



HB
シアトルでハチドリの餌付けをするのを夢見る30女。
肺移植を待つロイのドナーが見つかり、テディは肺を取りに別の病院へと向かう。その間、クリスティーナがロイのモニターをすることになるが、娘のコリーヌが面会に来た直後、ロイの容体が急変し…。一方、カリーはアリゾナのアフリカ行きに同行すると告げたものの内心では気が乗らず、彼女に愚痴をこぼし続ける。そんな中、オーウェンはレジデントたちに外傷実習を行うが、無理難題を言うオーウェンにレジデントたちは反発し…。
アリゾナと一緒にアフリカに行くと決めたカリー。出発の準備を進めるものの、気が乗らず。本当はアフリカに行きたくないという気持ちが態度にも表れてしまい…。リチャードは“大きな計画”をちらつかせて、カリーをシアトルにとどまらせようとするし、マークとレクシーが準備したアリゾナ&カリーの送別会は、とんでもなくショボいし。結局、カリーの愚痴を聞かされ続けることに耐えきれなくなったアリゾナは、空港で別れを決断。一人でアフリカへ行ってしまいました! せっかく、元サヤに収まって順調なはずの2人だったのに…。このまま2人は破局してしまうの!?
クリスティーナの意見のおかげで、肺移植の待機リストに名前を連ねることができた肺高血圧症の患者ロイ。彼のドナーが見つかり、テディが急遽肺を受け取るため他院へ。戻ってくるまでの間、クリスティーナがロイのモニターをすることになります。父親とは疎遠にしていたロイの娘コリーヌも病院にやって来ますが、その直後、ロイは急変。肺疾患が原因で心機能が低下し、容体はどんどん悪化! クリスティーナは、一杯一杯になりながらも何とか適切に処置します。その一方で、オーウェンに頼まれて手伝いにやって来たメレディスに対しては刺々しい態度。実は、乱射事件のことでメレディスを責めていたんです。「デレクのオペをやることになったために、自分は抜け殻の状態になった」と。これがクリスティーナの本音だったんですね…。メレディスがショックを受けるのも無理はない。
その一方で、ロイの肺移植オペは成功し、心機能も改善。クリスティーナは医師としての自信を取り戻しますが、仕事への情熱は取り戻せず。何といきなりの辞職宣言! 本当にクリスティーナ、外科医を辞めてしまうの!? 信じたくない!
見事100万ドルの予算をGETしたオーウェンは、さっそくレジデントたちを集めて外傷実習を実施。チャーター機が緊急着陸の際、長距離バスと衝突したという設定で、4人1組のチームを作らせ、それぞれに負傷者(ダミー人形)9人を割り振ります。救急ヘリに担当患者を乗せるというゴールを目指し、限られた備品を使って治療を進めていくレジデントたち。当初、“ブルーチーム”のメンバーは、メレディス、アレックス、エイプリル、ジャクソンの4人でしたが、メレディスは途中でクリスティーナのヘルプにまわったため、残ったのは3人。彼らは降りしきる雨の中、オーウェンの無理難題に必死で対応します。でも、乱射事件でチャールズとリードの2人を亡くしたジャクソンにとって、外傷外科なんて理不尽としか思えない。何と、大胆にも途中で実習を放棄! そんな中、優勝目指して必死で治療を続けるエイプリルは、徐々にナチュラル・ハイ(?)な状態に。オーウェンの言葉を無視して、救急車に人形を乗せると、みずからが運転して本当にオペ室に運び込もうとするもんだからビックリ! オーウェンは根負けし、エイプリルにブルーチームの優勝を告げます。喜んだエイプリルのガッツポーズ、怖いくらいの迫力。
アレックスは、そんな意外性のある彼女のキャラを気に入ったようです。そして、そんなアレックスをエイプリルも!?
なお、実習を抜け出したジャクソンは、「仲間の死を言い訳にするな」とオーウェンに諭され、居残りを命じられるハメに。乱射事件のショックが影響しているのは分かるけれど、最近のジャクソン、とにかくいいところがない。今のところ、ビジュアル先行になってます…。
マークとレクシーは、豊尻手術を受けるクリスティを担当。彼女が男性を喜ばせるためにオペをするのだと思い込んでいたレクシーは、オペを思いとどまるよう説得しようとします。でも、オペはあくまでも自分のためだと語るクリスティ。彼女の真意を知ったからには、レクシーにも反対する理由はありません。
この後、ジョーの店でマークからお尻をジロジロ見られることになるレクシーですが、いやがるどころか、何だか嬉しそうで。
デレクは認知症研究の助成金を得るため、財団に提出する申請書を準備。けれども、認知症について調べれば調べるほどその深刻さが分かり、だんだん憂鬱な気分に…。メレディスはデレクの研究のパートナーになる気満々のようだけれど、今回ばかりは関わってほしくないというデレクの気持ちも分かります。
メアリーの死から立ち直れないベイリーは、彼女の解剖に立ち会うことに。死因を突き止めたいと思うあまり、病理医スタンリーの進め方につい口を出してしまいます。そして、彼女のやり方が納得できないと、デレクに不満をぶつけます。何だかんだで、ちょくちょくベイリーの聞き役にまわっているデレク。でも今回は、ちょっとやそっとのなぐさめではベイリーの気持ちは晴れなかった模様。彼女の答え探しは、まだまだ続きそうです。
【トリビア:ゲスト】
スタンリー役は「MAD MEN マッドメン」のアンナ役や、「デスパレートな妻たち」のシスター・メアリー・バーナード役で知られるメリンダ・ペイジ・ハミルトン。
ロイの娘コリーヌ役は、「バフィー~恋する十字架~」のタラ・マックレイ役でお馴染み、「プライベート・プラクティス」シーズン2の#18「終わりなき誘惑」にもジル役でゲスト出演しているアンバー・ベンソン。
【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「That's Me Trying」は、William Shatner の曲“That's Me Trying”からの引用。
【注目のセリフ】
「これからは泥から骨を作る。それに紛争ダイヤから折れない関節作る方法を研究する。あとは象牙使って義足作るっていうのもいいかもね」by カリー
……これじゃあ、アフリカ行きが嫌だと言ってるのと同じこと。
「そっちこそ何? 妻が認知症になるかもしれないってことが頭から離れなくて、申請用の書類をさっぱり書けずにいるくせに」by ベイリー
……ベイリー、辛辣! デレク、災難…。
「あんたのせいだよ! オペ台にいるのがデレクじゃなくて、あんたがあの場にいなかったら、あたしは逃げてた」by クリスティーナ
……ついに、メレディスへの怒りを爆発!
