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シアトルでハチドリの餌付けをするのを夢見る30女。


10月3日(水) #13「もしもあの時」

13人生について思い悩むメレディスは、パラレル・ワールドの夢を見る。その世界では彼女は敏腕外科部長エリスとリチャードの娘だった。デレクと結婚しているアディソンは妊娠中。カリーは心臓外科のチーフでオーウェンとの間に3人の子をもうけていた。チーフ・レジデントはアレックスで、クリスティーナには友達がいない。現実世界と異なる人生を歩む彼らは、それはそれで幸せに暮らしているように思われたが……。


「もし違う人生を選んでいたら?」「もし母が病気にならなかったら?」、そう思いながら眠りに落ちたメレディスの夢の中で繰り広げられるパラレル・ワールドを描く、異色のエピソード。その内容は!?

 

●メレディスはエリスとリチャード夫妻の娘でアレックスの婚約者!
メレディスは、シアトル・グレース病院の外科部長であるエリス、そしてリチャードの娘という設定。エリスは、折しも3回目のハーパー・エイヴリー賞を受賞したばかりで、アテンディングたちから恐れられる存在です。そして、そんな母とリチャードの間で育てられたメレディスは、現実世界の彼女よりもちょっと頼りなくて甘えん坊。時に、エリスの娘という特権を振りかざすこともある、なかなかしたたかな女性です。そして面白いのが、親友がクリスティーナではなくエイプリルで、彼氏がチーフ・レジデントであるアレックスというところ! あくまでもパラレル・ワールドでの出来事ですが、結婚が決まったメレディスとアレックスのキスシーン、かなり違和感がありましたね。しかも、アレックスはメガネにポロシャツの真面目スタイル!

 

さて、エリスはバリバリと仕事をこなしますが、私生活ではメレディスにどう声をかけていいのか分からず、親としての務めはリチャードに任せきり。メレディス自身も、自分に多大な期待を寄せる母親と、それに応じきれない自分との間で悩んでいます。このあたりの設定は、現実世界と通じるものがありますね。やっぱり、エリスはエリスです(せっかくだから、もう少し優しいキャラクターに描いてあげてもよかったのに……)。

 

一方、ベイリーは超気弱で声もか細いという設定。マンディと呼ばれていて、アレックスと励まし合う仲というところが笑えます。この日も、エリスにオペを横取りされながら何も言い返せず、治療方針に影響する重大な事実をも報告し損ねる始末。おかげで、この後エリスは大勢の報道陣の前で恥をかくハメに。怒ったエリスはリチャードに泣きついた揚げ句、ベイリーをクビにします。途方に暮れるベイリー……。

 

そして、もう一人落ち込むことになるのがアレックス。よりにもよって、メレディスの親友であるエイプリルと浮気に走り、結婚目前だったメレディスとの明るい未来を自分で台無しにしてしまうのです。やっぱり、アレックスもアレックスでしかない。ここ、重要なポイントです。そんなアレックスにベイリーは「運命は自分で切り開く」というモットーを復唱させ、叱咤激励します。ようやく、本来のベイリーらしいところが垣間見えた瞬間でした。

 

そんな中、エリスの身勝手な期待に振り回されず、自分の人生を歩んでいこうと決めたメレディス。自分と同じく心臓外科志望で、陰険がゆえに友だちが一人もいないクリスティーナとバトルを繰り広げつつも、彼女と一緒に薬物過剰摂取で心肺停止に陥った女性の蘇生処置に取り組みます。実は、この女性こそがレクシー。現実世界では温かい家庭で育った彼女も、このパラレル・ワールドでは落ちぶれた記憶力だけは抜群のジャンキーという設定で、最終的には、マークの救助とメレディスとクリスティーナの処置により命拾いします。
なお、このレクシーの治療を通して、メレディスとクリスティーナの間には友情らしきものが芽生えはじめます。その夜、バーでクリスティーナからテキーラの飲み方を教わるメレディス。クリスティーナが帰宅すると、今度は“ネクラ男”とレジデントからあだ名されるデレクと言葉を交わします。そう、パラレル・ワールドでのデレクは、レジデントたちから“ネクラ男”とバカにされる存在! しかしながら、メレディスはデレクと“ただのバーにいる男と女”として、テキーラを酌み交わします。やっぱりメレディスとデレクは結ばれる運命なのね、そう思わせる展開でした。

