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シアトルでハチドリの餌付けをするのを夢見る30女。


2月9日(水) #15「時を超えた誓い」

Bamen15_a アルコール依存症を治すためリハビリ中のリチャードは、部長職への復帰を希望する。しかし、今のデレクに用意できるのは、一般外科のアテンディングのポストのみ。リチャードはその話を断るが、この日の勉強会で講演を行うことに。レジデント時代にメレディスの母エリスと一緒に担当したAIDS患者の症例について話す。勉強会では、リチャードのほかにベイリー、カリーも壇上に立つ。


【STORY】
リハビリを受け禁酒中のリチャード。部長職への復帰を希望し、デレクに掛け合う。しかし、今のデレクに用意できるのは一般外科のアテンディングのポストのみ。デレクの下で働くなどプライドが許さないと言わんばかりに、リチャードはその話を断るが、「本当にここを去るなら、最後に講演してください」とデレクに頼まれ、この日の勉強会で講演を行うことに。ベイリーとカリーも、それぞれ過去の症例について話をする。

 

●ベイリーの講演

Bamen15_3ベイリーは、自分がインターンになりたての2003年、ニコールという高圧的なレジデントの下で担当した、アリシア・テイタムという患者の症例について話す。
アリシアは卵巣摘出後3カ月後に、発熱、腹痛などの症状を訴えて来院。検査の結果、胆石と胆嚢壁肥厚と判明し再度オペを受ける。「胆石の原因は高脂肪食」と一般論で片付けようとするニコールに対し、ベイリーはアリシアの病歴などをきちんと調査。アリシアはベジタリアンだと指摘し、ニコールに煙たがられる。

 

Bamen15_2オペ後、退院したアリシアは、1カ月後にまたしても腹部の痛みと発熱、嘔吐などの症状でERに運び込まれる。ベイリーは、虫垂炎と診断。この虫垂切除で、リチャードに見守られながら執刀医デビューする。ところが、実際に開腹してみると虫垂に異常はなし。アリシアは3度のオペを受けても症状が改善しないことに落胆。適切な治療が受けられず苦しむが、そんな彼女をニコールは鬱と決めつけ、彼女を精神科にまわそうとする。ベイリーは、何とかしてアリシアの病名を突き止めようと、あらゆる検査を行うとともに、多くの文献にあたるが、ニコールはアリシアを退院させてしまう。

 

それから2、3カ月後。アリシアはまた腹痛を訴えて病院にやって来る。「また手術をして状態を調べると言われたが、もう耐えられそうにない」とベイリーに泣きつくアリシア。そんな時、アリシアの尿の色が濃いことに気付いたベイリーは、彼女はポルフィリン症だと確信。ニコールにオペの中止を求め、患者の話も聞かず、症状をろくに調べもせずに切開したがる彼女のやり方を批判する。リチャードはニコールの手前、そんなベイリーを叱責するふりをするが、ベイリーには「君はきっといい医者になる」と言ってその手柄をほめるのだった。

 

●カリーの講演
上がり症のカリーは、緊張のあまり勉強会の前に嘔吐。それでも何とか壇上に立ち、ボソボソ声ながらも、レジデント時代に担当したインドの大学院生サンダー・アトルーリの症例について話し始める。
サンダーは、ポリオが原因で内反足になり、7歳の頃から歩くことはおろか足を動かすこともできない状態。当時インターンだったアレックスから、「エレベーターの中でオペをしたのは自分」とアピールされたカリーは、本当はジョージがオペをしたとは知らずに、アレックスを下につけてサンダーを診る。
サンダーの希望は内反足を治すこと。平和部隊でポリオ患者を診た経験があるカリーは、サンダーに対して「歩けるようになる」と請け合ってしまう。リチャードは、そんなカリーを傲慢だと非難。カリーは、自分の主張が正しいことを証明すべくオペに臨むが、サンダーは心膜炎と肺疾患のため長時間の麻酔に耐えられず、オペの途中で容体が不安定に。カリーはやむを得ず処置の半ばでオペを中止する。

 

ここまで何とか話し終えたカリー。相変わらず緊張はほぐれず、自分が何を話しているのか分からなくなってしまう。しかし、一緒にこの症例を担当したアレックスに客席から助け船を出してもらいながら、徐々に落ち着きを取り戻して講演を進める。

 

話の続きは、サンダーにオペを中断した旨を説明するところから。カリーは、これ以上の処置は無理だったとサンダーに告げるが、サンダーはわずかに足が動くようになったことを喜び、どうしても歩けるようになりたいと懇願。カリーに再オペしてほしいと訴える。
その後、アレックスは再オペを躊躇するカリーを叱咤激励。「自分はエレベーターの中でオペをして患者を救ったのに、投げ出すんですか?」と詰め寄られたカリーは、ようやく2度目のチャレンジを決意。最善の準備を整えた上で、再オペに臨む。ところが、2度目のオペの途中でも問題が発生。サンダーが心タンポナーデに陥ってしまったのだ。カリーは、エレベーター内のオペの時を思い出して、心膜切開をするようアレックスに指示。アレックスはうろたえて、エレベーターの中でオペをしたのはジョージだったとカリーに白状する。しかし、「やったことがなくてもできるはず」とカリーに励まされたアレックスは、見事処置をやってのける。
その後も、心臓と肺が麻酔に耐えられるよう何回かに分けてオペを行った結果、サンダーの内反足は治り、杖をつきながらも自分の足で歩けるように。カリーとアレックスは、オペの成功をセックスで祝う。もちろん、これについては勉強会で公表しなかったが、アリゾナは2人がベッドインしたことに気付いてしまうのだった。

 