「君の話を聞いているとこう思うんだ。巨乳好きの恋人のためにFカップにするみたいだって」by マーク
……いかにもマークらしい比喩!
「俺は戦場で仲間を失った。大勢な。だがこれまで一度も仲間のことを言い訳の材料にしなかった」by オーウェン
……この言葉、ジャクソンに響いていることを願います。
「あたしはやれた。まだ外科医でいられる。ただ、もう外科医でいたくない」by クリスティーナ
……まさか配管工に!?!?
【メレディスの一言】
みんな答えを探している
医学においても
人生においても
どんなことにおいても
ある時は、探していた答えがすぐそこに隠れている
ある時は、自覚のないまま抱いていた疑問の答えを見つける
思いがけず、答えを見つける場合もある
そして時には、探していた答えが見つかったとしても、別の疑問が山ほど残っていたりする
【曲情報】
♪"Ching Ching Ching" Nikka Costa
オープニング、カリーとアリゾナが荷造りするシーンで。
♪"Never Gonna Leave Me" Sia
メアリーの解剖に立ち会ったベイリーが、病理医スタンリーのやり方に口を出すシーンで。
♪"Bang Bang Feat. Adam Levine" K'naan
エイプリルが人形を救急車に乗せ、本当にオペ室に運び込もうとするシーンで。
♪"Daydreaming" Dark Dark Dark
エンディング、アリゾナがカリーと口論の末、一人でアフリカに発ち、リチャードがクリスティーナの働きをねぎらい、レクシーがジョーの店で自分のお尻を見つめるマークの視線に気付くシーンで。
2011.8.31|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|固定リンク|コメント(0)|トラックバック(0)
乱射事件から立ち直りつつあるシアトル・グレース・マーシー・ウェストの医師たちの姿を追うドキュメンタリー番組が制作されることになり、事件後にヒーロー扱いされているクリスティーナも取材を受ける。そんな中、病院では脳死した男性から両腕をなくした男性へ、両腕の移植手術が行われることに。けれども、手術の直前、ドナーの腕に問題が発覚し…。一方、アリゾナは名誉ある賞を受賞し、アフリカ行きの権利を得るが…。
今回のエピソードは、異例なドキュメンタリー仕立て。脚本を担当したステイシー・マッキーは、昨年夏にABCで放送された医療ドキュメンタリー「Boston Med」をヒントにしたんだとか(「Boston Med」は、ボストンを代表する3つの教育病院を4カ月にわたって取材し、編集した番組で、今回のエピソードのように、医師たちの私生活にも踏み込んだ取材もあり!)
さて、ドキュメンタリー番組の取材がスタート。リチャードは、事件の後に導入した最新式のセキュリティ・システムを自慢げに記者に紹介しますが、実はこのシステム、何とも使いにくい。事件後、ブロンドヘアをブルネットに戻したレクシーは、身分証の写真と現在のビジュアルの違いから、出入りの度に警備員に引き留められる始末。いら立った彼女は、ついにゲートを強行突破しちゃいます。すると、案の定警報装置が作動。患者を連れて移動中だったジャクソンは、廊下のワンコーナーに閉じ込められてパニック状態に! 結局、患者は無事だったけれど、今もなおジャクソンが乱射事件のトラウマに悩まされていることが露呈したかたちとなりました(その後、システムは撤去されることに…)。
事件のヒーローと言っても過言ではないクリスティーナも、メレディスとともにカメラの前に座り、インタビューを受けることに。けれども、いまだオペに参加できない彼女、インタビューでも言葉を詰まらせてしまいます。メレディスはそんな彼女を一生懸命フォローしますが…。
アレックスは、アリゾナの下について、喉の腫瘍のせいで呼吸困難に陥った少女リリーを担当します。彼女は何度も腫瘍摘出のオペを受けているにもかかわらず、その度に再発してもはやオペでも命を救えない状態。でも、乱射事件の修羅場をくぐり抜けたアレックスは、決して諦めたりしない! 本人の軟骨を使って気管を再生する実験的治療を提案し、自ら気管の培養を担当。小児科医を目指しているのは子ども好きだからじゃないと公言しながらも、リリーを温かく励まし続けました。彼女のお気に入りであるディズニー・チャンネルのオリジナル映画『キャンプ・ロック2 ファイナル・ジャム』の挿入曲"Wouldn't Change a Thing"(歌っているのは、シーズン6の#22「忘れえぬ人」にゲスト出演したデミ・ロヴァートと、ジョナス・ブラザーズの次男ジョー・ジョナス)を、検査の最中に歌ってあげるなんていうワンシーンも。子供心をつかむコツをしっかり心得てます! 元気になったリリーが闘病生活で得たものを発表することになり、学校にアレックスを招いたという後日談も良かった!
