった患者ピートをICUに運ぼうとしていた。「クリスティーナか私かどちらか選んで」とオーウェンに迫るテディ。そんな矢先、廊下で死体を発見した2人は、ICUには行けないと判断。何とか無事にピートを病院の外に運び出すが、オーウェンはまだ中にクリスティーナがいると知り…。危機的状況に置かれたことで、オーウェンはクリスティーナを選ぶと決め、テディを残して病院内へ戻る。

 

Bamen24_6クリスティーナとジャクソンは、デレクのオペに奮闘していた。途中、吻合の方法に悩みながらも、的確な判断で処置を進めていくクリスティーナ。そこに、クリスティーナを捜しに院内に戻ってきたオーウェンがやって来る。メレディスは、1人でもアテンディングが戻ってきてくれたことに安堵するが、実はその頃、オペ室内は恐ろしい状況に陥っていた。何と、いつの間にかオペ室内にゲーリーが侵入。クリスティーナに銃を突きつけ、デレクのオペをやめるよう脅迫していたのだ!
オーウェンはゲーリーを説得しようとするが、ゲーリーは聞く耳を持たず。そのうち、異変に気付いたメレディスもオペ室に入り、自分を撃つようゲーリーに迫る。「レクシーは妹であり、リチャードは父親のような存在、そしてデレクは夫。私を撃てば復讐を果たせる」と。しかし、ゲーリーは一向に銃を下ろそうとしない。

Bamen24_7 オーウェンは、力ずくでゲーリーを取り押さえようとするが、肩を撃たれて気を失ってしまう。ジャクソンはその混乱を利用して、モニターのコードを抜いてデレクの死を偽装。復讐を果たせたと勘違いしたゲーリーがオペ室から去ると、クリスティーナとともにデレクのオペを再開する。心室細動に陥り、死にかけるデレクだったが、クリスティーナたちの懸命な処置により一命を取り留める。
メレディスは、本当にデレクが死んだと思って一時はショック状態だったが、クリスティーナに命じられ、エイプリルとともにオーウェンの治療にあたる。けれども、その間にメレディスは流産。大きな犠牲を払うかたちとなる。

 

ベイリーとメアリーは、出血多量のチャールズに止血の処置をしていたが、病室内でできることはすべてやり尽くしたという状態に。チャールズをオペ室へ連れていくしかないと判断したベイリーは、シーツの上にチャールズを乗せて、それを引きずりながらエレベーターへと向かう。ところが、エレベーターは警察の判断により止められていた。これではチャールズを助けられない。興奮して泣きわめくベイリー。しかし、すぐに冷静さを取り戻すと、死が迫っていることをチャールズ本人に告げる。そして、チャールズの頭を自分の膝に載せ「あんたは独りじゃない」と声をかけながら、メアリーとともに彼の最期を看取ることに。チャールズは、「リードに愛していたと伝えてくれ」と言い残して死んでいく。

 

アリゾナとカリーは、虫垂が破裂したルビーを処置。不安がるルビーをなだめているところに、ゲーリーがやって来る。思わず、恐怖に固まってしまうアリゾナ。カリーは動揺しながらも、銃創を負ったゲーリーに手当て用の包帯を渡し、彼を追い払う。そして、怖がるルビーに「ロビンス先生はこの病院で1番頼りになるお医者さん。先生には魔法の笑顔があるから、先生がにっこりするだけで全部うまくいく」と言って安心させてやる。
こうして、今回の事件によって、互いの愛情を再確認したアリゾナとカリー。無事、外へ避難を果たすと、アリゾナは子どもを持とうとカリーに提案。2人は復縁する。

 

病院の中に入れず、外で状況をうかがっていたリチャード。医師たちを含め、多数の被害者が出ていると知り呆然。そのうち、銃撃犯がゲーリーだと知ると、警官の目を盗んで病院に入っていく。
そして、病室にたたずむゲーリーの姿を発見したリチャードは、静かに彼と対峙。ゲーリーは、リチャードを撃ってから自分も自殺するつもりだったが、残っている弾が1発しかないとリチャードに話す。リチャードは死を恐れていないと告げ、ゲーリーが差し出したウォッカには口を付けず、それを床にこぼす。そして、ゲーリーに選択を委ねる。
SWATが接近する中、鳴り響く1発の銃声。リチャードは撃たれずに済み、事件は収束するのだった。


【今回のMVP】
クリスティーナ!