 

●アディソンは妊娠中!
デレクとアディソンの夫婦は、周囲から「完璧!」とうらやましがられる存在。しかも、アディソンは妊娠中! さぞかし幸せかと思いきや、実は二人の夫婦関係は冷え切っていて……。子どもが生まれることで夫婦の関係が良くなればと期待するアディソンにデレクは和解を申し出ますが、ここで衝撃的な事実が発覚! 実は、アディソンのお腹の子はデレクの子どもではないというのです! お腹の子の父親はマーク。マークの子を妊娠したという設定は、パラレル・ワールドでも引き継がれていたというわけです。

 

●カリーはオーウェンの妻で心臓外科のチーフ
カリーは心臓外科のチーフ。本当は形成外科が好きだったのに、エリスに心臓外科向きだと言われて進路を決めたという設定です。そんな彼女は3人の子持ち。父親は何とオーウェンです! メレディスとアレックスもあり得ないと思いましたが、カリーとオーウェンという組み合わせも現実ではあり得ないですよね。個人的には、アレグラちゃんみたいなかわいい娘が生まれるなら、この二人の組み合わせもアリかなと思ってみたり。

 

さて、オーウェンはいまだイラクでの心の傷を抱えている状態。すでに克服したかに見えましたが、カッとなって自らを傷つけるような行動に走っては、クリスティーナに手当てしてもらうことを繰り返していました。オーウェンはカリーの夫であり、子煩悩な父親でもあるんですが、すでに何となくクリスティーナとの間に絆が!? そして、そんなオーウェンを支える良き妻カリーもまた、仕事で一緒になったアリゾナに不思議な心のときめきを覚えるというオチでした。やはり、クリスティーナ&オーウェン、カリー&アリゾナも運命のカップルなんでしょうね。

 

……というわけで、メレディスが夢に見たパラレル・ワールドの世界。結果的には、現実世界に歩み寄るかたちで幕を閉じました。偶然の積み重ねで人生が変わってしまうことがあることも真ですが、人生にはある種の必然があるのも真。心情的には、現実世界のメレディスたちが今の状態にあるのは、やはり正しい結果だったんだと納得できるところに安心感がありましたね。

 

個人的には、乱射事件で亡くなったチャールズの再登場にはビックリ。どうせなら、ジョージも再登場させてほしかったなあ、なんて。それから、クロスオーバー出演してくれたアディソンには、もうちょっといい見せ場を与えてあげてほしかったな、という思いも。
でも、バークやイジーといった懐かしい名前が登場したり(イジーの扱われ方はかわいそう過ぎましたが……)、いつもと異なるビジュアルのキャストたちの姿を見られたり(クリスティーナのおかっぱ頭は特に強烈!)、見どころ十分でした。リチャードはベイリーの味方、レクシーの世話役はやっぱりジャクソンとマーク、カリーがオペ中に雑誌を読むクセもそのまま……と、微妙に現実世界とシンクロした設定にも大いに楽しませてもらいました。ミュージック・エピソードに続き、今回のエピソードについても現地アメリカでは賛否両論があったようですが、私は挑戦することをやめない「グレイズ・アナトミー」が好きです。


【トリビア:ゲスト】
アディソン役でケイト・ウォルシュが、エリス役でケイト・バートンが久々の登場。

 

【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「If/Then」は、Ras Kassの曲“If/Then”からの引用。


【注目のセリフ】
「何度も言ってるけど、革新的な仕事ができないならせめて数をこなして」by エリス
 ……パラレル・ワールドではデレクがダメ男!!
「何とかしてオペに入らなきゃ“マンディ”。僕らのモットーは?」by アレックス
 ……アレックスとマンディ(ベイリー)のモットーは「運命は自分で切り開く」!
「どうかすると、そのうちイジー化して病院で銃を乱射したりする」by アレックス
 ……イジー、さんざんな言われよう…。
「あの男はインターンの試験に落ちてそれきり消えた」by アレックス
 ……ジョージ、現実では人助けをして命を落としたのに!!
「私たちはバーク先生の下で仕事できるはずだった。でもあなたに“寝技”でチャンスを奪い取られた」by メレディス
 ……いくらパラレル・ワールドでも、メレディスがクリスティーナをここまで悪く言うなんて信じられない!
「個人的な話なら王子様に聞いてみな。処女マリアとオフィスで何してたんだか」by クリスティーナ
 ……辛辣な物言いは現実世界と変わらず。
「ああっ、誰か俺を撃ち殺してくれ」by チャールズ
 ……現実世界では撃ち殺されているチャールズ。ブラックユーモアがキツイ!!