そしてアリゾナは、名誉あるカーター・マディソンの助成金を獲得。念願叶って、アフリカで小児医療に従事できることに。でも、アフリカに行けばカリーとは離ればなれに…。結局、2人で一緒にアフリカに行くと決断します。けれども、どうもカリーが一方的にアリゾナに合わせているように見えて…。
一方、バイク事故でサムという男性が死亡。彼がドナー登録していたため、仕事で両腕をなくしたザックにサムの両腕の移植手術が行われることになります。両腕の移植手術は希な事例で、過去の成功例は1件だけ(実際、ドイツの男性が2008年、世界で初めて両腕の移植手術を受けています)。カリー、マーク、デレク、オーウェンらが協力し、エイプリル、レクシーらも加わってこの大仕事にあたることに。
ところが途中で問題発生! ドナーであるサムが腕に奥さんの名前(ニコール)のタトゥーを入れていたことが分かったのです! 他人が愛した人の名前が刻まれた腕…。一同は、これですべて台無しになるかも…とがっかりしますが、さすが、後のリハビリの辛さを承知の上で、両腕の移植を望んだザック。こんなことくらいじゃ決意はぐらつかない! ポジティブ思考でタトゥーも受け入れます。
そして、いよいよオペ。一時は片腕に合併症の兆候が現れ、最悪の場合、片腕は失うかもしれないという状況に陥ったものの、結果的にオペは大成功。これには一同も笑顔! ザックは術後、痛みの感覚が戻る前に「ありがとう」の文字を「ニコール」というタトゥーの下に彫り足しました。本当に前向きな患者です。
それにしても、ザックの妻のノラ役が「プライベート・プラクティス」でヴァイオレットのお腹を切り裂いて赤ちゃんを奪ったケイティ役のアマンダ・フォアマンだったことにビックリ! スピンオフであんなに強烈な役を演じている女優を、よくこんなかたちでゲストに使ったなあ…。
さて、ベイリーは乱射事件の時にオペを受けるはずだった患者、メアリーの人工肛門閉鎖術を行うことに。瀕死のチャールズとともに同じ時を過ごした彼女は、いわばベイリーの戦友のようなもの。ベイリーはメアリーとの再会を喜び、彼女のオペを担当しますが、簡単なオペだったにもかかわらず、メアリーはオペ後麻酔から覚めず。何と、そのまま昏睡状態に陥ってしまった! チャールズのみならず、メアリーのことも救えなかったという事実に打ちのめされるベイリー…。昏睡状態となってから1カ月後、メアリーの夫はついに生命維持装置を外すことに同意します。あの乱射事件を生き抜いたのに、まさかこんなオペで死ぬなんて。ベイリーはメアリーの死を背負い込むことになりそう。辛いですね…。
…というわけで、動きのあるカメラワークやぼかし、ピー音なんかが、いかにもドキュメンタリー番組っぽくてリアルだった今回。最後に、シーズンを重ねても新たな挑戦をしかけてくる製作スタッフの意気込みに敬意を表したいと思います。
【トリビア:ゲスト】
両腕の移植手術を受けたザックの妻ノラ役は、「プライベート・プラクティス」のケイティ役のアマンダ・フォアマン。
メアリー役は、シーズン6の#23、#24(最終話)話に登場したアイドル歌手で女優のマンディ・ムーア。「ヴェロニカ・マーズ」のマーサー・ヘイズ役でも知られるライアン・デヴリンも、メアリーの夫ビル役として再登場した。
【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「These Arms of Mine」は、Otis Redding の曲“These Arms of Mine”からの引用。
まさにザックのために用意されたようなタイトル。
【注目のセリフ】
「俺のベターハーフだ。見た目は俺の方がベターだけど」by マーク
……デレクとマーク、どちらの見た目がベターだと思いますか?
「もう1つ事件で俺が大きく変わった点を挙げるとすれば、『きっと何か手はある』、そう思えるようになったことです」by アレックス
……これは事件から学んだ偉大な教訓。
「あたしはそういう外科医じゃないんです。スーパーミラクル名外科医とかじゃないんですよ。あたしは単純に…」by クリスティーナ
……この後、クリスティーナは言葉を詰まらせてしまい…。
【クリスティーナの一言】
だから、生きてるだけでもうけもの
みんな恵まれてる
今ここで自分の得意なことをやれる
命を救ってる
毎日、命を1つずつ
傷は癒えた
これからは人を癒やす番
【鑑賞MEMO】
リリス・フェア
1997年にシンガーソングライターのサラ・マクラクランがスタートさせた、女性アーティストだけのライブイベント。1999年以来、11年振りに開催された昨年のリリス・フェアには、シェリル・クロウ、コリーヌ・ベイリー・レイ、メアリー・J・ブライジなど、多彩なアーティストが参加している。
アレックスは、ライブでダイブなんかするなとリリーに釘を刺しつつも、リリス・フェアならまだいいとコメントしている。
【曲情報】
♪"All My Life" Calahan
カリー、マーク、デレク、オーウェンがオペの成功を祝って乾杯するシーンで。
♪"You Know The Way" (Acoustic)" Right The Stars
エンディング、ベイリーがビルに辛い事実を伝え、リリーが元気になり、アリゾナとカリーがアフリカ行きの準備をするシーンで。
2011.8.24|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|固定リンク|コメント(0)|トラックバック(0)
リチャードは、どこか一つの診療科に特別予算として余剰金100万ドルを与えると発表。自分の科で予算を獲得したいアテンディングたちは、プレゼンの準備で大忙しとなる。そこで、4年目のレジデントたちは、1日だけアテンディングとして濃紺の手術着を着て現場を仕切ることに! メレディスとジャクソンは、オペでの執刀の権利を賭けてドリルを扱う技術を競い合い、クリスティーナとエイプリルは、テディから託された末期の肺高血圧症患者を診る。
今回のエピソードの監督は、ベイリー役のチャンドラ・ウィルソン! シーズン6の#7「希望のかけらを集めて」、#17「大人のアプローチ」に続き、今回で彼女の監督エピソードは3本目です。シーズン6の#7「希望のかけらを集めて」では、脊髄腫瘍を患う病院スタッフ、アイザックのオペに入る助手の座をめぐって、インターンたちによる顕微鏡の扱いのうまさを競い合うコンテストが行われ、#17「大人のアプローチ」では、巨大な腫瘍を抱えた患者の治療法をめぐってリチャードとオーウェンによる最善のプランの競い合いが繰り広げられましたが、今回は、特別予算の獲得を賭けてアテンディングたちがプレゼン合戦を展開! そして、オペでの執刀の権利を賭けて、メレディスとジャクソンがドリルを扱う技術で勝負! ベイリーの監督エピソードは、何かと火花を散らすシーンが多いですね。