●リチャードの講演

Bamen15_6リチャードは、1982年のレジデント時代に、当時W不倫中だったメレディスの母エリスとともに担当した患者フィリップについて話す。フィリップはヘルニアで入院したが、貧血や横紋筋融解などの症状が見られ、尿からは酵母菌が。リチャードとエリスは細菌汚染を疑い、組織サンプルを検査。やがて彼がAIDSに侵されていることに気付く。80年代初頭、AIDSはGRIDと呼ばれ、ゲイ特有の病気で治療法も不明とされていた。フィリップは、自分をAIDSと診断したリチャードたちに腹を立て、「名誉棄損だ」と憤慨して治療を拒否。上司のグレイシーは、リチャードとエリスに謹慎を言い渡す。
ところが数カ月後、フィリップが再び病院を訪れる。彼の全身にはカポジ肉腫が。明らかにAIDSの症状だ。グレイシーは、フィリップがAIDSだと分かるなり、治療をリチャードとエリスに押しつける。リチャードは、そんなグレイシーのことを「医師の誓いに反している」と非難するが、グレイシーは「偉そうなことを言うな」と突っぱねるだけ。リチャードとエリスは、周りの人間から避けられ孤独に病んでいるフィリップをなぐさめ、彼に腸重積のオペをする
8カ月後。フィリップはカリニ肺炎を起こし再入院。1週間後に病院で息を引き取る。その時、リチャードとエリスは、「自分は無敵だ」といううぬぼれを捨てた。また、エリスとのW不倫に悩むようになっていたリチャードは、この頃からエリスの勧めで酒を口にするようになり…。

 

Bamen15_4_2講演の最後。リチャードは医師になった理由を心に刻み、道を誤らないよう、医師の誓いを常に思い出せと参加者たちに話す。そして、ジュネーブ宣言を唱え講演を締めくくる。参加者たちは、そんなリチャードにスタンディングオベーションで応えるのだった。


【今回のMVP】
リチャード!

レジデント時代に、AIDS患者を診た経験を語ったリチャード。医師になった理由を心に刻めという言葉は、さまざまな経験をしてきたリチャードの口から出てくるからこそ説得力があるというもの。若き日のリチャードが、AIDS患者によって教えられたこと…。リチャード自身も、あらためて自分の胸にも刻みつけたに違いない。


【鑑賞メモ】
映画の“ルディ”

映画『ルディ/涙のウイニング・ラン 』の主人公ルディのこと。ルディは名門ノートルダム大学でアメフトをするのを夢に見ていたが、小柄で成績が悪かったため進学できず。けれどもルディは、その後さまざまな困難を克服し、ついに自分の夢をつかむ。
カリーは、ジョージがエレベーターの中でオペをやり遂げたことを、ルディの成功談のようなものだと解釈していたよう。
ちなみに、ジョージがエレベーターの中でオペをしたのは、シーズン2の#5「“痛み”の処方箋」。

 

ジュネーブ宣言
世界医師会が定めた医の倫理に関する規定。ヒポクラテスの誓いの倫理的精神を現代化・公式化したもの。


【リチャードの一言】
病院では、大勢のレジデントが来ては去るのを見てきた
みんな中毒になる、手術の
食べることより、眠ることより、手術が1番大事なことになる
唯一のものになる
そういうハイな状態でいると、いつの間にかむしばまれていく


【今回のゲスト】
若き日のリチャード役は、「エンジェル」のチャールズ・ガン役でお馴染みのJ・オーガスト・リチャード。
若き日のエリス役は、「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」のミス・イズリンハウゼン役のサラ・ポールソン。
グレイシー役は、「ギルモア・ガールズ」でミッチャム役を演じていたグレッグ・ヘンリー。
ニコール役は、「ボストン・リーガル」のレニー・ウィンガー役などで知られる個性派女優のミッシー・パイル。
サンダー役は、「女検死医ジョーダン」のバグ役のラビ・カプール。


今回は、勉強会という形をとり、キャラたちの過去が回想シーンとして描かれるという異色のプロット。
リチャード&エリスの回想シーンでは、まだAIDSが一般的ではなかった時代が描かれ、W不倫に悩む当時のリチャードの苦悩も浮き彫りに。何より今のリチャードが医師としての心構えを新たにした、貴重な経験が語られたのは非常に意味深いこと。最後のスタンディングオベーションは、なかなか感動的!
また、現在アルコール依存症のリハビリの真っただ中にいるリチャード。80年代初頭から酒を口にするようになっていたことも明らかに。そのあたりのエピソードがきちんと現在につながっているところもいい。
一方で、面白かったのはカリー。上がり症でいつもの元気はなくモジモジ。アリゾナとの写真をスクリーンに映し出しちゃうし。しかも! 当時アレックスと寝ていたなんてビックリ! またその事実をパッと感じ取ってしまうアリゾナ、さすが鋭い!

Bamen15_5そしてベイリー。あの髪型と眼鏡! さらにレジデントにいびられている様はある意味衝撃的。弱気なベイリーがジョーの店で嘆くシーンもあり、ベイリーもさまざまな経験を経て今のナチ・スタイルを確立したんだな~と思い知らされた次第。チョコレート投げのコントロールの良さにも脱帽!

 

余談だけれど、回想シーンの若き日のザッチャーのビジュアル、笑えたのは私だけ? (チビメレディスはかわいかった! )
自称“小魚”のベイリーをなぐさめる、ジョーの髪型もちょっと笑えた!

2011.2. 9|グレイズ・アナトミー6、ストーリーガイド|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

はじめまして。このエピソード、プロットといい、各キャラクターの若かりし頃の演技といい、なかなか楽しめました。なにより、リチャードの意味深い演説に胸をうたれました。このブログで改めて解説を読み、感慨を深めることができました。ありがとうございます。

投稿: assi68 | 2011年2月11日 (金) 23時21分

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