メレディスとエイプリルが取り乱す中、着々とデレクのオペの準備を進めるクリスティーナ。そして、執刀できるアテンディングがいないと知ると、意を決して自らメスを握る。
そして、オペではその才能を存分に発揮。途中、オペ室に乱入したゲーリーに銃を向けられても、簡単にはデレクのオペをやめようとせず。ゲーリーが立ち去ると、すかさずオペを続行し、見事、親友メレディスの夫であるデレクの命を救った。
今回のクリスティーナの尋常ではない精神力に、心から感服。


【デレクの一言】
イエスかノーか
中か外か
上か下か
生きるか死ぬか
英雄か腰抜けか
闘うか諦めるか
もう1度念を押しておこう
人生は選択の連続
生きるか死ぬか
まさに重大な選択
自分で決められるとは限らない


まさに衝撃的なシーズン・フィナーレ。
アリゾナとカリーが元サヤに収まったり、オーウェンが土壇場でクリスティーナを選んだりと、前向きな進展もあるにはあったものの、リードとチャールズは亡くなり、生き残ったメンバーもそれぞれ体や心に大きな傷を負うかたちに…。
当初、この番組の製作の指揮を執るションダ・ライムズは、ベイリーが撃たれるという脚本を用意していたとのこと。しかし、メレディスが番組の“心臓”なら、ベイリーは番組における“精神”。ベイリーを撃たせるのは無理だと気付き、脚本を書き換えたんだとか。そんなベイリー、チャールズを助ける術を奪われるという酷な状況に。しかし、ションダに番組の“精神”と言わせしめただけあり、立派に彼の最期を看取ったのは本当に立派。
また、メレディスは妊娠を喜べるまでに成長したというのに、何と流産という憂き目に。妊娠の示す検査薬のスティックをゴミ箱に捨てる彼女の姿が痛々しくて…。
痛々しいと言えば、アレックスも相当なもの。朦朧とした彼の口から出てきたのは「イジー」という名前。すっかりイジーとのことは乗り越えたかに見えていたけれど、そんなに簡単じゃなかったんだな、と。そんな彼に「愛してる」と訴えるレクシー、それを見守るマークも非情に辛く複雑な立場。それにしても、レクシーはいつの間にアレックスのことを本気で愛するように!? それとも非常時で混乱していただけ!? この3人の関係、次シーズンのチェックポイントの1つになりそう。
そして、今回のエピソードでひときわ活躍が目立ったのがクリスティーナ。デレクのオペを見事にやり切り、彼の命を救ったのはさすが! 外科医としての手腕はもちろん、混乱した状況の中でも冷静さを保とうとしたその精神力には脱帽。ただし、この最悪の経験による精神疲労は、あとからジワリジワリと彼女を襲うんじゃないかと…。

 

早くも、次シーズンの展開が気になりますが…そんなグレイズファンに朗報! 「グレイズ・アナトミー7」が7月より放送スタート決定! いつもより早いお届けになります。どうぞお楽しみに!

2011.4.13|グレイズ・アナトミー6、ストーリーガイド|コメント(3)トラックバック(0)

4月6日(水) #23「サンクチュアリ」

Bamen23_6妊娠が判明し、デレクに報告するタイミングを見計らうメレディス。一方、クリスティーナはオーウェンと別れることになって落ち込んでいたが、メレディスのオメデタ報告を聞き、素直に喜びを分かち合う。そんな中、シアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院に悲劇が訪れる。閉ざされた空間の中で起こった予期せぬ惨劇に、医師も患者もパニック状態となり…。


【STORY】
妊娠が判明したメレディス。デレクに報告するタイミングを見計らう。クリスティーナは、オーウェンのテディへの気持ちを知って落ち込んでいたが、メレディスのオメデタ報告を聞き、素直に喜びを分かち合う。
しかしこの日、シアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院は、前代未聞の惨劇に見舞われることとなる…。

 

Bamen23_a この日、アリゾナとレクシーは、虫垂炎の9歳の少女ルビーを担当。カリーとアレックスは、頸骨粉砕骨折の6歳の少年ジェイソンを診る。オーウェン、テディ、ジャクソンは、交通事故の相手に発砲されたピートのオペを行うことに。クリスティーナは、テディの術後患者、メレディスはマークの術後患者のケアを任される。