さて、アテンディングたちの特別予算の獲得を賭けたプレゼン合戦。テディ、アリゾナ、カリー、マークは、それぞれプレゼンの途中で個人的な悩みに話を脱線させてしまい…。テディは、1度は自分をクビにしようとしたデレクへの恨み節をつらつら。マークは、女性と寝ていないおかげでエネルギーが有り余っているとのたまってリチャードを唖然とさせるし、アリゾナは泣き虫の汚名を返上すべく、自分は感情をコントロールできると過剰にアピールするあまり、海兵隊員の娘だから殴り方は心得ているなんて過激発言を! 策士の一面を見せ、勝負に勝つ気満々だったカリーも、自分は遅咲きのレズビアンでアリゾナにバカにされているなんて言い始めて自爆。みんな、これじゃあ、まるで説得力がないというもの。
結局、魅力的なプレゼンは、外科医全員に救急医療のノウハウを学ばせるというオーウェンのプランと、認知症の新たな治療法開発のために臨床試験を進めたいというデレクの提案のみ。そして、最終的にリチャードが選んだのはオーウェンのプランでした。悲惨な銃乱射事件で多くの命を失った直後だけに、このオーウェンのプランが採用されるのは当然のことかも。
けれども、惜しくも選に漏れたものの、デレクの提案内容も実に興味深い。彼が認知症をテーマに取り上げた背景には、メレディスと若年性痴呆症を患った彼女の母エリスの存在があるわけですから。エンディングで、自分が手に持っている鍵に気付かないメレディスを心配そうに見つめるデレクの表情には、いつかメレディスも…という不安が。
また、個人的には、壊れている検査装置を修理し、予算が余れば夜勤の看護師を増やすという超現実的なベイリーのプランも説得力があると思いましたね。でも、リチャードはこの夢のないプランに幻滅。女性と男性の価値観の違いかな!? ベイリーの出番は抑えめだったけれど、その分、彼女が光となって、ほかのキャラクターの内面を照らし出してくれていたような気がします。さすが監督!
そして、アテンディングの印である濃紺の手術着を渡されたメレディスたちは、クリスティーナを除いて浮かれまくり。対象は4年目のレジデントということで、蚊帳の外に置かれたレクシーは、史上最高の“使いっぱ”として本領発揮! 1日を終えて燃え尽きたのか、ロッカー室で寝てしまうところがかわいかったですね。
そして、紺色の手術着の重みを感じまくりのクリスティーナは、人一倍張り切るエイプリルと一緒に、テディに託された肺高血圧症で呼吸困難に陥った患者、57歳のロイ・ヘンリーを担当。もはや移植を受けるしかないほど症状は悪化しているものの、肺炎を併発しているなど、移植の適応ありと簡単には判断できない状況で、エイプリルはどうするものかと頭を悩ませます。そしてエイプリルは、相変わらず無口なクリスティーナに代わって移植委員会を招集。クリスティーナから助言されたテディの考え、すなわち彼は移植の適応ではないという見解を提示します。ところが、その見解に内心同意しかねていたクリスティーナは、生きたいという強い意志のある患者だからきっとうまくいくと述べ、逆にその主張を委員会に認めさせてしまった! もちろんエイプリルの面目は丸つぶれ。すっかり落ち込むエイプリルでしたが、テディの表情は満足げでした。何せ、自分の愛弟子のクリスティーナが、久々に医師らしい顔を見せてくれたのだから。これをきっかけに、クリスティーナも浮上してくれるといいなあ。
メレディスとジャクソンはデレクの指導の下、どちらかが脳圧を下げる脳室ドレナージのオペを担当させてもらえることに。「我こそが執刀医!」と、2人はドリルの扱いのうまさを競います。そしてジャクソン、練習で不器用さを装いメレディスを油断させる作戦に出た! 前回は、テディへの色目作戦に失敗したばかりだというのに、懲りない男です…。
そして、結局この勝負に勝ったのはジャクソン。メレディスは執刀の権利を奪われてしまいますが、これが思わぬチャンスを呼びます。ジャクソンとデレクがオペをしている最中に、レクシーから脳外科のコンサルの依頼が。デレクの代理を任されたメレディスは、脛骨高原骨折の患者メグを診察。硬膜下血腫と診断し、オペの準備を進めます。その頃、ジャクソンはオペでミスをし、血管に傷を付けてしまい…。修復に回ったデレクは、とてもじゃないけれどオペ室を出られない状態。メレディスは、自ら緊急開頭術を1人でやり遂げます! その姿はまるで本物のアテンディング。やはり彼女はあのエリス・グレイの血を分けた娘ですね。公私ともに本当に成長したメレディス、実に頼もしかった!
アレックスはマークとアリゾナから相談を持ちかけられ、女性化乳房の13歳の少年セスを担当します。セスの母親は、息子を心配するあまり身体にメスを入れることに反対しますが、胸のせいでさんざんバカにされているセスの気持ち、アレックスにはよく分かるわけで…。結局、アレックスは見事母親を説き伏せ、セスのオペを自ら執刀。平らな胸を手に入れたセスは大喜び。母親もホッとして号泣。アレックス、またまたお手柄です。
というわけで、メレディスたちの“1日アテンディング”も終了。彼らが再び紺色の手術着を着る日が来るのが楽しみです。
さあ、次回はドキュメンタリー仕立てのエピソード! かつてない演出にご期待ください!
【トリビア:ゲスト】
ロイ役は、「Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―」や「HEROES/ヒーローズ」では医師役でゲスト出演しているロン・パーキンス。
【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Almost Grown」は、Chuck Berryの曲“Almost Grown”からの引用。
今回、“1日アテンディング”を務めたメレディスたちにふさわしいタイトル。
【注目のセリフ】
「自分はいい男でチャーミング、思いつきで調子のいいことをペラペラ言える、だから何とかなると思ってる」by カリー
……さすが親友。マークのことをよく理解してます。
「誰とも寝てない。そのおかげでエネルギーが有り余ってるんです。今の俺は10人分の仕事ができる。部長の100万ドルと俺のエネルギーを持ってすれば山だって動かせる」by マーク
……じゃあ、女遊びしていた頃のマークは何人分の仕事をしてたの?