【メレディスの一言】
人生という天からの贈り物を受け入れよう
たとえ、とっちらかっていたり苦痛に思えても
たまにうまくいくこともある
そうなる運命だったかのように
あたかもそうなると決まっていたかのように


【鑑賞MEMO】
過去のエピソードで使われたセリフ&楽曲が楽しい!

「アレ、やんなくていいでしょ? あたしが何か言って、そっちも何か言って涙ジワ~。感動の瞬間ってやつ」
「ああっ、パス!」
この会話、どこかで聞いたような……。実は、記念すべきシーズン1の第1話に出てきた会話。
「あんたも寝た方がいいよ。すごいブサイク」
「あなたよりマシよ」
こんな会話もありましたが、これもシーズン1の第1話に出てきたセリフです。パラレル・ワールドは現実世界とは異なる設定でしたが、行き着くところは同じ!? なかなかうまい演出です。
ちなみに、過去のエピソードで使われた曲も数多く登場しました。たとえば、今回のエピソードの1曲目"Portions For Foxes"は、シーズン1の第1話のオープニングで使われた曲。楽曲については下の【曲情報】にも追記したのでチェックしてみてください。


【曲情報】
♪"Portions For Foxes" Rilo Kiley

※シーズン1の#1「甘い夜はオペの始まり」で使用
メレディスの夢の始まり。外科部長であるメレディスの母エリスが朝のミーティングを開き、アディソンを含めたアテンディングたちが出席するシーンで。
♪"Ruby Blue" Roisin Murphy
※シーズン2の#3「選ぶのは妻のキス?彼女のキス?」で使用
陰険なクリスティーナに続いて、チーフ・レジデントである真面目モードのアレックスがロッカールームに登場するシーンで。
♪"Flowers Bloom" High Highs
婚約したばかりのメレディスとアレックスがロッカールームでキスをし、夫オーウェンがイラクで負ったトラウマについてカリーがアディソンと会話するシーンで。
♪"Girl, You Shout!" Dressy Bessy
カフェテリア。一人でバナナを使って縫合の練習をするクリスティーナを見て、メレディスたちが彼女の悪口を言い、その後、メレディスが胸部大動脈瘤のオペをやらせてほしいとカリーに直談判するシーンで。
♪"Fools In Love" Inara George
※シーズン2の#3「選ぶのは妻のキス?彼女のキス?」で使用
カリーが子どもたちを連れて帰り、リチャードに慰められながら泣いていたメレディスがエリスに反抗し、その後エリスがリチャードに泣きつくシーンで。
♪"Into The Fire" Thirteen Senses
※シーズン1の#1「甘い夜はオペの始まり」で使用
和解を申し出たデレクに、お腹の子は彼の子どもではないとアディソンが告げ、メレディスとクリスティーナが一緒にレクシーの蘇生処置をし、クビになったベイリーが落ち込んで泣くアレックスを励ますシーンで。
♪"You Wouldn't Like Me" Tegan and Sara
※シーズン1の#2「超えられないライン」で使用
メレディスとクリスティーナがバーでテキーラを飲み、クリスティーナが帰った後、メレディスが引き続きデレクと酒を酌み交わすシーンで。

2012.10. 3|グレイズ・アナトミー8、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

アレグラちゃん かわいかったですね!
レクシーの姿にもビックリ!!

現実世界とシンクロした部分が面白かったし、わくわくするエピソードで…私は、この取り組み賛成です♪

そして、いつもながらのわかりやすい解説に感謝しています。ありがとう!!

投稿: JuJuJu | 2012年10月 4日 (木) 17時39分

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