Bamen23_5ベイリーとチャールズは、人工肛門を付けたメアリーの2度目のオペに向けて準備を進める。
そんな中、病院には、妻を失った件で訴訟を起こしたゲーリー・クラークがやって来る。彼はデレクを捜して院内をウロウロ。リードは備品室でゲーリーからデレクの居場所を聞かれるが、「看護師に聞いて下さい。私はガイドじゃなくて外科医」と突き放す。すると突然ゲーリーが発砲! 頭部を撃たれたリードは即死し、その場にやって来たアレックスも脇腹を撃たれる。どうやらゲーリーは、妻の死の責任をデレクら病院スタッフに向け、復讐を果たそうとしているらしい。ゲーリーが去った後、アレックスは何とか自力で備品室から這い出てエレベーターに乗る。その頃、惨劇の始まりをまだ知らないデレクは、メレディスから「話したいことがある」と言われ、早めに帰ることを約束していた。

 

オペ室では、オーウェン、テディらによってピートのオペが行われる。途中、術後患者の件でテディに意見を聞きにきたクリスティーナに対してオーウェンは、オペに参加して処置を手伝うよう言うが、クリスティーナはそれを拒否してオペ室を出て行く。オーウェンはクリスティーナを追ってオペを中座。そんなオーウェンに対してクリスティーナは「愛してるのはテディ?それとも私?」と詰め寄る。そして、その問いに答えられない彼にその場で別れを告げる。

 

その後、エイプリルが備品室でリードの射殺体を発見。パニック状態となってデレクのオフィスに駆け込み、彼に状況を説明する。デレクは、ここで初めて院内に銃撃犯がいることを知る。

 

その頃、ゲーリーはエレベーター内で、クリスティーナにデレクの居所を尋ねていた。クリスティーナは、何も知らずにデレクのオフィスの場所をゲーリーに教えるが…。

 

デレクは、銃撃事件が起きていることを警察に連絡した上で病院を封鎖。スタッフたちはポケベルで封鎖の連絡を受けるが、みな事件の真相についてはまだ知らない。いきなり銃撃犯の存在を知らせてパニックが起きるのを避けたいデレクは、ひとまずピートのオペが行われているオペ室に行き、ジャクソンにだけ銃撃犯が院内にいることを説明。オーウェンやテディには、患者の容体が安定してから事情を話すよう言付ける。

 

廊下でクリスティーナと遭遇したメレディス。まだ妊娠のことをデレクに告げていないと彼女に話すうち、やはり今すぐ打ち明けようと心に決める。「デレクのウルウル泣きが見たい。一緒に行く」と言い出すクリスティーナ。一瞬戸惑うメレディスだったが、彼女がオーウェンと別れたと知ると、「分かった」と言って2人で一緒にデレクの元へ向かう。

 

マークとレクシーはナース・ステーション前にいたが、そこにゲーリーがやって来て銃を乱射。被害者が出てあたりは騒然となる。マークとレクシーは急いでエレベーターで逃げようとするが、その時、エレベーター内に血まみれで倒れているアレックスを発見。急いで彼を会議室に運び、手近な道具を使って処置を始める。麻酔なしの処置に叫び声をあげるアレックス。ゲーリーに見つかっては困ると、レクシーはアレックスの口にガーゼを突っ込み、マークと一緒に必死で処置を続ける。しかし、アレックスは大量に失血していてこのままでは命が危ない。レクシーはアレックスをマークに任せ、危険を承知で輸血用の血液を取りに会議室を出る。

 

近くのダイナーにいたリチャードは、パトカーが病院方向へ向かうのを見て、異変を察知。病院へ駆け付け、銃撃事件が起きていることを知るが、封鎖措置が取られてるため中には入れない。

 

Bamen23_2_2一方、ひとまず小児外科の患者たちを遊戯室に集め、少ない人数でケアできる体制を整えることにしたカリーとアリゾナ。相手を憎むことで自分の気持ちに折り合いを付けようとしているカリーは、終始アリゾナに対してつれない態度を取る。そして、「子どもがいなくても幸せになれると思い込んで、あなたに合わせようと努力した」と言って、自分の夢を否定したアリゾナの態度に傷ついた気持ちを吐き出す。アリゾナは、カリーにはレズビアン度が足りないと反論。そんな中、ルビーが「お腹が痛い」と訴え始める。ポータブル・エコーで調べてみると、彼女の虫垂は破裂してしまっていた。