「海兵隊の娘だから殴り方は心得てます」by アリゾナ
……これなら泣き虫の方がマシかも。
「まだ自分をなくしちゃいない。今日がどうあろうと、終われば一緒にうちへ帰れる」by オーウェン
……クリスティーナの慰め方がどんどんうまくなってる!?
「突破口を開くのは医学じゃない。努力するのをやめない人間が現れた時、道は開ける」by デレク
……これは格言だ!
「パリに行くのはやめてスーパーで食料を買いましょう」by ベイリー
……分かりやすい喩え!
【メレディスの一言】
成長したくて誰もが必死
あらゆるチャンスを捕らえるため
生きるため
早く巣から飛び立とうと懸命
でも、目指す外の世界は恐ろしく寒い
凍えるほど
成長とは、時にみんなと離れることだから
そして、一人前になる頃には、周りに人はいない
【医学用語MEMO】
肺高血圧症
肺にかかる血圧が通常より高い状態となる循環器における重い病態の一つ。
脳室ドレナージ
頭蓋骨に穴を開け、そこから柔らかいチューブを挿入し、脳脊髄液を外に排出すること。
脛骨高原骨折
膝の外傷のうち最も多い骨折の一つで、膝関節に外力が加わった時に起こる関節内の骨折。
【その他MEMO】
ジョンズ・ホプキンス大学
医学ではハーバード大学、ペンシルベニア大学とともに、世界最高峰と言われているアメリカの私立大学。アリゾナは、ここの出身という設定。
【曲情報】
♪"On The Sly" The Bamboos
オープニング、リチャードが特別予算をいずれかの診療科に与えると宣言。メレディスたち4年目のレジデントたちに紺色の手術着が支給されるシーンで。
♪"You Always Make Me Smile" Kyle Andrews
カリー、マーク、アリゾナ、テディらのランチシーンで。
♪"Look Alive" Wait.Think.Fast.
メレディスとアレックスがそれぞれ執刀医としてオペをするシーンで。
♪"Head on Your Heart" Mat Kearney
エンディング、クリスティーナがロイを診て、メレディスたちがロッカー室で紺色の手術着を脱ぎ、リチャードがオーウェンにプラン採用を伝えるシーンで。
2011.8.17|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|固定リンク|コメント(0)|トラックバック(0)
コインランドリーに車が突っ込む事故が発生し、シアトル・グレースにケガ人が搬送されてくる。メレディスは、現場に居合わせて横隔膜が破裂してしまったライラという女性を担当。彼女はハンチントン病の保因者で…。また、事故を起こした車の運転をしていた老婦人のエレノアはオーウェンのオペを受ける。コインランドリーにいた彼女の夫も負傷。彼もまた、オペを受けることとなるが…。
前回、カリーから“学生寮”と称されたメレディスの家。確かに、ジャクソンやエイプリルも同居を始めたから大賑わい。でも、レクシーは面白くない。特にエイプリルのことが。だって、自分は今も屋根裏部屋を使っているのにエイプリルが使っているのはイジーの部屋! それに、メレディスは何だかエイプリルと仲良さそう…。レクシーはどんどん疎外感を味わうように。
そんな中、コインランドリーに車が突っ込むという事故が発生し、ERにはケガ人が運び込まれます。レクシーは、車を運転していた初老の女性のエレノアを、エイプリルとともにオーウェンの下について担当。エレノアは、どうして事故を起こしてしまったのか記憶がない様子で、コインランドリーの中にいた夫ラリーの無事を心配します。ところが、検査の結果、異常なしと診断された彼女はとんでもない事実を告白! 「実は、自分を捨てて別の女性に走った夫への復讐で、コインランドリーに突っ込んだ」と。「シックス・フィート・アンダー」のフランセス・コンロイの熱演で、嫉妬にかられたエレノアの怨念が妙にリアルでゾゾーっ…。でも、レクシーはそんな彼女に同情。だって、メレディスはエイプリルと親しげだし、マークはアメリアと寝たし、アレックスは精神科に入院した自分を捨てたし…。エレノアに自分を重ねたレクシーは、その気持ちをメレディスにぶちまけます。メレディスは、レクシーに自分の流産のことを打ち明け、疎外感を持つ必要はないのだと説明。ホッとしたレクシーはエイプリルと仲直りして一件落着でしたが、すねてエイプリルに悪態をつくレクシーは見ていてなかなか面白かったですね。
メレディスは、コインランドリーの中に居合わせて事故に巻き込まれたライラという女性を診ます。彼女は来週ブラジル旅行に行く予定らしく、向こうで男遊びする気満々。ハンチントン病の保因者なので、余命のあるうちに人生を楽しむつもりだというんです。ライラによると、自分の母親が亡くなった際に遺伝子検査を受け、自分がハンチントン病の保因者だと知ったとのこと。“遺伝子検査”と聞いて、メレディスの頭には若年性認知症だった母エリスのことがよぎります。自分も、遺伝子検査を受けるべきかも…。なぜなら、メレディスは今子作りの真っ最中。産婦人科で検査を受けて、流産の原因は“攻撃的な子宮”(巨大な子宮筋腫)にあると聞かされたばかり。そんな今だからこそ、自分にも若年性認知症になる可能性があるのか知っておくべきだとメレディスは考えたんでしょうね。デレクはそんなメレディスに、「力まず、流れに任せよう」とアドバイスします。
余談ですが、ハンチントン病と言えば、「プライベート・プラクティス」シーズン1の#6「優しい嘘」に、遺伝子検査でハンチントン病と分かった女性と、その夫の物語がありましたね。切なかった…。
一方、ライラの横隔膜修復術を担当したのはテディ。最近、仕事でミスを連発していたジャクソンは、彼女を誘惑して取り入ろうと画策。最初はまんまと乗せられてしまうテディですが、最終的には彼の狙いを見破り、実力で勝負するよう一喝します。それにしてもジャクソン、セクシー過ぎる! 騙されていると分かっていても、あの体、あの目で誘惑されたら、進んで騙される女性は多いかも。
一方、アレックスはカリーとアリゾナと一緒に、脛骨骨肉腫を患うバレエダンサーの15歳の少年ジェイクを担当。化学療法では効果が得られなかったことから、一同はジェイクに脚の切断を進めるものの、バレエ命のジェイクにとって脚を失うなんてとんでもない話。彼は医師たちにバレエのダンスを見せ、切断以外の方法を探してほしいと懇願します。アレックスはそんなジェイクのために必死で治療法を調べ、腫瘍骨を取り出して放射線治療をした後で骨を戻すという方法を発見。再発のリスクを承知の上でジェイクはこの方法を選択。オペは無事に成功します。こうして、アレックスはまた一つお手柄を立てたかたちに。見た目の印象とは裏腹に、アレックスには本当に小児外科医としての素質がある!
クリスティーナはオーウェンと新居を探し始めるけれど、まったくテンションが上がらない様子。オーウェンは、“滑り棒”が備えられた元消防署だった空き家を気に入りますが、クリスティーナは興味なし。
そんなクリスティーナはこの日、ベイリーの下について自分を実験台にして喘息に対する寄生虫療法を試していた腹痛患者フィンクを担当。彼は腸閉塞でオペが必要と分かるものの、本人は実験を台無しにしたくないと主張してオペを拒否します。そこで、いったんは別の治療法が採られるものの症状は改善せず。結局、オペが行われることに。クリスティーナはオペへの参加を断りますが、フィンクの腸から摘出された寄生虫を救おうと奮闘。残念ながら、寄生虫は全滅していましたが、彼の実験に対する情熱がクリスティーナの心を動かします。その後クリスティーナは、愛するオーウェンが気に入った元消防署の家を購入。こうして、2人の新居は滑り棒のある家に決定!
ちなみに、フィンクのようにアレルギーの実験的な治療のために自分の体内に寄生虫を入れた研究者は実在します(ノッティンガム大学の免疫学者兼生物学者プリチャード博士)。さらに、鞭虫を飲み込む、あるいは十二指腸虫のバンドエイドを貼るという方法で、アレルギーなどの治療を行う企業も実在しているそう。そう言えば、寄生虫ダイエットなんてものもありますね。ダイエットのために寄生虫の卵を大量に摂取した中国の女子大生が、体内で寄生虫が孵化したために病院に搬送されたというニュースも耳にしたことが…。
さて、カリーと仲が良すぎるくらいのマーク。アリゾナは自分の胸を凝視するマークのことが苦手。何かとカリーと自分の間に割り込んでくる彼を厄介払いしようと、テディに「またマークと寝るべき」と勧めちゃうんだから勝手! でも、テディは今、そんな気分じゃない。それにカリーは、「はなからマークを毛嫌いして、好きになろうと努力していない」とアリゾナを責めます。マークが愛するカリーの親友なのだと改めて認識したアリゾナは、マークと2人で食事に行くことに。おかげで、アリゾナとマークという珍しい2ショットが実現! 2人の後ろ姿を見送る、カリーの笑顔が可愛かったですね。
さあ、次週はベイリーが監督するエピソード。あれ!? メレディスたちインターンがみんなアテンディングに!?
【トリビア:ゲスト】
エレノア役は、「シックス・フィート・アンダー」のルース・フィッシャー役でおなじみのフランセス・コンロイ。
ライラ役は「レスキュー・ミー ~NYの英雄たち」のローラ役や「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」のミーガン・リーブス役で知られるダイアン・ファール。
フィンク役は、「CSI:マイアミ」の検視官トム・ローマン役や「ボストン・リーガル」のジェリー・エスペンソン役で知られるクリスチャン・クレメンソン。
【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Can't Fight Biology」は、Drop Dead Gorgeousの曲“Can't Fight Biology”からの引用。
DNAには逆らえない!? 痴呆症の遺伝子検査を受けようとしているメレディスの状況を連想させるタイトル。
【注目のセリフ】
「ほんとに? あんたの方がイラつくけど」by クリスティーナ
……エイプリルとレクシー、どっちがイラつくかなあ?
「おバカなブロンド扱いだな」by アレックス
……ブロンドもジャクソンも売りはルックス!
「俺は今回のオペに加わりたい。いいでしょ?」by ジャクソン
……ジャクソンに色目を使われたら、テディじゃなくても…。
「マークよ。見たまんまのああいう人。魂が筋肉って人」by アリゾナ
……魂が筋肉だなんて…。尻軽と言われるのとどっちがマシ!?