 

デレクのところに向かっていたメレディスとクリスティーナは、途中でデレクと出くわし、銃撃犯が院内にいると聞かされる。デレクは備品室に2人を閉じ込め、安全になるまで動かないよう指示してその場を離れる。

 

チャールズは、自分たちのいるフロアに銃撃犯がいると知り、メアリーの病室に駆け込んでくる。ベイリーは、病院封鎖のことは知っていたものの、まさか銃撃犯がいるとは思ってもいなかったため動揺。ゲーリーが警備員に発砲する様子を目撃すると、チャールズには隠れるよう、メアリーには死んだふりをするよう指示。自分もメアリーのベッドの下に身を隠す。ところが、物音に気付いたゲーリーが、隠れていたチャールズを見つける。「外科医か?」と彼に迫るゲーリー。「そうです」と答えたチャールズは、ゲーリーに撃たれてしまう。その後、ゲーリーはベイリーのこともベッドの下から引きずり出し、やはり「外科医か?」と問う。ベイリーは震えながら「看護師」と返答。おかげで難を逃れる。ゲーリーが去ると、ベイリーは恐怖におののきながらもメアリーに手伝いを頼み、何とかチャールズの手当をしようとする。

 

一方、ピートはオペ中に低体温に陥り、ICUに移して温める必要が出てくる。しかし、銃撃犯が院内にいるとデレクから知らされていたジャクソンは、その件をオーウェンらに説明。オペ室から出ないよう言う。しかし、オーウェンとテディはピートの命を優先し、強引にオペ室を出る。

 

メレディスとクリスティーナは備品室に隠れ続けていたが、そこに銃を手にしたゲーリーが近寄ってくる。クリスティーナは彼の顔を見て驚愕。ゲーリーの標的がデレクであることを悟り、それをメレディスに告げる。メレディスとクリスティーナは備品室を飛び出し、デレクのところに向かおうとするが、メレディスたちがデレクを見つけた時には、すでにデレクはゲーリーから銃を向けられていた。

Bamen23_3デレクは、子どもの頃に強盗が自分の父親を殺すところを目の前で見た経験を引き合いに出し、「神になりたくて医者になったんじゃない。人の命を救いたかったから。自分も人間である以上、過ちを犯す。あなたも道を誤っただけ」とゲーリーの説得にかかる。ゲーリーは一瞬銃を下ろすが、そこにエイプリルが飛び出して来て…。ゲーリーはついに引き金を引き、デレクは銃弾に倒れるのだった…。


【今回のMVP】
デレク!

前代未聞の惨劇が進行する中、外科部長として病院を守ろうと冷静に行動したデレク。ゲーリーに銃を向けられても、目の前で父親を殺された経験を語り、必死で彼を説得。その言葉は、自分を見失ったゲーリーの心に届きかけていたというのに…。


【メレディスの一言】
オペの見学室で字を覚え、遺体安置室で遊び、古いカルテにお絵描きをした
病院は私にとって教会、学校、家(うち)
安全な場所、安息の地
ここが好き
訂正
好きだった


【今回のゲスト】
メアリー役は、「アントラージュ オレたちのハリウッド」へのゲスト出演などで知られる、アイドル歌手で女優のマンディ・ムーア。
警官のマーティ役は、「女捜査官グレイス ~天使の保護観察中」のジョン・ハナダルコ役のトム・アーウィン。


Bamen23_4これまでになく衝撃度の高い今回のエピソード。ゲーリーの目には不穏なものを感じていたけれど、まさか銃の乱射事件を起こすほど心が病んでいたなんて。
リードへの発砲を皮切りに、アレックス、チャールズと、主要なメンバーたちが次々と撃たれ…。そして、ついにデレクまで! メレディスの妊娠という嬉しいニュースが、今回の事件の悲惨さをより際立たせるかたちに。さて、撃たれたメンバーたちの安否は!?
また、オペ室を飛び出したオーウェン、テディと患者のピート、輸血用の血液を取りに会議室を出たレクシー、盲腸が破裂してしまった幼いルビーも心配。同時進行で危険が迫るという、このあまりにもスリリング過ぎる状況。最終話ではどのような展開を見せるのか、どうぞお楽しみに!

2011.4. 6|グレイズ・アナトミー6、ストーリーガイド|コメント(3)トラックバック(0)