「先生がレズビアンの胸を男に見られたくないと思っても、男は乳を分け隔てしない」by アレックス
……分かりやすい説明に、アリゾナも納得したはず。
「正直言うと、車であなたを轢きたいと思った。だから部屋を取ったら罪悪感が残る。ただし、家事の当番制始めたら殺すわよ」by レクシー
……これでレクシーとエイプリルも仲直り。
【メレディスの一言】
生物学によると人は生まれた時のまま変わらない
DNAは決定的
変わらない
でも、DNAがすべての原因じゃない
私たち人間は、人生によって変わる
新たな性質を持つ
なわばり意識を捨てる
競争をやめる
失敗から学ぶ
最大の恐怖に立ち向かう
良かれ悪しかれ、人は生物学で決まった以上の存在になれる
もちろんリスクはある
あまりにも変わりすぎると、自分自身を見失ってしまう
引き返すのは難しい
コンパスも地図もない
そういう時は目を閉じて一歩踏み出し、引き返せるよう祈る
【病名MEMO】
ハンチントン病
遺伝性の神経変性疾患で、不随意運動(舞踏様運動)、精神症状、行動異常、認知障害などが臨床の特徴。日本では特定疾患として認定されている。
【その他MEMO】
パドブレ
両足をクロスさせてリズムを取るステップ。
【曲情報】
♪"Don't Be Fooled" Walking Sleep
オープニング、メレディスの家のバスルームで、みんながスペースを奪い合い、マークがいちゃつくカリーとアリゾナの間に割り込み、クリスティーナとオーウェンが元消防署だったという家を見に行き、メレディスとデレクが産婦人科クリニックを訪れるシーンで。
♪"You Got What I Need" Joshua Radin
ジェイクが、どれだけ自分が脚を必要としているか医師たちに伝えるべく、バレエの踊りを見せるシーンで。
♪"Refresh Me" V V Brown
クリスティーナ、メレディス、エイプリルらが廊下で話をし、カリーがマークを嫌うアリゾナを非難している間に、アレックスがジェイクの治療法を見つけるシーンで。
♪"Until The Last Falling Star" Matthew Perryman Jones
テディがジャクソンを叱責し、メレディスが遺伝子検査のための採血をクリスティーナに頼むシーンで。
♪"Tumblin Down" Jenna Andrews
自分の研究の大切さを語るフィンクに、クリスティーナが心を動かされるシーンで。
♪"Further" Correatown
エンディング、レクシーがエイプリルと和解し、メレディスが遺伝子検査についてデレクに話し、クリスティーナが空き家を購入してオーウェンを驚かせるシーンで。
2011.8.10|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|固定リンク|コメント(0)|トラックバック(0)
外科医たちのカウンセリングを担当してきたパーキンスが、後のことをワイアットに託してシアトル・グレースを去る。クリスティーナは依然としてオペの許可が下りず、デレクはそんな彼女を気遣って、彼女を自分の助手にする。そんな中、デレクの妹で脳外科医のアメリアが、兄を心配してLAからやってくる。一方、ERには結婚間近の女性がやって来て、胸の痛みと息苦しさを訴え…。
デレクの妹アメリアが、撃たれた兄を心配してシアトルへ! 「プライベート・プラクティス」ではお馴染みの彼女も、「グレイズ・アナトミー」には初登場です。…で、アメリアとデレクの関係、「プライベート・プラクティス」での会話から、どうやら円満なものではないと想像はしていましたが、本当にデレクはアメリアに冷たい。デレクは、昔から薬の過剰摂取など、家族を困らせることの多かったアメリアのことが信用できないようです。一方のアメリアは、撃たれた兄も気がかりだし、過去に父親が強盗に射殺されたことについても、あいまいな記憶を補ってきちんと向き合いたいという気持ちがある。でも、デレクは…。兄妹の気持ちはすれ違います。
けれども、結局デレクは父親が射殺された時の状況を、初めてアメリアに詳しく話して聞かせます。飛び出そうとするアメリアを必死で抑えながら「静かにじっとしていろ」と祈った時のことを。そして、その感情を今も引きずっているせいか、破天荒なアメリアを見ていると心配で仕方がないこと、自分が撃たれたことを言えなかったのは妹に苦痛を感じさせたくなかったからであることを打ち明けます。アメリア、ようやくデレクの真意に触れることができて良かった! ロスに戻った彼女に、「プライベート・プラクティス」で出会えるのが今から楽しみです。
相変わらずオペの許可が出ないクリスティーナ。依然として不安定な彼女は、オーウェンが当直だとメレディスのベッドに潜り込むありさまで、オペなんてとんでもないといった状況。デレクはそんな彼女を気遣い、自分の助手につけます。けれども、クリスティーナは、アメリアが連れてきた患者のオペの途中でまたもフリーズ。アメリアはクリスティーナを無能呼ばわりするけれど、そこはデレクがクリスティーナをかばいます。だって、クリスティーナは自分の命の恩人ですもんね。妻メレディスの“パートナー”でもあるわけだし。デレクは、メレディスとクリスティーナの関係を「ET」のエリオット少年とETの関係になぞらえます。そして、自分やオーウェンを“白い防護服を着た政府の連中”と表現。2人の関係を「理解できない」としながらも、ユーモラスに尊重しているところが素晴らしい!
さらにデレクは、「デレクの胸から弾を取り出したオペで何をしたか、記憶がぶつ切れ」と言うクリスティーナのために、献体された遺体を用意。オペを再現することで、彼女のトラウマ克服を助けようとします。これまであまり見ることがなかったデレクとクリスティーナのコンビはなかなか新鮮。いい化学反応が起きていたと思います。けれども、残念なのは、このデレクのこの試みも失敗に終わったこと。クリスティーナは、オーウェンに外科医を辞めることさえほのめかし…。メレディス、デレク、オーウェンらの心配は、まだまだ続きそうです。
メレディスとエイプリルは胸の痛みと息苦しさを訴えてERを訪れたグレッチェンという女性を担当します。婚約者ダニーとの結婚を間近に控えている彼女は、自分はまだヴァージンだと公言。それなのに、何と肺からコンドームが摘出されてビックリ! 一同は浮気を疑い、ダニーも怒って病室を出て行って…。でもよくよく話を聞いてみると、実は独身さよならパーティーで誤って肺に吸い込んだのが原因と判明。事実を知ったダニーは、より一層グレッチェンのことが愛しくなったみたい。一件落着。
そして、この驚きの症例をきっかけに、レジデントたちはそれぞれの初体験を披露。エイプリルは沈黙を貫いていたのに、最終的には“夕暮れのビーチで初体験をした”と作り話をしてしまったのが災いし、28歳にしてまだ処女だと告白するハメに。みんなにバカにされてちょっとかわいそうなエイプリルだけれど、「アレックスはエレベーターが怖くて階段を利用している」「ジャクソンは悪夢にうなされてばかり」「メレディスはクリスティーナの話題を避けてる」など、それぞれが問題を抱えているとズバリと指摘! これにはみんな反論の言葉が出ない…。エイプリル、なかなか侮れないです。
そうそう、アレックスのエレベーター恐怖症に気付いていたのはエイプリルだけじゃなかった! リチャードもちゃんと見抜いていました。リチャードとアレックスが何度もエレベーターで上り下りするシーン、とても良かったですよね。
レクシーは、ベイリーとマークの元で、HPV感染が原因のイボが全身にできた男性ジェリーを担当します。彼は容姿を気にして家に引きこもっているらしく、妻のテスはそんな夫との生活に精神的疲労が募るばかり。イボを切除するオペを受けてもすぐに再発することに絶望している夫を説得し、半ば強引にオペを受けさせます。ところが、実際にオペをしてみると思った以上に正常な皮膚がなく、皮膚移植は行えず…。容姿の異様さが改善されないことから、今後も夫は家にこもり続けるだろうと考えたテスは、「夫を愛しているが愛だけではやっていけない」という言葉を残し、オペ後、まだ目覚めぬジェリーを置いて病室を出て行きます。何ともやり切れない…。
なお、今回のジェリーにはモデルとなった人が。そのイボの形状から、“ツリーマン”の名で知られるようになったインドネシアの男性デデ・コサワさん。2008年、彼はアメリカで全身のイボの95%を除去する手術を受けていますが、残念ながら現在は再びイボが増殖している模様。ちなみに、デデさんは過去に結婚しており、お子さんにも恵まれていますが、奥さんは彼の元を去ったんだとか。デデさんは、お金を稼ぐために見世物小屋で働いていたこともあるそうです…。
話を戻しましょう。テスの決断に影響を受けたマークは、レクシーを気にしてジロジロ見つめる(←目つきが笑える!)ことをやめ、彼女への気持ちに踏ん切りをつけることに。そして、何とアメリアを誘ってしまう! マークが自分を変人扱いしていると腹を立てていたレクシーは、「マークは愛してるから見つめてるだけ」とエイプリルに諭され、マークに会いに行くんですが、ちょうどそこでアメリアとイチャつくマークを目撃。ショックを受けてその場を後にします。結局、今回もマークとレクシーはすれ違いです。
外科医たちのカウンセリングを担当してきたパーキンスは、ワイアットに後を託してシアトル・グレース・マーシー・ウェストを去ることに。すっかりパーキンスに情が移ってしまっているテディは寂しさを隠せません。「あなたを思ったより好きになった」と告白しますが、パーキンスは「もっと君にふさわしい男を選べ」と。テディの幸せは長く続かなかったというわけですね。
そんなテディのなぐさめ役に回ったのがカリーとアリゾナ。2人はクリスティーナにそろそろアパートを出て行ってほしいと思っているのに、彼女を気遣ってそれを言い出せず。でも、アパートで人目もはばからずイチャついたのが図らずも功を奏し、クリスティーナとオーウェンに「出て行かなくちゃ!」と思わせちゃった! こんなアプローチもあったのね、と驚きでした。
【トリビア:ゲスト】
「プライベート・プラクティス」でアメリア役を演じているカテリーナ・スコーソンがゲスト出演。
グレッチェン役は、「HEROES/ヒーローズ」のモニカ・ドーソン役のダナ・デイヴィス。
【トリビア:原題】
今回のエピソードの原題「Superfreak」は、Rick Jamesの曲“Super Freak”からの引用。
【注目のセリフ】
「G.I.ジェーンどころか、私は甘えん坊バービー」by テディ
……なかなか自分を客観的にとらえている!
「女姉妹は大勢いる。いちいちコーヒーをおごってたら破産だ」by デレク
……そうそう、デレクには4人の女姉妹がいるんだった!
「シェパードから離れたかった。10分でいい。KGBみたくしつこいんだもん」by クリスティーナ
……彼女から毒舌が消えていないのが唯一の救い。
「彼(エリオット少年)とETは奇妙かつ面倒な絆で結ばれてる。彼が病気になるとETもなる。ETが酔っ払うと少年も酔っ払う。クリスティーナとメレディスも同じだ」by デレク
……デレクに座布団1枚!
「クモよ!クモ!あ~っ、やだやだ誰か何とかして、お願い!」by ベイリー
……ベイリーの弱点発見!
「でも君は類い希な才能を持ってる。放ってはおけない」by デレク
……そう、今やクリスティーナはデレクの家族だもの。
「撃たれたなんてお前に連絡できるわけがない。痛いなんてお前には言えない。苦痛を感じさせたくない」by デレク
……デレクの妹思いの一面がチラリ。
【メレディスの一言】
誰も変人になりたくない
たいてい後戻りできなくなるまで自分が変人とは気付かない
でも、たとえどんな変人だろうと、まだあなたのことを気遣ってくれる人はいる
相手が見限ってなければだけど
こと恋愛に関しては、変人もずっとは待ってくれない
【病名MEMO】
HPV(ヒトパピローマウイルス)
ウィルスの一種で、イボの原因となるものや、子宮頸がんの原因となるハイリスク型など、その種類は100種類以上。日本では2009年12月22日より、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンが、一般の医療機関で接種可能になった(いわゆる子宮頸がんワクチン)。
【その他MEMO】
ブレット・ファーヴ
1969年生まれの、有名なアメリカンフットボール選手。
アメリアが連れてきた患者のトッドを見て、マークは「ブレット・ファーヴのそっくりさん?」と言っていたけれど、確かに似ている…。
【曲情報】
♪"Worried About" Lissie
オープニング、自分たちのベッドに潜り込んでいるクリスティーナを見つけて、デレクが驚くシーンで。
♪"Sheep in Wolves Clothing" Ash Koley
メレディス、クリスティーナ、アレックス、ジャクソンが自分たちの初体験を告白するシーンで。
♪"Goodbye (Acoustic)" Greg Laswell
デレクをオペした時の記憶がぶつ切れだとクリスティーナがデレクに告白。リチャードがアレックスをエレベーターに誘い、テスが夫ジェリーへの思いをマークに語るシーンで。
♪"Belong" Cary Brothers
エンディング、エイプリルが自分は処女だと認めた上で、それぞれの抱える問題を指摘。レクシーがマークに会いに行き、彼とアメリアがイチャついているのを目撃してしまうシーンで。
2011.8. 3|グレイズ・アナトミー7、ストーリーガイド|固定リンク|コメント(3)|トラックバック(0)





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